【12/28大阪レポート】ベジフルラボ サツマイモ
ベジフルラボ レポート
『野菜・果物のホントの話 ~サツマイモ~』
VMCで新企画としてスタート、早くも人気の『ベジフルラボ』
毎回テーマを決めて、その食材の食べ比べや、野菜・果物にまつわる
普段から半信半疑に思っている様々な不思議について、実際に検証します。
ラボとは、研究・実験。
つまり、テーマに仮説を立てて、実験、検証することです。
この過程を分かりやすく導いて下さるのが、シニア野菜ソムリエの西野慎一先生です。
☆日時 : 2010.12.28(水) 14:00~16:00
☆場所 : 日本野菜ソムリエ協会 協会本部大阪教室
☆講師 : 西野 慎一先生(シニア野菜ソムリエ、ベジフル入門講師)
今回のテーマは『サツマイモ』
中でも、新品種「クイックスィート」(高知県産)も登場!
個人的にはまだ食べたことがないので、とっても楽しみです♪
◆はじめに、『サツマイモ』のお話から。
全国で出荷量ダントツ1位は鹿児島県。
特に関西でよく見かける「なると金時」など徳島県は、意外にも5位。
2~4位の産地品も見掛けないのは、主に焼酎用、澱粉用や加工用などに
使われているからです。
実は現在、サツマイモは68品種!ありますが、青果用として、
一般の生活者が目にするのは、ごく一部だそうです。
サツマイモは、掘り出してから貯蔵され、貯蔵中に、澱粉が糖に変わります。
貯蔵中の腐敗を防止する技術=キュアリングによって、
貯蔵期間が長期化され、一年中、スーパーなどで手に入ることができます。
実はその中でも、見た目がキレイな時期、品質が安定している美味しい時期
があることも教えていただきました。
近年サツマイモの消費量は、加工品は別として、青果用は減少しているそうです。
でもここで見逃せない、ある調査結果が。
2008年、好きな野菜ランキング、総合順位は14位ですが、
男女年代別の女性16歳~29歳では、サツマイモがダントツ1位なんです。
ファッション雑誌などで、この世代向けのアピールも、今後してみては、とのこと。
話は戻り、サツマイモの消費量が増えないおもな理由は、
時間がかかったり、調理が面倒なところ。
そこで、シリコンスチーマーでも大活躍、簡単便利な調理家電の電子レンジ。
この電子レンジで、時短で美味しく食べられる様に開発されたのが
「クイックスィート」
今回、ラボの注目のひとつ、「クイックスィート」は、
蒸した場合と電子レンジとで、本当に、甘さ、美味しさの違いが出るのか!?
3段階の実験で、検証していきます。
◆実験1:食べ比べ評価
まずは、調理前の外観=皮の色、形で判断。
サツマイモの皮を少し拭き取っていただき、
その鮮やかな紅色も確認。各自、美味しさを予想します。
小話として、形と大きさ、関西と関東で好みの違いがあるのだそうです。
そして、実際に食べ比べてみます。
調理方法は、【蒸】
今回ご用意していただいたのが、5品種。
左下から時計回りで、
クイックスィート(高知) ・ ベニハルカ ・ベニオトメ ・ 金太郎 ・ ベニアズマ
(以上4品種は鳥取)
結果、見た目の色が薄い⇒辛口評価、食べてみると、実は甘~い味に、反省。
他の方の評価を見ると、美味しさの決め手として、食感も重要です。
いくら甘くても、パサパサしたり、逆にねっとりし過ぎると、減点に。
ほどよいしっとり感、キメの細やかさも、大切な要素の様です。
しかしながら、ここでサツマイモの幅広さ、深さを実感するご意見が。
蒸してそのまま食べなくても、スィーツなどで加工したり、
天ぷらやお味噌汁に入れて塩味を加えたらもっと美味しいかも!とのことです。
◆実験2:糖度の理論値を計測 (調理方法:電子レンジ)
