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2008年9月

【名古屋】野菜・果物でカラダをととのえる~貧血編~

日時:2008年9月13日(土)13:30~15:00
講師:岸田 蓄子さん(産婦人科医・ベジタブル&フルーツマイスター)
場所:協会本部名古屋教室

Photo 今回は女性に多くみられる病気「貧血」について、病気の原因や予防と、野菜・果物の摂取による貧血防止レシピの紹介を、野菜ソムリエであり産婦人科医の岸田蓄子先生からお話を伺いました。女性に大変関心があるテーマとあって、講義には多くの参加者が集まりました。

講義の始めはまず先生の自己紹介から。医学生時代の経験から、同じ産婦人科医でもある旦那様との馴れ初めまで紹介してくださいました。医学生時代に一人暮らしを始めたことや研究等の忙しさで、食生活が乱れてダイエットをしたそうです。しかしそのダイエットの影響で、先生自身も貧血になってしまいました。女性の過半数が貧血、若しくは貧血予備軍と言われています。ではどのようなことに注意をしたら貧血にならないのでしょうか。

貧血とは?
血液中の赤血球とヘモグロビン(血色素)が減少して、酸素を体の組織に十分送ることができない状態をいいます。
貧血と診断されるのは「ヘモグロビン*1濃度」「ヘマトクリット*2」の数値で判断されます。
*1ヘモグロビン・・・・赤血球中にあるタンパク質のひとつ。
             赤血球の中で酸素を運搬する役割をしている。
*2 ヘマトクリット・・・一定量の血液中に存在する赤血球の量を示す。


貧血の症状とは?
*動悸や息切れ
*めまい、立ちくらみ
*顔色が悪い(青白い)
*倦怠感、疲れやすい
*頭痛、耳鳴り

が主に考えられます。また、特殊な症状としてスプーン爪(爪が反り返る)や異食症(土や氷が食べたくなる)等もあるそうです。私は初めて聞いた症状だったので、驚いてしまいました。

貧血の原因
大きく下記の2つの場合に分類されます。
*赤血球やヘモグロビンの損失量の増加
 (月経や外傷による出血・免疫や遺伝的異常による赤血球の破壊)

*赤血球やヘモグロビンの産生量の低下
 (栄養素不足・骨髄や肝臓の異常によるもの)

このように、赤血球とヘモグロビンの量が一定量保たれないと、貧血を起こしやすくなります。

また女性は成長に伴い、年齢によって下記の4期は特に鉄分不足に陥りやすいそうです。
【思春期】月経開始による鉄の損失増加、偏食やダイエット等による鉄の摂取不足
【成熟期】子宮筋腫や子宮内膜症、またはストレスによる痔
【妊娠・出産】胎児に血液を送るため血漿成分増加による薄血液
【更年・老年期】閉経による月経周期の乱れや頻発月経

貧血の治療方法
疾患以外は原因の大多数が栄養素不足によるものです。赤血球やヘモグロビンは、鉄や葉酸、ビタミンB12、造血ホルモンなどの働きによって、骨髄中でつくられます。そのため、鉄・葉酸・ビタミンB12等を補うことにより、改善されることが期待できます。また、鉄の吸収を促すビタミンCも一緒に摂取することがよいとされています。

では、これらの栄養素は具体的にどのような食品に多く含まれているのでしょうか。
鉄・・・レバー、ほうれん草
葉酸・・・うなぎの肝、枝豆
ビタミンB12・・・牛ひれ肉、まいわし
ビタミンC・・・ブロッコリー、いちご

最後に野菜ソムリエならではの、野菜を使った貧血予防レシピを4種類紹介してくださいました。
①切干大根のナムル
ごま油で炒めた切干大根に赤唐辛子を混ぜ、みりん・醤油・だし汁で水分がなくなるまで煮る

