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2009年5月

【4/5、4/16大阪】春の野菜料理レッスン レポート

春の野菜料理レッスン 4月開催 レポート

テーマ野菜:キャベツ

【4月5日】
ベジフルメンバーズクラブ、春の野菜料理教室が始まりました!
会場は広くて綺麗なカタログハウス、4月の講師は酒井美奈子先生です。
今月のテーマ野菜は「キャベツ」
まずは珍しいキャベツの食べ比べから・・・
・サボイ(ちりめん)キャベツ
・ベビーネロ
・プチベールの花
・紫キャベツ
サボイキャベツを生で食べるのはちょっときつかったでしょうか・・・

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食べ比べの後は調理実習です。
今日のメニューは
・ サボイキャベツのキッシュ
火を通すと美味しいサボイキャベツで、生地から手作りのキッシュを作りました。
・ 紫キャベツとグレープフルーツのマリネ
今回は時間が無いので食べる直前に混ぜた紫キャベツ、一晩マリネすると鮮やかに発色するそうです。
・ 春キャベツのブレゼ
こんなに沢山食べきれない・・・と思う量の春キャベツも、
ブレゼにすると美味しく沢山食べられます!
カボチャが良いアクセントになっていて、皆さん完食です!

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今日の生徒さん10名程だったので、賑やかでアットホームな料理教室でした。

【4月16日】
ベジフルメンバーズクラブ・春の野菜教室・木曜クラスのスタートです!
会場はカタログハウス、4月は酒井美奈子先生が担当です。
今月のテーマ野菜は「キャベツ」
まずはキャベツの食べ比べ・・・
・サボイ(ちりめん)キャベツ
・ベビーネロ
・紫キャベツ
前回食べ比べたプチベールの花はもう食べられる状態ではなかったので、
観賞用に展示しました。
食べ比べの後は調理実習です。
今日のメニューも
・ サボイキャベツのキッシュ
キッシュを自宅で作ったことの無い方も多く、新鮮だったみたいですね!
・ 紫キャベツとグレープフルーツのマリネ
今回は時間が無いので食べる直前に混ぜた紫キャベツ、一晩マリネすると鮮やかに発色します。
・ 春キャベツのブレゼ
丸々1個近いキャベツを4人でしっかり食べきりました。

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木曜のクラスは20人と大所帯で、
モニターを使ったデモンストレーションを取り入れたいかにも
「料理教室」らしいクラスでした。
どのグループも、他のテーブルに負けないくらい楽しそうに
試食されていたのが印象的でした。

4月から始まった春の野菜料理教室、5月の担当は松田弘子先生です。
テーマ野菜は「豆類」
どんな豆料理が登場するか、楽しみにお待ち下さい!

【レポート作成者】

寺崎美緒 (ベジタブル&フルーツマイスター)

【仙台】アンチエイジング医学で綴るビューティフルライフ①

日時:2009年5月19日(火)18:30~20:00
会場:仙台教室

アンチエイジング医学で綴るビューティフルライフ 3回シリーズ!
第1回目 
アンチエイジング医学基礎 ~生涯にわたる美を導く予防医学~」

講師:宮田 恵先生 
    医師・医学博士
    シニア・ベジタブル&フルーツマイスター

アンチエイジング3回シリーズの第1回目は
宮田先生に『アンチエイジング基礎医学』について
インナービューティの意味、酸化ストレス、血管・肌・骨の知識医学的ダイエットの
ポイントをかいつまんでお話していただきました。


最も興味を引かれたのが「カロリー・リストリクション(カロリス)」。
総エネルギー量を80%に制御してなおかつ、栄養密度を高くした食事を取ること。

老化促進、病気の原因をつくる活性酸素はミトコンドリアで産生するそう。

カロリスはミトコンドリアをハイブリットにするため、活性酸素の発生が減り、
病気になりにくい体に、すなわち老化を防ぐことができるとのこと。
もちろん、運動による筋肉量の維持や若いうちこそ骨量を高める事も
大切とお話がありました。
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ご参加頂いた皆様は、美に対してもとても意識が高い方ばかり。
講義が終ってからも宮田先生へ質問をされる方々がたくさんいらっしゃいました。

