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2008年5月

【東京】ワークショップ トマト

平成20年4月30日  ワークショップ トマト
講師:中村敏樹先生

1

中村先生はトマト栽培に30年ちかく携わって
いらっしゃるということで、
今日も楽しいお話が沢山聞けそうです。

●トマトの昔と今
昔は仕分けの事を考えて、
トマト部会等で決められた品種しか作ってはいけない等の縛りがあったらしいのですが、
現在トマトは売れ筋の商品であるため、差別化をはかる為に、
多くの品種が作られています。
最近までは一本の木からトマトをなるべく多く収穫することを考えていたのですが、
現在「高級野菜」のイメージもあり、多く収穫することよりも品質重視に
なってきているそうです。
10a(約300坪)で8t~10tのトマトが収穫できるのが通常のトマトだとすると、
フルーツトマトや高糖度トマトは1.5t程だそうです。

●日本のトマトの特徴
世界 のトマトの9割が「赤系」トマトですが、
私たち日本人の食べているほとんどのトマトは「ピンク系」でたったの1割です。
ピンク系トマトは生で食べる習慣のある日本人や韓国人に好まれています。
昭和初期にアメリカから「ポンテローザ」とうトマトが導入されたことから
ピンク系の品種改良が始まりました。
そして昭和58年にタキイ種苗が完熟しても日持ちのする「桃太郎」を発表し、
急速に生産量が増えました。

●トマト栽培
中村先生は「美味しいトマトを作るのは種(=ハード)ではなく、
作り方(=ソフト)です」とおっしゃっています。
同じ「桃太郎」でも、育て方によってフルーツトマトにする生産者もいるのです。
(桃太郎でも現在マーケットの主流となっているもので8種類あります)
トマトの積算温度は1000℃と言われています。
トマトは花が咲いてから、この1000℃に達するまでの時間を長くすると、
おいしいトマトができるそうです。1ヶ月で急速に成長したものより、
3ヶ月かけてじっくりと育てた物の方がおいしいということです。
そのためにはわざと水をあげなかったり,
温度を上げない為にハウスの換気を調節したりするそうです。

積算温度:その植物が生育できる最低温度以上を
有効温度(トマトの場合は8℃以上)として、
その植物が熟すまでの1日の平均気温の積算)

●トマトの旬
露地栽培トマトの旬は確かに7月〜9月だそうです。
しかし日本では商業ベースのトマトでの露地栽培はなく、
ハウス栽培が一般的なのです。
トマトの原産地であるペルーの気候を考えてみますと、

1)標高が高いため太陽の光が非常に強い
2)比較的冷涼で昼と夜の温度差が大きい
3)湿度が低い ということが上げられます。

 このため日本では冬場はハウス内で加温栽培され、
冬場は東北や北海道で雨よけ栽培が行われているそうです。
トマトは一年中産地リレーでおいしいものが、
そして多くの種類が手に入りやすくなっているので、
こうなると日本での「トマトの旬」はいつになるのだろう?と分からなくなってしまいます。
私は自分が「おいしい」と思った時期が自分のトマトの旬だと考えています。
1年間常にトマトを食べてみて、その時期を見つけていようと思ってます。

●日本のマーケットは買い手が中心
トマトは、大きい順に、「3L・2L・L・M・S・2S・3S」と7段階の規格に分けられます。
さらに、形状や傷の有無などで、「秀・優・良・外」と4段階に分類されます。
これは外見だけの規格であって、味とは全く関係ありません。
 このような規格があるのは、
例えば「Lだけ欲しい」といった、レストランなどの注文に答えるため。
もちろん規格外のものも出来てしまうわけで、
生産者の方は規格を合わせるのに大変な思いをしているのです。

●規格外品「鬼花トマト」
一番最初に咲いた花にできるトマトのことです。
受粉して多くの花を咲かせるので、すごい形をしています。
もちろん規格外のため、スーパーにはならびませんが,直売所では手に入るそうです。
中村先生もおすすめの、とてもおいしいトマトだそうなので、
見つけた時は是非買ってみてください。

2

●お待ちかねの食べ比べ
今回のトマトは

・マイクロ(直径1センチの極小トマト)
・ブラウンベリー(茶色がかったミニトマト)
・グリーングレープ(生食用緑色のトマト)
・グリーンゼブラ(ゼブラ柄の緑色のトマト)
・ピッコラルージュ
・ピッコラカナリア(オレンジ色のミニトマト)
・シシリアンルージュ(調理用のミニトマト)
・チェリートマト(アメリカ原産のプラムのようなトマト)
・イエローミミ
・アイコ
・フルティカ
・桃太郎、
・アメーラルビンズ
・塩トマト

