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【3/26大阪レポート】土壌について

わかっているようでいて・・・!?「土とは なんだろうか?」
~農業・環境の基盤としての「土壌」~

参加レポート

レポート作成者 北村晃子(ジュニア野菜ソムリエ)

私は、この4月からこれまでの仕事を辞め本格的に家業の専業農家の手伝い&学ぶことにしました。
これまでサラリーマンをしていましたが、専業農家の嫁として今後どうするべきか悩んでいたところ、
農業をすることに私の背中を押してくれたのがこの「野菜ソムリエ」という資格に出会ったからです。
そして、常に協会で開催されている講座も農業などいろいろなジャンルで
野菜果物関連の知識が身につき少しずつ自分に自信がついてきています。

本日は、「土壌」というテーマで講座に参加したレポートを記したいと思います。
参加できなかった方に少しでも講座情報を簡単ですが提供できれば幸いです。

Honnda

<日時>2011/3/26 (土) 14:00~16:00
<場所>日本野菜ソムリエ協会 大阪支社・教室
<講師>講師:矢内 純太 (京都府立大学 生命環境科学研究科 准教授)さん
1、土壌とは、
2、植物の成長と土壌
3、畑土壌と水田土壌
4、土壌のなりたち
5、日本の土壌と世界の土壌
6、食糧・環境問題と土壌

講座開始前に、
東北大震災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするため黙祷しました。

それでは矢内先生の自己紹介からスタートです。
農学博士・専門分野は「土壌学」を研究されています。
世界中いろいろな所に周り、気候帯別に土を掘り起こし研究しているそうです。
講座中、世界各地の写真を見せていただきました!

Yanai

1、「土壌」の言葉の説明やそのものの説明。
・「土」は自然の土、「壌」は農耕地の土を指す。
・土壌の機能は、生産機能(生産を支える)、生育機能(陸上生物の生育を支える)、分解機能(有機物の分解)、
保水機能、浄化機能と5つの機能がある。

*土は、何も主張しないが多くの機能を持ち働いてくれている。
しかし、肝臓と同じで沈黙。本当に疲弊してしまった時は全く働けなくなるものである!
  ・土壌の誕生は、6億年前。人類は、700万年前。
  月面は、生産機能のない土があるが、地球は生命の営みとともに6億年かけて成立。
  ・土壌は「地球の皮膚」と言われている。

2、・土壌肥沃度は、植物生育に強く規定する。
  植物生育の場としての土壌機能は、
①水分の保持と供給②養分の保持と供給③根の生育環境。
・土壌の構成成分から土壌養分について詳しく説明がなされた。
 三相成分(固相・液相・気相)のバランスで干ばつの危険が増したり、
植物が育つ比率のお話や、土壌の粒度に関していろいろなサイズの石が混在しているほうがよい土壌という説明、
土壌の元素などで養分の説明や生態系の持続性といった化学のお話が入り我々には難解な説明に感じたが、
矢内先生なりに噛み砕いてわかりやすく説明してくださっているという印象は受けました。
図を見ながら自分なりに理解に努めましたが、なんとなくしか理解できていない気がします。矢内先生すみません。。。

3、・畑土壌は、土壌管理がいつも必要で手間がかかる。
 ・水田は、非常に優れたシステムである。
水を張ることで、土壌肥沃度の維持・増進につながる。冬は乾燥し水中の土壌と微生物も入れ替わる。
    連作障害の回避。地温の調節ができる。夏は涼しい。環境にもよい。

4、土壌は、気候・生物・地形・母岩・時間などの条件で変わってくる。
  つまり、地球上にはいろいろな土がある!
  また、土壌生成には時間ががかかる(森の土が1cmできるまで100年かかる。)

5、・日本の土壌は、・褐色森林土(代表的土壌)・沖積土(農耕地に多い)・黒ボク土(火山灰など)が分布している。
 ・世界は、気候帯に応じて多様である。土壌が多様なので農業生産・環境保全のための管理法も土壌により異なる。

6、・世界人口と食糧生産量は2倍だが、耕地は一定。生産性向上=集約化・土壌への負荷。
 ・土壌荒廃や土壌汚染→土壌の機能にも限界がある。土壌が滅ぶと文明も滅ぶ(過去のメソポタミア文明など)
最後に、食糧生産や環境保全に関連して土壌汚染や土壌荒廃が深刻になりつつあるということを痛感しました。
そして、SOS(Save our soils)
という言葉で講座が終了しました。

Globalな視点で考えると、土が持続的に利用できるように考えていかなければならないと思いました。
砂漠化したり荒廃や汚染されてしまうと復活するまでに多大な時間を要するからです(要因によっては復活にそう時間を要しないものもあるようですが。。。)

土壌も空気や水と同様に、自然環境に属する社会的共通資本の一つとしての見識が必要と感じました。

Yanai2

矢内先生からは、
①あなたの故郷の土の色は?
②あなたにとって野菜と土の関わりに関する思い出とは?

という質問があり質問カードに書き手渡しました。

土壌について歴史や言葉、そして植物、地球、
環境問題や食糧問題などの土壌荒廃や汚染など多岐に渡る分野からのアプローチで濃厚な2時間でした。

復習が必要でこれからニュースなどで世界の土地の様子が出てきた時、
きっと矢内先生の授業を思い出し、本当にこの土地にこの農地改革が良いのだろうか?
砂漠化の問題が出た時も歴史から見ていくだろうと思います。

長い文章になりましたがここまでお付き合いくださった皆様ありがとうございました。