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2024年12月23日 (月)

輝く野菜ソムリエ 第8回 勝田紀久子さん

野菜ソムリエの累計受講者数は7万人を突破。

資格取得後は仕事に活かしたり、地域の仲間と共に活動したり、趣味として楽しんだり、
料理教室や講座を開いたり。
その活かし方は百人百様です!
資格を活かして輝く野菜ソムリエをご紹介してまいります。

vol.8 勝田 紀久子(かつだ きくこ)さん(愛知県)
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2008年 野菜ソムリエ取得
2016年 野菜ソムリエプロ取得
第13回野菜ソムリエアワード 銅賞受賞

■受講のきっかけ
私は元々、医療の最前線で勤務する看護師でした。
手術を受ける患者さん、がんを患い苦悩の中にいる患者さん、様々な患者さんに寄り添ってきました。退院されてからも困らないよう、食事指導などもさせて頂いていました。
そんなとき、自分の夫に胃がんが見つかり、胃を全摘することに。自分が患者家族として、毎日の食事管理をする立場になったとき、これまで患者さんやご家族にしてきた食事指導は十分ではなかったという気づきがありました。もっと食の学びを深めようという過程で、野菜ソムリエの資格を知り、取得しました。

■資格取得後
取得してから最初の何年かは、家族の健康管理、患者さんへの食事指導に生かして生活していただけでした。
2011
311日、東日本大震災が発生。看護師として何か助けになりたいと思いましたが、その頃、看護学校で教員として勤務しており、学校まで派遣の要請が来ることはありませんでした。そんなとき、野菜ソムリエの先輩にお誘い頂いたのが「チャリティーマルシェ」でした。このとき初めて、野菜ソムリエのエプロンをつけて売り場に立ちました。生産者さん、飲食店さん、広報担当のデザイナーさん、様々な人と出会いました。このチャリティーマルシェがきっかけとなり、以降生産者さんたちと一緒に、地域を盛り上げるイベントを開催するようになりました。トマトの石原農園さんとは、このときからもう15年近く、現在もともにマルシェ活動をする仲間となっています。
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石原農園、石原雅大さん

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石原農園さんの圃場(コミュニティあいちのイベントで訪問)


~スムージーをきっかけに広がる活動~
野菜ソムリエ資格取得後、すぐにベジフルビューティーセルフアドバイザーも取得しました。毎日の食事管理が、自分の美容にも効果があると思うと、より楽しくなると思ったからです。そして栄養素の組み合わせを考えたスムージーを作ってSNS投稿するようになりました。

そんなとき、地元、豊橋の老舗書店さんがブックカフェを始めることになり、野菜ソムリエ考案のスムージーレシピを監修してほしいとお声かけ頂きました。ベジフルビューティーイベントで知り合った野菜ソムリエプロ、山村聖子さんをお誘いし、2人でこのカフェのスムージーをプロデュース。季節ごとに3メニュー、6年以上携わりました。自宅で自分のために作るスムージーとは違い、お客様に求められる商品作り、コスト計算、材料の安定供給など、学ぶことが多かったです。このスムージーのお仕事をさせて頂いたことにより、イベントや講座、レシピ提案、コラムなど、様々なご相談をいただくようになりました。これだけの活動をさせて頂いているのに、プロの資格がないことに申し訳なさを感じるようになりました。看護学校の仕事や身内の介護で、受験勉強の時間を確保できず、受講したもののしばらく放置していた野菜ソムリエプロの資格を一念発起で受験。野菜ソムリエの取得から8年、やっと野菜ソムリエプロを取得しました。

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カフェ「nido」のスタッフさん、野菜ソムリエプロ山村聖子さんと

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~地元PRに携わりたい~
当初はカフェのスムージーに使う食材を、指定農家さんに限定していましたが、それでは安定供給が難しいことなど、様々な問題がありました。使う食材のコンセプトを見直した際、地元の魅力ある食材を、スムージーを通して紹介するようになっていきました。愛知県、特に自分の出身地である東三河は、他に誇る農産物が沢山あります。しかし地元の人ですらそれを知らない。そんなことにも気づきました。

