【名古屋】野菜・果物の持つ力~デトックスdeスッキリ薬膳~
野菜・果物の持つ力~デトックスdeスッキリ薬膳~
○日時:2009年8月10日(月)18:30~20:30
○場所:協会本部名古屋教室
○講師:名古屋調理師専門学校 サーヴィス・福祉調理教授
国際薬膳調理師 鈴木 良武先生
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人気の薬膳講座シリーズ、今回は「講義+調理デモ」形式で開催されました。
「薬膳」というと身体にも美容にも地球にも(?)効果がありそうなイメージですが、今回はサブテーマが「太らない生活術!」という欲張りな講座です。薬膳講座リピーターも、私を含む、興味はあるもののこれまで参加の機会がなかった人たちも、期待を胸に集まりました。さて、キレイへの一歩となるのでしょうか・・?!
1.薬膳とは
まずは薬膳の考え方からです。
「薬膳」=「生薬」というイメージがありますが、治療薬の範疇である生薬だけでなく、本来薬膳とは療養食の考え方。つまり、「食材の効用を生かして目的のある食事を作る」という考えが基本とのことだそうです。そう考えると、急に身近に感じられました。特別な食材と特別な調理法を使った難しいものという固いものではないのですね。
2.薬膳の基本となる考え方「陰陽五行論」
☆「陰陽論」とは?
自然界全てものは、「陰」と「陽」に分けられ、その陰と陽のバランスで成り立っています。食材も大きくは「温」と「涼」つまり体を温める食材・冷やす食材と分けられるのですが、皮肉なことに冷え性の人に限って「涼」や「寒」の食べ物が好きなこともよくあるとのお話に、冷え性の私はギクリ。冷える冷えると言ってもっと冷える食べ物を食べていないか…?!日常の食事を要チェックです。ただ、バランスが肝心。陰陽論では中庸つまり陰と陽のバランスが取れた状態を重要としています。
☆「五行論」とは?
薬膳の基本となるもう一つの考え方に「五行」があります。これは体の部位(肝・心・脾・肺・腎)、味(酸・苦・甘・辛・鹹(塩味))、色(青・赤・黄・白・黒)、感情、季節を「木火土金水」に分類し、それぞれが関連して成り立つという考え方です。
このような考え方「陰陽五行論」に基づいて、食材の効能を知り、目的に合わせて組み合わせて食事を作るというのが薬膳の基本となります。
3.本日のテーマ「デトックスdeスッキリ薬膳」
デトックス=体内に溜まった老廃物や毒素を積極的に排出させ美容や健康の改善をする、という言葉はここ数年で定着してきました。元々薬膳には、食材の効能を「補」(食べて補う)と「瀉」(余分なもの外に出す)に分ける考えがあり、デトックスは後者の「瀉」にあたります。
※ここで注意!※
「瀉」の食材は主に寒涼(体を冷やす)の性質を持ちますので、余分なものがない人、つまり「虚」のタイプの人にはデトックスは向きません。「体に良さそう」と安易に実践して誰にでも効果があるものではないのですね。ここでまた、軽く見すぎていた自分に喝を入れる私でした…
4.体質別デトックス
一人一人、排出したい余分なものの質も程度も異なるため、デトックスの方法も色々です。ここからは体質別の薬膳流デトックスの考え方と、効果が期待される食材を学びました。ここではその分類をご紹介させていただきます。
①解表(げひょう):体表を開き、汗や老廃物の発散を容易にさせる
②解熱:体内で発生する熱(炎症の原因)を散らす
③清熱:体内で発生する熱(炎症の原因)を覚ます
④瀉火(しゃっか):炎症、機能障害が亢進する状態を鎮める
⑤燥湿:質の邪を乾燥へ導き、関節痛や鬱気を解消する
⑥利尿:小便の出を良くしてむくみを取る
⑦去痰:痰(水分代謝の不足により溜まるもの)を取り去りきれいな津液で体内を潤す