次回、第2回目は、
実践編として、東北で唯一のビューティアドバイザー・谷藤 忍さんに
日々実践しているビューティフルライフをお話していただきます。
そして、宮田先生にもアンチエイジングについて更に深くお話していただきます。

2回目からのご参加も可能です。
ご興味をお持ちの方!お待ちしております。

【東京】愛知県産のトマト

ワークショップ 愛知県産のトマト
日時:2009年4月13日(月)19:00~21:00
講師:JAあいち経済連 園芸部 遠山 晃弘先生
   愛知県東京事務所 行政課 農産物流通対策グループ 橋爪 秀信先生

トマトの旬っていつだっけ?と思わせるぐらい年中豊富に出回っている真っ赤なトマト。
でもうま味が強いトマトの旬はまさに今。今回は愛知県産のトマトを中心に愛知県の農業についても学びました。

◆愛知県の農業について
愛知県というとトヨタ自動車を筆頭に機械製造などのイメージが強いが
農業分野でも産出額が3,000億円を超える、全国有数の農業県。
例えばキャベツは産出額全国2位、シェア12.9%。
おおば、ふき、いちじくは産出額全国1位。

トマトは産出額全国3位、シェア7.3%。カゴメ創設者の蟹江一太郎氏が
明治32年に栽培を開始したといわれる。出荷は10月から7月が中心。
去年の春ぐらいからイエロートマトも出回っている。
<上記の数値は「生産農業所得統計」H18より>

東京都中央卸売市場における愛知県農産物の取り扱い額は、
野菜・果物と花きも含めて、全国3位。
なかでも、ミニトマト、ブロッコリー、冬瓜、いちじく、きくなどは入荷量も1位。
<東京中央卸売市場(H19)の実績>

◆トマトの品種について
形状では丸とまとや先のとがったファーストなどがある。
ファーストトマトはゼリー部が少ないのが特長。
 ・サンドイッチなどに向いている。
 ・ファーストの名前の由来は、一説によると
  試作を始めた人が野球好きで「ファースト」を守っていたからだとか…

イエロートマト
 ・機能性としてはこれから検証の必要があるが
  吸収性の高いリコピンが含まれているといわれている。
 ・セブンイレブンのサラダに愛知県産のイエロートマトが使用される。
フルーツトマト、ミニトマト麗
  それぞれ糖度が8度、8.5度以上のものが出荷される。

◆食べ比べ
それぞれ甘味、酸味、食感、色について5点満点で評価していく
また糖度計を使用し糖度も測定。

   品種         産地          糖度※
① トマト          JAひまわり     6
② ファーストトマト     JA愛知みなみ    5.5
③ イエロートマト      JA豊橋       5
④ イタリアントマト     JA豊橋       4
(ボンジョルノ)生    
⑤ イタリアントマト     JA豊橋     
(ボンジョルノ)加熱調理
⑥ トマト麗         JA豊橋       10.5
⑦ ロッソトマト       JAひまわり     11
⑧ ファーストトマト麗    JA豊橋       10
⑨ パーフェクトトマト    JAひまわり     12.1
⑩ ミディトマト       JA愛知みなみ    11
(シンディースィート)      
⑪ ミニトマト        JAひまわり     8.7
⑫ イエローミニトマト    JA豊橋       10
(イエローミミ)     
⑬ ミニトマト麗       JA豊橋       10
⑭ イエローミニトマト麗   JA豊橋       14.2
                   ※糖度はグループ内で実際に計測した数値


◆食べ比べの感想
①昔ながらの定番トマトという感じで糖酸バランスもよく肉厚で食べ応えがあった。
⑥⑦⑧⑨うま味も強く、青臭さがなくフルーツ感覚。
また色も鮮やかで食欲をそそる。
⑫ゼリー部の緑が透けていて、清涼感を感じた。味はミニトマトとほぼ同じ。
⑬甘味が凝縮している感じ。
⑭一番お気に入り。小さくて先がとがっていてかわいい。予想を裏切る?甘さ。
赤のミニトマトといっしょにサラダに盛り付けると食卓が華そう。

