野菜ソムリエ的ひみつの県民ショー☆コミュニティ和歌山編☆
野菜ソムリエ的ひみつの県民ショーは各地域の野菜ソムリエコミュニティに
その府県に関するへぇ~!という情報をお伝えいただくコーナーです。
今回は野菜ソムリエコミュニティ和歌山からのご紹介です。
~門外不出のみかん!『三宝柑』~
みなさまこんにちは。野菜ソムリエコミュニティ和歌山から、
紀伊の春の特産物『三宝柑』の紹介をします。
『三宝柑』は【ミカン属・香酸柑橘類】で、
3月~4月の春が旬の柑橘です。
果実は果梗部が突出し、途中でくびれるといった
デコポンのような愛らしい形をしています。
皮はキレイな鮮黄色をしていて、
厚さが1cmもありますが、とっても剥きやすいです!
苦みがなく、香りがとっても爽やかなので、
器として和え物などを入れたり、茶碗蒸しの器として使われたりと、
ご家庭だけでなく、料亭などでも重宝されています。
■門外不出?殿様が珍重した『三宝柑』さて、
この『三宝柑』ですが、歴史は大変古いのです。
江戸時代、徳川御三家、紀州の殿様がいる
和歌山城内に甘酸っぱくて、とてもおいしい柑橘のなる木が
只1本ありました。
例年、三方にのせて紀州徳川家に献上した慣例があり、
この『三方』から『三宝柑』となったそうです。
そのおいしさと見た目の美しさゆえ、
門外不出の果物として珍重されていたほど!
現在は90%以上が和歌山で栽培・出荷されています。
特に湯浅町栖原地区の『三宝柑』が有名です。
ちなみに、
図鑑などには『さんぽうかん』と書かれてるが、
和歌山では『さんぼう』と呼ばれています。
さて、気になるお味ですが、
甘くて、爽やかな酸味といった上品な味です。
種が多いのが難点ですが、
実はほぐして、蒸し鶏や散し寿司などに振りかけたりして食べるなど、
料理に使用すると上品な味に大変身♪
また、皮に苦みがないので、
果肉と共にマーマレードやジャムにされ、
1玉丸ごと無駄なく全て使われ、かなり重宝されています。
ここで、地元ならではの
『三宝柑』を使ったおいしいレシピをお教えします♪
■爽やか茶碗蒸し~in三宝柑~ <材料>(4人分)
・三宝柑…4個
・エビ…4尾
・干し椎茸…2枚
・豆乳…450ml
・卵…4個
・だし汁…180ml
・薄口しょうゆ…小さじ1/2
・みりん…小さじ1/2
<A>
・水…200cc
・砂糖…大さじ2
・醤油…大さじ2
・梅酒…小さじ1
<作り方>
①三宝柑は葉付の方から1/3の所で切り、実はくり抜いて取り出す。
②干し椎茸はAの水で戻してから半分に切り、その水とAの他の材料で煮詰める。
③ボウルに卵を割りだし汁を加えて、泡が立たないよう気をつけながらよく混ぜる。
④エビは殻をむき、背ワタをとる。
⑤①の器に③を分けて注ぎ、②と④を入れる。
⑥⑤を約10分蒸し竹串を通して卵がつかなければ取り出す。(器が軟らかいので気をつけて。)
⑦蒸し上がったら、ほぐした三宝柑の実を適量に散らす。
⑧①の葉付の方を蓋にして提供する。
産地では、桃の節句に
おめでたいネーミングの『三宝柑』をお雛様にお供えする慣わしがあります!
ちなみに御坊地域以南では、
雛祭りは4月3日に行われます。
これからが旬の「紀伊の春の爽やかな味」
産直所等では各地域の『三宝柑』が販売されております。
皆様、是非和歌山まで食べに来て下さい!
へぇ~!
門外不出になるほどの幻のみかん!
歴史深く、殿様が珍重した味を一度味わってみたいものですね!
私もいろいろと調べたところ、
平成天皇、即位の礼の際、シャーベットとして出されたほどの
上品な味だそうですよ。
『三宝柑』を1個丸ごと使った茶碗蒸しも、
器からも『三宝柑』の爽やかな酸味と香りを
味わう事ができるなんて、
何とも贅沢な一品!
「紀伊の春」を存分に味わえそうな『三宝柑』
これからが旬ですので、
皆様も是非ご賞味下さい!
野菜ソムリエコミュニティ和歌山の皆様、ありがとうございました!
■野菜ソムリエコミュニティ和歌山
http://v-f-wakayama.jugem.jp/
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