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【東京】クリスマス★プチカービング

Pc030004_2Pc030006_2日程: 2007年12月3日(月)19:00~21:00
場所: 協会本部渋谷第一教室
講師: 大橋路子先生


教室に入って目についたのが、いろいろな形が掘り込まれたリンゴです。
赤や黄緑の皮のリンゴに、もみの木をはじめとした模様が浮びあがっています。
そして、その奥を見ると、小玉スイカにバラのような花が見事に掘り込まれています。外側の皮(緑と黒の皮)と中の赤い果肉の間の白い部分なので、白いバラなのですが、何となく中の赤い果肉が透けて見えるので、ほんのりピンク色の、それは美しい花でした。
他にもニンジンでできた花などもあって、野菜や果物でこんなものができるのか、と驚きながら席に 着きました。
机の上には、ラディッシュ、リンゴ(ジョナゴールドと王林)、ズッキーニ、そして見たことのない形のナイフ(カービング用のナイフ)が置いてあります。あと、水を入れたボウル(真水と塩水)です。

Pc030007_2 まず先生から、ベジタブル&フルーツカービングはタイで盛んなことなどの基礎知識や、ナイフの持ち方などを教えていただきました。
カービング用のナイフは、見たことのないおもしろい形をしています。とっても華奢ですが、刃が薄くてすごく鋭いです。
日本ではナイフを使う時、刃が自分の方に向くように使いますが、タイや西洋では刃を自分とは反対の方向に向くように使うそうです。当然持ち方も違ってくるのですが、いつもやっているように刃が自分の方に向く持ち方でもよいとのことです。(ナイフはちょうど鉛筆のような要領で持ちます。私は慣れていないので、刃を自分の方に向くようにしました。)

Pc030024_2 さて、いよいよ実習です。
まずは、練習。ちなみに今回の参加者は、皆さんベジタブル&フルーツカービングは初体験のようです。
ラディッシュを1個。葉っぱは付いているとけっこうじゃまです、ということで、葉を根もとから全部と、しっぽも切り落とします。
基本はV字カットです。表面に、V字型の谷のようなミゾを入れるのです。ラディッシュの葉が付いていた方からしっぽの方へ、表面をなぞるように、少し斜めに刃を入れます。
次に最初の切れ込みの横に、斜めにもう一本、表面をV字型に切り取るように刃を入れます。この時、切り始めと切り終わりを合わせるのが大切。先生のお手本を見ると、2本目の刃を入れたそばから、切 り取った部分が剥がれてきて、きれいなV字型のミゾができます。ラディッシュは皮が赤くて中が白いので、谷間が白く浮き出てきれいです。Pc030018

しかし、実際にやってみると、切り込みを入れてもV字型に取れません。2本の切り込みがうまく合わさっていないのでしょう。何度も刃を入れなおしたりしますが、深すぎたり、V字の部分が太すぎたり、格好がつきません。見ていると簡単そうなのですが・・・。
悪戦苦闘しながら、ラディッシュに縦に8本、V字のミゾを入れました。ミゾの太さも間隔もバラバラですが、赤地に白の縦縞ラディッシュが出来上がりました。
この時教えていただいたコツは、ナイフを使うときには支点が必要だということです。親指、人差し指、中指でナイフを持っているので、中指か小指をラディッシュにあてて支えとしながら、ナイフの先を動かします。

Pc030025_2次はリンゴです。赤い皮のジョナゴールドと黄緑色の王林を用意していただきましたが、今回はジョナゴールドを使いました。
まずはリンゴの上部(軸のある、枝についていた方)に、4方向に小さな印を付けます。そこからラディッシュの時と同じように、下の方(花のついていた方)に向かってV字型のミゾを入れるのですが、ちょっと難易度が上がります。
上から下に、リンゴの表面をS字になぞって、カーブを描いてミゾを刻むのです。出発点である上部から、90度回転させた位置に終点を作ります。
まず4本ミゾを入れて、その間にも一本ずつ、合計8本のS字のスジをリンゴの表面に描きます。

果実の断面は真ん丸のようですが、「よく見ると真ん丸ではなく、リンゴのように花びらが5枚の果物は、五角形をしています。」とのことです。
そんなことも考えながら、バランスよく刃を入れていきます。それにしても、見慣れていると思っているリンゴの果実でも、新しい発見があるものですね。
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次は、このS字のスジの片側に、飾りを彫ります。
スジの縁の片側を、小さな三角形か小さな円形を並べるように切り取ってゆきます。三角形の場合はズバッ、ズバッと2回刃を入れると三角形に切り取ることができます。円形は小刻みに刃を動かしながら丸く切り取るのPc030063 で、三角形よりもちょっと難しいです。
結構、根気が要る作業ですが、慣れてくるとおもしろくなってきて、気が付くともくもくと手を動かしていました。私はスジごとに三角形と円形の飾りを交互に付けてゆきました。
赤いリンゴの表面に、白の美しい模様が浮かび上がりました。色止めに塩水にくぐらせて、リンゴは一段落です。