調理前・生のサツマイモと、調理後の糖度を測定します。
すりおろし作業など、写真を取る間もなく、結構大変でしたが、
生のものは、澱粉粒を除く高級フィルターを使ったり、
調理後のものは、水分割合で計算したりと、実験そのものを堪能できました。
糖度計のラインがぼやけやすく、数値決定にグループ談義も盛り上がります。
結果、実際食べた甘さの違いと、糖度計の数値に納得。
調理によって、グンと糖度が上昇する品種も発見。貴重な体験でした。
◆実験3:2品種で食べ比べ&糖度の計測
ここで、『ベジフルラボ』における、テーマ設定 ⇒ 実験 ⇒ 検証 します。
テーマは、【電子レンジでの調理はおいしくないの?】
お外でいただく「石焼きいも」、バツグンに美味しいですよね。
お家で1時間もかけて炭火焼きもなかなか出来ないので、手っとり早くレンジでチン。
でも、あのバツグンの美味しさは、なかなか再現されません。
そんなお悩みを解消すべく開発されたのが「クイックスィート」。
レンジでも甘くて、ねっとりした食感で喉ごしの良さが売りです。
食べ比べのお相手は、関東の主要品種で甘さが定評の「ベニアズマ」。
「クイックスィート」の母体でもあります。
結果、調理による糖度上昇の数値が、「クイックスィート」の方が
倍の数値になった班もあり、自分で実験&検証に、驚きと喜びに沸きました。
・・・とここで終わらないのが、西野先生。
数値で検証できたものの、「そもそもサツマイモは、調理法によって
どうして甘さに変化がでるの?」 という疑問にも、
わかりやすく説明してくださいました。
サツマイモの調理法として、焼く、蒸す、茹でる、圧力鍋、電子レンジと様々。
調理時間、火力、調理温度にも差がでます。
甘さには、サツマイモに含まれる酵素の働きと、糊化温度が関係しているとのこと。
酵素は、糊化温度で働きに違いが出ます。
「クイックスィート」は、電子レンジに合わせて、酵素が低温でも働いて
糖化を進める=迅速調理性という新しい特性を持っています。
今回、それぞれの品種の味、食感、甘さの違いを実際に知り得たことで、
今後、地方でも見かけたら、色々な品種を味わってみたいと強く思いました。
高知県農業振興部の山下様から、「土佐の菜」と題して、
高知県の代表的な野菜やエコシステム栽培のご説明があり、
「クイックスィート」のお土産までいただきました♪
西野先生にサツマイモの甘さについて、実験だけでなく理論でも教えていただき、
お家ではなかなか体験できない、大変有難く、とても貴重な機会でした。
協会の方々の大変な準備も含めまして、改めまして大変感謝しています。
有難うございました!
レポート作成者 : 溝渕 潤子
野菜ソムリエ
ベジフルビューティー・セルフアドバイザー
ジュニア・アスリートフードマイスター














なんと奥田シェフがプロデュースするこのお店も「野菜ソムリエ認定レストラン」へ。
・なぜ庄内に?→新潟の農民の移動と共に庄内に茶豆が持込まれる。栽培され、突然変異による良い品種を大切に育て種を残す。
・赤根(根っこ)部分には、メロンと同じ糖度18度!
・大阪→北前船で庄内へ(船頭さんに差し入れしたところお礼として種をもらった)
鶴岡の幻の野菜と言われる藤沢かぶを、KAORUさんが各テーブルへ。
・葉柄も食す里芋品種(カラトリ芋とも呼ばれる)の親芋部分:ズイキを使用。
・山形市より種子を持ち込み、上山市金谷地区の生産者の方が子孫代々守り続けてきた。
・地大根からとんだ種子から生えたもの→かつて生産されていた昔の大根に似ている→地元の大学教授の協力を経て、より近い選抜を繰り返す→復活!
サプライズもありました!