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2008年1月

【東京】ワークショップ「イチゴ」~関東だから「とちおとめ」に注目してみる~

Rimg0485_3Rimg0486 日時: 2008年1月22日(火)13:30~15:30
講師: 栃木県農政部 生産振興課 いちご野菜担当
         四方田純一   

部屋に入ると、いちごの甘い香りが充満していて、始まる前からワクワクしていました。
とちおとめをメインに、栃木県農政部生産振興課の四方田さんに話をしていただきました。いちご生産日本一の栃木県の魅力や、未来についても語ってくださいました。

Rimg0488果物の中でも、産地競争の激しい いちご。かつては、西の「とよのか」、東の「女峰」の2強と言われていましたが、現在は、とちおとめ、さがほのか、さちほか、あまおうを始め、様々な品種のいちごが生産されています。
そんないちご競争の中でも、とちおとめは、作付面積・収穫量・出荷量・産出額で日本一となっています。
とちおとめは、他の品種に比べて、安定的に出荷できるのが出荷量の多い理由の一つに挙げられます。また、他県でも作ることができ、関東を中心に生産されています。
  Rimg0483
いちごは、花が咲いて5枚葉が出ると、次の花芽ができます。
これが繰り返され、収穫期間が半年くらいあるそうです。
一番おいしいと言われているのは、栄養がたっぷり与えられている1番果や2番果だとか。。。スーパーでは、何番果のものかわかりませんが、いちご狩りに行くときなどに、生産者の方に聞いてみるといいかもしれません。
ちなみに、いちごのつぶつぶは種に見えますが、実は果実で、普段食べているところは花托と呼ばれるおしべやめしべの付け根部分です。

とちぎの未来の展望として、全県いちごテーマパークを作りたいという楽しい夢が!!
栃木は、北海道に続いて酪農が盛んで、本州一の生乳生産地でもあります。いちごとミルクの相性の良さをヒントに、画期的な商品ができるのも期待したいです。
いちごは、食べる人を幸せにする力を持っている気がします。
いちご王国の今後の取り組みにも注目です。

【いちごの基本情報】
  バラ科 イチゴ属
 1830年頃(江戸時代末期)、オランダから長崎に輸入されたのが始まり
  ビタミンCが多く、100g中に62mg (レモン果汁50mg、みかん35mg)
  ほとんどがハウス栽培で、旬は3~4月Rimg0490
  ミツバチなどで受粉している

お待ちかねの食べ比べは、15種類ありました。
色・形・香り・切った断面も様々で、同じテーブルの皆さんと
感想を言い合ったり、メモをとりながら食味していきました。

    品種           両親                特徴・感想
①とちおとめ(宮城)  久留米49×栃の峰     日持ちする・固めで食べやすい
②紅ほっぺ(宮城)   章姫×さちのか        色が鮮やかでキレイ
③もういっこ(宮城)   宮城オリジナル母木×さちのか やや固め・日持ちする
④さちのか(宮城)    とよのか×アイベリー    甘みが強い
⑤章姫(宮城)      久能早生×女峰       さっぱりしている・柔らかい肉質
⑥さがほのか(佐賀)  大錦×とよのか        やや固い
⑦章姫(和歌山)    久能早生×女峰        色がキレイ・粒大きい    
⑧さちのか(和歌山)  とよのか×アイベリー      真赤な果肉・糖度が高い
⑨濃姫(岐阜)      アイベリー×女峰      糖と酸のバランスがいい
⑩美濃娘(岐阜)     とよのか×アイベリー  ほどよい甘さで食べやすい
⑪やよいひめ(群馬)  とねほっぺ×とちおとめ   甘みが強く、美味
⑫女峰(埼玉)      ダナーイチゴ×麗紅イチゴ  さっぱりしている・食感がいい
⑬あまおう(福岡)    久留米53号×92-46   赤果肉・香りが高い
⑭ゆめのか(愛知)    愛知の試験場で育成された新品種 濃厚で甘い・香りいい
⑮とちおとめ(栃木)   久留米49×栃の峰  粒が大きい・果汁が多い

