高知野菜サポーターの高知訪問
先日高知野菜サポーター3名が高知県は土佐市、JAとさしを訪問されました。
高知野菜サポーターとは高知県産の野菜等をPRする高知野菜の応援団です。
今日はその時の様子を高知野菜サポーターのお一人、
アクティブ野菜ソムリエの寺崎美緒さんにレポートしていただきます!!
■1日目
まずはピーマンの出荷場へ。
ここにはピーマンを150gに組み合わせるためのスーパーマシンがあります!
ピーマン14個が小部屋に入り、機械がその中から合計150gになるように
4~5個のピーマンを袋詰めしてくれるというもの。
なんと!1分間に50~60袋の袋詰めができるそうです。
そして、ピーマンのハウスを見学。
ここで作られている品種はみおぎ。
柔らかくて、病気に強い品種です。
皆で採りたてのピーマンをガブリ!
水分が周りに飛び散るほど瑞々しく、甘みを感じるピーマンで、
種も真っ白な花のよう!
生で食べても苦味は全くありませんでした。
ハウスでは天敵害虫を取り入れて、農薬を極力抑える努力をされています。
続いて、あき豆のハウスへ。
あき豆はインゲンの品種の一つで20年以上自家採種し、
土佐市の土地に合った品種を作り続けているのだそうです。
残念ながらあき豆は収量が少なく関西での取り扱いはないそうです。
東京の高級スーパーでは取り扱いを始め、リピーターもついてきたとか!
普通のインゲンよりも太くて、モロッコインゲンより肉厚でどんな味なのか、、、
夜の懇親会であき豆料理が食べられるとのこと、今から楽しみです。。。
そして最後にシシトウのハウスです。
ここで栽培しているのは土佐じしスリム。
高知独自の品種で、色が良いシシトウです。
パックにきれいに収まるサイズのシシトウで
長くなると辛くなるので短めがベストだとか。
こうして1日目の見学を終え、夜は地元の食材を使ったお料理を囲んで、
生産者さんたちと懇親会をしました。
「生姜」や「あき豆」を使った料理が並びます。
もちろんデザートにもふんだんに生姜が使われていましたよ!
■2日目
2日目の最初は生姜の出荷場を見学しました。
まずは昨夜交流した生産者の方が私たちに見せるために採りたての生姜を運んで
来てくださいました。
この状態から葉を落として貯蔵庫で寝かせます。
現在お店に出回っているのは、去年の11月までに収穫・貯蔵された生姜で
今年収穫した生姜は、貯蔵庫に保管され1月より順次
1年かけて出荷していくのだそうです。
カット、計量され袋詰めされていきます。
最後は金属探知機で土などを噛んでいないかを確認します。
そして同じ出荷場で青ネギのパック詰めを見学しました。
高知の青ネギとニラは、それぞれの呼吸をコントロールするように開けられた
穴が開いている「パーシャルシール包装」になっていて
そのためシャッキリ感が長く保てるようになっているそうです。
使いかけのものも、開け口をしっかり閉じて保管することで、
再度パーシャルシール包装が機能しますので、使いきれなかった
青ネギやにらは入っていた袋に戻してしっかりと封をしてくださいね!
気の根元に白いシートが見えますか?
空気は通すけど、水分は通さないシートで覆われています。
きちんと水分管理されているので、美味しい文旦ができるんですね。
咲いた花の一つ一つに手作業で小夏の花粉(どうして小夏の花粉?)を受粉していくそうで、
斜面いっぱいの木の花全て!と考えると、気の遠くなるような作業です。
そんなに苦労して受粉させてつけた実から、摘果作業で良くないものを摘み取り
選ばれしものだけが収穫まで木に残れるのです。
ここの文旦の品質はかなり良いようで、文旦の中でも選ばれし文旦・・・
てんたんとして売り出されるそうです。
出荷されたらぜひ食べてみたい!!と思いました。
そして次はキュウリの選果場へ。
機械がサイズを選別し、分けていきます。
キュウリに触れば触るほど鮮度を示す「イボ」が取れてしまうので
収穫から箱詰めまでに直接キュウリを触る回数は3回程度だとか、
かなり気をつかう作業ですね。
そんなキュウリのハウスではイボが美しいキュウリを丸かじりしました!
汁が飛び散るほど瑞々しいキュウリは何もつけなくても十分満足できる
味と食感でした。
そして最後に訪れたのはメロンのハウス。
海洋深層水を使ったミネラルメロン。
なんと熟さなくても甘みが楽しめる糖度14度以上のメロンです。
もちろん1本の苗に1個のメロンを大切に育てています。
写真のメロンはまだまだネットができかけの育ちざかり?
あと30日で一つ一つ新聞をかけてきれいなお肌を守るとか、、、
出荷時期にはぜひ食べてみたいです。
以上全ての見学を終え、最後には地元婦人部の方たちの手料理をいただきました。
シシトウ、ピーマン、生姜、あき豆、それぞれの生産者の奥様達の手料理です。
家庭料理ならではの温かみのある料理でした。
印象に残っているのはあき豆の天ぷら。
噂通りの美味しさで!やっぱり大阪へも出荷してほしい!!と強く思いました。
食感や、火を通しても瑞々しい感じが、
もう一度食べたい!と思わせる野菜でした。
以上、駆け足で回った今回の「とさしツアー」でしたが、
高知の野菜の質の良さ、こだわり、出荷の工夫、生産者の方々の熱意、、、
色々な高知の魅力を肌で感じた内容の濃い2日間でした。
参加した高知野菜サポーター全員が
「もっと高知野菜の魅力を伝えていかなければ!!」
と気を引き締めました。
寺崎さん、内容盛りだくさんのレポートをありがとうございました!
生産者さんのこだわりや出荷の裏側など普段は見ることのできない
場面をのぞかせていただくことができました!
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コメント
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生産地を訪れ、実際に圃場で生産者さんからお話を伺う機会はあまりありません。今回は、JAとさしを中心に沢山の生産者さんとの出会いがありました。また、婦人部の方の、心のこもったおもてなしに、感激!高知野菜サポーターとして、もっともっと生産者の思いを伝えていかなければと再認識しました。寺崎さん、レポートありがとうございました。
投稿: アジサイムスメ | 2011年12月26日 (月) 21時59分