の14種類です。

 グリーンゼブラは完熟すると本当は黄色くなり、おいしくなるそうですが、
やはり食べるととても酸っぱく、トマトとは思えない程硬いので、
主にピクルスやフリッターに使用するトマトです。
ピッコラルージュ、ピッコラカナリアはバランスの良い味でとてもおいしかったです。
カナリアの方は香りも特によかったです。

 でもどうしても「オレンジ」という外観で食べるのをためらってしまうのは、
普段いかに目で食べてるかだな、と感じます。
シシリアンルージュは調理用ですが、生でも想像していたよりおいしかったです。
ただ、塾度のせいもあるのでしょうか、皮があまり張ってなくて、
プチトマト独特の皮の弾ける食感が欠けていました。
 チェリートマトは名前の通り,味も形も食感もサクランボのようでした。
とくに食感にはびっくりしました。
 アメーラルビンズは今回の中で糖度が12度と、一番高かったです。
大きさも親指の指先くらいで、
おいしさがぎゅっと詰まっていて果物のようにおいしかったです。
塩トマトは甘みの中に塩味がして、その相乗効果で甘さが引き立っていました。
トマトに塩をかけて食べるのと同じような感じです。

 トマトは野菜の中で数少ない消費の増えている野菜です。
そのため、消費者のニーズも多種多様で、生産者もそれに答えようと、
様々なトマトが出回っています。
是非みなさんもスーパーへ行ったらトマト売り場の前でふと立ち止まり、
どんな種類が置いてあるかチェックしてみてください。


ベジタブル&フルーツマイスター 真田 祥子さん

 去年の11月にマイスターを取得しました。
現在カルチャーセンターで「野菜ソムリエ入門」の講師をしています。
初めてのことばかりで、失敗や反省も多いですが、
何事も前向きに考えていきたいと思っています。新しい世界に入って日々勉強です。

http://yasaichan.cocolog-nifty.com/blog/

【仙台】ベジフルスタイリング~ベジフル押し花編~

時:5月15日・29日 10:30~12:00
講師:アトリエ花工房 フラワー&押し花ブーケデザイナー
    柿本 潤子先生
場所:協会・仙台教室

ベジフルスタイリング ~ベジフル押し花編~

初めてのベジフル押し花では、
・イチゴ
・ミニトマト
・オクラ
・ピーマン
・シメジ
・柑橘
これらを、実際
カット→押し作業→額装までやってみました

①押し前    Img_0255

②押し後(水分もとびカラカラです)     

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額装レイアウトが決まったら・・・
③額装作業中(レジンを塗って、エアー抜き)

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④完成!!(おぉ感動

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実際の作品は、協会仙台教室に飾っておきますので、ご興味のある方は
是非、ご覧下さい。

【大阪】食後は新茶で爽やかに♪

食後は新茶で爽やかに

日時 :  2008.5.15 18:30~

講師 : 小原義弘 (小原春香園 代表)  
      山口晴子 (シニアベジタブル&フルーツマイスター)

        日本雑穀協会認定雑穀エキスパート
        日本茶インストラクター協会認定日本茶アドバイザー

山口さんの計らいで茶香で参加者をお出迎え!そして
講師の小原さんの参加者を引き込む楽しい自己紹介から始まりました

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お茶の歴史 :
椿科。 すべて中国から来ている。日本には奈良時代にはお茶が
飲まれていたとされるが、当初お茶は大変な貴重品であった。

日本に茶を普及させたのは、鎌倉時代に、臨済宗の開祖・栄西が
中国・宋から持ち帰ったのがきっかけとされている。

栄西は宋へ修行に行き、お茶の種子と飲み方も習得した。
当時のお茶は抹茶に近く、江戸時代に入ってからは、煎茶が茶の
中心となり、庶民の口にも入るようになった。
各寺で茶畑を作り、全国に広がった。

Photo_3 Photo_4 

世界のお茶 収穫量 : 
年間 約300万トン

内訳は 80%以上
⇒  紅茶 *完全発酵で黒いためBlack Teaと呼ばれている。
15-17% ⇒ 中国茶
3%   ⇒ 日本茶  ←注目され始めているとのことです

