【名古屋】梅について知ろう~紀州の梅情報&梅のレシピ~
●日時 2009年6月9日(火)13:30~15:30
●講師 県農和歌山名古屋事務所所長 蔵道徳生さん
紀南栄養士グループ 岩本幾子さん
●場所 協会本部名古屋教室
この時期スーパーの店頭では、梅の隣に並んで氷砂糖やボトルが販売されている光景をよく目にします。いつも通り過ぎていた私ですが、今年はMyジュースを作ってみようと、手始めに梅サワーを作ってみました。完成する1ヶ月後は蒸し暑い気温でクエン酸が欲しくなる時期、今日は梅の料理法だけではなく、産地や品種もしっかり学んで「梅」に詳しくなろうと思います。
講義は去年に引き続き和歌山から講師をお招きして、紀州梅の産地紹介や梅ジュースの実習・試食と、盛りだくさんの内容で行われました。
●産地紹介
梅の原産は中国で、日本では和歌山県南部の田辺市やみなべ市周辺の太平洋に面した紀南地方が、梅の栽培に適した暖かい気候に恵まれ、全国の生産量の約50%を占めています。
●梅の品種と用途
*南高梅・・・実が大きく、梅酒・梅ジュース用の青梅や梅干用の漬け梅に適した品種。
実の全体の3分の1以上紅色に染まったものを「紅南高梅」と呼ぶ。
*古城梅(こじろうめ)・・・種子が小さく美しい青色の実が特徴。
梅酒・梅ジュースに適している。
*小梅・・・一口サイズの小ぶりな梅。梅干用。
*パープルクイーン・・・小梅の新品種で紫色の果実。
ドリンクにすると薄いピンク色になる。
(^.^)/~~~豆知識~南高梅のネーミング~
明治35年に上南部村の高田貞楠さんが譲り受けた梅の苗を、調査研究を行ってきた南部高等学校の先生、竹中勝太郎さんが最優秀品種として選んだ梅を「南高梅」と命名したそうです。
●梅を使った加工品・レシピの紹介と試食
*梅ジュースの実習
【材料】
・青梅 500g ・砂糖 500g ・ビン
【作り方】
①梅を水洗いして軽く水気を切り、冷凍庫に24時間以上入れる。
②梅と砂糖を交互に入れて密閉する。
③梅の解凍後、時々ビンを動かして砂糖を溶かし、約1週間で完成。4~5倍に薄めて飲む。
④梅の実が発酵しやすくなるため、ジュースは別容器に移し替えて冷蔵庫で保存する。
Point!
・水洗いした梅の水気をしっかり切ると、凍り方が悪くなりやすい。
・ジュースを長期保存する場合は、加熱殺菌(目安:沸騰直前)をしてから、冷まして冷蔵庫で保存する。
★アドバイス★
梅ジュース作りは、砂糖を沈殿させないようによく溶かして早くジュースを抽出し、発酵を抑えることが必要です。梅を冷凍させないで作る場合、実に穴をあけて漬ける方法があります。
しかし上手く作るには、凍らせた梅を利用した方が梅の繊維が壊れていて早く作れ、また氷砂糖より上白糖のような細かい粒子を利用した方が、エキスの抽出が早く失敗する可能性が少なくなるそうです。
*梅干しの実演
【材料】
・梅(黄色に熟したもの)
・塩(梅の重量に対して20%の量)
・漬物用ポリ袋
・重し(水を入れたペットボトルやポリ袋で代用可)
・霧吹き
・容器や押し蓋
【作り方】
①梅を水洗いし、ザル等で軽く水気を切る。
②ポリ袋に焼酎などを霧吹きする。
③ポリ袋に梅と塩を交互に入れ、塩をまんべんなく梅になじませ、最後に置き塩をのせる。
④重しをのせて、冷暗所に約1ヶ月保存する。
⑤梅酢が上がってきたら、梅を取り出し天日干し(3~4日ザルに並べて晴天下で干す)を行う。
生梅の50~60%の重量になった頃が、干し上がりの目安です。
★アドバイス★
黄色に熟した梅(特に南高梅)は、長時間水道水に漬けると実が変色するため、アク抜きを行わない方がお勧めです。また梅ジュースなどで青梅のヘタを取ることがありますが、黄色に熟した梅のヘタを取ると、果実に傷が付き、梅酢が濁ってカビが生える原因になります。
(^.^)/~~~豆知識~梅酢の活用法~
ドレッシングや漬物の料理以外にも、梅酢を薄めてうがい薬として、またまな板の消毒にも活用できます。
*試食
①梅ジュース牛乳割
梅ジュース1に対し、牛乳4を混ぜる。ヨーグルトドリンクみたいで、飲みやすかったです。
②梅サワードリンク
パープルクイーンで漬けたものは、透き通ったピンク色になり見た目が綺麗でした。
③梅ジャム
梅ジュース後の実を砂糖で煮詰める。梅の風味がよく美味しかったです。
④梅味噌
名古屋と言えば!ということで八丁味噌合わせ。味噌の味がしっかりしていました。
⑤梅ドレッシング
梅サワーにサラダ油・醤油・豆板醤を合わせる。早速試してみたいレシピ。
⑥白干梅
南高梅に粗塩20%で漬けた梅干。そのままの試食は塩辛かったです。
産地では長期保存が可能な「白干梅」を作り、そこから減塩・しそ・はちみつ漬け等に転用するようです。
⑦梅ごはん
白干梅を白飯に混ぜる。
●梅の効用
梅はアルカリ性食品で、胃腸内の病原菌を殺菌・繁殖を抑える働きがあり、戦時中は氷砂糖や梅干しを軍用食として需要があったようです。また梅に含まれるクエン酸は、カルシウムの吸収を促進する効果があり、骨粗鬆症の予防にもなります。
●最後に~講義を終えて
牛乳割にした梅ジュースや梅ドレッシングは思いつかず、さすが産地の方ならではのアイディアだと感じました。特に梅ジュースは材料入れて置くだけ、しかも漬け終わった実をジャムにすれば、すべて食べきれることができて、とても簡単に作れます。冷凍した梅は1年保存が可能と伺ったので、いただいた『加工マニュアル』を参考にいろんなレシピを試してみたいと思いました。
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【レポート作成者】
ベジタブル・フルーツマイスター 武田敏江
野菜ソムリエの繋がりで多くの仲間ができ、この資格の取得をきっかけに世界が広がりました。
これからもいろんなことを経験して、マイスター仲間とスキルアップを目指していきたいです。