私は現在、愛知県の西側である名古屋市に住んでおりますが、母親を早くに亡くし、幼い頃の大切な思い出のある豊橋、東三河への思いが強くあります。この地域のお役に立つことがしたい。そんな思いが強くなり、豊橋の農業集団「豊橋百儂人」のプレミアムサポーターとして、生産者さんとともにマルシェを開催するなど、地域PRの活動に力を入れ始めました。野菜ソムリエアワードでもお話させて頂きましたが、名古屋の飲食店さんと協力して開催しているマルシェは、毎回行列のできる人気イベントとなっています。
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~いちごの活動~

私は栃木県いちご王国アンバサダー、いちごに関する講座やイベントなど、いちごに関する色々なお仕事に携わっています。なぜいちご?と聞かれますが、夫が大病した際、口当たりが良く、ビタミンCなどが効率よく摂取できるいちごは、意識的に食べるようになっていました。出張や旅先でも購入しようとすると、地域によって出回る品種が全く違うことに面白さを感じ、調べては記録をつけたり、産地に足を運んでは生産者さんから直接お話をお聴きしたり・・そんなことをするようになりました。
このいちごの知識を何かに役立てることができないかと思い、栃木県で開催されたいちご検定を受験。今のアンバサダー任命に繋がり、いちご選手権の評価員や、果物ソムリエ資格取得など、活動の幅が拡がりました。いちごの食べ比べを開催すると多くの人が喜んでくれる・・いちごは皆さんが笑顔になる素敵な農産物だと感じています。3年前からトーヨーキッチン名古屋ショールーム様にて、いちごイベントを毎年開催。生産者さんやいろんな皆さんに協力して頂き、2025年も223日(日)に開催予定です。ぜひ名古屋にお越しいただけたら嬉しいです。実は愛知県も生産量4位のいちごの産地。量だけではない魅力発信ができたらいいなと思います。
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全国いちご選手権

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栃木県いちご王国アンバサダー トークイベント

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ストロベリーマーケットin ToyoKitchen名古屋ショールーム


■これからのこと
今年、第13回野菜ソムリエアワードで銅賞を頂きました。
アワード出場にあたっては愛知県、特に東三河の皆さんが沢山応援して下さいました。野菜の大産地、食文化豊かな東三河を、もっと知っていただきたいという思いは、地域の皆さんと同じです。
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第13回野菜ソムリエアワードHP
(活動紹介の動画を閲覧できます。)

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豊橋百儂人の皆さん 豊橋百儂人HP


これからマルシェ活動だけでなく、フードツーリズム企画やアカデミックレストラン、様々な情報発信を通じて、地域のお役に立てるような活動を、地域の皆さんとともに行っていきたいと思っています。

また野菜ソムリエコミュニティあいちの世話人もさせて頂いています。
東三河だけでなく「ALL愛知」で、みんなで愛知の野菜果物を、楽しく盛り上げていけるよう、西と東も繋いでいけるといいなと思います。
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野菜ソムリエコミュニティあいち


勤務していた看護学校が2023年に閉校となり、半生かけて携わってきた看護の仕事を退職しました。今後は野菜ソムリエ・果物ソムリエとして、さらに活動の場を拡げるべく、ちょっとした場所を作る予定です。看護師としての知見も何かに活かせたらと思いますが、そこは模索中です。

ちなみに夫は・・

胃切除後、20年経ちましたが、転移もなく、元気に仕事もこなし、なんと野菜ソムリエやカレーマイスターも取得。ともに楽しく活動しています。

Instagram  kikuko_photo
Facebook https://www.facebook.com/kikusumire

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勝田さんの活動や日ごろのお話からは地元愛知や東三河への愛があふれています。
これから作られる予定の「ちょっとした場所」も楽しみです。

勝田さん、ありがとうございました!

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