日本のお茶生産量(H18年): 
第1位⇒静岡県。 第2位⇒鹿児島県。 第3位⇒三重県。
第4位⇒宮崎県。 第5位⇒京都府  *京都が5位は意外

*過去、宇治茶の生産量の20倍が宇治茶のブランド名で販売されていた。
現在ではJAS法により、原産地名は○○県と明記されてる。

★100%の見分け方
産地の原料使用割合が100%のものは、その産地名を「○○茶」
と表記できる。

50%以上100%未満の場合は、ブレンドであることが分かるように
「○○茶ブレンド」などと書かれている。

*危惧していることは、温暖化に伴い、収穫時期が早まった。
 昔から八十八夜と言われていたが、いずれは七十夜になるのでは

お茶の種類
煎茶:
新茶を摘んですぐに蒸して揉んで作られるお茶。
日本で生産されるお茶の75%を占める。

深蒸煎茶:
蒸す時間を煎茶よりも2~3倍長くして作ったお茶。

かぶせ茶:
藁や寒冷紗などで茶園を覆って育てた葉で作ったお茶。

玉露:
新芽に覆いをし、うす暗い中で栽培したお茶の葉で作った高級茶。
 
抹茶:
碾茶を茶臼で挽いて、微粉末にしたもの。

碾茶(テンチャ):
新芽に覆いをして栽培し、蒸した葉を揉まないで作ったお茶。

蒸し製玉緑茶(グリ茶):
煎茶の工程から精揉工程を省略して作ったお茶で、葉は勾玉状。

番茶:
新葉が伸びて硬くなった葉や茎などを原料にして作ったもの。

焙じ茶:
番茶や茎茶を強火で炒って作った、香ばしさが特徴のお茶。

玄米茶:
番茶に炒った米を混ぜたお茶で、香ばしい香が特徴のお茶。
   

香を楽しむTime                            
お茶の種類:鹿児島新茶、八女新茶、静岡新茶、二番茶、玄米、かりがね
*かりがねを“ほうろく”で炒って「ほうじ茶」にしました

★正しい香り方は、両手で茶葉を受け、鼻先に茶葉がくっつく
くらいに近づけて、じっくり香る。

実際に、新茶を楽しむTime

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好きなお茶を選んで、急須と茶碗で試飲。複数の茶碗での
美味しい淹れ方のポイントは、廻し注ぎと最後の一滴まで
ひとつの茶碗に注ぎきってから次へではなく、一口の半分以下の
少量を、茶碗に順に繰り返し注ぐ。そして、最後の一滴までしっかり
注ぐ。また、基本として、お茶葉に直接お湯を当てないこと

小原さんのポリシー:
最近、添加物(グルタミン酸など)入りのお茶が多く出ているが、
お茶は自然のものなので、やはりそのまま飲んで美味しいお茶を
作っていきたい。

お茶の味が変わった、昔はもっと美味しかった、と言われる
お客さんがいた。調べたところ、昭和44~45頃から化学肥料を使用し、
収穫量が2~3倍に。それまではたい肥で作っていた。

すると、お茶は椿科なので、収穫後、板テーブルに広げておくと、
椿油がでて、テーブルがピカピカになった。

近年は、収穫量が減少しても、昔の味を復活すべく、なるべく
化学肥料を使わない傾向にある。

《必聞!小原さん琉 お茶のあれこれ》
*消臭、抗菌作用にアロマポット(お部屋の消臭)気分もスッキリ!
 炒った茶葉をそのまま靴の中や、冷蔵庫に。(脱臭剤の代わりOK)

*簡単自家製お茶:
20℃以下の湯冷まし水を2ℓのペットボトルに注ぎ、お茶パックを
2袋入れ、数回優しく振る。2~3時間冷蔵庫へ。
味がしっかり楽しめる毎日キープの我が家のお茶に!

