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2018年1月

2018年1月23日 (火)

沖縄県産コーヒー豆の収穫・焙煎を初体験!

こんにちは。野菜ソムリエ、ベジフルライターの福島陽子です。

最近、沖縄では県産コーヒー豆の収穫・焙煎体験が、観光のひとつとして注目されているとのこと。私もコーヒー豆は、実からどのように作られているのか以前から興味がありました。

今回、沖縄の野菜ソムリエ仲間にコーヒー農園さんをご紹介頂き、コーヒー豆の収穫、焙煎を体験させて頂きました。

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コーヒーの栽培に適した赤土の酸性の土壌である沖縄県北部、山原(やんばる)にある「又吉コーヒー園」。コーヒー豆を栽培から収穫、自家焙煎、販売まで行っているコーヒー農家さんです。

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お話を伺ったのは、又吉コーヒー園代表取締役の又吉拓之さん。コーヒー豆収穫から焙煎、抽出まで、工程の多いなか、丁寧に解説して下さいました。

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早速、コーヒー園に移動し、コーヒーの実を収穫させて頂きました。沖縄のコーヒー豆は、害虫など外敵がいないので、無農薬栽培が可能とのこと。

 

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コーヒーの赤い実、初めて生で見ました!実を頂くと甘くて、糖度は20度もあるそうです。枝を傷つけないように気を付けながら、赤く熟したものだけを捻り、計量カップから溢れるくらいになるまで摘んでいきます。

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波打っている大きな葉、コーヒーの原産地である高所で太陽の光を効率的に受けられる仕組みになっているのでは、と又吉さん。ちなみに、コーヒーの受粉は自家受粉で、5月頃に一斉に花が咲くのだそう。

 

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貴重な黄色いコーヒーの実も見せて頂きました。やわらかな苦味、フルーティーな香りが特徴で美味しいのだそうです。

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続いて、実からコーヒー豆を取り出す行程。実の付け根を潰して、コーヒー豆を取り出します。

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ジューシーなコーヒーの果肉を潰して一つ一つ実を取り出します。焙煎された状態のコーヒー豆しか見たことが無かった私。コーヒーは果実なのだな、と改めて感じました。

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豆を取り出した赤い実は、ジャムなどの加工品にして美味しく頂けます。珈琲の葉も、お茶にして飲めるとのこと。コーヒーは無駄のない農産物なんですね。

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取り出したコーヒー豆はヌルヌルしているため、よく洗ってぬめりを取ります。水気を拭いたあと、焙煎用手網を使い、ガスコンロの火で乾燥させます。

そろそろ焙煎かな?と思ったら、もう一行程がありました。コーヒー豆の表面には薄皮がついています。これを取り除くことで、より雑味がなくクリアな風味になるとのこと。機械にかけて薄皮を脱穀し、最後に扇風機で皮を飛ばして取り除きます。

 

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豆に残った黒い部分を手で剥いたあとは、いよいよ焙煎!手網を火の上で平行にゆすって、均等に色づくように焙煎していきます。ゆすっていると手が疲れますが、豆が香ばしく色づくまで続けます。

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又吉さんに色の具合を見て頂き、コーヒー豆の完成です!計量カップから溢れるくらいに収穫したコーヒーの実が、小皿一杯分のコーヒー豆になりました。

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ミルを使って豆を中挽きにし、ハンドドリップでコーヒーを淹れます。

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抽出は、まずお湯をまんべんなく注いでから、約20秒ほど蒸らします。コーヒーを淹れるのに大切な「蒸らし」の行程。蒸らし終えたら、小さく「の」を書くように優しくお湯を注ぎます。これまでの地道な作業を思い出し、真剣に行います。

 

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落ちたコーヒーの目盛りが1カップになったら完成です。初めての自家焙煎コーヒー、フレッシュでいい酸味があり、格別でした!

