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【大阪レポート】大根と日本の伝統行事と食の関係

12月4日(木)『大根の根も葉も皮もある話』『日本の伝統行事と食の関係』をテーマに野菜教室を開催しました。
講師はベジタブル&フルーツマイスター 植谷佐江子さんです。
植谷さんは野菜ソムリエでもあり、栄養士さんでもあります。(植谷さんが手にもっているのは、浪速伝統野菜の1つ『田辺大根』です)

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今回は『おいしい野菜教室』をテキストに使いました。
まずはじめに・・・
野菜と果物の基本情報のお話
緑黄色野菜と淡色野菜の話を中心に、指定野菜についてのお話や、旬の大切さ、また旬を知り、体のバイオリズムとあっているとお話がありました。
春・・・芽の出る野菜(デトックス効果)
夏・・・カリウムの多い野菜(余分な水分と塩分を排出)
秋・・・実り(エネルギーを蓄える)
冬・・・ビタミンの多い野菜
最後に保存方法について、畑の姿に注目してください。畑の姿に近い状態で保存すると野菜たちにあまりストレスがかかりません。
そして果物について
食べごろの見分け方を知っていますか?熟してから収穫するものと、収穫してから熟すもの(追熟)があります。酸味のある果物は疲労回復効果がありますので、果物もちゃんとたべてくださいとのお話でした。

食生活をチェックしてみましょう
食事記録表に前日の食べたものを記入していただきました。
お野菜と果物どのくらいたべてますか?

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理想と現実
野菜と果物の摂取目標はご存知でしょうか?
野菜350g 果物200g
キャベツの生と茹でたもので比較してみました。
たくさん食べるには火を通した方がいいけれど、生の野菜には生の野菜にしかない栄養素もありますから、まんべんなくいろんなものを食べましょう!

もっと野菜を摂る方法
色、味、調理法を工夫すると野菜の世界が広がります。

本日のテーマ『大根』のお話
大根は捨てるところがないんです!大根は緑黄色野菜(葉)と淡色野菜(根)と両方持ってます。
葉・・・炒めて食べることもできますし、茹でて冷凍しておいてお味噌汁の具にもなります。根・・・3等分して上の部分は甘いのでサラダに。真ん中はふろふき大根などの煮物に、下の部分は辛みがあるのでおろしに。大根はおろす時に細胞にキズがつき辛味の成分が出てきます。おろし鍋にする場合は上の部分を使った方がおいしいです。と食べ方と食べる部分をよく考えて食べると広がります。ちなみに皮は塩水に漬けておくと簡単お漬け物になります。

大根の食べ比べ 青大根・黒大根・紅芯大根・紅しぐれ の4種類です。

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本日のもうひとつのテーマ 伝統行事と『食』のしきたり
毎月の行事と食の関係を思い出してみました。
日本人はホントに昔から季節感を大事にしてきたんだなぁとあらためて思いなおしました。来年1年はこれをもとに、意識して季節を楽しみたいと思いました。最後にグループで自分の家のお正月に食べるものや準備するものを意見交換していただきました。京都から参加の方は長男が食べる親芋の話、香川出身の方はお雑煮のおもちが小豆入りであることなど教えていただきました。

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