*外でも美味しいお茶を楽しむには:
ホットの場合、お湯だけボトルに入れ飲む直前にお茶パックを
入れて飲むと香りも味も新鮮

*保存方法は、光を通さない本アルミで、空気が入らない様に、
しっかり空気を抜いて、袋をしっかり折り曲げて密閉。常温で保存☆
ガラス瓶は×。紫外線が当たり、酸化が早くなってしまう。

山口晴子シニアマイスターのお茶に合う四季のベジフル

Photo_6

①お茶の健康効果
ビタミンC、カフェイン、ミネラル、カテキンなど。
カテキンの一種である、メチル化カテキンが、花粉症の
症状緩和に効果的であるという研究結果が出ている。

成分は、水溶性(カテキン、ミネラル、ビタミンC)、
脂溶性(βカロテン、ビタミンE)、不溶性(たんぱく質、食物繊維)
お茶を飲むだけだと、主に水溶性しか摂取できないが、茶葉を佃煮に
したり、おかずに混ぜたり、と全部食べると、水溶性、脂溶性、
不溶性の成分のすべてが摂取できる。

②お茶に合う四季のベジフル  ~試食付き♪~    
お茶と合うドライフルーツや漬物を表にして紹介して頂きました

そして、お待ちかねの試食は

Photo_9 Photo_10

『デーツ(なつめやし)ドライフルーツ』
この甘さがお茶とちょうど合う☆

『泉州水ナス』
純和風のコラボレーション。

『えだ豆のお漬物』
珍しい一品☆ 酸味は、煎茶に合う。

*お茶請けとお茶は、共に、主張の強い味と主張の強い
 お茶が合うそうです☆

日本人として、お茶を考えるとってもよい機会になりました

*******************************
中川 潤子 (ベジタブル&フルーツマイスター)

今年3月に結婚した新婚マイスター
以前糖尿病になった新郎を、今後はバランスの取れた食生活と
運動で(実は短距距離トライアスリート)サポートし、
一緒にベジフル生活を楽しみたいと願っています。

【大阪】野菜の産地廃棄「表・裏」

『農業を考えるVMC 3部作』第二回目は「産地廃棄」
講師はジュニアの講座も持たれている西野先生でした。
前回の「国内自給率」に引き続き興味深いテーマです

日時 : 平成20年5月11日(日) 14:00 - 16:00
講師 : 西野 慎一 (ベジタブル&フルーツマイスター ベジフル入門講師)

    ※島根大学農学部農学科卒 奈良県経済連への入会後、
     青果物の産地育成・出荷指導・ 商品開発を行っている。
     青果物の生産から販売までを熟知しているマイスター

今回は西野先生も「皆さんから良い意見があれば、是非
参考にしたい」
と言うことでそれだけ、難しく深いテーマ
なんだと再認識してスタートです

  Photo_4 

先ずは、現状の農業の課題から。
やはり生産者の高齢化、作付面積・生産量の低下は避けて
通れない話題です。それに対応するように、海外からの安価な
生鮮品の輸入の増加があります

次に、国の制度や対策について。
産地廃棄は一般的に得られる情報以上に頻繁に行われている事、
しかし、いきなり廃棄に至るわけではなく、いくつかの流れを
経た上で実行される方法であることを知りました

指定野菜は産地制度があり、国が見通しを立てた上でガイドライン
を示し、それに基づいて、指定産地では作付け出荷計画を作ります。

ポイントとしては

・「安定需給」が目的であるため需要より多めに作付けを行う
・気候条件等により豊作・不作のムラがあり、見通しは外れがち
・相場で価格が決まるので、大きく価格が変動
・もちろん生産者の方は、利益がないと再生産できない

うーん…

この時点で問題が大きいです
国は国民の食生活を守る為に重要な野菜を安定的に確保しよう
と考えていますが、相手が自然や経済です。ある程度の調整は
できてもコントロールは難しそうです。

Photo_5 Photo_6

さて

産地廃棄に至るまでについてですが
豊作で価格が暴落すると、生産者側は働けば働くほど赤字に
なってしまいます。出荷調整(出荷規格や基準の制限・出荷量
の制限)や加工用販売を行いますが、先ずは生産者側での調整です。

国からの対策の場合は助成があり、方法や基準も決められています。
また、この助成に使用されるお金は、全てが税金と言うわけではない
ようです。これで調整ができない場合は新たな加工用販売もされます。
それでも、無理な場合に産地廃棄が行われるという流れです
(供給量不足で価格高沸時にも、それに見合った対策があります。)

一般的には、「産地廃棄するくらいなら配れば?」という話も
あるようですが物流費だけでもかなりのお金がかかるので
これも難しい上に、単に配ってしまうと結局生活者が買い物を
しなくなるので、販売価格は上がらない