個人的には、糖度の高い「やよいひめ」や、新品種「ゆめのか」が好みでした。P1000278
また、栃木の「とちおとめ」は、粒が大きく、食べ応え十分。
いちごは暑さに弱いので、暖かい部屋や流通方法によって実がゆるくなってしまうものもあるので、選ぶときや保存には気をつけたいです。
また、傷みやすいこともあり、早めに収穫して、ヘタ付近が青いものや白いものがあります。できるだけ均一に色がまわったものを選ぶといいでしょう。
劣化も早いので、購入したらできるだけ早く食べきってください、とのことです。
時々、いちごの先端が二つに割れているものがありますが、栄養が行き渡って甘くておいしいものが多いので、形にこだわらなければ、そういったものを選ぶ方が当たりかもしれません。まだまだ値段が高めですが、春に近づき、安価でおいしいものがたくさん出回ってきます。今年は新しい品種にチャレンジして、色々な味のいちごを楽しみたいと思いました。

ベジタブル&フルーツマイスター  杉浦 舞
マイスターになって、まもなく2年。
現在は、ベジフルコミュニケーションの講師を担当したり、オイシックス提供のオイシィブログに参加させていただいています。よろしければ、ご覧下さい。
http://oixi.jp/mai-vegefru/

●アンケートより●
・イチゴ全般と、とちおとめについて詳しく聴くことができあらためて知ることも多く勉強になりました。
・一度に多くの品種を見る機会が少ないのでとても勉強になりました。
・いちごが沢山あってたくさん食べられて、色々とお話がきけてよかったです。
・いちご一つぶ一つぶ全然味が違うのにびっくり。そして栃木県が本当にイチゴに力を入れているんだなってことがわかりました。これからも環境のことを考えながら色々な取り組みをしてほしいです。応援しています。
・ただかわいい、おいしい の2つではおさまらない面白さを知りました。とても充実しました。
・いつも普通に食べているイチゴ、腰を曲げて大変な作業をしている農家の方々に感謝しなくてはという思いを一番感じました。そのことを忘れずにイチゴの販売(イチゴにかかわらず農産物)をしていきたい。バレンタインにチョコの代わりにイチゴを売ります。四方田さん栃木県、とちおとめの話伝わりましたよ。ありがとうございました。

【東京】売れない時代にモノを売る方法 ~ハードからソフトへの転換~

Rimg0495日 時: 2008年1月22日(火)
講 師: 日本ベジタブル&フルーツマイスター協会 理事長 福井栄治 
会 場: 協会本部渋谷第三教室

 東京は翌朝より雪との予報。冷たい空気が肌を刺す。
帰宅を急ぐ人々が行き交う平日の渋谷を協会本部に向 かった。

 今回のVMCのテーマは「売れない時代にモノを売る方法~ハードからソフトへの転換~」である。
会場を埋める二十余名の中には、一般の参加者や遠方からの参加者もおり、関心の高いテーマであることがうかがえる。

 私が理事長の講演に参加するのは3回目である。マイスター取得後、自分自身の理解が及ばなかったマーケティングを深く学ぶ必要があると感じ、受講を始めた。先の2回とも、青果物というジャンルにとらわれず様々に応用できる内容であった為、自分自身は販売に関わる立場ではないが、今回もすぐに申し込んだ。

 理事長の講演の面白さは、受講生への積極的な「問い」にあると私は考えている。「講演を聴く」というだけでなく、「考える」場を「そのとき」に提供するという積極的な働きかけによって、受講生は講演テーマの理解を深めることが出来る。その問いもユニークである。日常よく耳にして馴染んでいる事柄について質問されるのであるが、いざ答えようとすると非常に漠然とした答えしか浮かばないことに気付かされる。

【モノを売るとはどういうことか?】
Rimg0494_2  一番初めの問いは「モノを売るとはどういうことですか?」であった。販売の仕事であれば常々考えることかもしれないが、そのような仕事に携わっていない私は考えたことがなかったように思う。
「モノを売る」とは「価値と貨幣を交換すること」である。つまり売れる、売れないは、「価値」に関わる現象ということになる。