②切干大根とあさりの炊き込みご飯
切干大根・人参・あさりのむき身・醤油・酒・だし汁をご飯と炊く

③枝豆と長芋の卵とじ
だし汁・みりん・砂糖・醤油・長芋・枝豆(塩茹)を茹でて、溶き卵をまわし半熟程度に固める

④じゃこと大根の葉のまぜごはん
刻んだ大根の葉・じゃこ・鰹節・醤油で炒め、炊いたご飯と混ぜて胡麻をふる

その中で、2種類の料理(①と④)の試食をいただきました♪
(実は岸田先生、姉妹で野菜ソムリエであり、お姉さまに今回のレシピを相談されたようです。)
ナムルはちょっとピリ辛でしたが、この辛味が胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を高め、鉄分の吸収をよくする効果があるそうです。まぜごはんは、胡麻の風味と大根の葉のシャキシャキした歯ごたえが美味しかったです。
どちらの料理もとても簡単で美味しかったので、私は早速ナムルを自宅で作ってみました。

Point!
緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンは、鉄の吸収を阻害してしまうため、食中食後はタンニンを含んでいないほうじ茶や麦茶がお勧めです。

最後に~講義を終えて
Photo_2 先生も食生活の乱れが原因で貧血になったように、やはり食事のバランスが大切だと感じました。
私自身昨年の健康診断で鉄欠乏性貧血と診断されて、鉄分接取に心がけた食事を考えるようになり、今回の講義はとても勉強になりました。これから野菜はもちろん、肉や魚に含まれるタンパク質等、いろいろな食品を取り入れて、貧血にならないよう食生活を見直していきます。

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【レポート作成者】 
ベジタブル&フルーツマイスター 武田敏江
興味本位で受講したマイスター。野菜ソムリエがきっかけで、今では多くの仲間ができ、またそこから食に携わるお仕事も紹介していただきました。資格一つでここまで世界が広がるとは、自分でも驚きです。これからもいろんなことを経験して、マイスター仲間とスキルアップを目指していきたいです。

【名古屋】いろんなジャガイモと仲間たち

日時:2008年8月28日(木)10:30~12:30
講師:高木 幹夫先生
場所:協会本部名古屋教室

Photo_8 ジャガイモというと、「ジャガイモのような人が好き」と言った大女優の言葉を思い出す。
ジャガイモのイメージから朴訥とした人、素朴な人、飾らない人、暖かみのある人を連想させる。お袋の味NO.1に選ばれるのが肉じゃがであることを思うと、ジャガイモは人をほっとさせる何か暖かいものを持っているのではないかと思う。
でも、最近のジャガイモはなかなかにオシャレなのだということが実感された講座でした。

*じゃがいもは連作障害になりやすいっていうけど、連作障害って何?
同じ畑に同じ品種の作物を作ると病気や栄養障害になる。これを連作障害と言います。
その原因は
・特定の病原菌や有害線虫の密度の増加
・作物自身が分泌する有害物質
・土壌中の特定成分の欠乏や過剰
・土壌中の物理性(透水性や通気性など)の悪化

*連作障害になりやすい野菜Photo_11
ナス科
ウリ科
マメ科

*ナス科の仲間について
ナスの仲間にはペピーノ、ボックスなどがあります。
愛知では知多の天狗ナスが有名ですが、天狗ナスの鼻は奇形なんだそうです。

ナス属、トウガラシ属(ピーマン、パプリカ)、タバコ属、お花のペチュニアなどもナス科です。
ナス科ではトマトが代表的ですが、今市場に出回ってる大ぶりのトマトのほとんどは桃太郎と呼ばれるものです。ただ、桃太郎と一口に言ってもたくさんの種類があって驚きます。例えばコルト桃太郎、ギフト桃太郎、はるみ桃太郎、なつみ桃太郎・・・等々。
桃太郎が出回る以前は愛知ファーストトマトがよく見かけられました。
しかし、真ん中の星の部分がツンと突き出た形が、出荷するときに潰れたり、
機械でころがしての大きさの選別に不便だったため、だんだんと丸い形の桃太郎に
変わっていったそうです。

*土壌をよくするために必要なものは?
窒素・・・・・・・「葉肥」とも呼ばれるように、葉の育成を早め、
         軟らかい多汁質の葉ができます。
リン酸・・・・・・「根肥」「実肥」といわれ、根の発育や果菜類の花の着き、
         実どまりをよくします。
カリウム・・・・・「実肥」といわれ、ジャガイモやサツマイモの肥大、
         マメ類の実どまりをよくします。
カルシウム・・・土のpH調整に必要なほか、キャベツ、ホウレンソウ、
         セロリなどは石灰植物と言われるほどカルシウムを多量に吸収します。
マグネシウム・・葉緑素の形成に必要で、不足すると葉が黄色くなります。