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◆感想

トマトだけに限らず、愛知県の農業にまつわるお話が聞けてよかったと思います。最後のふきの実演も含めて先生方のお話から郷土を愛する思いが伝わってきました。関東在住のわれわれが愛知県産を推奨するのは地産地消とは矛盾しますがその土地の思いやその土地の良さがあります。最後に決断するのは生活者で、私たちは野菜果物の魅力を産地の情報も含めて総括的に伝えていくことが必要だと感じました。

 そしてイエロートマトは今後定着していくのだろうか。先生もおっしゃっていましたが
パプリカの感覚で彩りに添えるぐらいか… トマト嫌いの子に新しい野菜として食べさせてみるとか… どちらにしても近所のスーパーではまだ見かけないのでもう少し普及していくとおもしろいと思いました。
最後に、今更ながら、私はトマトジュース、トマトソース、トマトスープなど調理済みのものは大好きなのですが生のトマトはあまり食べません。どうも昔食べたトマトがあまりおいしくなかったから意識的に遠ざけている気がします。が、昨今のトマトはおいしいです。これを機にいろんな品種の生のトマトをいっぱいかじっていきたいと思います。


ベジタブル&フルーツマイスター  中西陽子
2009年3月にマイスターを取得しました。どのように野菜・果物の魅力を伝えていこうか思案している最中です。今回のような「学ぶ場」に積極的に参加したり、自分の経験を生かしオリジナルのマイスターの道を切り開いていきたいです。

【東京】宮崎県の柑橘を学ぼう

「 宮 崎 県 の 柑 橘 を 学 ぼ う 」
◆日 時:2008年 2月16日(月)19:00~21:00
◆会 場:協会本部 渋谷第三教室
◆講 師:宮崎県庁 農政水産部 農産園芸課 果樹担当
      外山 直一 先生

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柑橘の美味しい季節が到来。近年人気が出てきている、金柑と日向夏を中心に宮崎県が生産している柑橘についての講座でした。講師の外山先生をはじめ、宮崎の方が7名いらしてくださいました。

★中国原産の亜熱帯果樹
 『金柑』は金という字のつく、おめでたい食材で、昔からお正月のおせち料理などに使われています。原産は中国の亜熱帯地域です。江戸時代に中国寧波商船が難破した時に船員から金柑を貰い、その種が育って日本に広まったとされています。(静岡県柑橘調査書)日本で栽培される品種の殆どは『寧波(にんぽう)金柑』です。

★金柑の生産量トップの宮崎県
 関東以南では各地で庭先果樹として多く見られますが、農業としての生産量は少なく、14府県で年間3500t、このうち宮崎県が2500t(約70%)と最多です。これは、宮崎の温暖な気候が栽培に適しているためです。

★露地栽培からハウス栽培へ
 昭和39年、東京に出荷された金柑は500t(うち宮崎産が400t)。当時の金柑は苦くて、生で食べることはなく、甘露煮にするのが一般的でした。また、のど飴や金柑湯など健康食として利用されていました。実際、風邪が大流行した年は売り上げが高くなりました。生食向けの苦味がなくフルーティーな金柑は昭和62年から出荷されるようになりました。「子どもの頃に食べた金柑は苦かった」経験から今でも、「金柑は苦い」「生で食べられない」と思い込んでいる方が多いようです。

★金柑最大の特徴は皮まで食べられること  (他の柑橘にはない)
・金柑は、風邪に効く?(←薬事法で「効く」と表記できないので「?」だそうです)
 科学的な証明はなくても、先代から風邪予防に使っていたという事実がある。
・抗炎作用、抗菌作用で喉の痛みや咳止め。
・免疫力を高め、身体の抵抗力を付けるビタミンCが豊富。
・水溶性食物繊維(ペクチン等)は、血糖値上昇抑制効果や脂質異常症を予防、
 不溶性食物繊維(セルロース等)は、便秘の予防。
・最近ではカロテノイドの一種であるβクリプトキサンチンの抗ガン作用、骨粗しょう症予防に
 ついての研究結果が注目されている。
・外皮の小さい点を油胞といいます。食べて数秒後に苦味を感じるのは、この油胞からリモニンという
 苦味成分が出てくるから。また油胞には、香り成分リモネンが含まれ、お湯に入れると
 リラクリゼーション効果が得られることから金柑は『心の薬』とも言われる。

