【東京】やんばる生まれのシークヮーサーのひみつ
日 時 : 平成22年2月26日(金) 14:00~16:00
会 場 : 協会本部渋谷第一教室
講 師 : ・沖縄県農業研究センター名護支所果樹班
主任研究員 比嘉 淳(ひがあつし)様
・フードコーディネーター、ヨンナフード代表 嘉陽 かずみ様
やんばる生まれのシークヮーサーのひみつ
~沖縄長寿の健康柑橘シークヮーサーを知って、食べる講座~
完熟したシークヮーサーを味わったことがありますか?
さまざまな種類があるって知っていましたか?
知っているつもりで知らなかった「シークヮーサーのほんと」に迫った
2時間をレポートします。
●第1部 農業研究センター名護支所果樹班 主任研究員 比嘉淳さんのお話●
1. 沖縄の土壌
国頭マージ酸性土壌、ジャーガルアルカリ土壌、島尻マージアルカリ土壌の3タイプに大別できる。
シークヮーサー栽培に適するのは、国頭マージ(=赤土)酸性土壌。
2. 沖縄の果樹
【マンゴー(ウルシ科)】 果実の王様!
ハウス栽培が大前提だが、沖縄のみ無加温で栽培可能 (収穫時期は6月下旬~8月)
果物は基本、酸性土壌で育つが、マンゴーはアルカリ土壌でも生育可能
【パイナップル(アナナス科)】 もう一つの夏の果実
10~20年かけて育種しているため、海外のものと比べ物にならない食味のよさがウリ
生食用品種はソフトタッチ(桃の香り、果肉が白い)、ボゴール(スナックパイン)、ゴールドバレル
酸性土壌でしか栽培できないため、北部か石垣に限られる
3. 沖縄のカンキツ
【在来カンキツの種類と来歴および分類】
カンキツ属 後生カンキツ亜属 ミカン区 コミカン亜区 芳香類
カーブチー(10月上旬~中旬収穫) → タロガヨ(11月収穫) → オートー(12月収穫)
4. シークヮーサーの歴史
「シークヮーサー」は古来から沖縄に自生していた在来種の総称
耐暑性、耐風性に強く、温暖な沖縄の気候に適している = 台風にも耐えられる!
名前の由来は 「シー」=酸っぱい 「クヮ―サ―」=漬ける(食べさせる)
昔は、芭蕉布のシミ抜きや洗濯など、生活用品として利用されていた
【いろいろなシークヮーサー】
コミカン亜区 柑香類小果亜類 広葉品類 (温州ミカンの親戚)
・大宜味クガニ― → 沖縄県で最も多く栽培され、食用としても美味しい系統
・勝山クガニ― → 名護市屋部で栽培されている系統 果皮が荒く、完熟の食用には向かない
・カーアチー → 名前の由来は果皮が厚いという意味で、香りがよく、食用としても美味しい
・伊豆味クガニ― → 「ンンジャクガニ」とも呼ばれ、しょうのうに独特の苦みがある
・種なし系統「仲本シードレス」 → 唯一、品種登録されている
5. 品種と栽培特性
カンキツが栽培可能な地域が生育適地 (アルカリ土壌でも生育可能)で露地栽培が基本!
収穫時期 8月~2月 (8~9月→料理用、10~12月上旬→加工用、1~2月→完熟生食用)
☆ 3つの時期に大別でき、それぞれの楽しみ方ができる珍しい果実 (完熟シークヮーサー写真2枚)
☆ 沖縄では 完熟のシークヮーサーは食されていた (完熟の系統は 大宜味クガニ―と勝山クガニ―が9割)
6. 健康機能性
ノビレチンはフラボノイドの一種で、シークヮーサーの果皮に多く含まれる(ビタミンC含有量は少ない)
生活習慣病やガンに対しての効果に期待、アンチエイジング効果への期待も
☆皮を利用する食べ方の必要性 (青切りシークヮーサー写真)
主役にはなれないけれど、名脇役に!
消費者の1番、2番・・・いや3番でなくていい・・・定番に!!!
という強いメッセージで締めくくられました。
●第2部 フードコーディネーター嘉陽かずみさんによる
シークヮーサー料理デモンストレーション●
【シークヮーサーとドラゴンフルーツのケーキ寿司】
ドラゴンフルーツの果汁+シークヮーサーの果汁=やさしいピンク色&さわやかな酸味
【ハイビスカスティー】
ハイビスカスとお湯だけだと濃い紫色になるが、シークヮーサーの酸味をプラスすることで 鮮やかな赤紫に
嘉陽さんからは ハンダマ(スイゼンジナ)の酢みそ和えも。
目でも楽しめるお料理の提案だけでなく、琉球料理にかける想いまでお話いただきました。
青切りと完熟のシークヮーサーも試食に加え、タンカン、スターフルーツ、秘蔵っ子?!
タヒチライムの試食など 沖縄の食文化にふれられた時間でした。
JAおきなわからは、シークヮーサーの塩だれ2種、
シークヮーサージュース、完熟シークヮーサーを
お土産にいただきました。
ノビレチンが含まれる皮の有効活用、3つの顔をもつ果実であるという情報発信・・・
野菜ソムリエに期待される役割の多さを感じ、ますます応援していきたいと思いました。
ベジタブル&フルーツマイスター 篠原久仁子
「野菜ジャーナリスト」として、野菜果物に係る方の想いを伝えるべく取材をし、
講演、執筆、メディアへの企画提案などをしています。
月に一度は 長野の祖母のもとへ帰り、畑仕事の手伝いをする暮らしが原点であり、何よりの息抜きです。

















写真は先生が見本に作ってきてくれたスイカと人参のバラです。
長方形になった人参を写真左の①のように楕円形にカットします。
最後に中心に沿って葉脈を切っていきます。
次にラデッシュを切っていきました。
最後にカービングした人参、ラデッシュ、先生が持ってきてくださったジャガイモの食べ比べをして、講義は終了しました。思わぬところで、ジャガイモの食べ比べが出来てうれしかったのと、細かい作業なので、すごく集中して時間をすごしていました。