*いろんなジャガイモの食べ比べ ( )内は適した料理 
・男爵・・・・・デンプンが多くホクホクとした食感が得られるが、煮崩れしやすい。
        (マッシュドポテト、コロッケなど)
・メークイン・・生食用品種。男爵よりもねっとりしていて煮崩れしにくい。
        世界的に見ても、特に日本で人気がある種。
        (カレー、シチューなどの煮て調理する料理)
・キタアカリ・・カロチン含有量が高く、ややさつまいもに似た良い香りがする。
        煮えやすい。
・キタムラサキ・・アントシアニン色素を含む赤~紫肉。
          煮上がりが早く、煮崩れの程度は男爵よりやや多い。
・普賢丸・・・・休眠期間が短く、暖地二期作が可能。芽が出ないので皮を剥きやすい。
        (グラタン、マッシュポテトのサラダ、ジャガイモピラフ、
         コンソメスープなど)
・紅あかり・・・肉質は男爵より粉質で、舌触りも男爵より粗い。
        (蒸しイモ、コロッケなど。つぶして作るいももちやパンケーキ、
         お好み焼きなども作りやすい)
・アンデス赤・・調理後黒変の程度は少ないが煮崩れの程度はやや多い。
        舌触りは滑らか。(サラダなど)
・シンシア・・・中早生の民間導入品種。煮崩れがほとんどなく、黒変もない。(煮物など)
・レッドムーン・家庭菜園向きの作りやすい品種を目標に選抜して育成された品種。
        肉質は粘質で、煮崩れの程度はデンプン価が低い割にはやや多い。
        (フライなどにすると色や外観は良いが、食味は水っぽい)

Photo_12これらのじゃがいもの個性を生かしてお料理をして欲しいです。

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【レポート作成者】
ベジタブル&フルーツマイスター
ベジフルビューティーセルフアドバイザー 高橋 佳子

NPOの子育て支援の活動の中で家族のコミュニケーションの場をリビングからキッチンへ、キッチンコミュニケーションの提案をしています。食は栄養を取るだけでなく、誰とどんな会話をするかが大事だと思う。野菜や果物を介して心の栄養も取れたらいいなぁと思っています。

【札幌】スムージーでリビングフードを始めてみませんか??

日時:2008年8月30日(土)14:00~16:00    
講師:リトルジュースバー 萬年 暁子 さん(ベジタブル&フルーツマイスター)    
会場:協会本部札幌教室

札幌駅直結のショッピングモール、パセオにある人気の
フレッシュジュース専門店≪リトルジュースバー≫ 
ベジタブル&フルーツマイスターの資格を持つ、
萬年暁子先生がプロデュースするフレッシュジュースバーです  
http://www.eyescafe.com/

使用する野菜や果物は、萬年先生が直接畑に足を運び、
自らの目で選んだこだわりのものばかり。

旬の味を美味しく楽しめるうえ、手軽にビタミン補給できるので、とても人気のお店です。
そんな、萬年先生が担当する講座は、大人気

今回も定員いっぱいの申し込みがあり、
教室は期待に満ちた笑顔が溢れていました

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『みなさん、こんにちは』萬年先生の柔らかな一声で、
和やかな雰囲気の中、講座が始まりました。
テーブルの上には、バナナやリンゴなど果物の他に
ブレンダーやキッチングッズが並んでいます。
【リビングフード講座】に始まり【スムージー講座】、実践で【フルーツのカッティング】、
最後に【オリジナルのスムージー作り&試飲】という盛りだくさんの内容です。





リビングフード講座】

リビングフード(Living Food)とは、「生きている食べ物」を意味し、
これには「生きた酵素」を含みます。

酵素は人間の生命活動に欠かすことにできない、大切な栄養素で、
なくなると死んでしまうと言われています。いつまでも若々しく健康であるためには、
「食物酵素」を上手に体に摂り入れることが大切です。