★宮崎の金柑栽培
 従来は露地金柑(11月下旬~1月出荷)が主体でしたが、高品質で大玉の金柑を生産するため、ハウスで越年させた『完熟金柑』(1月下旬~3月上旬出荷)の生産が拡大されています。完熟金柑が出荷される前に、10月から完熟でない路地金柑、温室金柑が出荷されるため、「たまたま、まるかじりなのに苦い金柑」と誤解されることもあるそうです。食べやすい種なし金柑の育成も進んでおり、近年中に登場する予定です。
 ・完熟金柑
  (まるかじり)  糖度16%以上 横直径2.8cm以上
           開花から210日以上経過したもの
   (たまたま)   糖度18%以上 横直径3.3cm以上 A品で傷のないもの
 ・温室金柑    糖度13%以上 横直径2.8cmj以上 開花日数基準なし
 ・露地金柑    糖度基準なし

★ブランド金柑たまたま
 「金柑たまたま」は、東国原知事がテレビで盛んにPRしているので知っている方も多いと思います。名前の由来はたまたま(偶然)できたことから名付けられ、宮崎県の小学生の意見も取り入れて決めたものです。金柑生産量の2%しかできない高級品であり、完熟金柑の中で特に糖度が高く大玉のものです。(宮崎県独自の厳しい基準、上記参照)人気のあるたまたまも2%の割合では、生活者の手に入りにくく、宮崎の生産者にそれほど利益は期待できません。完熟金柑は全てたまたまにして、その中でランク付けしてみたらどうかという考えもあります。

★宮崎県特産 日向夏について
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 りんごの皮を剥くように黄色い外皮を薄く剥き、芯を残すようにそぎ切りしていただきます。白い内皮(アルベド)が甘くフカフカしていておいしいのが特徴です。この部分はヘスペリジン(ビタミンP)や食物繊維が豊富です。ジベレリン処理などで種なしにしていますが、本来のものは種が多いです。宮崎に春を告げる「プロ野球キャンプ」が始まる2月中旬から出回ります。果汁が多く、さわやかな香り、酸味と甘味のバランスの良さが好まれ、宮崎県ではメジャーな果物ですが、その他の地域ではそうではないようです。貯蔵性があり冷蔵庫で1~2ヶ月日持ちします。近々、東京向けに低価格(無選別)の日向夏を出して、食べ方やおいしさを知ってもらう計画があるとのことでした。

おいしいものを、おいしい時期に、安く届けたい!食卓に金柑を!(外山先生の願い)
 日本人はなぜ果物を食べる量が少ないのか?それは嗜好品、贈答品の感覚が強く、食料としての位置づけがされにくいからだと思います。生活者のニーズは付加価値や、規格にこだわり、糖度保証(コストが1億円もかかる)され、買ってすぐ食べられるものが好まれます。果物は工業製品ではないので、1本の木でも同じものはできなくて当たり前という認識で、食料として、もっと果物を身近に取り入れて欲しいと思っています。ヨーロッパの食卓にはフルーツ籠が普通にあり、食べ頃のサインを自分の目でみつけて食べています。日本でも食卓に果物を置いて、食べたいときに食べられるようになったら良いと考えています。

★食べ比べ(私の感想)

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 1.完熟キンカン(宮崎県産):皮が特に甘く、厚みがあり軟らかい
 2.完熟キンカン(鹿児島県産):多少皮が薄いが、甘味は十分
 3.完熟キンカン(熊本産):甘味、酸味はやや弱いがおいしい
 4.完熟キンカンたまたま(宮崎県産):色艶よく皮が特に甘く厚みがあり軟らかい
 5.南風(ナンプウ)(宮崎県産):初めての味!ジューシーでやさしい味
 6.日向夏(宮崎県産):さわやかな味と香り、白皮の食感、風味がいい
*この食べ比べの前に、露地キンカンをいただきました。苦味はさほど強くなく、金柑らしい苦みで私好みの味でした。


★ベジタブル&フルーツマイスター 山口桂子★

 一児の母であり、管理栄養士の資格も所有。講師活動を通して健康と野菜・果物のかかわりについて、楽しくわかりやすく伝え、食生活のステップアップを応援したいと思います。