【価値観の多様化】
 次の問いは「多くの人が“一万円の価値”があると感じるものは何ですか?」であった。
受講生からは「宮崎県産マンゴー」「マッサージ」などが挙がった。しかしこれらは、隣人も同じように1万円の価値があると感じて購入に至るかというと、必ずしもそうではない。これによって、いかに価値観が多様であるかが推測できる。
 「売れる」「売れない」に関わるキーワードは「価値」であるから、単純に考えれば「価値が上がれば売れる」はずであるが、現在では価値観が多様化したために価値を上げることが容易ではなく、モノが売れにくくなっているのである。
 かつてのモノがなかった時代や、社会主義国では価値観は単一であった。
  Value(価値)=Quality(質)÷Price(価格)
 この方程式が20世紀においてはすべてに通用していた。これに当てはめるならば、価格をさげ価値をあげれば売れるはずであるが、価格を下げても売れないのが現状である。
そのため現在においては「X」が加わり、
  V=Q÷P+X
となる。そして「X」は「Q/P」よりも価値に大きく作用する。
「+X」の部分がいかに差となるかについては、「Q/P」が同等と考えられる「世界的に有名なブランド」と、「そのブランドの職人が独立し新設したブランド」を具体的な例えにつかい、わかりやすく説明がなされた。

【ソフト化】
 Xとは何か。Xはかつて、一部のラグジュアリーブランドに関わるものであったが、現在はすべてのモノにXが関わるようになっている。野菜であれば機能性成分・価格など、人によって変わるそれぞれの求める価値観に関わるものであろう。そしてXが加わったことは、かつて20世紀に「いかに胃袋を満たすか」であったことが、現在は「人それぞれの心を満たすか」に変わってきたことにつながっている。
 モノを売買することは売り手が価値を説得し、買い手はその価値を納得して購入することとも言える。つまり価値観の共有がなされなければモノは売れない。そのために、モノそのものの価値(ハード)に新たに情報を付加することにより、コアに届く価値の増大を図るのである(これをソフト化と呼ぶ)。
 当然、その情報の発信の仕方、ターゲットも変わる。現在はCMに効果がないといわれている。大勢に知らしめるにはよいが情報が薄くなりがちである。また、昨今の偽装問題などで、売り手の信用が下がっている現在の状況では、中立性や第三者性が必要であり、さらにピンポイントに情報が届くことが価値観の共有の近道といえよう。

【価値観の共有】
 講演では「価値観の共有」という言葉が何度も強調された。価値観を共有するには、まず、売り手が価値観を持ち、自分の会社はどういう価値があるかをしっかりと認識することが大切である。しかし価値が漠然としたものでは意味がない。例えば自分の店の価値を単に「安全性」としても、そもそも自分で「安全ではない」という店は存在しないであろう。つまりその価値の認識が漠然としていたり、また単なる理想のような「現状とギャップのある価値」では買い手を説得出来ない。
 「あなたが最近素敵と感じたものは何ですか?」という理事長からの問いに、受講生から一つとして同じ答えは返ってこなかった。「素敵」と思うことについても、その思考が一致することは難しい。多くの人をターゲットにするために平均のニーズを探るのではなく、特定の人に何度も足を運んでもらうように顧客の選別もまた必要と思われる。

 そして前回の理事長の講演のテーマである「ブランディング」に話はつながっていく。
ブランディングとは「○○産××」といった識別機能しか持たないネーミングのことではなく、提供するものを自分自身が認識し、ユーザーが価値と思うものを約束するプロセスのことをいう。

Rimg0501 残念なことにここで講義終了の時間となってしまったが、理事長からはそのあとも質問のある受講者に個別の対応がなされた。
 私にとって普段関わることが少ない分野であるが、自分の仕事にも応用ができ、野菜ソムリエとしての活動にも必要な知識と考えている。より深い理解のために、このような講演にまた参加したい。


霜村春菜(しもむらわかな)ベジタブル&フルーツマイスター
大学の史学科研究室に勤務後、現在は謡曲教授をしております。仕事柄、普段も着物のため、野菜ソムリエ風着物で活動することも。
自分の目で見、体験することがモットーです。これからもいろいろな方のお話を聞き、青果物に関する知識を深めたいと思っています。



