【名古屋】野菜・果物の持つ力~薬膳簡単クッキング~
日時:2009年4月18日(木)18:30~20:30
場所:名古屋市東生涯学習センター
講師:鈴木 良武先生
(名古屋調理師専門学校 サーヴィス・福祉調理教授、国際薬膳調理師)
人気の薬膳講座第4回は冬に引き続き「講座+調理実習」形式で開催されました。
これまで季節をテーマに開催していましたが、今回からは気になる症状をピックアップし、症状改善を目的とした薬膳を学びます。
最初のテーマは女性の方なら必見!!
『しみ・くすみ・肩こり』の解消に役立つ薬膳を学びました。
初参加の方もリピーターの方もいるので、まずは薬膳の基本から...
薬膳と聞くと「中国料理で、生薬・漢方など特別な食材を使っている。」などなど偏ったイメージを持っている方が多いのでは?
実は私たちの日常の食生活に身近なものだったのです。
【薬膳とは】
『中国の伝統医学に基づき考えられた食材の効能を活かした組み合わせ』のことで、家庭で手に入る食材で作ることができ、ジャンルも中国料理に限りません。
後半の調理実習では鈴木先生オリジナルの和洋折衷レシピが紹介されました。
■食物の働き
①食性 温熱・平・寒涼
②食味 五味・・・酸・苦・甘・辛・鹹(塩味)
③効能 滋養(栄養補給)、清熱(熱を冷ます)、活血(血をいきいきとさせる) など
他にもたくさんの働きがあります。
■『陰陽五行論』(木火土金水) 薬膳の基本となる考え方
自然界すべてのものは「陰」と「陽」に分けられ、この陰陽のバランスによって成り立つ。
又、体の部位(肝・心・脾・肺・腎)、味(酸・苦・甘・辛・鹹(塩味))、色(青・赤・黄・白・黒)、感情、季節を「木火土金水」に分類し、それぞれが関連して成り立つという考え方
【今回のテーマ『しみ・くすみ・肩こりの解消』】
■これらの原因は...
薬膳からみるとすべて同じ原因による!
『瘀血』(オケツ)・・・冷えや運動不足により血管が収縮し、血行不良となる状態
体のすみずみまで酸素や栄養が運ばれなくなり、しみやくすみ、目の下のくま、肩こりをまねく。
現代人のほとんどが酸素不足と言われているそうです。
簡単にできる酸素を体のすみずみに行き渡らせる方法は「腹式呼吸」
■改善具体策
①血行をよくする食べ物(活血化瘀)を普段の食事に取り入れる
豆 類:黒豆・小豆・納豆
野 菜:小松菜・セロリ・菜の花・ニラ・ネギ・三つ葉・オクラ・ナス・ショウガ
中国食材:白キクラゲ・紅花
果 物:すもも・桃・栗
魚 :鰯・サーモン・秋刀魚・マグロ・鰻
調 味 料:和辛子・黒砂糖
※下線の食材は今回のメニューの食材
なにかと特定の食材に注目が集まりやすいが、1つの食材に集中することなく、バランス良くとることが大切。
「フードファシズム」=科学的な根拠に基づかないある特定の食品に固執する極端な考え方
②体を冷やさない環境を整える
冬の外出時はマフラーや手袋を忘れず、夏は冷房に気を付けて肩や首などを冷やさないようにする。
のどから風邪を引くと言われるように、首元を温めると寒さが軽減される。
入浴は湯船につかり、ふとんから肩が出ないように。半身浴も効果的。
③運動で体を温め、筋力もアップさせる
熱の発生源は筋肉。運動不足は筋肉を衰えさせ、ますます冷えやすい体になる。
ジョギングやウォーキングがオススメ。
急にジョギングをはじめるとひざを痛めることもあるので、ウォーキングから始めるのが◎
なんと先生は自宅から職場まで約7kmを毎日歩いて通勤されているとのこと。
スタミナがつき、疲れにくく、風邪を引くことがなくなったと仰ってました。
先生おすすめのゴキブリ体操も身振り手振りで教えていただきました(笑)。
④体を冷やす食べ物に注意する
冷たい物をひかえ、できるだけ暖かい物をとるように。
⑤スパイスを上手に取り入れる
【血液の流れを良くするスパイス】
シナモン・ターメリック・フェンネル・胡椒・山椒・八角・しょうが・にんにくなど
ナスやトマト、キュウリなど体を冷やす効果のある野菜もスパイスと上手く組み合わせれば体を冷やすこともなくなります。