【大阪】ワークショップ春ニンジン レポート

ワークショップ 春ニンジン
        ~ニンジン嫌いが減ったワケ?~レポート

日時:2009年4月25日(土)13:30~
講師:藤井康資先生
会場:協会大阪教室

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本日のテーマは春ニンジン。講師は種苗会社で野菜の育種の仕事をされている方です。この機に「ニンジン」についてより深い知識を得て日々の活動に役立てたいと期待して参加いたしました。副題にもなっている「ニンジン嫌いが減ったワケ」も気になります。(日々のネタに使えそうですし!?)と盛りだくさんの内容の予感です。
20年程前までは小学生のアンケートにおいて「ニンジン」は「嫌いな野菜」の上位に必ず占めていたようですね(確かに私も子供のころニンジンが苦手でした・・・)。しかしなんと今では「好きな野菜」に転じてランキングされるようになっています。ちなみに「ピーマン」は20年前も現在も相変わらず「嫌いな野菜」の一位だそうですが、いったい「にんじん」にどんなことがおこったのでしょうか・・・?そんな謎も頭の片隅におきながら講義を聞いてゆきました。

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■講義の内容と目標
・ニンジンについて基礎知識を知る
・世界のニンジンと日本のニンジン
   形状、色と利用法の違いを見る
・ジュース試飲及び展示品種見学
・質疑応答
■ニンジンについて
・セリ科ニンジン属
・緑黄色野菜の代表選手、家庭野菜御三家(他タマネギ、ジャガイモ)といわれる
・1~2年作物 *1年は栽培種(根を肥大させて食べる)、2年は野生種(根を肥大させず、雑草のように生える)の違いがある。
■春(夏)ニンジンと秋冬ニンジン
現在、ニンジンは収穫時期によって春(夏)ニンジン(別名新ニンジン)と秋冬ニンジンに大別されます。しかし昔は、ニンジンは夏に種をまいて、秋と冬に収穫する、秋冬にんじんが一般的でした。

春(夏)ニンジン・・・10~11月に種をまく。出荷は4~6月。
           一大産地は徳島県。
秋冬ニンジン・・・7~8月に種をまく。出荷は11月~2月
          千葉県が力をいれて生産。
※春(夏)ニンジン、秋冬ニンジン以外の時期の8月~10月は北海道産が多く出回ります。北海道産は春(夏)か秋冬かは一般的に区別はされません。

■ニンジンの栄養
カロテン、ビタミンB1、B2、C、ミネラル、鉄分、食物繊維などを含む
・カロテンを多く含み、ニンジン1/3で1日の必要量に!
・リコピンを多く含むトマトと食べるとがん予防に効果的!
・ビタミンC酸化酵素(アスコルビナーゼ)を含むため、他の野菜のVCを阻害!
 =>調理する時に酢を加えるか、一度火をとおすと酵素の作用がなくなります!
 またジュースにしてそのままにしておくとVCはどんどん壊れてゆきます。市販のものなどはVCを人工的に加えているため、香りも人工的ですね。

■ニンジンの構造と栄養価
・ニンジンは縦に、上部から3cm位までを「胚軸」、そこから下部分を「主根」、断面より、中心から白い線の部分までを芯部(木部)、そこから外側までを肉部(師部)と呼ばれる部位になります。
・胚軸の部分は主根が肥大したものです。
・土からの水分・栄養は芯部を通って葉までゆきわたります。
・一般的に皮と呼んでいるところも肉部の一部になり、この肉部にカロテンが多く含まれ栄養が一番高い部分です。よってニンジンは皮を剥かず、白い甘皮のみをとると栄養も落とさず、発色もよくなります。
■原産地と伝来
・原産地 アフガニスタンヒンズークシ山麓、ヒマラヤ、中央アジア
・伝来 西洋ニンジンはトルコで交雑し、12~13世紀にヨーロッパへ。日本には17世紀、多くはアメリカから。
    東洋ニンジンは13~14世紀に中国へ。日本には1800年代。現在の金時ニンジン(京・大阪も同系)。
■ニンジンの色と栄養価
・東洋ニンジン 赤~濃紫色;リコピン、アントシアニン
・西洋ニンジン トルコで2次発生した黄色種がオランダで改良、オレンジが主流になる;
        カロテン。
このように単に色の違いだけでなく、栄養素的にも大きく違いがあります。