やっぱり、需給調整の最終手段は産地廃棄しかないのでしょうか?
自給率がどんどん下がって、食料の輸入にも不安がある現状で
こんなにもったいない話はありません

参加者のみなさんからも色々な意見が挙がりました

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加工に回すことで、付加価値をつけて販売する
保存できる形にして、食べる時期をずらす
給食に利用する など。

フリーズドライ化して緊急時用に備蓄というのも良さそうです。
実際に山登り用の食料として販売されているフリーズドライカレー
を持って来られている方がいらっしゃいました!参加者からの
意見に対しても西野先生は現状の問題や考えられることについて
話をしてくださいました。

でも、やっぱり利用する⇒加工するということになるのかな?
というように感じました

利用もですが調整方法も考えないといけないので、一筋縄では
いかない問題です。これをきっかけに、産地廃棄についても
さらに意識して考えていこうと思いました

次回の「農業を考えるVMC」も楽しみです!!
あ、僕か(←次回、講師予定(笑))

来月のVMC
http://vf.way-nifty.com/vmc/2008/05/post_5949.html

******************************
山戸 隆由 (ベジタブル&フルーツマイスター)

農と食に関するコンサルティングを展開中。
http://homunculus-beta.com/home.html

加工品や、商品開発、ITにも詳しく、本当に色々な方面から
「食」がコンサルティングのできる頼もしいマイスター。

【仙台】トマト+(プラス)

日時:4月19日(土)19:00~21:00
講師:田口 美智子先生(クッカリー講師)
場所:協会本部仙台教室

福島かImg_0168ら届いためずらしい品種のトマトの食べ比べからスタートしたワークショップ。

 マイクロトマト
  グリーングレープ
・  グリーンゼブラ
 ピッコラルージュ
ピッコラカナリア

目を引いたのは、やはり グリーンの2種。
店頭ではあまり見かけないものだけあり、参加者の皆さんは興味津々。

なかでも「グリーンゼブラ」は生食に不向きというだけあり、まるで瓜のような、未熟のプラムのような。
トマトとは想像しにくい食感でした。

その後、7種類のチーズの食べくらべをしました。チーズのみだと味が重く感じられるところを、
先生お手製のパン(トマトと、ナッツやドライフルーツのミックスの2種類)が中和してくれました。

食べ物にはそれぞれ、相性のよい食材が存在します。
トマトとチーズの組み合わせを発見した人は尊敬に値するのではないかと思います。
味はもちろん、栄養的にもバランスが取れているからです。

今回のメインである、
クッカリーの講師の口美智子先生プロデュースによるトマト料理。Img_0177

トマトごはん、鶏つくねの野菜サンドとトマトソース。
デザートはシャーベットとゼリー。
そのまま食べてもおいしいトマトが、
目でも楽しませてくれるおいしいものに変化。
日常生活に取り入れられるには
「期待する栄養素が効率良く取れること。
簡単に手に入り、すぐ食べられ、
素材の応用範囲が広いこと」
という先生の心遣いから、調理方法はとても簡単でした。

自然の持ち味を生かし人間が自然に近づこうとするのが、日本人の本質だと伺いました。
先生のお料理は、シンプルだけど素材の良いところが引き出されているものだと感じました。

お料理を頂きながら伺ったお話は素敵なものでしたが、
特に心に響いたのは「野菜は人が知恵をしぼって考えた“優しい食べ物”である」という言葉。

先生の優しさいっぱいの時間が過ごせたことを、本当に感謝したいと思います。

                             【レポート作成者】 

                             ベジタブル&フルーツマイスター 三浦 正美

【名古屋】農薬ってなんだろう・・・

農薬ってなんだろう・・・

日時:2008年4月23日 19:00~21:00
講師:山村友宏先生(ベジフル入門講師)
会場:協会本部名古屋教室
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            Photo

農薬を使うことに賛成ですか?反対ですか?その理由は?
農薬がどんなものなのかを理解し、その上で自分の意見を述べられるようになるために勉強会でした。

はじめに、農薬の使用に賛成・反対の理由を参加者で考えました。
  賛成:農家経営経済性から・使用基準が厳しいから安全 など
  反対:環境や生態系への影響・わからないから不安 など
どちらの意見が正しいのでしょうか?