●参加者アンケートより●
・物を売る仕組みが理解でき今後の活動に役立てていきます。売り手の買い手の心理の差は、利益をもとめるだけの売り手の心理から生じると思いました。
・講義の内容は解りやすく、実際に聞いたり、読んだりというものも少なくなかったですが、「本気の本気」 というテーマは何にでもつながるものだし、行動の起爆剤にと考えます。私自身の今年のテーマは「行動」です。
・「自分達は何を提供しているのか」を考えることが大切。自分の仕事内容を見つめ直したいと思いました。
・自分の知らない話が聞けて視野が広がりました。
・社外の方の講義を受けるのは、違った視点があったり、実際の話があったりで、楽しいので、また機会があれば参加したいと思います。
・物を売るということについて意識を持ってやらないと売れないものを売ることができないという事がわかりました。
またそう考えるとどのように売っていけば売れるものに変わるのかということが勉強できました。
・とても充実していてたくさんメモしました。売るということは、生活すべてに対して必要でとても学べました。
・福井さんのお話わかりやすかったです。具体例が多いのが救いでした。
・モノがあふれる中で、なぜ売れないのか(買わないのか)少し理解できるような気がします。
・頭のどこかでは何となくわかっていても、本当に理解する(行動できる)にはまだまだ時間がかかりそうです。
・前回から続けて聞いたことにより、よりいっそう今回の理解が深まりました。直売に今後力を入れたいと考える私にとって知りえない多くのことが大変参考になりました。共感する人を説得するより良い情報とは何か自分でよく考えてみたいです。
・絶対、必ず役立てます。
・日々の業務や生活に追われている中でなかなかゆっくり考える時間がないので、考えるきっかけになった。
・マイスター協会を例にあげてくださったので、わかりやすかった。(一般の企業にあまり詳しくないため)講義をうける前に予習したい。
・もっといろいろなテーマの話をきいてみたいです。
・頭でわかっていても人にうまく説明できないことを解りやすく説明していただいたので整理された。
・実現するのは大変難しいと思いますが、意識して行動していきたいと思います。

【東京】実るプロジェクトvol.6 ~大根&食育を伝える~

Rimg0014_2Rimg0020_3 日時: 2007年12月20日(木) 13:30~15:30 
講師: 田中稔先生
会場: 協会本部渋谷第一教室

友人に誘われ、
「戦う(^-^ )フードコーディネーター田中稔先生」の大人気講座、「実るプロジェクトvol. 6」に参加してきました。まず、教室に入ったとたん先生のパワフルなエネルギーで明るく元気にお出迎えでとても楽しそうな予感から始まりました。

最初は先生の自己紹介から、
「今日初めて参加する人」は手をあげて~、「2回目の人」と順番に手をあげていくと、何度も参加している方がとても多いのに改めてビックリしました。もちろん6回すべて参加している方もいました。
フードコーディネーターとしての先生のお仕事ぶりを、写真や雑誌などをまじえて実際のお仕事の様子をまるでその場にいるかのように紹介してくださいました。

Rimg0029 次は本日のテーマである「大根」の説明
テーブルには、三浦大根、黒長大根、のとむすめ、紅芯大根、黒丸大根、ラディッシュ、守口大根、青長大根、レディーサラダ大根、方領大根、聖護院大根が並べられていました。
それぞれの簡単な説明があり、長さ120センチもある世界最長の大根である 守口大根 だけ葉がついていないのは、種を守るために葉つきでは流通されないこと、方領大根は本来は肩太りで尻部は曲がって尖るのが特徴ですが、今日はあんまり曲がっていないね、などコメントをしながら、とっても明快に説明してくださいました。他にも松本のねずみ大根や若松のあざみ大根についてもふれてくださいました。

Rimg0036_2 本日のメニュー
・大根のおいしい味噌おでん (三浦大根と方領大根)
・大根の皮の柚庵漬け  (青大根、赤大根、のとむすめ、黒大根など)
・大根ご飯 (赤大根、黒大根、青大根、方領大根など)
・揚げ大根のかにあんかけ (のとむすめ)

レシピカードはもちろん先生の作品で、美味しそうな写真が満載、味噌おでんがぐつぐつと煮えている写真は迫力満天でさすがですし、真っ赤なボクシンググローブをつけてファイティングポーズをとっている先生の姿もとても印象的です。

Rimg0024Rimg0021 簡単に作り方の流れの説明を受けてから調理開始です。大根の下ごしらえから調理のコツやポイントまで、実際に自宅で作ってほしいという先生の思いがしっかり伝わる、とてもわかりやすい説明で、なおかつポイントはその都度強調してくださり、記憶としてしっかり定着しやすいと感じました。

