【4/11大阪レポート】賢く買ってもっと美味しく!ベジフルライフを楽しもう♪
高知 野菜教室 レポート
賢く買ってもっと美味しく!ベジフルライフを楽しもう♪
4月11日 (日)15:00~17:00
高知市文化プラザ「かるぽーと」9階 第2学習室
講師は野菜ソムリエ 横山眞二さん、横山さんは高知の量販店に24年勤務、
6年前に野菜ソムリエの資格に出会い、身近に野菜に触れ美味しい野菜と情報を生活者に届け、
高知の野菜・果物を愛し、熱く語るお方です。
横山さんの自己紹介の後、
『賢く買ってもっと美味しく!ベジフルライフを楽しもう♪』の講座が始まりました。
横山さんのお店に並ぶ生活者の要望に応じた売れ筋の野菜・果物がたくさん用意されています。
一年生作物などの草本類で食べられる植物です。実・葉・根・茎・芽・蕾など
日本の指定野菜とは日常的に利用され消費量が多い野菜で、14品目が定められている。
野菜の分類は緑黄色野菜・淡色野菜・イモ類・豆類・きのこ類とする。
緑黄色野菜とは・・
ほうれん草・ピーマン・トマト・人参など
可食部100gあたりにカロテンが600㎍以上 中まで色が付いているもの
ピーマン・トマトは600㎍未満だが一回の摂取量や頻度が多いので緑黄色野菜とする。
調理に手間がかかるが、カロテン・ミネラル・食物繊維が多く、健康野菜。
加熱し、油と一緒に摂ることでカロテンの吸収率が高くなる。
淡色野菜とは・・
白菜・キャベツ・キュウリ・なすなど
緑黄色野菜・イモ類・豆類・きのこ類に含まれないその他の野菜で表面は色が付いていても中が白いもの。
・簡単に食べられる
・一度に食べられる量が多い
・癖がなく調理しやすい。
・ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。
イモ類・・
植物の根、または茎に貯蔵栄養素を含むもの
根が肥大したもの・・サツマイモ・ヤマイモ
茎が肥大したもの・・ジャガイモ・サトイモ
炭水化物が主成分。食物繊維が豊富で穀物より低エネルギー
豆類・・
マメ科の植物
乾燥した種子・若い未熟なサヤや種子
主成分はたんぱく質と炭水化物で、大豆を除くと脂質が少ない。
食物繊維やカリウム、リンが多く、炭水化物をエネルギーに変える働きを持つビタミンB1、
脂質をエネルギーに変えるビタミンB2も含んでいる。
果物について
●果物ってなに?
樹になる実で何年にもわたって収穫できる食べられる植物
木本性多年生・・・
柿・クリ・ミカン・リンゴ・ブドウなど(パイナップルは草本性)
果実的野菜・・・・
スイカ・メロン・イチゴは草本性だが食習慣上果物として扱う。
野菜的果実・・・・
レモン・ゆず・スダチ・アボカドは木本性だが野菜的な食べ方をする。
果物の栄養成分・・
水分がほとんどだが、炭水化物(果糖・ショ糖・ブドウ糖など)、
ビタミンC・カロテン・カリウム・食物繊維など、
疲労回復に効果的な果糖・有機酸、活性酸素を打ち消すビタミンC・E・ポリフェノールも含まれている。
果物の美味しい選び方、見分けるポイント
色・かたさ・重さ・香り・見た目などを参考にして食べ頃を見分けよう。
鮮度が命のものや追熟させて美味しくなるものがある。
果物の輸入に関するお話も興味深いものでした。
ベジフルライフを振り返ろう
●日本人の野菜・果物消費量
野菜は徐々に低下、果物は横ばい
●食事バランスガイド
一日に何をどれだけ食べたらよいのかの目安・バランスをわかりやすくイラストで示したもの
●食生活を見直そう
野菜350g果物200gを食べよう!!栄養バランスのよい食事で生活習慣病を予防しよう。
横山さんはお父様のご病気に際して『口から食べられる幸せ』を本当に大切なありがたいことだと思われたそうです。
●並べられた野菜・果物の重さを量ってみながら量を確認しました。
横山さんのお店では生活者の家庭の状態などから包装の単位を工夫なさっております。
●食事記録を各自記入し、どれくらい野菜・果物を摂っているかを確認しました。多くの方がまだまだ不足のようでした。
●野菜を取り入れる工夫をしよう・・・旬のものを選ぶ・調理方法に変化をつけて楽しもう。
テーマ野菜 トマト
~トマトの話~
原産地・歴史・語源・生育温度・作付面積・収穫量・トマトの栄養・糖の成分・保存方法など
露地栽培のトマトの旬は夏ですが、高知の場合施設促成栽培(ハウス栽培)の旬は冬です。
収穫期は11月~5月で露地栽培のものが5月末から7月まで出ます。
上の段 左から桃太郎ゴールド
牛の心臓トマト
グリーンゼブラ
レッドゼブラ
珍しいトマトを見せていただきました。
トマトの花おちとヘタのまわりに美味しい
サインが現れます。
美味しいトマトの見分け方
・色が濃く、見た目に比べ重みがあり、丸く角ばっていない。
・ヘタの反対側(花落ち)のほうから白い線が星状に出ている。
・ヘタの周りに濃いグリーンベースがある。
(店頭に並ぶころにはオレンジ色になって消えている。)
・普通のトマトではヘタがピンと張っているものが新鮮、
・高糖度トマトは水分を極力与えず育てるのでピンとしていないものが多い。
高知のトマト 9種類を用意してくださいました。
徳谷トマトは全国的に有名な高糖度トマトです。
収穫は2月~7月、食味が最もよい時期は3月~6月で完熟出荷されます。
夜須のトマトも有名で日照時間が長い自然環境を生かし、
太陽光を果実に行き渡らせる立体栽培を行っています。
清流トマトはナターシャという品種で苗も土も機械もイスラエル産です。
高知のフルーツトマトは植物本来の生命力を引き出すために与える水分を天気や温度、
湿度に応じて微妙に調整して栽培されます。高知県の平地で午前中23~24℃ 午後21~22℃
夜中は10℃くらいまで下げます。
生産者のこだわりとたゆまぬ努力の結晶を9種類も食べ比べです。
皆さん赤い宝石に眼が輝いています。
品種別に形・色・旨味・食感を見比べ、食べ比べて記入
9種もあるので表現がむつかしい・・・
静かに食べながら迷う・・・
糖度計で計ってみて、やっぱりこちらが甘い!とか各テーブルで声が上がり、教室内は大盛り上がりでした。
一度にこんなに多くの種類を目にすることも食べることもこの野菜教室ならではのおかげです。
横山さんの土佐弁で親しみのある語り口、とても充実した2時間でした。
野菜ソムリエ 松岡恭子