茨城農業知ってっか?知らなきゃ損だっぺ~ベッジフル探訪初夏編~
日時 2011年6月17日(金) 19:00~21:00
講師 野菜ソムリエコミュニティ茨城代表、
アクティブ野菜ソムリエ 田野島万由子さん
野菜ソムリエ 小竹善和さん
場所 協会本部渋谷A教室
震災により様々な被害にあった茨城県。震災から3ヶ月経った今、実際の茨城県の農業の様子はどうなっているのか。生の声を聞きたくて初めて講座に参加しました。
まずは講師の小竹さんから、茨城県のプチ情報と「茨城」農業のここがスゴイというお話しがありました。
●いばらきプチ情報
<人 口> 2,956,726人(H23,5,1現在 全国第11位)
<面 積> 6095,69平方キロメートル(全国第24位)
<県の花> バラ 県の木 ウメ 県の鳥 ヒバリ 県の魚 ヒラメ
●「いばらき」農業ここがスゴイ
①販売農家数 70,884戸(全国1位) 総農家数は103,221戸で全国2位(H22)
②農業産出額が全国2位 4,284億円(H20)
③全国ベスト3に入る農産物がたくさんある。
全国1位 メロン、ピーマン、レンコン、干しいも、みずな、チンゲン菜、くり、みつば等
全国2位 レタス、はきさい、梨、ごぼう、らっきょう、パセリカリフラワー等
全国3位 かんしょ、ねぎ、にら、スィートコーン、かぼちゃ、しそ、春菊、そらまめ等
④東京都中央卸売市場における青果物の取扱金額 7年連続 №1
茨城県は東京の中心から北東に40km~160kmに位置し、種類も量も豊富に農産物が収穫できることから、首都圏の重要な食糧基地とっているとのことです。
続いて生産者でもある小竹さんから、風評被害のお話しがありました。
東京中央卸売市場における3月上旬から6月上旬までの野菜の入荷量及び単価の推移を見ると、単価は、3月中旬までは
茨城県産野菜1kg239円、全平均1kg232円とあまり変わらないが、3月下旬から5月中旬までは、全平均の65%位の単価になっているとのことです。またある農家の、みず菜の価格推移を見ると、3月17日は1kg510円だったが3月23日には1kg76円まで下がり、採算が合わないので出荷を止めたそうです。また契約している取引先から出荷を止められ、金額保障もなかった例もあるそうです。
生産者でもある小竹さんの生の声に参加者からもため息がもれました。また参加者からも、今後の作付けはどうなっているのかなどの質問がでました。
おまちかねの食べ比べは「メロン」、「スィートコーン」、「カボチャ」合計13種の豪華版でした。
①カボチャ 江戸崎かぼちゃ 那珂かぼちゃ 坊ちゃん 3種(蒸したもの)
②スィートコーン 味来 ゴールドラッシュ 雪味甘ちゃん 3種(生と蒸したもの)
③メロン クィンシー タカミ イバラキング カシマグリーン ホームラン プリンス マクワウリ 7種
食べ比べをしながら田野島さん、小竹さんから品種の特性や栽培方法などの説明がありました。
「江戸崎かぼちゃ」は稲敷市で35人位の生産者が栽培しているこだわりかぼちゃで開花後50~55日で収穫するそうです。
完熟出荷なので購入後なるべく早く食べてほしいそうです(ヘタの青いうち)。
生産者も少なく、高級品なのでほとんどが東京に出荷され、逆に地元では手に入らないそうです。
又ホワイト種のとうもろこし「雪味甘ちゃん」は他のとうもこしと300m~400m離して育てるそうです。黄色い品種の花粉が付くと粒が黄色くなってしまうそうです。講師の説明を聞きながら、参加者も自ら糖度を計ったり、クィンシーに付いているバーコード(QRコード)を携帯で読み取り生産情報や糖度、検査日などのデータを読み取ったりしました。
WEBを開くと生産者名、品種名、糖度、検査日等の情報が記録されており、実際に食べて計った糖度ともほぼ変わらず。大変信頼のおけるデータだと納得しました。
又スィートコーンも糖度20度に達するものもあり、茨城県産の農産物のレベルの高さを実感しました。
その後は、茨城県の産地としての魅力や参加者の身近な所で感じた風評などの状況、現在の流通の問題点や現在流通している規格と小売りの実際のニーズはどうかなど、様々な意見交換がされました。
茨城県は東京に近いという利点があるので、旬のものを新鮮なうちに首都圏に届けられます。今朝収穫したスィートコーンがその日の昼には東京のスーパー等の店頭に並び、生活者に届けることができます。
又メロンも品種によって出回る時期が少し違うので、産地から出回る良い時期を是非しっておいしさや魅力を認識してほしいというお話しがありました。
参加者からは、「メロンはおいしいのだがゴミも多く出るし一人暮らしでは食べきれないという声」があるという意見や、3Lや4Lサイズなどの大玉は箱などを工夫して付加価値をつけて販売したらどうかなどの意見もでました。
最後に、空クジなしの抽選会も行われ、あっという間の2時間でしたが、茨城県の魅力を十分に理解できる内容でした。
感想
私は青果物販売の仕事をしています。いわいる‘川下‘の人です。‘湖‘といわれる生活者の方に近い所にいるので生活者の方のニーズには敏感です。しかし‘川上‘である生産者の方と接する機会はあまり無いのが現状です。より良い農産物を生活者に届ける為に日々ご苦労なさっている生産者の方のお話を直接聞き、その‘想い‘を知ることができたのは大変収穫でした。講師のお二人の「茨城の魅力をもっとしってもらいたい」「茨城の農業をもっと活性化させたい」という熱い気持ちが十分伝わる内容でした。野菜ソムリエとしてこの‘想い‘をどう生活者に伝えていくか、身の引き締まるおもいで家路につきました。
レポート作成:野菜ソムリエ 嶋崎 益己
プロフィール 青果物販売の現場で長年働いてきた経験を活かし世の中の役に立てないかと考え、野菜ソムリエの資格を取得。将来は地域の人や子供達に野菜果物の魅力を伝える活動をしたいと考えています。