■根形について
色の違いの他に、長さ、太さ、肩が三角かどうか等の違いがあります。
どのような形のものを栽培するかは文化、食生活、産業などによっても実用的に分類さ
れています。
1. アムスレルダム・フォージング 2チャンテネー・レッドゴールド 3黒田系
4.ナンテス系 5.チャンテネー・ロイヤル 6.ダンバース系 7.フラッキー系
8.インペレーター系 
現在の日本のニンジンは黒田系の五寸ニンジン。
M=15cm、 L=18cm、それ以上は2Lに分類され出荷されています。Mが本来の5寸で一番よい形とされ、現在よく売られているのはLの方が多く単価も安くなります。
また胴がしっかり張っているものが良いものです。
例えばナンテス系はずん胴型で、パック詰販売に向き、フランスでよく使われています。インペレーター系は細長く先まで同じ太さのものが理想とされます。主にアメリカで使われ、カット販売によく使用されています。
「ニンジンの形で世界が見える」とも言える程これからもバラエティに富んだものが出現するでしょう。

■ニンジンの育種
・約25年前(ニンジン嫌いが全盛の頃)までは固定種が主流でしたが現在は交配種が主流になりました。それによって型、色が綺麗で、形も揃い、病気に強いものに改良されてゆき、そうした中でニンジン臭いもの(本来の美味しさ)も少なくなってきました。

■まとめ
・現在のニンジンは西洋種が主流
・形状による利用方法の違いを考える
・栄養と食味の関係から今後の野菜を考える

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**感想** 
まだまだ知識が浅かった私は途中何度も取り残されそうになるほど、とても盛りだくさんな内容でした。今回参加できたことで、単に味わいや、品種や栄養価等、そのものだけでなく、今あるニンジンが、またその他たくさんの野菜においても、どういう経緯を経て現在出回っているものになったのかという背景を知り、そして今後私たちは野菜に何を求めるのか、自身でも考えながら接することで、野菜ソムリエとしてもっと深みある野菜の魅力を伝えることができるのだと思いました。また講座の最後のお楽しみ、作りたてのニンジンジュースはとてもフレッシュでピュアな甘さで、やはり市販のものとは全く違う味わいを確認できました。今後も自身のブラッシュアップの機会として積極的に参加してゆきたいと思います。

ベジタブル&フルーツマイスター 井上 晶子
日本ソムリエ協会認定 ワインアドバイザー 
ワインと野菜の魅力にはまり、現在は両方の資格を活かしながら野菜・ワイン、他広く「食」を販売する仕事をしています。今後はさらに「美味しい野菜を美味しいワインと共に!」をテーマに「野菜とワインの魅力」を伝えてゆきたいと考えています。

【浜松】畑名人の知恵袋~やさしい野菜とは~

日時:2009年4月18日(土)14:00~16:00
場所:クリエート浜松
講師:中道 達哉さん(菜の花くらぶ代表)

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 宮沢賢治にあこがれて、環境にとって人にとってやさしい有機農業に取り組み、そしてその農業で生計を成り立たせることが可能であることを地域の人にわかってもらいたいと、浜松で20余年間頑張って生産活動を続けておられる中道農場の主を招いて生産現場の生の声を聞く機会が設けられました。

 
【中道農場の農業規模概要】
水稲  3.3ha (アイガモ栽培1.5ha、減農薬栽培1.8ha)
野菜  50a
採卵鶏 400羽

【水稲】
●アイガモ栽培、無化学肥料栽培
田植え後にアイガモを水田に放鳥すると、水田の虫や雑草をアイガモが全部食べてくれるので、農薬を使用しなくても栽培ができる。販売価格は、スーパーでの価格と比べるとかなり良い。水田で成長したアイガモの肉はかなり人気よく、いつも売切れてしまうが収支はトントン。
アイガモ栽培は、全ての虫を食べてしまうため、有益な虫もいなくなってしまう。生物多様性等の観点から疑問が残るが、農薬を使わない現実的方策として採用している。