今度はラディッシュで花を作ります。
ラディッシュをひとつ、葉を少し残してしっぽは切り落とします。
次に切り取ったしっぽの所に切り込みを入れるのですが、今度は今までとは少し違って、中央が少し膨らんだ形の、短いミゾを作ります(泪型の切れ込み)。このミゾを3本、交差させて入れます。ちょうど、すき焼きなどの時にシイタケの傘に星のような切れ込みを入れたりしますが、それと同じ要領です。

Pc030020_2Pc030082_2次に、上で付けた星型にかみ合うように、今までより大きく切り込みを入れます。ミゾを作るときよりもうんと大きく、中ほどから下の方まで切り込みを入れるのですが、一番下は切り離さないようにします。それぞれ、上の星型のくぼみに合わせて切り込みを入れ、6枚の花弁ができました。
さらに花弁にも切込みを入れてより豪華にします。出来上がったら真水につけて、しばらくすると切ったところが開いて、まるでつぼみが咲くように開いてきます(私が作ったものは、切れ込みがちゃんと入っていなかったのか、あまりうまく開きませんでした・・・)。

もうひとつラディッシュを加工します。
やはり葉っぱとしっぽを切り取ります。今度はラディッシュの横(地球にたとえると赤道部分)に、先ほどの泪型の切れ込みを8本か16本、均等に入れます。
次にその上側と下側に、その切れ込みとかみ合うように同じような泪型を入れます。まるで赤いラディッシュに白い網をかけたようになります。私の作ったのは、切れ込みがいびつに入ってしまったので格好悪くなってしまいましたが、バランスよくできると、赤と白の、小さな手毬のようなラディッシュができて、とてもかわいいです。

Pc030072 いよいよ、今回の最難関、ズッキーニで葉っぱを作ります。
季節にもよりますが、ズッキーニは値段が高いので、普段はキュウリをよく使うのだそうですが、今回は初心者向けということでキュウリよりも大きくてやりやすいズッキーニを用意していただきました。
(ちなみに、ラディッシュもけっこういい値段がしますが、ちょっと古くなって葉っぱが全部とられたりして、安く売られているものを買って練習するといいそうです。)

まずズッキーニを縦半分にし、さらに横に切ります(4等分したことになります)。
果肉の方から削って、ある程度薄くします。次にヘリを削って、少し角ばった感じの卵のような形にします。
次に皮の方です。中央に葉脈を作ります。真ん中を細長い三角形に残して、V字の切り込みを入れます。その両側に横の葉脈を三角形に入れていきます。
最後に葉脈に合わせてヘリをギザギザにカットして葉っぱの完成です。葉っぱは2枚作りました(私は1枚の途中で時間切れでした)。

今回は、ここで終了です。2時間がとても短く感じられました。

「よし、家でもやるぞ!」と、カービングナイフを購入し、自分の作品と、実習で使わなかった王林と、切り取ったラディッシュやズッキーニのくず(煮込んだりすれば、無駄なく食べられます)をいただいて帰りました。
また、先生の作品(赤いリンゴに今日やったような飾りが彫られたもので、上に花形のロウソクを載せることができる素敵なものです)と、すばらしいカービングの絵葉書、協会の買い物バッグと盛りだくさんのお土産とともに帰宅しました。

Pc030003_2最後に先生に伺ったお話です。
先生は、ベジタブル&フルーツカービングを、最初はカルチャースクールのようなところで、お勉強されたそうです。
その後は、タイ料理店に習いに行ったりされたそうです。またタイではこういったカービングのコンテストが開かれるそうなのですが、年に1回くらいはそういったものを見に行って、新しいデザインなどを勉強されるそうです。
「切り方は基本の組み合わせで、あとはデザインだから。」と先生はおっしゃっていましたが、そう言えるようになるまでには、大変な道のりがありそうです。でも、そこまで極めなくても、「食べる」や「育てる」などとは違った、新しい野菜・果物との付き合い方を発見した気分になりました。

戸嶋光一 ベジタブル&フルーツマイスター
野菜や果物、農業が大好きで、マイスターの資格を取得しました。
まだまだ勉強中ですが、野菜や果物、農業のすばらしさ、大切さ、楽しさを伝えることができたらと思っています。