「大根のおいしい味噌おでん」は、名古屋では赤みそのみで作るそうですが、本日は赤みそと白みそをブレンドしたレシピで三浦大根と方領大根の両方を入れて、前日から長時間コトコト煮込んであります。
「大根ご飯」は、いろいろな大根を刻んで下味をつけて炊き込み、大根の葉の炒め煮をあしらったものです。
「大根の皮の柚庵漬け」は、いろいろな大根の皮を厚めに向いてから干して漬け込んであります。
「揚げ大根のかにあんかけ」は、のとむすめを輪切りにしてやわらかくなるまで揚げ、先生が名古屋から持ち込んでくださったかにを、たっぷり加えたあんをかけていただきます。
Rimg0026Rimg0041Rimg0040Rimg0042Rimg0037Rimg0032_24~5人のテーブルごとの試食では、思ったより多い試食量に私がびっくりしていたら、いつも参加している方から「いつもはもっと多いのよと」と聞かされてまたびっくり。同じテーブルの皆さんと楽しく料理の話題に花を咲かせながらおいしくいただきました。

後半は
なぜ今「食育」なのという先生の作成したテキストに沿ってお話をしてくださいました。Rimg0586
・「地産地消」と環境問題
・愛知の「伝統野菜」
・子供に対する家庭内での味覚形成の重要性
・日本の味の基本「だし」
・「米食」を中心とした、日本の食文化の優位性

先生は生活者に野菜の魅力を伝えるときに、何度も何度も言葉で説明するより一度で明確にわかってもらえるよう、実際に「食育体験」として試食をしてもらうようにされているそうです。
例えば、「国内産」と「輸入品」は本当に味が違うのかと「ブロッコリー」で味の比較をしてもらったり、五味の「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(しおからい)」のすべてが強烈に取り入れられている「トム・ヤム・クン」の試食をしてもらったり、「かつおだし」「昆布だし」「干椎茸だし」で「だし」の味の比較をもらったり、「ご飯」の魅力を再発見してもらうために「土鍋ご飯」を「おひつ」で保存したご飯の試食をしたりされているそうです。

終了後も先生は大人気&大忙しで、参加者の包丁を研いでくださりながらも熱心に丁寧に質問に答えてくださいました。
帰りには展示してあった大根を切り分けてお土産にいただきました。先生が「早いもの勝ちだよ」おっしゃるので、のとむすめをいただきました。

参加しての感想Rimg0585
田中先生の明快かつわかりやすい伝え方は本当に参考になりました。教えていただいた内容も大切ですが、それ以上に先生からいただいたいろいろなアドバイスは貴重だと感じました。
 自分の言葉にして伝えることが大切
 「食べて」「見て」実感することが大切


上原恭子 ベジタブル&フルーツマイスター 

2007年11月にマイスタ-の資格を取得したばかりです。自分が関わりを深めるごとに周囲も自然と巻き込まれていく野菜・果物の魅力を、おいしいレシピとともにもっともっと皆さんに伝えていきたいと思っています。

【大阪】ワークショップ「イチゴ」

イチゴは大人も子どもまで誰からも好かれる果物のNo1
甘くて美味しいうえにビタミンCもたっぷりで、健康にも良い!
そんなイチゴ12種類を食べ比べするワークショップでした。

「イチゴ」のプロフィール
・科目   バラ科
・原産地  南アメリカ、チリ
・伝来   わが国へは江戸時代末期(天保年間)に導入され
      「オランダイチゴ」と呼ばれた。
      明治後期に「福羽」「石垣イチゴ」が育成された。
・良果の見分け方
 果形がよく、光沢があり、果皮・果肉の色がよく、果肉は硬めで、
 糖・酸のバランスがよく、日持ちの良い物。
 灰色かび病など、病気に侵されていないもの。
 ヘタは緑色が濃く新鮮さを感じるものが良い。

食べ比べ

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宮城県産とちおとめ、宮城県産紅ほっぺ、宮城県産もういっこ、
宮城県産さちのか、宮城県産章姫、佐賀県産さがほのか、
和歌山県産章姫、和歌山県産さちのか、岐阜県産濃姫、
岐阜県産美濃姫、群馬県産やよいひめ、群馬県産女峰

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12種類のイチゴを食べ比べ、食味官能評価を記入します。
食味メモでは甘味、酸味、香り、色について自身の好みで
1~5段階評価で採点し、自分の好きなイチゴを見つけ、
お店で実際に選ぶ時の参考にします。また、ケーキに適している、
サラダに合いそう、などシーンや用途アイデアも一緒に考えます。