話題はどんどん広がり、様々なお話をたっぷり聞くことができました。
楽しい先生の話をもっと聞いていたい所でしたが、実習が待っています。
まず、先生によるデモンストレーションが行われ、みんな席を離れて前の調理台に大移動。
ポイントと先生の手元をしっかり目に焼き付けようと熱い視線が飛んでました。
デモが終わると早速調理開始!先生も各テーブルをまわって指導してくださいました。
♪本日のメニューは3品♪
【黒豆としょうがのご飯】
◆作り方◆
黒豆はフライパンで皮に裂け目が入り、香ばしくなるまで中火で空炒りし、しょうが、調味料と共に炊飯器に入れて炊飯します。
こちらは先生が講座の前に準備して下さって、講義中も黒豆の香ばしい匂いが教室中に広がって、みんなのお腹を刺激していました。
弘法も筆の誤り!?ちょっと下準備で焦がしてしまって苦みが...と先生からお詫びがありましたが、香ばしい香りが食欲をそそる一品でした。
【サーモンのソテー~紅花と野菜のマリネ添え】
◆作り方◆
サーモンは塩、胡椒で下味を付け、オリーブオイルでソテーする。
フライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りのニンニクを加えてじっくり弱火で香りを出す。
玉葱、セロリ、紅花を加えて炒め、しんなりしたら白ワインを注ぎ煮詰める。
さらにリンゴ酢、塩、胡椒、粒マスタードで味付けし、最後にオリーブオイルを加えてマリネに。
菜の花は塩茹でし、オリーブオイルでソテーし、塩、胡椒で調味する。
ソテーしたサーモンに野菜のマリネと菜の花を添えて出来上がり!
Point
みじん切りしたニンニクは火にかける前にフライパンに入れ、弱火でじっくりと炒めること
野菜のマリネはオリーブオイルは最後に入れること!(先に入れてしまうと調味料が溶けなくなるので)
サーモンは最後にソテーして熱々のお魚にマリネと野菜を盛り付けましょう
珍しい紅花を使ったメニューでしたが、彩りがとってもきれいで、美味しいメニューでした。
酢にマスタードと刺激的な味を連想しましたが、強すぎず、ほどよいアクセントの効いた味で食べやすい味でした。
お肉のソテーにも相性ぴったりなのではと思いました。
【黒糖クレープ(ちんびん)の小倉あん】
ちんびんとは沖縄版クレープのことで、小麦粉+黒糖+水で生地を作ります。
◆作り方◆
小麦粉と黒糖に水を少しずつ入れて混ぜ、生地を作り、フライパンに流し入れて薄くのばし、両面を焼きます。
焼き上がった生地に小倉あんをのせて巻けば出来上がり♪
Point
生地をフライパンに流す前にはその都度かき混ぜること!
黒糖の上品な風味とほんのり甘みの効いた生地はやさしい味がしました。
中身を色々アレンジして楽しむこともできそうです。
薬膳と聞くと難しい特別な食材を使ってと思いがちですが、身近な食材で作れるどれも簡単で美味しいメニューでした。
いつも素敵な美味しいレシピをありがとうございます。
講義+調理実習とサービス精神満載の鈴木先生。
薬膳の基本から、野菜・果物を中心に様々な食材の効能、組み合わせ等の食と体づくりまで幅広い講義で、様々なことを学ぶことができました。
前半の講座が予定時刻を過ぎ、最後の試食&後片づけが大あわてになってしまい、せっかくの料理をゆっくり味わっていただくことができなくて、申し訳ありませんでした。
この場を借りてお詫び申し上げます。
今後も「気になる症状改善」を目指して薬膳講座を開催予定です。
まだ参加したことのない方、楽しい鈴木先生のお話と美味しい料理を満喫してみませんか?
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【レポート作成・講座企画者】
ベジタブル&フルーツマイスター 後藤 麻衣子
ベジフルコミュニティあいちの事務局としてイベントの企画運営に携わっています。
時にはみんなと額に汗して土に戯れたり、楽しく学ぶことを基本に活動しています。
楽しい、美味しいと喜んでくれる人の笑顔が見たくて日々努力中!


