野菜ソムリエプロの家庭菜園教室2
こんにちは。野菜ソムリエ、ベジフルライターの福島陽子です。
今回は、5月にご紹介した「家庭菜園初心者編」の続編です。前回、野菜ソムリエコミュニティ札幌副代表の高橋淳一さんに植え方を教えて頂いた小松菜とピーマン。私も自宅の小さな畑で植えて育てています。
小松菜は生えそろったら間引きし、肥料を土に混ぜました。ピーマンの苗は花をつけ始めましたよ。
しかし、小松菜の葉に白い線と虫に食われたあとが。ピーマンは2本の苗を植えたのですが、片方の苗の葉がきみどりで、成長がとても遅いのです。
再び淳一さんの畑に伺い、この菜園のお悩みを相談しました。
白い線と斑点は、虫が原因かも、とのこと。後日畑を観察すると、小さなハエを見つけました。調べてみると、これはハモグリバエのようです。葉の中に卵を産み、ふ化した幼虫はそこで成長し、葉の内部を蛇行しながらトンネル状に食害します。緑の葉に白い線を描いたようになるため、エカキムシとも呼ばれます。対策は、ハモグリバエは黄色に集まる習性があるとのことで、黄色の粘着テープと防虫ネットを検討したいと思います。
ピーマンの葉が黄色っぽいことに関しては追肥が必要でした。葉が黄色いのは、土に栄養が足りていないとのこと。すぐに液肥を水に混ぜて、苗に散布することにします。
この日は、野菜ソムリエコミュニティ札幌「家庭菜園を始めませんか」の淳一さんの授業も行われました(^^)
さつまいもの苗植えでは、淳一さんが育てたさつまいもの苗を切り取り、それを濡れた新聞紙で包んで発根させたものを植えました。垂直植えを行ったので、「あまりおいもの数がつかないのでは?」と淳一さんにお聞きすると、この根が出ている部分に、ちゃんとおいもがつくそうです。
発芽率を高めるため、淳一さんが事前に発芽を促した種たちも植えました。発芽まで濡れたペーパータオルに種をまき、小さなジップロックに入れて暖かい場所に置いておくとのこと。ゴツゴツしたスイスチャードの種は種球と呼ばれ、複数の種が合着した形態です。1つの種から複数の芽が出ます。種蒔きは、間隔をやや広めにとって植えていきます。
こちらのパクチーの種、なんだか見たことがあるような。日本では生の葉野菜をパクチー(タイ語)、香辛料として使う種子をコリアンダー(英語)と呼ぶことが多いですね。
気になっていたピーマンの支柱の立て方も教えて頂きました。支柱を2本挿して茎を誘引する二本仕立て。
きつく結び過ぎて成長を妨げないよう、八の字結びで誘引します。
小さなピーマン発見。ピーマンは枝が分岐する各節に果実がなります。根や葉、茎に運ばれる養分が果実にとられてしまうので、一番果(最初につく果実)は摘み取ってしまいます。
他にもトマト、きゅうり、ナス、オクラ、ダイコン、ヤーコン、玉ねぎ、ほうれん草、じゃがいも、ズッキーニ、落花生、バジル、そして袋植えの野菜達など、淳一さんの畑ではたくさんの野菜を作っています。植え方や野菜の品種、場所を変えても成長が異なるとのことで、野菜作りはとても奥が深いですね。
淳一さん、1つ1つ丁寧にご説明頂き、ありがとうございました!
またこちらのブログで、野菜たちの成長をお伝えしたいと思います♪
札幌円山在住の野菜ソムリエ。日本野菜ソムリエ協会札幌支社公認ベジフルライター。まつのベジフルサポーター。円山を街ブラして見つけたお店や季節の最新情報、ステキな食材を使った私の手料理をブログでご紹介しています!ベターホーム料理教室歴7年。野菜ソムリエのイベントでの野菜販売、レシピのアドバイスもしています。
http://yyyouko14.xsrv.jp/ 福陽ブログ 検索←
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