生産者さんのお話

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和歌山県御坊市で専業農家をされている有限会社農園紀の国の
田中正俊さんにお話を伺いました。

田中さんは観光農園をされていて、夏はスイカやトマトを栽培し
メロン狩りやメロン食べ放題をし、冬・春はイチゴ狩りやスターチスの
花狩りを行っています。1.3ヘクタールの農地を持ち、そのうち
500坪はイチゴを栽培しているそうです。

バリアフリー設計で、ベンチアップされていて腰の高ぐらいでイチゴが
収穫できるのでどなたでも安心してイチゴ狩りが楽しめるそうです。
子どもの頃にイチゴ狩りに行った時は、地面にしゃがみ込んでイチゴを
摘んだ記憶があります。技術って進歩しているだなぁ、と感心しました。

「生産者に質問コーナー」では、つらい時、楽しい時の話を伺いました。
楽しいときは収穫の時で、「形が立派できれいなもの、おいしいものが
できた時」だそうです。

それは、イチゴの栽培期間がとても長いため。今の時期に私たちが
食べているイチゴは、おととしの12月頃から苗を育てているそうです。
イチゴは病気にかかりやすく栽培するのが大変なので、それゆえ
収穫の喜びも大きいのでしょう。

最近は石油価格が高騰し、ハウス栽培で使用する重油の値段も上がり、
生産者の負担も増加しています。田中さんはハウスの中に内張り
カーテンをして、暖かくする工夫をされています。

イチゴの旬っていつなのでしょう。
「旬」の定義はいちばん多く出回っている時期です。私が子どもの頃は、
ゴールデンウィーク頃に露地のイチゴ狩りに行きました。でも今では、
クリスマス前頃から店頭に多く並びます。そして出荷のピークは
2月~4月なのです。植物としての旬は春なのですが、冬のイチゴの
ほうがおいしいといわれています。その理由は、冬は気温が低いため
実が赤くなるのに時間がかかり、その分じっくりと糖分がたまりやすく、
甘いいちごができるから。冬のほうれん草が夏よりもおいしいのと、
いっしょなんですね。

「さがほのか」のお話

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佐賀県関西・中京営業本部様より、「さがほのか」をご提供いただき、
お話を伺いました。

「さがほのか」の特徴
・果形は均整のとれた円錐形できれい。
・果皮の色は鮮紅色で明るい感じの色であり、黒ずんだ色にはならない。
・果肉の色は白色で、ケーキなどに利用する場合に、イチゴの切り口に
 接する部分への色移りが少ない。
・糖度は高く、酸度は低いことから、さっぱりとした甘みでおいしい。
・果実の硬さは果皮、果肉とも適度に硬いため、痛みが少なく日持ちが良い。
 平成15年12月から、「さがほのか」の全国的な流通量の増加を図ること
 により、有利販売を展開していくため、佐賀県外の団体等との品種の
 利用許諾契約を開始しています。今後も生産量が伸びるので、
 皆さんの手元に届きやすくなると思われます。

久しぶりのワークショップへの参加。
個人では、こんなに多くの種類のイチゴを一度に集められないので、
ベジフル協会ならではの醍醐味を味わい、知識が深まりました。

******************************
山口 晴子 ベジタブル&フルーツマイスター
日本雑穀協会認定 雑穀エキスパート
日本茶業中央会認定 日本茶アドバイザー

どんなときでも、あせらず冷静(おっとり?)なマイスター
自宅で食事会を開催されたり、おいしいものを食べ歩いたり
とっても研究熱心です。

【大阪】ベジフルの品格

日時:12月16日(日)13時~15時
場所:協会本部大阪教室

講師:西村 秋穂
   (ベジタブル&フルーツマイスター
    装道礼法きもの学院・公認講師)

師走も半分を過ぎた肌寒い日にベジフルカフェオーナー企画
最終講義「ベジフルの品格」が行われました。

お店を開くことや、レシピの開発ももちろん大切ですが
接客マナー、野菜ソムリエとしての心得を伝えることが
実は基本中の基本です!

ベジフルコミュニケーションでも皆さん学びましたよね?