食材は、生の野菜・果物、ナッツ、ドライフルーツ、味噌・醤油(非加熱のもの)、発酵食品など。

ポイントは、
①食物酵素は熱に弱いので、48度以下で調理すること。
②食事の前に、体内に食物酵素をスタンバイすること。

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【スムージー講座】

続いて、リビングフードのお話を踏まえて、
『リビングフード的スムージーの作り方』について。

今日の目標は『角が立つ、スムージー』

スムージー作りの難しいポイントは『注ぎ方』とのことで、
かっこいい注ぎ方まで教えていただきました。
リビングフード的スムージーの材料は、

①ベース(水分)→果物の水分・牛乳・ヨーグルト・非加熱のジュース・氷水など 
②凍らせた野菜・果物→食材は小さくカットすること 
③副材料→ガムシロップ・はちみつ・コンデンスミルク・レモン汁など 
④場合によって、氷→一緒に攪拌すると、ブレンダーの刃をいためないそう

【実践!フルーツのカッティング】 
次に、スムージー用のフルーツのカッティングを説明を交えながらの実践。
次々にスルリと果肉だけを取り出す萬年先生の手際のよさに、大きな歓声が沸きます。

カットしたフルーツは1杯分ずつ小さなタッパーに入れて、冷凍庫にストックすると良いそう。
旬の時期の、安くて美味しいフルーツを年中手軽に楽しむことができるのが、スムージーのメリットです。

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【オリジ
ナルスムージー作り&試飲】 
最後は、オリジナルのスムージー作り。

用意された果物は、イチゴ・バナナ・マンゴー・パインアップル・カシス・ドラゴンフルーツ・シシリアンルージュ。

レシピ作りのポイントは 
①同系色の素材でまとめる(絵の具と同じように、色合わせを考える)
②産地でまとめる(南のものは南、北のものは北)

スムージー作りは、素材の組み合わせや水分の量など、
組み合わせが想像していたよりずっと難しく先生を呼ぶ声があちこちで聞こえました。
自由に作ったスムージーは色も味も個性豊かで、野菜や果物の色の美しさを、
再発見。お互いに味見をしたら、レシピを教えあったりと、
笑顔のコミュニケーションが広がりました。

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今回の講座では、リビングフードやスムージーの基礎知識のほか、毎日の生活に使える豆知識、
そしてお店のスムージーのレシピや味を決めるための秘密の材料まで教えていただき、
とても充実した時間となりました。

さっそく、スムージーでリビングフードを摂り入れ、健康で美しい体作りに役立てたいと思います。

ベジタブル&フルーツマイスター 小川ゆみさん

北海道札幌市在住。マナーインストラクター。 
vegefruの勉強で体を中から磨き マナーの勉強で心を磨き 
vegefruの魅力に負けないように、自分磨きに奮闘中。 
野菜果物を通して広がる人の輪を大切に思っています。

【大阪】ワークショップ 梨 レポート

 ワークショップ 梨 レポート

 今月のワークショップは、秋の味覚のひとつ『ナシ』
特別講師として「鳥取県農林総合研究所園芸試験場」 次長 村田謙司 様をお迎えしての開催となりました。

  まだ、流通・販売していない新品種も食べられるということで、期待大ですがその前に・・・
 ナシ栽培の様子をビデオで簡単にお勉強です
このビデオに登場されていたナシ生産者の稲村 清臣氏が育てた最大の二十世紀ナシの木は枝の広がりが20m、着果数が4000個というもので普通は1本あたり800個ということですから、

なんと
その技術の凄さがうかがえます。
この巨木はシンボルツリーとして「鳥取二十世紀梨記念館」に展示されているそうです

続いて、ナシ栽培についての詳しい説明や新品種の説明です。
栽培工程(一般的な二十世紀ナシの場合
 12~3月 剪定
 平棚栽培:高さは背丈程度。台風の害を受けにくく、作業   しやすい。
枝を引っ張ることによって、果実が大きくなる。
    4月 人工交配 
 花8つに対して3つ程に花粉をつける。
現在は、人工交配用に花粉が多く取れる『長十郎』を栽培し、使用している。
    5月 摘果
 1房に5~6果ついた幼果から、大きくて形の良い1果を残す。
    6月 袋かけ
 病気や害虫、雨風から守り、きれいなナシを作る。
果実が小さいときに1回、袋が破ける前に大きい袋をもう一回、計2回袋かけを行う。
       『幸水』などは1回。よりきれいなナシを作ろうとする農家さんの努力のひとつ。
  8~9月 収穫
10~11月 土壌改良

