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【東京】ファーム・エンターテイメントat成嶋農園ベジフルバスツアー

2010年2月27日(日)
ガイド・講師:成嶋伸隆さん(野菜ソムリエ/ジュニア食育マイスター)

2月にしては暖かい春の日差しの下、約20名の参加者が千葉県の
松戸駅前に集合しました。
本日のスケジュールは・・・
1.唐澤農園にて矢切ねぎ収穫
2.成嶋農園にてあじさいねぎ収穫&袋詰め体験
3.昼食&講義
4.北部市場にて競り見学

野菜ソムリエであじさいねぎ生産者の成嶋伸隆さんがツアーガイドを務める
盛りだくさんのバスツアーの出発です!

唐澤農園にて矢切ねぎ収穫
矢切ねぎ… 白い部分を食べる千住系一本ねぎ

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「矢切の渡し」で有名な千葉県矢切地区で作られているねぎです。
農園主の唐澤さんのご指導のもと、収穫しました。良品と呼ばれるものは
白い部分が長く(通常の1.5倍)白と緑色の境目がくっきりしているとのこと。
毎日ねぎを食べているという唐澤さんから、おススメの食べ方も教えて
いただきました。
ななめ薄切りにしたねぎを、シャブシャブとゆがき、好みの柔らかさで
いただく「ねぎシャブ」です。出し汁は水と昆布のみ!シメの雑炊はまるで
砂糖を入れたかと思うほど、ねぎの甘みが溶け込んでいるそうです。
ただし、部屋は相当ねぎ臭くなることも教えていただきました(笑)
矢切りねぎは播種してから定植を経て収穫するまで約1年かかるそうです。
感謝して食べなければ!という気持ちになりました。

成嶋農園にてあじさいねぎ収穫&袋詰め体験
あじさいねぎ…緑色の葉の部分を食べる九条系青ねぎ

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「あじさいねぎ」の名前は、あじさい寺として有名な本土寺周辺が
産地だったことに由来しています。
私は東京在住ですが、以前からあじさいねぎのファンでした。
青ねぎといっても白い部分も十分に美味しく青白両方とも楽しめる、調理
しやすいねぎです。
収穫のコツは、元気よくのびているねぎの根元をやさしくしっかり持って
引き抜きます。1本1本は細いねぎですが、1株の束は10本~15本くらいあり、
力強く根付いているので腰を入れないととても抜けません。

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収穫後は、作業場に移動して、持ち帰り用に袋詰めを体験しました。
ねぎの泥や薄皮を取り除く機械を使って、出荷工程を教えていただきました。
先程まで泥だらけだったねぎが、きれいに“お化粧”されて、商品の姿に
なりました。

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移動のバスの中では旅のしおりが配られ、成嶋さんからねぎに関する
クイズが出題され盛り上がりました。それぞれのねぎの保存方法や
栽培方法の違いなど、私も野菜ソムリエ養成講座で習ったことを
思い出しながら楽しくクイズに参加しました。

昼食&講義
待ちに待った昼食は、成嶋さんの奥様と協会スタッフの方々による手作りの
ねぎ三昧のごちそうです。

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◆MENU◆
あじさいねぎの中華風スープ
あじさいねぎチヂミ
あじさいねぎのごま和え
矢切ねぎのマリネ
ねぎ醤油で食べる湯豆腐

とれたてのねぎを使い、素材の味が活かされた美味しいお料理で、
成嶋さん手作りのねぎラー油やねぎ醤油などが更に食卓に華を添えて
くれました。
ねぎには、食欲増進、消化促進、疲労回復、冷え症改善、低血圧改善、
風邪予防など多くの効能が認められています。
デザートは小金いちご研究会から提供していただいた「とちおとめ」と、
最近は店頭で見かけなくなった「女峰」の2品種をいただきました。
産地でしか味わえない完熟いちごの味に皆感激していました。

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食後は成嶋さんからねぎの歴史やねぎトリビア、これから行く市場についての
用語説明などがあり、質疑応答も交えて大いに盛り上がりました。

北部市場にて競り(セリ)見学

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一般の人は、普段見ることができない青果競りの見学です。
この日は、ほうれん草・かぶ・ねぎなどの競りが行われました。
威勢のいい掛け声や符牒(ふちょう/業界内での隠語)が飛び交う中、
競りがスピーディーに進んでいきます。仲買人のみなさんは、テキパキと
仕事をこなし、競りの最中は近寄りがたいような雰囲気でした。
私は市場といえば、築地の場外市場しか行ったことがなかったので、
競りまで見ることができ、とても貴重な体験となりました。

おいしくて美しいねぎのお土産もいただき、ねぎの魅力を堪能した
一日でしたが、最後に、昔から伝えられている『葱』の漢字を使った
“古代色”を紹介します。
『浅葱(あさぎ)色(いろ)』『萌葱(もえぎ)色』『水浅葱』『花浅葱』『錆浅葱』
などがあり、それぞれ青や緑のニュアンスです。
古き日本人のセンスって素敵ですよね。

ご指導くださった成嶋さんをはじめ、スタッフの皆さんありがとうございました。
そして参加者の皆さんお疲れ様でした!

野菜ソムリエ:横山繁子
プロフィール

「味噌、梅干、干し野菜」作りにそば打ちなど、スローフードを楽しみながら
週末はファーム・エンターテイメントat遠藤農園に参加しています。

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