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【名古屋】農薬ってなんだろう・・・

農薬ってなんだろう・・・

日時:2008年4月23日 19:00~21:00
講師:山村友宏先生(ベジフル入門講師)
会場:協会本部名古屋教室
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農薬を使うことに賛成ですか?反対ですか?その理由は?
農薬がどんなものなのかを理解し、その上で自分の意見を述べられるようになるために勉強会でした。

はじめに、農薬の使用に賛成・反対の理由を参加者で考えました。
  賛成:農家経営経済性から・使用基準が厳しいから安全 など
  反対:環境や生態系への影響・わからないから不安 など
どちらの意見が正しいのでしょうか?

1.農薬の歴史
農薬の歴史は農業の集約化・近代化によって始まりました。
単一作物を大規模に栽培するとそこに特定の病害虫が大発生します。
それを防ぐために農薬が考え出されたのが農薬です。
20世紀に入ってからDDTやパラチオンのような効果的な化学農薬が開発されました。
しかし、残留性や抵抗性害虫の発生、生物濃縮といった問題が発生しました。

2.現在の農薬
問題のある農薬を使いつづけることはできません。
ですが、農薬を使わない農業は作業効率や経済性の面でとても困難です。
では、人間にも環境にも安全な農薬はできないのでしょうか。
現在の日本では法律で農薬の安全を確保しています。

・農薬取締法(農林水産省)
農薬取締法は使用していい農薬を制限しています。
発ガン性や催奇性がない、対象病害虫以外には影響しない選択毒性を利用する、散布後の分解が早いなど
様々な要件を満たさないと農薬として販売できません。

・食品衛生法(厚生労働省)
食品衛生法では残留農薬の基準値を定めています。
農産物に残留していい農薬とその量を定めたポジティブリストはこの法律です。

*人間や環境に影響の少ない物質を選択して農薬を開発し(農薬取締法)
*影響の出ない量に安全係数をかけて使用量を決定し、かつ残留値を制限する(食品衛生法)
薬剤も使用量も安全な農薬およびその使い方が科学的に検討されています。

3.気になる農薬
農薬の基礎知識を整理したところでDVDを観賞しました。
「気になる農薬」 食品安全委員会製作
※WEBでも閲覧できます(本編 約20分)
http://www.gov-online.go.jp/useful/video/kininaru_nouyaku/index.html

DVDでは農薬の安全性や使用基準の厳しさを解説していました。
しかし、
「国産の農作物から残留農薬が検出された件数の割合は、全体の0.44%です」
  ※データ参照URL:
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/060418-1.html
と紹介された内容をそのまま信じていいのでしょうか?
この数値0.44%は [農薬検出数/(農作物サンプル総数×検査農薬総数)]で求められています。
野菜100個の農薬検査100種類をした場合、検査総数は100×100で10,000件。
もし野菜100個すべてから1種類ずつ農薬が検出されても100/10,000=0.01 つまり1%。
この計算方法、気になりませんか?安全を強調したいのでしょうが、私は逆に不安にさせられます。

4.私たちが知るべきこと 「リスクとベネフィット」
残留農薬の基準値0.01ppmって口に入れても平気な濃さなの?
普通の栽培方法では何回くらい農薬を撒いているの?
食品安全委員会の計算方法、おかしくない?
農薬を考える上で私たちに足りないのはこのような基礎知識(リテラシー)です。
積極的に公開されている情報ではありませんが、インターネットなどで簡単に調べることができます。
農薬を使うとどんな危険性があり、どんな利益が得られるのか?
逆に農薬を使わないとどんな問題が発生するのか?
リスク(危険性)とベネフィット(便益)を理解した上で、農薬使用の是非を考える必要があります。

農薬に賛成か反対か。どちらが正しいとは断言できない問題です。
大事なのは適量を適正に使用すること。
農薬も薬の一種です。適量ならば薬になるが、度を越せば毒になります。
現在日本で使われている農薬と使用方法は科学的に安全であるが、
農薬に対して安心できるかどうかは私たちがこれらの知識を踏まえた上で判断すること
今回のVMCで一番学ぶべき点はリスクとベネフィットのバランスだと思いました。

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【レポート作成者】

ベジタブル&フルーツマイスター 野口 有里紗
マイスターは珍しい野菜や果物を知っているだけでは不十分。
おいしい食べ方や生産現場、流通過程と学ぶことが多すぎるけれど
農薬の講座を受けて真のマイスターに一歩前進。

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【参加者の感想】
・様々な角度から農薬について考えることができてよかった。
・マスコミの情報だけで判断してはいけないと痛感した。
・実際の具体的な検査方法などを知りたい。検査対象の抽出方法の回数など。
・グループでディスカッションして意見が聞けたのもよかった。
・農薬、農薬と敵のように考えていたのがスッキリいたしました。
・人体実験した数値ではないので不安は残ります。
・残留農薬の摂取をできるだけ回避する方法も知りたい。
・農薬使用に対して偏見がなくなる内容だと評価したい。
・無農薬や有機野菜に対するイメージが変わりました。
・残留農薬の蓄積の話など、とても自分の考えが受講前と違ってきました。
・現在の科学がパーフェクトとは思えない部分がある。

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