Photo
先生はマナー講師をする品格ある女性の顔と家族を愛するママ
の顔を併せ持つ、皆のあこがれマイスター西村先生

「マナーとは…」
最低これだけは必要ですという約束ごとです。
暗黙の了解だからこそ、イザというときの為に学ぶんです!
※格好だけをキメすぎたら「型破り」になるのでご注意を(笑)

「話し上手は聴き上手」

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聴き上手こそ話し上手です、「聴く」について体験学習です!
姿勢や、あごの位地、口元の表情、目線

「話し方って?」
心を開いて相手に向かいます。
「すみません」より「ありがとうございます」を使いましょう

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お辞儀の体験レッスン。皆、真剣です!!
※基本の接客マナーを学んだあと、皆さんで自己紹介をしました。

「ベジフルの品格」
では、野菜ソムリエとしての品格って何でしょう?
改めて皆で考えてみました。

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発表の様子。
皆さんまっすぐな姿勢でかっこいいです★

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「オマケ」
お正月に向けて箸袋を作りました。
手作りの心遣い。これも品格ですね。

皆さん、人に伝えることに対して一生懸命でした。
2008年はこの日の凛とした姿を忘れずに頑張ってくださいね!

【東京】「農プロジェクトオープンデー◆三浦で収穫祭」

Pc150027Pc150023_2日 時  12月15日(土)晴天 
場 所  三浦市 三堀さんの畑とお宅
参加者  50名以上の大盛況

「農プロジェクト」とは、座学だけでは得られない知識を実際に畑で野菜を育てながら学ぼう!というプロジェクト。
今回はメンバーの方たちが苦労して育ててきた野菜たち、そのおいしいとこだけを戴こうという収穫祭でした♪

Pc150030_3 初めての遠出という事もあり、検索した紙を握りしめ朝7時に家を出て、何回も電車を乗り継ぎ、やっと目的地の駅に到着した時は結構お疲れムード。
ですが、「三崎口」から集合場所行きのバスに乗り込んだ時には顔見知りの方ともお会いし、ホッとして、疲れが和らぎました。
余裕も出てきてバスの中の方達を見回すと、私同様にラフな格好で大きなリュックサックを担いでいる人達が見受けられ、仲間だ!と思ったら、集合場所へ向かうバスの中からワクワク気分でした。

Pc150010集合場所に着くと、そこには初めてお会いする中村先生が「長靴を履かせたら日本一」と思われる精悍な姿で大きな声で皆さんに案内をしていました。

全員が集合し、いざ収穫に行くという時に、中村先生からひとつだけ注意事項がありました。それは、どれだけ収穫してもかまわないが、全部責任をもって持ち帰るように、とのこと。。。
大丈夫〃、と浮き足だつ気持ちを抑えつつ、まず向かったのは「黄蕪」Pc150003。淡いクリーム色した蕪でした。
大きめなものを見定めて、抜いた直後に私は重大な準備不足に気づきました。
皆さんは野菜を包む新聞紙やビニール袋を持参していたのに、私は何にも用意してなかったのです。困ったものだと思いましたが、諦めが早く泥つきのままリュックに詰め込む惨事になりましたが、それよりも初めて見る野菜に興奮していました。

Pc150020 次は「トレビスと洋野菜畑」です。
率直に言うと、形は不揃いで美味しそうだというイメージはなかったのですが、生産者の三堀さんのお話では、「ここで収穫される野菜は、殆ど市場を通さないでレストランなどに直接販売するようになっているので、見た目よりも新鮮で安全な野菜を作って、信用で売っているから見た目は二の次でいい」という事でした、なるほどと納得!

そのあたりから、誰からとなく、皆さん直接収穫したトレビス他を口にしていました。
ほこりがあろうが泥が付こうが、調味料のひとつと思ってか、一切気にしない様はさすがソ ムリエさん達、です。

次は「キャベツ畑」へ。Pc150021
朝露に濡れているキャベツは見るからに美味しそうで、早速収穫したての「あまっこキャベツ」の回し飲みならず回し食いの始まり。パリパリ!ムシャムシャ!しながら、口々に「甘~い♪」の合唱でした。

Pc150012次は「ブロッコリーやカリフラワー等の畑」です。
そこでまた初めて見る野菜に会いました、「黒キャベツ(カーボロネーロ)」です。
どんなものかとはなかなか表現が出来ないので写真を見てくださいね。
見た目とは裏腹にちゃんとキャベツの味がするから驚きでした。ちなみに下の方から一枚一枚もいでいくと最後に茎の高さは腰辺りまで大きくなり沢山収穫できるとの事でした。Pc150038_2

