【東京】タオスさんとつくば満喫「つくばヤーコン収穫祭」

【日時】2007年12月9日(日)10:30~15:00
【講師】つくばヤーコンの会代表 石島 繁先生
【場所】つくば市つくばヤーコンの会
つくば中心部から車で30分も行くと、あっという間に周りの景色は密集する建物から
畑に変わります。その一角に、石島先生のヤーコン畑はありました。
●ヤーコン畑での収穫
畑に到着すると、目の前に広がっていたのは茶色くシワしわになったヤーコンの葉。
ここ2週間、寒さで霜が下りたこともあり、青々としていた葉や茎は一気に茶色に変化
したそうです。しかし、寒さのおかげで今年は太くて丸々としたヤーコンができている
とのこと。地表に近いヤーコンは霜の影響で黒くなってしまう為、少しでも被害を防ごう
と灰をまいて応急処置がしてありました。
まずは石島先生から、ヤーコンの掘り方の説明や連作障害を防ぐ為、畝幅を1m35cm
と広めにとり、毎年交互に場所を変えているという話を受けました。
また、昨年の品種は「ペルーA」でしたが、今年は「サラダオトメ」という肉色が白く、
割れも少ない品種とのこと。
「ちなみに・・・」と「このヤーコンの種、こっそり持ち帰ると罰金ですよ」と話す
石島先生。冗談なのかと思ったら、サラダオトメという品種は特許製品で自家増殖が禁止されているそうです。
そしていよいよ収穫。腰を伸ばしたまま引っ張るとぎっくり腰になるとの忠告を受け、
誰もが腰を入れて懸命に掘っていました。できるだけ大きいものを選んだけれど、一人ではなかなか抜けず、二人がかりでようやく抜けたものも。タオスさんも合流して一緒に
ヤーコンを掘ってくれました。










最後に掘ったヤーコンを塊茎と塊根に分け、軽トラに乗せて作業終了。帰り道、たくさんの白菜が並ぶ畑に感動したり、タオスさんの畑の野菜たちを見せてもらったりしながら
しばらく田舎を満喫しました。
●講演会
続いて屋内で石島先生の講演がありました。
〈ヤーコン栽培のきっかけ〉
つくばは芝の生産量全国1位。そんな中、一昔前はバブル崩壊に伴い、生産量も需要も
減る一方。そこで空いた土地の活用と芝生産時の農薬使用に疑問を感じた石島先生は、ヤーコン栽培を始めたのでした。
〈健康機能性〉
ヤーコンの成分の中でも特にフラクトオリゴ糖は多く含まれていて、便秘や大腸がんの予防が期待されています。また、カリウムやクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)が含まれていて、食後の血糖値上昇を和らげたり、高血圧を予防したりする効果も期待できると言われています。
〈加工方法・加工品紹介〉
生芋だけでなく、加工品としても出荷、販売を行っています。ヤーコンをスライスして乾燥させたヤーコンスイーツナチュラルや天日干しヤーコン芋、ヤーコンの頂葉を使ったヤーコン茶や生地に頂葉を練りこんだヤーコンうどんなどがあります。
衛生面や直接日光に当てたときの変色を考え、湿度を下げ風を利用して短時間で乾燥させる企業秘密の機械を使って加工するものもあります。
〈流通方法と普及、販売促進〉
・ 直売所や大田市場、ネットでの販売
・ 物産会(筑波山の梅祭りなど)参加
・ デパート・スーパーでの普及と販売会
・ ヤーコン料理などの講演、講習会
・ メディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)への働きかけ
そして、ここ地元つくばでヤーコンを作り始めたときはほとんど知られていなかったのが、
今では10人中6人くらいはわかるようになった、と少しずつ地元での普及活動を行ってきた成果を感じているそうです。
しかし、まだまだ認知度が足りないので、普及と販売促進に力を入れて行きたいと熱く語る石島先生。参加していた私たちに是非ヤーコンの魅力を消費者に伝えて欲しいと望んでおられました。
●ヤーコン料理を囲んでの交流会
講演の後はヤーコンの会の皆さんが作ってくれた様々なヤーコン料理を堪能。メニューはヤーコンとニンジンの葉のかき揚げ、ヤーコンとベビーリーフのサラダ(自家製ドレッシングも美味でした)、お漬物、そしてメインのヤーコンみぞれ鍋。鍋の中身は地産地消ということで全て地元産。筑波地鶏や根菜類、白菜やネギを入れ、更に地元の日本酒「霧筑波」まで投入。最後におろしたヤーコンをたっぷりと入れ、煮上がったら仕上げに自家製味噌を入れ出来上がり!だしは昆布のみ、調味料もお酒と味噌のみでしたが、野菜と肉の旨みが出ていて更にヤーコンの甘みも加わってなんともいえない美味しさでした。




美味しい料理を囲みながら、会員同士話も弾み、新たに様々なつながりもできて和やかな雰囲気でした。
おまけに、元々は七味でおなじみの陳皮として皮のみを使っていた「福来(ふくれ)みかん」というかわいらしいみかんと、生芋を干したヤーコン芋(生芋2キロからわずか140gにしかならないので高値になるが、消費者に認知してもらえないとのことでした)、遠赤外線除湿乾燥させたヤーコンスイーツナチュラルを特別にいただきました。
最後に、自分たちで掘ったヤーコンをいただき、記念撮影をして解散となりました。
ヤーコンを以前より身近に感じるようになり、周りにもっとヤーコンのよさを広めていこうと感じた一日でした。
お忙しい中、たくさんの準備やご指導をしてくださった石島先生、タオスさん、ヤーコンの会の皆さん他、関係者の方々、ありがとうございました。
レポート:石川真由美(ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター)
最近の子どもたちの食生活の乱れに日本の将来の危険を感じる日々。自身の持つ保育士と野菜ソムリエの資格を活かし、食育に携わる活動をして行きたいと探求中です。


