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【東京】放射線汚染と野菜、人体への影響について

開催日時:2011年4月11日(月)19:00~21:00
場所   :協会本部渋谷A教室
講師   :藤井 淳生 先生

講座名  放射線汚染と野菜、人体への影響について

3月11日に発生した東日本大震災をうけ、協会の講師でもある、(株)農水産IDの藤井 淳生 先生を
お招きして、放射性物質と農産物について、人体に与える影響や、正しい情報の判断方法などを
お話いただきました。

先生は、放射線管理技師の資格を取得した経験があり、現在の職場では輸出貨物の放射線を
測定もされているそうです。原子力発電の仕組みや、最近よく耳にする単位など、
大変解かり易くご説明くださいました。
また、判断材料とする膨大な資料もご提供いただきました。今回の講義は、名古屋と大阪支部でも
同時中継され、本部・支部合わせて100名近くの受講生が集まりました。


講義内容
1 原子力発電所事故
・ 原子力発電所事故と汚染について知ろう
2放射線と放射性物質/「ベクレル」と「シーベルト」
・ 放射線の基礎知識を身につけよう
3「ヨウ素131」「セシウム134・137」
・ ヨウ素 セシウムの性質を知ろう
4 日常の放射線量/汚染の暫定基準値
・ 私たちの日常と放射線について知ろう
5 Media Literacy
・ 報道されていないことに目を向けよう
6 私たちに「できる」こと
・ 現実を見つめ、何ができるか考えよう

1 原子力発電所の事故
福島第一原子力発電所の事故の概要を知るためには、他の事故と比較し客観的に判断することが
必要であるとして、チェルノブイリ事故の規模や汚染範囲・その後の影響について学び、その後で
福島第一原発事故の汚染範囲の資料を照らし合わせました。

2 放射線と放射性物質「ベクレル」と「シーベルト」
テレビなどでもよく耳にする、「放射線用語」の基礎知識について学びました。
暫定規制値で使われる単位ベクレルとは、放射線を出す能力の単位。シーベルトは放射された線量。
原子力発電所が作り出す放射性物質は、それぞれ半減期が全く異なる。半減期には物理学的半減期と、
生体内から半数の放射性物質が排出される、生物学的半減期とがある。

3 「ヨウ素131」「セシウム134・137」
いずれも原子炉でしか生まれず、自然界にない放射性同位体元素 。通常、β線を放出する。
「ヨウ素」は私たちの体にも存在する微量元素だが、セシウムは存在しないため、
口から摂取した場合のデータが「ほとんど存在」しない。

4 日常の放射線量/汚染の暫定基準値
私たちは日常生活でも放射線を浴びている、普段の生活で私たちが被曝している放射線量について、
資料を比較。資料の出所によって、数値が異なるので、幾つか見比べてみることが大切。
汚染の暫定基準値が策定されるまでの経緯を、農薬の残留基準地を決定する場合の経緯と比較。

5 Media Literacy
マスメディアの報道には、専門知識が乏しかったり、必ずしも報道の優先順位が、リスクの大小と
比例していないなど、いくつかの問題点がある。そこで大切なのが メディアリテラシー。
「報道されていないこと」のいくつかを例に挙げ、報道の意図を読み取ることも
必要であることを学んだ。懐疑主義を貫き、多様な情報を収集して自分で判断する、
「科学的」な「読解力」を身に付けよう。

6 私たちに「できる」こと
安全性=確率論と理解する。「安全性」は相対的な数値・基準であって、絶対ではない。
食品に潜むハザードは様々なものがある。発ガンリスクにも、喫煙や遺伝的要因、
生活習慣・食事内容など、いくつかの上昇要因がある中で、
今回新しく加わった放射性物質汚染農産物は、ハザードの1つと見るべき。

科学的知見を有するようす心掛ける。
・単位・動態を理解する。
・毒性・発現量・数値の意味について正しく理解する。
・十分に理由があるか?何が根拠か、確認、検証する。

今回の講義を受ける前は、テレビなどのマスメディアから伝わってくる情報に対して、
自分自身に知識がないため、どう判断していいのか?不安を抱えていましたが、
先生に、正しい情報の判断方法を教えていただき、不安が軽減したように思います。
「判断ができる人になってください」と先生が言われるように、日々情報を収集して判断する訓練を続け、
野菜ソムリエとして、常に正しい情報をお伝え出来るよう尽力していきたいと思います。
最後に東日本大震災により被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

リポート
野菜ソムリエ 知久 幸子
OL時代の、国内外での市場巡りや食べ歩きの経験と、調理師の資格を生かしてレシピ作成や講師として活動中。