【大阪】ワークショップ 梨 レポート
ワークショップ 梨 レポート![]()
今月のワークショップは、秋
の味覚のひとつ『ナシ』![]()
特別講師として「鳥取県農林総合研究所園芸試験場」 次長 村田謙司 様をお迎えしての開催となりました。
まだ、流通・販売していない新品種も食べられるということで、期待大
ですがその前に・・・
ナシ栽培の様子をビデオで簡単にお勉強です![]()
このビデオに登場されていたナシ生産者の稲村 清臣氏が育てた最大の二十世紀ナシの木は枝の広がりが20m、着果数が4000個というもので普通は1本あたり800個ということですから、
なんと5倍![]()
その技術の凄さがうかがえます。
この巨木はシンボルツリーとして「鳥取二十世紀梨記念館」に展示されているそうです![]()
続いて、ナシ栽培についての詳しい説明や新品種の説明です。
栽培工程(一般的な二十世紀ナシの場合)
12~3月 剪定
平棚栽培:高さは背丈程度。台風の害を受けにくく、作業 しやすい。
枝を引っ張ることによって、果実が大きくなる。
4月 人工交配
花8つに対して3つ程に花粉をつける。
現在は、人工交配用に花粉が多く取れる『長十郎』を栽培し、使用している。
5月 摘果
1房に5~6果ついた幼果から、大きくて形の良い1果を残す。
6月 袋かけ
病気や害虫、雨風から守り、きれいなナシを作る。
果実が小さいときに1回、袋が破ける前に大きい袋をもう一回、計2回袋かけを行う。
『幸水』などは1回。よりきれいなナシを作ろうとする農家さんの努力のひとつ。
8~9月 収穫
10~11月 土壌改良
新品種(なつひめ・新甘泉)
9月が旬の『二十世紀』本来の味を8月にも発揮できる新品種を!
の声に応えようと生み出されたのが『なつひめ』と『新甘泉』
収穫期は8月中旬~下旬だそうです。
簡単な特徴としては、
なつひめ(青ナシ) 果重:350g 糖度:12 爽やかで上品な甘さ
新甘泉 (赤ナシ) 果重:400g 糖度:14 甘さが強く酸味が少ない
どちらも交配親が、同じ『筑水(♀)×おさ二十世紀(♂)』なのにDNAの違いで別の品種ができるそうです。
今年東京と大阪に初卸しをし、来年は私たちの手にも入りやすくなるだろうとのことです。
お楽しみに!
そして、いよいよ待望の食べ比べ(9種)です![]()
新品種 3種(なつひめ、新甘泉、涼月)
既存品種 5種(二十世紀、幸水、新雪、長寿、赤穂)
在来種 1種(やまなし)
特徴的だったのが、大きさ、果肉の色では『新雪、赤穂、やまなし』、食味では『やまなし』でした。
・大きさ :『新雪』が他の4~5倍位、『やまなし、赤穂』が1/2~3位。
・果肉の色:『新雪』がほぼ白、『赤穂』が薄黄色、『やまなし』が薄茶色。
・食味 :『やまなし』果肉はかたく、水分も少ないが、香りは一番高い。
酸味が強いためかそれほど甘みは感じなかったのですが、糖度計では糖度が15もありました。
みなさんの好みが甘い系、酸っぱい系、さっぱり系・・・と様々だったので
人気もバラバラという結果となりました。
今日においては、輸入品が増え、新しい品種が生まれ、私たちの選択の幅は広がっています。
しかし、それによってなくなっていくものもあるのです。
藤掛先生の「そういう面での私たちの意識も考えなければいけない」という言葉が心に残りました。
そして「交配や摘果を経て選ばれたエリートに対して、私たちはおいしくないとか言って・・・」という言葉も。
新品種の登録までに20年。研究者さん、生産者さんの努力などを考えたら、贅沢な話です。
今回のワークショップでは、新しい物を作り出す、おいしいものを作り出すことがいかに大変かを痛感しました。
これからはナシだけでなくすべてのものに対し、感謝しながら味わいたいと思います。
基本的に、日本ナシは買ってすぐに食べるのが良いそうです。
赤ナシ系は、おしりが黄色く、広くとがってきた頃が食べ頃。
二十世紀ナシは【トラウレ】と呼ばれる黄色い斑点が出ているものが特においしいそうです。
お買い物の際、ぜひ参考にしてみてください。
プロフィール
日本ベジタブル&フルーツマイスター 田中 なぎさ
食べることが大好きで、「おいしいものが食べたい!作りたい!」が口ぐせ。
より健康的で豊かな食生活を目指し、日々勉強中です![]()