新品種(なつひめ・新甘泉
 9月が旬の『二十世紀』本来の味を8月にも発揮できる新品種を!
 の声に応えようと生み出されたのが『なつひめ』と『新甘泉』
 収穫期は8月中旬~下旬だそうです。
 簡単な特徴としては、
  なつひめ(青ナシ)  果重:350g  糖度:12  爽やかで上品な甘さ
  新甘泉 (赤ナシ)  果重:400g  糖度:14  甘さが強く酸味が少ない
 どちらも交配親が、同じ『筑水(♀)×おさ二十世紀(♂)』なのにDNAの違いで別の品種ができるそうです。
 今年東京と大阪に初卸しをし、来年は私たちの手にも入りやすくなるだろうとのことです。
 お楽しみに!

そして、いよいよ待望の食べ比べ(9種)です
 新品種  3種(なつひめ、新甘泉、涼月)
 既存品種 5種(二十世紀、幸水、新雪、長寿、赤穂)
 在来種  1種(やまなし)

特徴的だったのが、大きさ、果肉の色では『新雪、赤穂、やまなし』、食味では『やまなし』でした。
 ・大きさ :『新雪』が他の4~5倍位、『やまなし、赤穂』が1/2~3位。
 ・果肉の色:『新雪』がほぼ白、『赤穂』が薄黄色、『やまなし』が薄茶色。
 ・食味  :『やまなし』果肉はかたく、水分も少ないが、香りは一番高い。
       酸味が強いためかそれほど甘みは感じなかったのですが、糖度計では糖度が15もありました。
 みなさんの好みが甘い系、酸っぱい系、さっぱり系・・・と様々だったので
 人気もバラバラという結果となりました。

 今日においては、輸入品が増え、新しい品種が生まれ、私たちの選択の幅は広がっています。
しかし、それによってなくなっていくものもあるのです。
藤掛先生の「そういう面での私たちの意識も考えなければいけない」という言葉が心に残りました。
そして「交配や摘果を経て選ばれたエリートに対して、私たちはおいしくないとか言って・・・」という言葉も。
新品種の登録までに20年。研究者さん、生産者さんの努力などを考えたら、贅沢な話です。

 今回のワークショップでは、新しい物を作り出す、おいしいものを作り出すことがいかに大変かを痛感しました。
これからはナシだけでなくすべてのものに対し、感謝しながら味わいたいと思います。

 基本的に、日本ナシは買ってすぐに食べるのが良いそうです。
赤ナシ系は、おしりが黄色く、広くとがってきた頃が食べ頃。
二十世紀ナシは【トラウレ】と呼ばれる黄色い斑点が出ているものが特においしいそうです。
お買い物の際、ぜひ参考にしてみてください。

プロフィール  

日本ベジタブル&フルーツマイスター 田中 なぎさ

食べることが大好きで、「おいしいものが食べたい!作りたい!」が口ぐせ。
より健康的で豊かな食生活を目指し、日々勉強中です
             

【東京】夏野菜とスパイスの素敵な関係

タイトル: 夏野菜とスパイスの素敵な関係
活動日時:   平成20年8月24日(日) 11:00~13:30
講師 :   クッキングサロン料理講師 津留崎 弘美先生
会場 :   協会本部第一教室

 内  容 

野菜は言うまでもなく、
料理やカレー好きな私は、
今回、スパイスについて知識を深めたいなと思い、参加してみました

当日、教室に入ると、エスニック風な音楽が静かに流れ、
ふわっとスパイスの匂いが漂ってきて、
たちまち今日のテーマに引き込まれてしまいました。
調理台には、何種類ものスパイスが置かれて、
思わず興奮してしまいました。

まず、クッキングサロンで人気の、津留崎先生による、
スパイスのお話から始まりました。


0808242 開始早々
皆さん真剣です





スパイスとは、植物から作られる芳香性のもので、
料理に香りや風味をつけるのが目的で使われるもの。
インドで特によく使われていて、インドではおいしさだけでなく、
アーユルヴェーダといって、身体のためになる、家庭でできる医療、
民間療法として使われているというお話がありました。