●減農薬栽培
田植え直後に除草剤を1回使用。殺虫剤、殺菌剤使用なし。販売価格は、慣行栽培よりは良いが、アイガモ栽培よりは低い。

●野菜
年間を通じて、50品目程度を、無農薬、無化学肥料で栽培し、8種類ぐらいの野菜をセットにして販売している。

●卵
平飼い、自然卵(鶏種:ボリスブラウン)、無精卵
6個または10個入りのパックで通年販売  
健康な鶏から健康な卵を採りたいので平飼いとしているが、一般に飼養されている白色レグホンは、ゲージ飼いに合うように品種改良されており、平飼いはできない。また、雄は未明から鳴いて近所に迷惑をかけるのでやむを得ず、無精卵としている。

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【有機農業を生業として】
●自然農法
基本的に除草、施肥等の管理を行わず、播種と収穫の作業しかしない。かなり特殊な方法で、生業としては難しい。作物は太陽のエネルギーを吸収して育つ。

●有機肥料
有機質肥料は、施肥後効果が現れ始めるのに1週間以上かかり、また長期間効果が持続する。そのため、施肥のタイミングと量を誤ると作物の味や収穫量に影響するので利用には技術を要する。

●化学肥料
化学(化成)肥料は、作物にとっての必要な第一次栄養素としての窒素・燐酸・カリウムを配合したもので成分量がわかっており、施肥後2~3日後に効果が現れ10日ほどで効果が切れる等肥料の制御や作業性から農家にとって非常に使いやすい。また、作物の香りが消えると言われている。近年の野菜は香りが少なくなったという声をよく聞くがそのせいか。しかし、その他の栄養素が不足するため土は活力をなくし、作物は病害虫に弱くなる。

【農薬はなぜ使われる】 
①害虫対策、見た目にきれいな野菜が好まれる
②密植、多収が可能
③都市への労働力集中・産地化による労力の集中、連作障害への対応
④その他。遺伝子組換種子で世界的に有力な某社は、自社の除草剤の販売戦略と絡めた作戦

中道農場は、一般に無農薬栽培といっているが、厳密には購入してきた種子は農薬処理がされており、その他処々の事情から、法律的に“無農薬”という表示は許されていないので、表示には注意している。

 JAS法による有機栽培の認証を得るには、その土地で3年間農薬や化学肥料が使用されていないことが要件となり、そのための調査費用や書類つくりのため、1品目あたり約10万円の費用がかかる。またその後の管理も大変なものがあり現実性から見て疑問があり、認証を受けていない。

【土について(生物多様性といかされている)】
雑草は、除草剤を使わずに畑に鋤き込むことで、腐食と微生物が良質な土ができる。
害虫を薬で殺すのではなく害虫に負けない土を作る。化学肥料の使用により地力が弱る。

 
【地産地消とフードマイレージ】
日本は、フードマイレージが高い有数な国である。商品にフードマイレージが表示してある国もある。 

【地球温暖化と食糧危機】
10数kgのとうもろこしが1kgの牛肉になってしまう(カロリーベース)。
大量の重油が野菜・果物に化けている。

【感想】
いつかは有機農業をやりたいと夢見ている私にとって貴重なお話でした。現実には肉を食べ、冬に夏の野菜を食べたりしている自分に矛盾を認めつつ、旬の野菜の持つ意味を考え直すきっかけにもなりました。

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レポート作成者
ベジタブル&フルーツマイスター 中野 勉

仕事は、町役場で食とか農業とは異なった分野で働いていますが、農業に憧れ、家庭菜園の面積を広げながら地域の生活者に、食による健康作りと農業への理解を広げたいと奮闘中です。

【東京】プランターで野菜を育てよう!土にふれよう!

「プランターで野菜を育てよう!土にふれよう!」

日時:2009年2月26日(木)14:00~16:00
場所:協会本部 渋谷第一教室
講師:松本薫先生


「自分の手で野菜を育ててみたい」というメンバーが集まり講座はスタートしました。
講師は埼玉県三芳町で代々農家を営んでいる松本薫先生です。
先生の畑の野菜は「野菜ソムリエの店エフ」で手に入れる事ができます。
Vegeta  №2に先生の記事が掲載されています。
前半は野菜のお話がありました。


◆野菜の戦後史

●三芳町の農業について(三芳町は関越自動車道所沢インター付近です)