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コーヒー栽培を始められて4年の又吉コーヒー園さん。昨年の11月から、今回体験させて頂いたコーヒー豆収穫・焙煎プログラムをスタートされました。

これまで沖縄でコーヒー豆栽培がこれまで定着しなかった理由の1つとして、台風の影響があげられます。コーヒーの木は幹がとても細く、葉が多く茂るので、風にとても弱いそうです。 

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コーヒーは強烈な直射日光や風に弱いため、又吉コーヒー園さんでは、木の上にネットを張る、コーヒーの間に風よけの作物を植えるなどして、台風と真夏の暑さ対策が行われていました。

 「台風に負けず、これから10年、20年。コーヒーの木が豊かになって、さらに美味しいコーヒー豆が出来るように努めていきたいです。」

素敵な又吉さんの作る、沖縄県産無農薬のコーヒー豆。これからも北海道から、ずっと応援していきたいです。

 

又吉コーヒー園

沖縄県国頭郡東村字慶佐次718-28

0980-43-2838


Photo 福島陽子

札幌円山在住の野菜ソムリエ。日本野菜ソムリエ協会札幌支社公認ベジフルライター。まつのベジフルサポーター。円山を街ブラして見つけたお店や季節の最新情報、ステキな食材を使った私の手料理をブログでご紹介しています!ベターホーム料理教室歴8年。野菜ソムリエのイベントでの野菜販売、レシピのアドバイスもしています。

 

http://yyyouko14.xsrv.jp/ 福陽ブログ 検索

2018年1月19日 (金)

野菜ソムリエプロによる島野菜たっぷりの朝食

こんにちは。野菜ソムリエ、ベジフルライターの福島陽子です。 

先日、雪の降る北海道を少し離れ、沖縄を旅しました。

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もともと沖縄が大好きな私。野菜ソムリエの資格を取得してからは、旅先で島野菜やフルーツを勉強しながら楽しんでいます。

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沖縄野菜は、「ニガナ」や「長命草」など、栄養素も豊富でパワフル。その多くの伝統野菜が方言で呼ばれ、伝統を大切にする沖縄の心にも魅力を感じています。

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そんな素敵な沖縄の島野菜をたっぷり使った、野菜ソムリエプロの朝食を頂きました。沖縄第一ホテル「琉球料理
あしゃぎ」では、沖縄の食材を使った約50品目もの美味しい朝食が頂けます。
 

一つ一つのお料理がていねいに作られており、島野菜の味をゆっくり味わうことができるコースです。

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「オオタニワタリのおひたし」

オオタニワタリ、初めて頂きました。観葉植物としても用いられるそうです。シャキシャキした歯ごたえと、鰹出汁が良く染みていて深い味わいがあります。

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「なーべらー(ヘチマ)、酢大豆と島にんじん炒め」

ヘチマ料理、いつかチャレンジしたいです。新陳代謝を活発にする効果が期待できるサポニンを含んでいます。

とろっとした食感。酢大豆の黒色は、黒酢に漬かったお色です。島にんじんも絶妙な炒め具合で甘みが引き出されています。

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「アロエベラとセロリ、桜エビのせ」

ヘルシーな食材アロエベラの味と食感を生かしたお料理です。セロリの歯ごたえとマッチしたお料理でした!

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「長命草サラダ」

カロテンやビタミンCなど栄養素が豊富。化粧品メーカーがドリンクとして商品化するなど、健康効果が期待される沖縄野菜です。そんな元気な長命草をサラダでもりもり頂きました。 

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「ハンダマ」

以前にも沖縄で頂いたことのある島野菜。独特の風味があり、アントシアニンが豊富。表が緑、裏が紫色をしているのが特徴です。

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「とうがん」

とうがん漬けなど、沖縄でよく食べられている野菜と感じます。とろっとした食感が美味しく、味付けが優しくて美味しかったです。

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このほかにも、沖縄の伝統行事には欠かせないという田芋、ニガナ、沖縄では青いときに野菜として食べるのが一般的なパパイヤ、沖縄在来種の島にんじん、島らっきょう、生もずく、ゆし豆腐のスープ

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ジュース3種(シークヮーサー、豆乳、長命草)、自家製パン(ウッチンと紅芋)、沖縄のぜんざいのようなデザート
あまがし、ブルーベリージャム、県産ハチミツ、白ゴマ入りの黒糖ペースト、さとうきびジュース、紅芋、レモングラスティーなど、素材の持ち味を活かした、素晴らしいお料理の数々。
 

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お部屋にあるやちむん(沖縄の焼き物)や調度品も、とても素敵なものばかり。次回はやちむんについても、女将の渡辺さんに教えて頂きたいと思いました。