1.農薬の歴史
農薬の歴史は農業の集約化・近代化によって始まりました。
単一作物を大規模に栽培するとそこに特定の病害虫が大発生します。
それを防ぐために農薬が考え出されたのが農薬です。
20世紀に入ってからDDTやパラチオンのような効果的な化学農薬が開発されました。
しかし、残留性や抵抗性害虫の発生、生物濃縮といった問題が発生しました。

2.現在の農薬
問題のある農薬を使いつづけることはできません。
ですが、農薬を使わない農業は作業効率や経済性の面でとても困難です。
では、人間にも環境にも安全な農薬はできないのでしょうか。
現在の日本では法律で農薬の安全を確保しています。

・農薬取締法(農林水産省)
農薬取締法は使用していい農薬を制限しています。
発ガン性や催奇性がない、対象病害虫以外には影響しない選択毒性を利用する、散布後の分解が早いなど
様々な要件を満たさないと農薬として販売できません。

・食品衛生法(厚生労働省)
食品衛生法では残留農薬の基準値を定めています。
農産物に残留していい農薬とその量を定めたポジティブリストはこの法律です。

*人間や環境に影響の少ない物質を選択して農薬を開発し(農薬取締法)
*影響の出ない量に安全係数をかけて使用量を決定し、かつ残留値を制限する(食品衛生法)
薬剤も使用量も安全な農薬およびその使い方が科学的に検討されています。

3.気になる農薬
農薬の基礎知識を整理したところでDVDを観賞しました。
「気になる農薬」 食品安全委員会製作
※WEBでも閲覧できます(本編 約20分)
http://www.gov-online.go.jp/useful/video/kininaru_nouyaku/index.html

DVDでは農薬の安全性や使用基準の厳しさを解説していました。
しかし、
「国産の農作物から残留農薬が検出された件数の割合は、全体の0.44%です」
  ※データ参照URL:
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/060418-1.html
と紹介された内容をそのまま信じていいのでしょうか?
この数値0.44%は [農薬検出数/(農作物サンプル総数×検査農薬総数)]で求められています。
野菜100個の農薬検査100種類をした場合、検査総数は100×100で10,000件。
もし野菜100個すべてから1種類ずつ農薬が検出されても100/10,000=0.01 つまり1%。
この計算方法、気になりませんか?安全を強調したいのでしょうが、私は逆に不安にさせられます。

4.私たちが知るべきこと 「リスクとベネフィット」
残留農薬の基準値0.01ppmって口に入れても平気な濃さなの?
普通の栽培方法では何回くらい農薬を撒いているの?
食品安全委員会の計算方法、おかしくない?
農薬を考える上で私たちに足りないのはこのような基礎知識(リテラシー)です。
積極的に公開されている情報ではありませんが、インターネットなどで簡単に調べることができます。
農薬を使うとどんな危険性があり、どんな利益が得られるのか?
逆に農薬を使わないとどんな問題が発生するのか?
リスク(危険性)とベネフィット(便益)を理解した上で、農薬使用の是非を考える必要があります。

農薬に賛成か反対か。どちらが正しいとは断言できない問題です。
大事なのは適量を適正に使用すること。
農薬も薬の一種です。適量ならば薬になるが、度を越せば毒になります。
現在日本で使われている農薬と使用方法は科学的に安全であるが、
農薬に対して安心できるかどうかは私たちがこれらの知識を踏まえた上で判断すること
今回のVMCで一番学ぶべき点はリスクとベネフィットのバランスだと思いました。

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【レポート作成者】

ベジタブル&フルーツマイスター 野口 有里紗
マイスターは珍しい野菜や果物を知っているだけでは不十分。
おいしい食べ方や生産現場、流通過程と学ぶことが多すぎるけれど
農薬の講座を受けて真のマイスターに一歩前進。

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【参加者の感想】
・様々な角度から農薬について考えることができてよかった。
・マスコミの情報だけで判断してはいけないと痛感した。
・実際の具体的な検査方法などを知りたい。検査対象の抽出方法の回数など。
・グループでディスカッションして意見が聞けたのもよかった。
・農薬、農薬と敵のように考えていたのがスッキリいたしました。
・人体実験した数値ではないので不安は残ります。
・残留農薬の摂取をできるだけ回避する方法も知りたい。
・農薬使用に対して偏見がなくなる内容だと評価したい。
・無農薬や有機野菜に対するイメージが変わりました。
・残留農薬の蓄積の話など、とても自分の考えが受講前と違ってきました。
・現在の科学がパーフェクトとは思えない部分がある。

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