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【東京】メーカーコラボ「作り手のキモチ」 シリーズ VOL3 「野菜たっぷり!シチューが大好きになるお話 」 by ハウス食品株式会社

日時:平成21年5月27日(水) 19:00~21:00 
会場:協会本部渋谷第一教室
講師:ハウス食品 マーケティング本部白樫氏
       開発部 渡辺氏、営業部 貝島氏、橋口氏

シチューと言えば、ハウス食品のクリームシチュー!と、シチュールーを使う時は必ず手にとっていた商品!パッケージに野菜ソムリエのロゴがついているのが気になっていて、ハウス食品と野菜ソムリエがどのようにコラボしているのかを知りたくて、今回良い機会でしたのでワークショップに参加させて頂きました。

本日のセミナーの流れは、以下の通りでした。
1.シチューのお話、開発にまつわるお話、ハウス食品×野菜ソムリエのお話
2.6種のシチューの食べ比べ
3.サポートチームのお話

1.シチューのお話、開発にまつわるお話
①ヨーロッパ・シチューの歴史 ~シチュー=煮込み料理は、西欧を中心に発展~
・狩猟・採集生活の時代に、最初は肉を生食していたが、火で焼いたおいしいさを発見!その後、焼く・炙る・茹でる・煮るという有用性に気づき、水を加えて煮る調理へ発展!ここからシチューの歴史が始まる。
・古代ローマの皇帝アウグストゥス時代、『料理大全』という料理書を記したアピキウスは、さまざまなレシピを残しており、その中には30~40種もの材料が入る、いわば「ごった煮」がいくつもある。
・中世になると、大部分の農民の家には真鍮の深鍋(ポット)あるいは平鍋(パン)があったことが知られ、食事はこれらの鍋で穀物を煮た粥や、肉料理とスープを兼ねた特別な料理名もない煮込みが中心であった。
・中世末にはフランス料理の歴史が始まり、最初の「グランシェフ」として名を残したタイユヴァンのレシピには子牛のシチューなどが登場し、ロイヤルレシピにも数々の煮込み料理が登場する。

②世界に広がるシチューメニュー
西欧を中心に発展したシチュー(煮込み料理)は、世界各地に拡大。共通点は、肉の硬い部位と、根菜類や豆類を使用するという点であった。代表的なシチューは、
・ヨーロッパのシチュー
フランスのコック・オ・ヴァン (雄鶏を赤ワインで煮込んだ料理)
・中東・アフリカのシチュー
トルコのタシ・ケバブ(角切りの羊肉となす、青唐辛子などをトマト味で煮込んだ料理)
モロッコのクスクス(穀類の加工品クスクスにシチューをかけた料理)
・南北アメリカ大陸のシチュー
アメリカのチリコンカルネ(牛肉と豆をチリパウダーで煮込んだ料理)
・アジアのシチュー
タイの鶏肉とえびのココナッツ煮込み

③日本・シチューの歴史

  ~ビーフシチューは外来!クリームシチューは創作メニューであった!~
・ビーフシチュー
明治初期に、西洋料理店にビーフシチューが登場。明治後半には、主婦向け家庭雑誌に他の西洋料理と共にシチューが紹介される。読者は上層・知的階層限定であり、一般家庭には普及せず。
・クリームシチュー
昭和初期に、雑誌「婦女界」付録レシピの「魚の料理」の項にシチュー登場。戦後には学校給食に白いシチューが登場(小麦粉にとろみをつけただけのもの)。昭和30年代にはテレビの料理番組にて白っぽい汁物としてシチューが紹介され、ホワイトソースをどうしたら上手に作れるかがテレビ番組の講師達の説明にも不可欠であった。そして、昭和41年にはハウス食品より、「シチューミクス」発売。誰もが家庭で簡単においしく「白いシチュー」を作れるようになり、西洋料理書にないクリームシチューを定着させた。

④シチューミクス開発物語
・開発のきっかけ
「シチューミクス」の開発のきっかけは、担当者が昔給食で食べた「白いシチュー」、あのシチューのルウを作りたいという気持ちからだった!
カレーの組成の知識から、カレー粉を抜けばシチューになるのではと考え、昭和41年には、カレー製造装置で製造し、プリンミクスの機械で充填する粉末タイプのシチューミクスを発売。シチューはご飯のおかずとして開発したが、シチューを知らない主婦への認知促進に苦慮も。また、ダマになるという苦情の声もあったことから、無加水造粒製法というハウス独自の技術により、ダマになりにくく、溶けやすい、ルウにくらべて低油脂の顆粒タイプを開発!