こんなに沢山のお料理をいただいて、カロリーは585kcal! 心地よい満腹感と島野菜のパワーがゆっくり体に満ち溢れるような気分になりました。

2018年1月13日 (土)

北海道野菜を盛りあげ隊

こんにちは。
野菜ソムリエプロ・ベジフルライターの出口恭美子です。

2018年の新プロジェクトとして、「北海道野菜を盛りあげ隊」を結成しました!
北海道で暮らし始めて1年8ヶ月が経ちました。
2年弱の間に素晴らしい道産野菜、生産者さん、食に関わる方たちと出逢いとても楽しく貴重な経験をさせていただいています。

でも、実は北海道の野菜消費量は全国的に見て少ないという事を知り
(厚生労働省【平成28年 国民健康・栄養調査】によると北海道民の野菜摂取量は
男性1日276gで全国35位、女性は1日280gで13位)
もっとたくさんの方に道産野菜の魅力を伝えたい!盛りあげたい!と考え
野菜ソムリエ仲間4名で立ち上げました。

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この4名がメンバーです。
左から、畑瀬亜紀子さん、寺西梓さん、出口恭美子(私)、和田順子さん

それぞれの得意分野を活かしながら、北海道産の野菜のことを学び、おいしく楽しみながら、北海道産野菜を盛りあげていくようなイベントなどを実施していきます。
食を通じた健康づくり、地域のふれあい、食文化の発信に取り組んでいきます。

そして、第一弾イベントとして、2/18(日)に「冬の道産野菜でひなまつり 野菜料理教室」を開催します!!

一年で一番道産野菜が貴重な2月だからこそ盛りあげたい!
そんな想いとチャレンジから、あえて2月に開催します。

秋に収穫し越冬した根菜類は美味しさを増します。
また、先人の知恵である「干し野菜」は生と違う旨味が凝縮され、冬ならではの楽しみ方があります。

あなたもイベントに参加して一緒に道産野菜を盛りあげましょう!!

 
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日時    2018年2月18日(日)14:00~16:00(受付 13:45~)
内容    北海道産の冬野菜を使ってひな祭りにピッタリなちらし寿司を作ります。
      インスタ映えする盛り付けも伝授します。
      ・「野菜で!?ちらし寿司」プロの料理人に美味しえてもらおう
      ・「うるおい女子の干し野菜サラダ」
      ・そうだったんだ!道産冬野菜のミニレクチャー
      ・お料理を食べながらおしゃべりタイム
講師   「美肌ダイニング kei」店主 坂下圭祐氏
会場    白石区民センター5階 料理室
      (札幌市白石区南郷通1丁目南8 地下鉄白石駅6番出口直結)
持ち物   エプロン、三角巾、手拭きタオル、筆記用具
注意事項  調理を伴いますので小さなお子様のご参加はご注意ください
参加費   1,500円(1名)
申し込み  hokkaidoyasaimoriage@gmail.com 宛てに
     「氏名」「電話番号」「メールアドレス」
     「(お子様ご参加の場合は)お子様のご年齢」をご連絡ください。
締切日   2月13日(火)まで  ※これ以降はキャンセル料が発生します
定員    24名(先着順)
主催    まちでちょいチャレ 北海道野菜を盛りあげ
      (平成29年度札幌市地域まちづくり人材育成事業)


FBページでは、随時最新情報をアップしていきますので、ご覧いただけたら嬉しいです!

クリック→ 北海道野菜を盛りあげ隊FBページ

P1160583_6【野菜ソムリエプロ・出口恭美子 プロフィール】

2016年5月に横浜から札幌に引っ越してきました!

北海道のおいしい食材を楽しみながら、食材の魅力を発信中です。

また、野菜ソムリエ、栄養士、エコ・クッキングナビゲーターなどの資格を活かし、
QOLの向上を目的に食事バランスや野菜・果物の必要性&魅力を伝える講師活動やコラム執筆なども行っています。

お仕事実績は、こちらをご覧ください→ 野菜ソムリエカンパニーHP

個人ブログも更新中です→ 野菜でおいしく美しく♪



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このブログについて(札幌支社)

  • 日本野菜ソムリエ協会札幌支社のブログです。
    札幌支社で担当している地域の野菜ソムリエ情報をお届けいたします。
    なおブログ上でのコメントへの返信は控えさせていただいておりますのでどうぞご了承ください。

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