【東京】実るプロジェクトVol.11 テーマ:「ダンドリリョク:段取力」
ベジフルメンバーズクラブ クラブレポート
【東京】実るプロジェクトVol.11 テーマ:「ダンドリリョク:段取力」
活動日時:2010年5月21日(金)
講師:田中稔先生
開催場所:協会本部渋谷A教室
今回は、野菜ソムリエとして仕事をする際の自身のスケジューリング・組み立て方のポイントを学んでいきます。
講義は田中先生からのこのような質問からスタート。
問題:山奥の集会場での講演を頼まれ、試食としてニンジンスープを200人分持って行くことになりました。
① 鍋では車の中でスープがこぼれてしまう可能性が高い。安全、簡単に運ぶにはどうしたら良いでしょう?
② 200人分のスープを温めて簡単に試食用カップに注ぐにはどうしたら良いでしょう?アシスタントは連れてきておらず、手伝ってくれるのは不慣れな会場係りの方だけです。
皆さんならどうしますか?
冷凍する、漬物用の大きなビニール袋に入れる、鍋で温めてお玉やレードルで注ぐ等々…
田中先生の答えは、
答え:① ペットボトルを使えばこぼれず持ち運びも簡単。
② やかんに入れて温めれば誰でも手早く簡単に注げる。
会場一同、「なるほど!!」と納得。
このように実践で使えるたくさんのアイデアとアドバイスそして「段取」のポイントを調理デモンストレーションを交えて分かり易く教えて頂きました。
●調理デモンストレーション準備と手順
1.レシピを決める
野菜を多くの方に広めるためには、日常で作りやすいレシピにする。
調理設備が無く、電磁調理器を持ち込む場合いは「卵」料理は避ける。
(熱が均等に伝わりにくくムラができ失敗しやすい)
2.材料リスト作成と買い出し
リストはスーパー等お店のレイアウト順に作ると買い出し時間を短縮できる。
〈例〉野菜→魚介類→肉類→調味料→その他
野菜の中でも根菜類・葉物・ハーブ類などをまとめて書いておくとさらに良い。
3.器具類リスト作成
会場のテーブルを汚さないためのビニールクロス、実演中に剥いた野菜の皮や種を置いておくための空のバット、中身が見えるガラスパイレックス(調味料入れ)、パイレックスを並べておくバット、盛り付け用の器なども忘れずに準備する。
4.デモンストレーション時の材料・器具の配置をイラストで描く。
調理手順を考えて配置を描くことでデモンストレーションのイメージを高め、準備忘れなども防げる。
5.材料・器具の運搬
調味料は、分量を量りホームセンター等で購入できる小瓶に詰め替えると荷物が小さくまとまり、会場での準備時間も短縮できる。
●調理デモンストレーション時のポイント
1.デモンストレーションは「Show」なのできれいにテンポ良くお客さんを飽きさせないようにする。
2.お客さんに伝えたいレシピ等のポイントは、1~2つまでに絞る。
ポイントが多すぎると聞いている人の印象には残りにくい。
お客さんには記憶に残って使える「お土産(調理のポイント等)」を必ず1つは持ち帰ってもらえるように伝える。
ポイントを絞って伝えることで講師の個性を表すことができる。
3.時間内に仕上がらないもの、野菜のカットなど不得意なものがある場合は、デモンストレーションでは最初の触り程度を見せ別に出来上がったもの用意しておく。
4.デモンストレーション中はできるだけ黙らない。
調理の最中は黙りがちになるが、会場がシーンと静まり返ると雰囲気が冷めてしまう。
野菜や調理に関する話で場をつなげるよう、常日頃から練習したり情報収集しておく。
5.見に来てくれたお客さんにだけ教えるレシピの応用やプラス食材などを盛り込むと喜ばれる。
●案件受注~請求方法について
1.プロフィールを作る。
依頼者からプロフィールの提出を求められることが多いので準備しておく。
2.料金表を作る。
企画・アイデア・レシピ提案などにも基本料金を設定しておかないとアイデアだけ盗まれることがある。
3.仲間同士で互いにマネージャーになり、料金の提示・交渉はマネージャーを通すようにすると金額提示しやすい。
4.見積書・請求書は、企画・事前打合せ・アシスタント・実費(食材等)などの項目に分けて記載する。
【感想】
田中先生が実際に使っている材料・器具リスト表を使ってリスト作成の練習をしたり、デモンストレーションしながら講師としてのポイントや注意点を解説して頂けたので、たくさんの気付きと発見がありました。
デモンストレーションで実際に調理してくださったレシピは、
かりもりの即席漬け物
とうもろこしの明太子炒め
あさりのイタリア風ワイン蒸し
あさりと季節野菜のサラダ
の4品。特に印象に残ったのは、「あさりと季節野菜のサラダ」。この料理のポイントは「あさりを酒蒸した時にでる汁に茹でた野菜を漬けて旨みを吸わせておく」というもの。そうすると野菜を噛んだ時に旨みがジュワ~と口の中に広がって水っぽくならないということでした。試食すると確かに野菜の甘みとあさりの旨みが合わさりとても美味しかったです。「お客さんにお土産(調理のポイント等)を必ず1つは持ち帰ってもらう。ポイントを絞って伝えることで講師の個性となり印象に残る」ということが実感できました。
また「野菜ソムリエとして仕事の幅を広げて活躍できるようになって欲しい」という田中先生の優しさと熱い思いが伝わり元気をもらえました。ありがとうございました。
野菜ソムリエ:梅村純子
プロフィール
「自分の体は自分が食べたものでつくられる」ということを頭に置きつつ楽しみながらベジフル生活を送っています。野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザーとして楽しくて分かりやすく周囲にも伝えていきたいと思います。