08082414スパイスいっぱい
大興奮です

0808245


クンクン。
素敵な香りに包まれ、
お勉強中です



スパイスの分類による説明

次にスパイスについて、さまざまな分類による説明をしてくださいました。
各分類ごとに具体的なスパイスの例を挙げて詳しく説明して頂いたので、
分かりやすかったです。途中、実際に、スパイスをまわしてくださったので、
何種類ものスパイスを手にとって、香りをかぐことができました。

次にスパイスの上手な使い方についてのお話

料理の例を交えて詳しくお話がありました。

スパイスの取り出し方のコツ

スパイスを取り出す際のコツや注意点について説明がありました。
 



先生による、カレーとデザートの調理デモンストレーション

実際に目の前で、キーマカレー風カレーと、
インド風のスパイシーなデザートを作って見せてくださいました。

カレーでは、カレーでよく使うスパイス
(今回はクミンシード、ターメリック、チリペパー、コリアンダーパウダー、
クミンパウダー、ガラムマサラの6種類)の説明とともに、
それぞれの特徴を生かした調理を見ることができ、
途中、お料理のコツなども、色々と教えてくださいました。

夏野菜(なす、トマト、ズッキーニ、黄パプリカ、しし唐など)を
たっぷりと使って、見た目にも素敵なカレーを、
ご飯とナンとともに、試食できました。

また、デザートは、カルダモンを使った、
ヨーグルトとたっぷりの果物
(パイナップル、キウイフルーツ、ブドウなど)の一皿で、
手軽にできて、しかも、とってもおいしかったです。
さわやかでカレーにもぴったり。
ピスタチオとミントの葉のトッピングも素敵でした。

合間には、
先生の調理の秘密のお話も聞けて、
参加者は、とても貴重なアイデアをいただけました。


0808249もう少しで出来上がりです!


08082426


完成しましたヽ(´▽`)/

参加者のカレーのこだわりのお話

今回の勉強会の参加者による簡単な自己紹介と、
皆さんのカレーへのこだわりについてお話をしていただきました。

カレーを作る際の材料や、コツ、子供に対してはどう調理しているかなどなど、
さまざまなお話を聞くことができ、とても勉強になりました。

最後に、カレーマイスターコースの講座説明がありました。

津留崎先生は、この講座でも講師をされていて、
カレーパーティを開く時のアイデアや、献立の立て方などを教えてくださるとのことです。
他にも、各分野のエキスパートによる濃い授業が受けられるそうで、
参加してみたいなあと思いました。

当日の参加者には、
すでに、講義を受けられた方が2名いて、
スライドを使って、講座の具体的な説明や感想も聞かせてくださいました。

帰りには、参加者に、手軽にナンが作れるナンミックス粉のお土産が配られ、
とってもお得な講座でした。

スパイスについても、知らなかったこと、
疑問点などが解決できて、とても勉強になりました。どうもありがとうございました。

◆ ベジタブル&フルーツマイスター 川上カヨ ◆
現在、8ヶ月の子供の育児真っ最中です
これからは子供を通して、
さらに広がる世界で、野菜の魅力、
おいしさをより多くの人に伝えていきたいと思います

【大阪】バイオ燃料の光と影 レポート

 【レポート】

 藤掛先生の「バイオ燃料の光と影」のお話をお聞きして様々な食料問題があることを考えさせられました。

食料価格の上昇

   穀物価格の高騰に伴い小麦を原料とする麺類、パン類、トウモロコシ等飼料価格の値上がりにより畜産加工品(チーズ、ハム、ソーセージ等)などが値上がりし、又

9月からも冷凍食品、ビール等の値上げがいわれています。(9月からガソリンが安くなることから値下げする商品もあるとのこと。828日日経新聞)