⑧去風湿:風と湿の邪気を取払い節々の痛み、局所の痺れ、末梢神経の麻痺を解消する
⑨解毒:体内に残留している毒性物を無毒化または溶かす
難しい単語と数々の食材が並び、薬膳らしく(?)複雑になってきました。丁寧かつ噛み砕いてお話ししてくださる先生のお話にも、薬膳初心者の私はついていくのが精一杯。回りを見回すと、同じように「?」な表情の方もいれば余裕の表情の方も。まずは難しく考えすぎないで根本の原理を見失わないよう、少しずつ実践して覚えていけたらと思いながら、メモを取ります。
5.体質別太らない生活術
次は、参加者の関心も高かった「太らない生活術」です。「実際のところ、どうしたら良いの?!」と答えを焦りがちですが、これもまずは自分の体質を知ることが太らない第一歩です。
①下半身太りの「気虚太り」タイプ
→食事は規則正しく、十分な睡眠をとる。陽の食べ物を消化の良い調理法で食べる
→無理なく継続できる運動(自転車や階段など)をする
→おススメのツボは足三里・中?で、胃腸の機能を高める
②ストレス太りの「気滞太り」タイプ
→イライラ過食に注意
→わき腹(気の経路が通っている)を伸ばす運動をする
→オススメのツボは?中(食欲をコントロール)と労宮(気と血を巡らせる)
③中年太りの「腎虚太り」タイプ
→粗食になりすぎないこと、婦人科のトラブルに注意
→下半身の血行を良くする
→オススメのツボは湧泉(下半身のだるさを取る)と関元(代謝を抑止生殖機能を整える)
6.実践編 ~デトックス調理デモンストレーション~
さて、講義はここまで。本日のお楽しみ、実践調理のデモンストレーション&試食です。薬膳の考えに基づきつつも身近な食材と調理法を教えてくださるということで、期待度も大です。今回は全部で4メニュー教えていただきました。
★セロリのジャスミンティー炒め★
<感想>
茶葉の活用法の新発見です!ジャスミンティーの爽やかな香りとセロリのシャキシャキ感がとても新鮮でした。ジャスミン以外のお茶でもアレンジできそうかも?!
★小松菜のしょうが風味★
<感想>
小鉢の定番メニュー小松菜のお浸しですが、生姜と酢を使うことでいつもと違った風味に。シャキシャキとした食感がいいね、という声が多く聞こえました。
★はと麦とあさりのスープ★
<感想>
・ゴーヤのほろ苦さが、デトックスを感じさせますが、全体的に体にしみ渡るやさしい味でした。多めに作ってくださったので「おかわりほしい方~?」という声が掛かると、始めは遠慮がちだった参加者も一人手を上げた瞬間、二人目、三人目と・・・
★フルーツポンチ サングリア風★
<感想>
南国の香りがするフルーツたちを薬膳でこんなに使うとは考えてもみませんでした!薬膳は和洋中ジャンルを問わず楽しんで実践できると改めて見直しました。個人的には、平均で一人一つしか入っていないさくらんぼが3つも入っていてラッキーでした♪
7.最後に全体を通して
「健康」の香りがする分野にはあれこれ手を出してみる私でしたが、薬膳については難しそうで扱いづらいイメージがありまだノータッチでした。そんな中今回の講座を受け、薬膳がぐんと身近な存在になりました。身近な食材で、身近な調理法で、ただ芯となる考えに基づいてちょっとの工夫をする。これなら日々の生活に活かせそうです。ただし、その前にまずは自分の体質と状態をしっかり知ること。そこからスタートしてキレイへの一歩を踏み出したいと思いました。
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【レポート作成者】
ベジタブル&フルーツマイスター 鈴木 香織
マイスターになり「野菜ソムリエなんてすごいね!」と言われることも多くなりました。まだマイスターらしい活動はできていませんが、野菜への情熱だけは自信がある、修行中の身です