1964年川越藩主柳沢吉保により「三富開拓」が実地され、世界に誇る区割された農村地帯とし、昭和20年代までは穀物・さつまいもなどが作られていました。現在はたくさんの野菜も作られています。
「富の川越いも」はさつまいもの女王と称されるほどおいしく、9月~11月は直売所が並びいも街道として賑あうそうです。さつまいもの大好きな私としてはぜひ秋に訪れたいと思いました。

●農業の転換期
・農業機械の導入(消毒、肥料、植え付け、収穫など全て機械で出来る)
 労力は軽減されますが、農業の規模に応じて導入することが望ましい様です。
・ビニールの普及(天候や季節に関係なく作業が出来る)
・化学肥料の開発と農業も変わってきました。

◆土の役割とは
 養分と水を安定して供給する。有機物、化学物質を分解して浄化する。 
 保水排水のよい根圏環境(固相40%  気相30%   液相30% )

◆肥料について
 肥料の技術が800年頃中国から伝わり鎌倉時代から糞尿を使用しましたが、昭和40年ごろに下肥の使用が禁止されました。現在は有機肥料、化学肥料に変わってきました。
 
◆農薬について
 明治、大正時代は除虫菊やマシン油などを使用していました。現在は化学合成農薬が開発され普及しています。使用にはそれぞれの作物に農薬使用基準が定められています。

◆種について
自家採種(農家が自身で種子を採り続ける)からF1種子(純系同士を掛け合わせる・一代交代)に品質が同一で収量が多い、形が良い、流通に耐えられるなどの利点があることから現在販売されている種子のほとんどがF1品種です。代表的なのは、とまとの桃太郎、大根の青首だいこんなどです。

 マイスターの生産の講座を思い出しながら先生のお話を聞かせて頂きました。
 現在は生活者の立場からは安心、安全が求められています。
 そんな中で先生の「作り手として大きく捉えて、食・命を守っていると考え野菜作りを
 している」と言う言葉はとても印象深かったです。

後半は先生のデモストレーションがありいよいよ各自植え付けです。

◆葉菜のプランター栽培

●用意するもの
 ・プランター(今回はペットボトル)
 ・土(赤土5:腐葉土2:牛糞堆肥など2:ビート1)               
 ・鉢底石
 ・種 
 ・肥料

1s


●栽培方法
 ①プランターに2cmほど鉢底石を入れる
 ②土と肥料を混ぜ全体の8割ほど入れる
 ③灌水を行いしばらく置く
 ④種を播く位置を決める
 ⑤種を収穫の目的に合わせて播く(筋播き、ばら播き)
 ⑥覆土する(種の2倍程土をかける)
 ⑦灌水をする(霧吹きかじょうろを使ってゆっくり丁寧に水をやる)
 ⑧新聞紙などで覆う

今回播いた種
1_2 2_2 3 4 5


(左からタアサイ、ルッコラ、レッドケール、ベビーリーフ、レッドマスタード)



◆栽培管理

 ・発芽したら新聞紙を取る  
 ・適時に灌水を行う
 ・込み合ってきたら間引きをする
 ・害虫などは出来るだけ手で取るようにする
 ・液肥など追肥を行う

2s


(2月26日、種播き)


3s

(3月1日、4日目で発芽)



4s
(3月12日、14日目)


今回の講座は実際に体験が出来、家に帰ってからも世話をし成長する姿を楽しむ事が出来ます。
そして、収穫までの期間が短い葉もの野菜なので食卓に並ぶのも間近です。
楽しみがいっぱいです。すっかり春めいて種まきや苗の植え付けによい時期になりました。
これを機会にプランターで野菜作りを楽しみ、より野菜の知識を深めていきたいと思います。
「野菜を育てよう!」は第2回も予定されている様です。みなさんも参加されてみてはいかがでしょうか。



松本先生が水耕栽培で作られた小ネギです。
お土産に頂きました。
5s


ベジフル&フルーツマイスター  小林みさお 
毎日朝は果物、夕食は野菜いっぱいの簡単でおいしい料理を
心掛けています。大学生の娘二人を持つ主婦です。               
若い世代に野菜、果物を摂取する大切さと楽しみを伝えていきたいです。

                                                                      

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