⑤北海道シチュー開発物語
・開発のきっかけ
シチューミクスがハウス食品約6割のシェアの中、新しい美味しさ、いつもと違う新しいシチューを食べたいという潜在ニーズから開発スタート!
100%北海道産にこだわるが、生原料使用ゆえの失敗も(チーズ熟成の違いによる生産トラブルなど)。

現在、クリームシチューについてのお客様意識は、経済性・簡便性に加え、「野菜が美味しく食べられる・たくさん食べられる」と栄養面で支持されている。使用される野菜も、たまねぎ・にんじん・男爵いも・ブロッコリー・メークイーン・コーン・マッシュルーム・しめじ・ほうれんそう・白菜・カリフラワー・・・と大変幅広い。

⑥シチューを通した協業活動について
8月盆明け~2月までがシーズンとなる。気温が25℃に下がるとき、前日の4~5倍シチューが食べられる。この日から徐々に食卓のぼる回数が増えていく。食卓にのぼる回数は、9回強/1年、使われる食材は8.5.
シチューが抱えるお客様ベネフィットは、

「身体も心あたたまる」
「簡単に作れる(経済的メニュー)¥200/一皿
「野菜が採れる」(子供がたくさん食べられる)

しかし、地球温暖化や少子化による食卓登場回数の低下により、プロモーションの方向性を変更する必要が出てきた。そして、現状のシチューのイメージである、「あったかメニュー」から「野菜摂取メニュー」へ、イメージを変更。「野菜摂取」をサラダや鍋でなく、シチューと思って頂くために、野菜ソムリエと共に、シチュー野菜摂取メニューをCF、店頭、製品などで伝えていく活動がスタートした。

そして、ハウス食品が野菜ソムリエに期待することは、
☆一消費者として、シチューファンになってもらう
☆シチューと野菜の相性を周囲に伝えてもらう
☆ハウス食品と一緒に全国の家庭にシチューと野菜の相性の良さを伝えていく
☆これからの食の未来を共に考えていく

2.6種類のシチューの食べ比べ
①シチューミクス(かぼちゃ)、②シチューミクス(白菜)、③シチューミクス(じゃがいも・たまねぎ・にんじん)、④北海道シチュー(かぼちゃ)、⑤北海道シチュー(白菜)、⑥北海道シチュー(じゃがいも・たまねぎ・にんじん)
以上、食べ比べしたところ、圧倒的に北海道シチューシリーズが美味しいと人気!具材としては、白菜のシチューがあっさりと食べ易く、甘みやコクがあり人気で、これからの季節に重宝されそうでした!
他、参加者の方々からは、夏にシチューを普及させるために、濃度の少ないさらさらタイプのルーの提案や、ルウの他の料理への転用方法のご紹介などもあり、画期的な意見交換の場となりました!

3.ハウスシチューサポートチームについて
これから半年に渡るサポートチームの活動予定についてお話して頂きました。具体的には、
 サポートチーム結成!!
    ↓
 サポートチーム勉強会の実施(7~8月)
    ↓
 店頭でのサポート(9~2月)
    ↓
 活動の報告ができるメディアで掲載(9~2月)
    ↓
 サポートチーム09年度終了式(3月)

メーカー様との勉強会を通じ、シチューという料理への理解を深め、そこに野菜ソムリエとしての野菜の知識をのせて、生活者とコミュニケーションをしていくという、とても魅力的なお仕事のご紹介でした。

4.ベジタブル&フルーツマイスターの長谷さおり様よりデモンストレーションというお仕事について
デモンストレーション(試食販売)というお仕事について、その内容とやりがい、苦労したエピソードなどを、お話して頂きました。
デモンストレーションはメーカー(企業)・スーパー(流通)・お客様(生活者)全てに影響を与える重要なお仕事であること、そのやりがい、充実感など、とても分かり易いお話から伝わってきました。
又、自分も一生活者として、スーパーへ行くとイメージで食材を購入することが多く、そのイメージ作りの重要さを逆の立場から知ることができました。

以上、大変盛りだくさんな内容でしたが、どのお話も惹きつけられるものばかりで、あっという間の2時間でした。
これから一消費者として、野菜ソムリエとして、ハウス食品様の求めるところを少しでもお手伝いしたいと思います。これからの生活の意識改革になりました。

プロフィール
ベジタブル&フルーツマイスター 三枝美穂子
職業:料理講師。調理師。フランスの料理学校への留学経験から、手軽に作れる野菜をたっぷり採り入れたカジュアルフレンチを勉強中。とにかく作ること・食べることが大好きです。講師活動の中で、野菜をふんだんに取り入れたお料理を沢山提案していきたいです。