次は「白菜畑」です。
「黄芯菜」と言って、中心部が綺麗なオレンジ色で、甘みもあり見た目も美味しそうですから今市販されているお漬物のほとんどがこの品種が主流になっています。

Pc150056次は「青大根・赤大根」です。
形も長いのやら丸っこかったり、もうこの頃になるとリュックの中は泥だらけです♪

さあ次は一番の目的「三浦大根の収穫!」です。
見渡す限り青々とした葉っぱの畑、皆さん一番大きいのを抜こうと真剣そのものです。私も超ビックなのを抜いて思わずニンマリ顔♪
Pc150045Pc150043Pc150039Pc150052Pc150046Pc150044Pc150040Pc150053








かなりリュックも重くなりお腹も空いてきたところで、お昼のため三掘さん宅に移動です。皆さん心なしかリュックが重くて、後ろにそっくり返りながら歩いていたようでした。
昼食場所に近づくにつれ、美味しそうないい香りが漂っていました。

当日のランチは新田美砂子先生と三堀さんの奥様やご近所の農家さん、が昨日から仕込みをしてくださったとの事、すばらしいご馳走が並んでいました。
もちろん主役の食材は採れたての野菜たちです。

メニューはハッキリ記憶にないのですが(食べる事に夢中になりすぎました・・・)Pc150069
汁物
○ 三浦大根とハマグリのすまし汁
○ 三浦大根と猪豚の豚汁
○ 猪豚と野菜の具沢山醤
油汁
Pc150058_4 ○ 青大根の炒め煮
○ 三浦大根の皮のきんぴら
○ 黄色いカリフラワーのチーズクリームドレッシングサラダ
○ 白菜と黄かぶの白和え
○ 黒大根の素揚げ(ゆず胡椒添え)
○ 赤大根の酢の物
○ 生のカリフラワーとトレビスのサラダ
○ 生ザーサイのシンプル中華和え
○ 農家さん手作りの千枚漬け・大根のお漬物
○ 高級魚すずきのホイル焼き・鮪のカマのホイル焼き・巨大鮪かぶとのホイル焼き(焼き上がりに4時間かかったとの事)
○和歌山のジュニアマイスター田本さんからのみかん
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皆さん歩き疲れて、お腹も喉も渇いていましたので、最初は夢中で召し上がっていましたが、途中からは和気あいあいと楽しみました。
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お腹も満腹になってそろそろ終了かと思いきや、本日最後の収穫に行くとの事になり皆さんと共に再度袋を片手に出発しました。

初めて見る「黒大根」「生ザーサイ」です。
生ザーサイは、本では見た事があったのですが、こうゆう風に育っているのかと、実際に見て収穫が出来た事は感動ものでした。

黒大根は、まさしく表皮は黒くてお世辞にも美味しそうとは言えないですが、生よりもじっくり加熱して食した方が美味しいとの事、そういえば先程の素揚げにしたものは今までに食べた事がない食味で美味かったなぁと思い起こしました。

再度三掘さん宅に戻り、充分にお腹リュックも膨らんだ頃には、解散予定の時間を2071215_107時間も過ぎていました。
帰りは、初めてお会いした方達と同じ電車に乗り、楽しい帰路に着く事が出来ました。
気のせいか思ったよりリュックが重く感じなかったのは、楽しく貴重な時間を過ごせた満足感からくるものが多分にあったかもしれません。
今回も参加させていただき、新しいお友達も出来た事も大収穫の一日でした。

三浦大根は年々生産量が少なくなってきているそうです。それは、重いし、形もずんぐりむっくりで、収穫する時に力が要る事も原因の一つとだと言われています。
でも今回収穫させていただいた畑は、どれもこれも道路から1m近く盛り土がしてあり土がフワフワなのは驚きました。よほど手入れをして土から作っているのだなあと改めて頭が下がりました。

そのおかげもあってか、採りたての三浦大根の美味かったこと!甘みもあり果肉が綿密で、包丁を入れたと同時に水分がしたたり落ちるのには驚きでした。
ますます、生でも煮ても良しの三浦大根の大ファンになりました。

松尾ゆり子(ベジタブル&フルーツマイスター)

 

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