野菜ソムリエプロの家庭菜園教室
こんにちは。野菜ソムリエ、ベジフルライターの福島 陽子です。
今年は、ずっとやってみたかった家庭菜園に挑戦します!
でも、何の野菜が作りやすいの?道具や肥料は何を用意したらいいの?と、一歩踏み出せずにいた私。
今回、野菜ソムリエプロの資格を持つ高橋淳一さんの菜園に伺い、小松菜とピーマンを例に家庭菜園の始め方について教えて頂きました。
さっぽろ農学校専修コースを修了され、ご自分の菜園で勉強会を行うなど、家庭菜園について丁寧に分かりやすく教えて下さる淳一さん。私が所属する野菜ソムリエコミュニティ札幌の副代表でもあります。
淳一さんが普段、畑で使っている道具を見せて頂きました。右からスコップ、レーキ(熊手)、草削り(ホー)です。
今回は、淳一さんが春から土づくりを行った畑での体験です。
小松菜の種蒔きの準備を行います。土の状態を知るために酸度をはかります。雨などの影響により、土壌が酸性に傾くと植物が育ちにくくなるので、アルカリ性の苦土石灰(くどせっかい)を土壌に入れて酸度を調整します。
肥料の袋に表示された数字は、野菜を育てるのに大切な要素である「窒素、リン酸、カリ」の比率。家庭菜園では窒素を基準に肥料の量を決めていきます。肥料は全体に散布して、表面をならします。
草削りの角を利用して、種を植えるため、浅くV字に溝を作ります。草削りを使うのは、慣れるまで難しかったです。
こちらが小松菜の種。とても小さいですね。
均等にパラパラと蒔いていき、土をかぶせ、上から土を押さえてじょうろで水をやり、種まき完了です!後日、ある程度芽が出てきたら間引きます。
次に教えて頂くのは苗の定植方法。今回は、ピーマンの苗について教えて頂きました。こちらは「ジャンボピーマン」とのこと。トマトなどナス科の植物が植えられている畝(うね)に植えていきます。
淳一さんが春から堆肥などで土作りをし、「マルチ」をかけた土壌に苗を植えます。マルチとは、畑の畝を覆うフィルムのことで、英語の「マルチング」を略した言葉です。「マルチ」をかけることで、保温による生育促進、病害虫の発生防止、雑草防止などの効果があるとのこと。
小型シャベル(移植ゴテ)を使い、マルチの端を土に埋めて固定します。縦方向に50cm間隔で植える位置の目印に女竹などを挿しておきます。
女竹を抜き、カッターでマルチを×印に開いて、苗を植える穴を作ります。
いよいよ苗の定植です!植え穴を掘り、掘り出した土は移植ゴテにそのまま載せておきます。苗を逆さにして手で受け、ポットを外します。このときに、根を傷めないように気を付けましょう。
苗を植え穴に入れて、移植ゴテから土をかけ、手で苗の根元を上から押さえ水を与えます。根に水を行き渡らせ活着を促すために、しっかり土を押さえましょう。
植えたばかりの苗は風ですぐ倒れてしまうので、苗を真ん中にして、周りに女竹などの支柱を4本深めに挿し、風よけの筒状のビニールカバーをかぶせます。
緩いときは、支柱を1本挿し直してカバーのテンションを調整。カバーが外れないように、支柱は少し逆さハの字に挿すのがコツかなと思いました。
水やりは、ピーマンは土の表面が乾いた時に、たっぷり水をあげましょう。
今後の注意点として、「連作障害」のことも教えて頂きました。同じ作物を同じ場所に続けて植えることで土壌が悪くなり、作物が育ちにくくなるとのこと。
今回は、種蒔きや定植について教えて頂きましたが、今後もメンテナンスなど野菜の生育過程の様子も、引き続きお伝えしたいです。
初めてのことで少し不安でしたが、淳一さんに野菜作りを教えて頂き、すぐに家庭菜園を始めたいと思いました!ご興味のある皆様も、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?(^^)
札幌円山在住の野菜ソムリエ。日本野菜ソムリエ協会札幌支社公認ベジフルライター。まつのベジフルサポーター。円山を街ブラして見つけたお店や季節の最新情報、ステキな食材を使った私の手料理をブログでご紹介しています!ベターホーム料理教室歴7年。野菜ソムリエのイベントでの野菜販売、レシピのアドバイスもしています。
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