このように様々な食品の相次ぐ値上がりで家計の負担が増加しています。

 又、肥料や飼料の高騰で農業や畜産業に従事している人々を窮地に追い込んでいます。

日本の食料自給率

   わが国の食料自給率はカロリーベースで39%、これは先進国の中でも最も低く、そのほとんどはアメリカからの輸入で、日本の食卓はアメリカ依存型と言って

も過言ではありません。

これは、農業を疎かにし重工業の繁栄のみに邁進してきた

日本の行政のあり方に問題があったのではと素人ながらも思ってしまいます。

 農林水産省は2015年までにカロリーベースで45%まで高める目標を挙げています。

 消費者にとっては安定、安心した食料の確保、農業従事者には安定、安心できる生活の保障がうまくいく社会になるよう、そして国民全体の厚生を目指して取り組んで欲しいです。

世界食料事情

   世界人口の増加に伴い穀物需要量が増加し生産が追いつかず在庫が減少しているという見方があります。

これが又穀物国際価格の高騰に拍車をかけているとも言われています。

 それと新興国などの富裕層の増加に伴い畜産物の消費も増えることからそれに付随して穀物の消費も増えるとのことです。

例えば、牛肉1kg得るのに11kgのトウモロコシが牛の胃袋に入ります。豚肉1kg得るのに7kgのトウモロコシが・・・

というようにこのような状況が続くならば穀物需要は、生産を上回ることになるだろうと。

農業をとりまく環境

   世界的にみて農産物の生産条件の悪化が懸念されています。

 地球温暖化に伴い世界各地で異常気象、干ばつなど、又、水不足、塩類集積、砂漠化などの環境問題は農産物にとって大変厳しい状況にあるといえます。

 日本では、農業者の高齢化により後継者不足の問題など深刻な問題も抱えています。

 発展途上国では、先進国の農業資本の参入による格差の問題も見逃すことはできません。    

   

バイオ燃料

   バイオ燃料の生産が大きく増加し非食用の穀物需要が増加しています。

 例えば、アメリカではトウモロコシから、ブラジルではサトウキビからバイオエタノールを、東南アジアなどはパーム(アブラヤシ)からバイオディーゼルというように

本来食料であるものが燃料に使われています。

これは、現在も飢餓で苦しむ多くの人々がいる現実を思うと心が痛みます。

又トウモロコシなどを主食にしている国民にとっては大変迷惑なことかもしれません。

世界経済が石油依存からの脱却を迫られているのは事実です。

今、非食用の植物や茎などの穀粒以外を原料にする技術開

発が進められているとのことでこれがうまくいけば少しは解決されるかもしれません。

飽食と飢餓

 先進国では飽食の時代と呼ばれ、それが太りすぎ、肥満などにつながり生活習慣病の引き金にもなっているといわれています。

 日本でもメタボという言葉が巷を賑わしています。

しかし、その裏では栄養不足で5秒毎に1人の子供が餓死していくという発展途上国の現実もあります。

とても痛ましいことです。このことを果たしてどの位の日本人が知っているでしょうか。

日本では、約1900万トン(約1011兆円)の食品を廃棄しています。これは輸入量の1/3の量に匹敵します。

その処理に約2兆円かかるそうです。

この日本人が廃棄処分している量は途上国の5000万人の1年間の食べる量に相当するそうです。

そう考えると前に食料が不足していると書きましたが果たしてそうなのか疑問に思います。

食料が平等にいきわたらない何かがあるのかもしれません。

 とにかく私たちはここでもっと食べることについて深く真剣に考えなければいけない時期にきていると思います。

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 最後にエネルギーと食料の問題は本来は別のものであるはずなのに、今は互いに連動していてとてもややこしくなっているように思います。

 世の中はグローバル化され私たちは常に地球的視野に立って物事を考えていかなければいけません。

大きなことかもしれませんが、一つずつ小さな積み重ねが必要です。

 それは私たち個人の心がけで動かすことができるかもしれません。話し合いの中でも出ましたが、食べ物を大切にするとか残さないとかゴミを出さないとか、地産地消を心掛けるとか食育の大切さとかそれを次世代に継承していくのも大切なことかもしれません。

ベジタブル&フルーツマイスター  佐々木孝子

  野菜・果物に非常に興味がありそれが高じて10年前に和歌山で家庭菜園をはじめました。

  週末は夫と二人で野菜作りを楽しんでいます。

 今では時期によっては作った野菜だけで十分に食卓を賑わすことができるまでになりました。普段は自宅でパン、お菓子、料理の教室をしています。そこでは作って食べる楽しさを皆さんと共に味わっています。   

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