野菜ソムリエのお仕事紹介 vol.3
野菜ソムリエのお仕事紹介
資格を活かして働く野菜ソムリエパーソンのお仕事を紹介します。
vol.3
岡田典子さん
京田辺市
小学校給食 調理師
野菜ソムリエのお仕事紹介。
今回は小学校の給食調理師をされている岡田典子さんをご紹介します!
岡田さんはこのお仕事につかれて38年目。
今年の春に野菜ソムリエに合格されました。
小学校の調理師としてふだんどのようなお仕事をされているのでしょうか。
「仕事の内容はもちろん給食を作ることがメインです。
他に衛生管理に関わる帳票の記入や、10年ほど前からは
責任ある立場となり作業工程の立案、コストの計算
調味料などの在庫管理、施設や設備の管理なども行っています。」
心がけておられることは?
「炭は湯の沸くように。
お茶席で湯を沸かすために炭をいこすわけですが、炭の置き方が悪ければ
うまく火がいこらず、湯が沸きません。
何事も目的を達成できるような仕事の仕方をしなければならないという意味です。
ですから作業の意味を考えて丁寧にするようにしています。
例えば野菜の切り方。
小さい学校なので全て手切りをしていますが、それを活かして献立に見合った切り方にします。
また牛蒡は香りを残すために包丁の背で皮をこそげとるように、
里芋はぬめりが出るのを防ぐため皮をむいたら切るまで水につけないように、
と考えながら作業をしています。」

他にはありますか?
「何よりも主人公である子供たちの反応、感想を聞くようにしています。
献立によって教室へ行き食べている様子を見たり好みを聞いたりします。
また、給食の時間の放送で児童が毎日
"調理師さんが心を込めて作ってくださいました。"と言ってくれます。
その言葉に恥じないように胸を張って
"どうぞ楽しんで召し上がれ"
と言えるように、自信を持って給食を提供したいと思っています。」
色々なことを考えながら給食を作っておられるのですね。
「それでも失敗もあります。
同じ献立でもその日の野菜の状況によって仕上がりが変わります。
毎回が勉強です。」
そんな岡田さんがジュニア野菜ソムリエを受講されたのは2013年9月。
講座を受講しようと思われたきっかけは??
「日々仕事をしていく中で、これだけやって退職したときに何が残るのかなと
思っていたとき、ひとりの野菜ソムリエさんに出会いました。
仕事の研修会で行われた講演会で野菜の流通や育て方についてとても
詳しくそして情熱的にお話をされた方がジュニア野菜ソムリエの方でした。
お話からその方が野菜をとても愛しておられることがよく伝わってきました。
それまでも顔の見える野菜、食材を目指し地元産の野菜を使用するときは
給食室だよりを発行し、生産者を紹介していましたが
このジュニア野菜ソムリエさんに出会って
自分も知識をつけて、伝えたい!!と思い、これだ!!と
講演が終わるやいなや控室に押し掛けてどうしたら野菜ソムリエになれるのか
お聞きしました。」
資格を取得して変化はありましたか?
「給食の材料から作りたいと思うようになりました。
幸いなことに昨年それができる学校に赴任することができました。
今、食材のほんの一部ですが学校の許可を得て給食に使用する野菜を学校の畑で
栽培しています。
学校の畑で採れた野菜を使用するときは教室に配布するお便りに
そのことを知らせます。
昨年は人参、大根、青ネギ、大豆などが採れました。
今年はきゅうりが大変たくさん出来、収穫を2年生が手伝ってくれました。

5年生の調理実習に大根と青ネギを提供したところ、
すごくお礼を言ってもらえ、一人の女の子は
"大根が好きになりました。" と。
これこそ野菜ソムリエの目指すところではないかととてもうれしかったです。
また給食に関する作文コンクールで入賞した子供の作文で
「学校の畑で調理師さんが作る野菜を給食で食べられるなんて感謝しています。」
と書いてくれていたこともありました。
こんな風に子供らが評価してくれていることで、自分のしていたことが
確かに食育になっていたんだと実感できました。
さらに今度玉ねぎを植える予定だと伝えると
2年生と5年生の先生方が子供たちに植える作業をさせてくださいました。
野菜との距離が近くなり食に関するリアリティーが増しているのではないかと思います。」
最後に、これからの目標、夢などはありますか?
「ある研修会を受けた時に、ライフステージに見合った食育が必要というお話を
お聞きしました。私はこれからも子供の食育に携わりたいと思っています。
最近は私の住んでいる田舎でも野菜は子供たちから遠い存在になってきています。
子供たちに野菜をもっと身近に感じてほしい。
自分で野菜を育てることの楽しさ、
それを収穫し食べるときの特別な思いを体験してほしい。
その思いを具体化するためにどうしたら良いか、今模索しています。
定年退職まであと3年。
今後もとにかく子供と野菜に関わりたいと思っています。
また給食食材を栽培する生産者にもなれたらいいなと思っています。
これは主人の協力がなければできませんが、、
計画的に進めていけたらいいなと思っています。」
お話をお聞きして、岡田さんの作る給食を食べられる子どもたちは
幸せだなと思いました。
岡田さん、ありがとうございました!!
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