主婦の大先輩に教わる伝統的なにしん漬け
こんにちは。野菜ソムリエ、ベジフルライターの福島陽子です。
皆様は冬支度というと、何を思い浮かべますか?
先日、本格的な冬支度の前の特別セミナー、ベターホームの食文化セミナーにて「にしん漬け」作りを体験しました。
冬が長い北海道の食料として、昔から愛されてきた伝統的な漬け物、にしん漬け。このニシン漬によく用いられる巨大キャベツが札幌の伝統野菜、札幌大球です。
札幌大球は明治時代から北海道で作られている伝統的なキャベツで、1個の重さは6kgから大きいものだと20kgとその巨大なサイズも特徴です。私もこの秋、当別の野菜ソムリエプロのキャベツ畑で札幌大球と初対面!その迫力の大きさに驚きました。
伝統野菜 札幌大球を使ったにしん漬けの作り方を教えてくれるベターホームも、歴史のある素晴らしいお料理教室。
1963年に主婦たちの学習集団で、消費者教育組織として発足したベターホーム。会員の自宅で始めた地域の主婦向けの勉強会が、現在の料理教室の原型となっているとのこと。現在も当時と変わらずお料理を教えて下さるリーダー会員さんは皆様、主婦なんです。
今回の講師は、なんと1980年のベターホーム札幌教室の発足時から沢山の生徒さんにお料理を教え続けている藤田和恵先生です!
藤田先生は、生徒さんはもちろん他のリーダー会員さんにとっても憧れの存在。私も8年近くベターホームに通っていますが、お歳を重ねても優しくてかわいらしく、かつ凛とした藤田先生とお話しすると、少しドキドキしてしまいます。
そんな素敵な大ベテランの藤田先生のにしん漬けセミナーは、先生の長年の経験と知識が詰まった、大変勉強になる漬け物講座でした。
「漬物は、材料と漬け方、場所で味が決まります。」
野菜、米こうじ、天塩、身欠きにしん・・それぞれの食材の種類について、丁寧なご説明とアドバイス。にしん漬けのキャベツはやはり、札幌大球が美味しいとのこと。寒玉でもいいのですが、藤田先生も札幌大球を毎年、信頼できる八百屋さんに届けてもらっているそうですよ。
先生のデモンストレーションのあと、にしん漬けを1人1袋つけます。今回はだいこんが半分、キャベツが約1.2kgと漬けやすい量でしたが、札幌大球1個分が10kgはありますから、大変な作業ですね。家族と一緒に作りたいと思いました(;^_^A
大根は皮つきで数日干すと甘味が増します。食材を全てカットし、キャベツ、他の材料を交互に重ねていきます。塩を入れ忘れない裏技?も教えて頂きました。2週間で浅漬けになり、1カ月が食べ頃ですよと藤田先生。
私のほかにも沢山の生徒さんがこのにしん漬けのお教室を受講されました。昨今、にしん漬けをつける人が減ったと言われていますが、興味を持っている方も多くいらっしゃることがわかりました。
試食は藤田先生特製、「漬けて2週間のにしん漬け」、「大根のたまり醤油漬け」、「米こうじを使った浅漬けの素で作った浅漬け」、「大根の酢漬け」を頂きました。まだ漬けて間もないフレッシュな漬け物が多かったのですが、浅漬けがとても美味しかったので、米こうじで浅漬けの素を家で作ってみたいです。
帰宅して早速、にしん漬けに重石をのせました!あと2日ほどおいて、水があがってくるのが待ち遠しいです。
札幌円山在住の野菜ソムリエ。日本野菜ソムリエ協会札幌支社公認ベジフルライター。まつのベジフルサポーター。円山を街ブラして見つけたお店や季節の最新情報、ステキな食材を使った私の手料理をブログでご紹介しています!ベターホーム料理教室歴7年。野菜ソムリエのイベントでの野菜販売、レシピのアドバイスもしています。
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