【福岡】 実るプロジェクトvol.4 テーマ「判断力」
日 時 : 2011年6月18日(土)13:00~15:00
会 場 : 協会本部福岡教室
講 師 : 田中 稔 先生
先生は、仲間の方々と、福島県の陸前高田市で、炊き出しを行って来られたそうです。今の避難所等の様子について、話していただきました。
まだまだ、本当に厳しい状況が続いているようでした。今後も、月に1回は、行く予定にされているそうです。そして「今自分に出来ることをすればいい、その形はいろいろで良いので、何か出来ることを見つけて、みんなで協力していきましょう。」そう強く話されました。
野菜ソムリエとして仕事が来たときに、必ず迷うことが出てきます。
それをどのようにして、判断していきますか?悩んだら人に話してみることも良いでしょう。
人に話すことで、自分の中で整理されて判断しやすくなります。
また、その時に大切なのが横のつながりで、1人では出来ないことも、横のつながりで可能になることがあります。
というお話から、以下のレジュメにそって、講座が始まりました。
○お仕事の「依頼が来た」とき、最初に何を確認しますか?
・どうして自分のところに仕事がきたのか
・どんなクライアントなのか、その背景まで
・内容の中で最終的には誰のためのレシピ考案なのか
・自分に求めているもの
・目的の共有(達成すべきゴールの共有)
・期日と予算(費用)
クライアントが、自分に期待していることを、クライアントにかえすことが大事です。
クライアントは、どこで、どんな商品を出しているのかなど、そこまで知りましょう。
可能であれば、実際にクライアントと直接話をすると、求められているものがわかりやすくなります。
料金表は、必ず自分のものを作り、予算が提示できるようにしておきます。
料金の話は、自分でない人(マネージャーや友人など)にしてもらうと、話しやすいです。
○お仕事が「決定したとき」、何から進めていきますか?
【撮影業務・メニュー開発】 【講演会・講習会】
1:制作スケジュールの作成(確認) 1:制作スケジュールの作成(確認)
2:メニューのご提案 2:企画(内容の提案)
3:試作(レシピ制作) 3:会場確認(事前下見)
4:試食会の開催 4:実施要項・配付資料の作成
5:撮影 5:前日準備・搬入
6:納品 6:報告書作成・お礼状送付
試食会を行った方が、クライアントも自分も安心できます。
また、現場では周りへの気遣いも大切なことです。
○お仕事の「本番に向けて」、どのように準備していきますか?
・撮影について
器・クロス・小物・食材の準備の確認(どちらが準備するのか)
ないものに関しては購入のための買い物
材料表の作成と器具表・段取り表の作成
・講演会について
配付資料準備
試食などがあればそれに伴う材料表・段取り表・試食カップ・皿などの準備
細かいことは、どんどん決めていきましょう。購入の必要なものは、購入が可能か確認します。材料表・器具表・段取り表は必ず作ります。
○お仕事を終わったら、どの時点を終了としますか?
・料理撮影の場合は文字校正・色校正を必ず確認
・製品として出てからの評価のヒアリング
○お仕事を「次に繋げる」、ポイントってなんだろう?
・お客様、クライアントの満足度 × 定期的なアプローチ
お客様満足度が低いと・・・作業がする人と見られ、単価は低くなる。
お客様満足度が高いと・・・この人でなければと思っていただければ単価は向上する。
お客様の満足度 〉 自己満足(自分のしたいメニュー、自分のお金)
・お客様の問題を共に解決する姿勢が次の仕事に繋がる。
お客様の満足度とクライアントの満足度が高いことは、必ず次に繋がります。
先生のマネージャーさんから・・・
① 仕事の前に料金提示をする。
② 自分の時給を決める。
③ 金額が決まったら、徹底的にやる。
④ 事務所を構えて、本人以外の方が電話を取る。
⑤ プロフィールを作る。
⑥ お色気作戦
⑦ 得意なことを明確にする。
⑧ 事後の報告書も大切
⑨ 約束を必ず守る
料金表は、トラブルのもとになるので、必ずはじめに提示することがポイントです。
一番いけないのは「一式」、見積書の項目は、細かく作ることです。
金額が決まったら、120%の力を出すことです。普段から、自分の情報は、きちんと発信することです。納期などの、遅延は致命的です。言い訳は出来ません。
世の中のことを、よく知らないといけません。知らないと判断を間違うから。
しかし、それも経験となって、次の時には必ず役に立ちます。
先生が経験された撮影現場でのこと、クライアントや広告代理店とのことを例に話してくださったり、実際の見積もり表で説明してくださったり、具体的でリアルなお話をしていただきました。また、この講座のために、先生が準備した材料表・器具表・段取り表も見せていただきました。悩んでわからないことがあれば、いつでも相談にのっていただけるとの、心強いお言葉もいただきました。
☆調理のデモンストレーション☆
はじめに、先生が栽培されたハーブ(レモングラス・レモンバーム・タイム・ステビアなど数種類)を、観て触れて味わいました。初めてステビアを観たのですが、その甘さに驚きました。
今回は夏ということで、エスニック料理4品でした。
・生春巻き
ライスペーパーは、どんな野菜にも合うすぐれもので、野菜をまとめるには最適なものです。ハーブの香りがほんわかと香る、触感がなんともいい感じの1品でした。
・夏野菜と春雨のサラダ(ヤム・ウン・セン)
一度にたくさんの野菜が摂れる料理でした。
合わせ調味料(ナンプラー・レモン汁・砂糖)で和えるだけの、簡単で本当においしい料理でした。プリッキーヌーという青唐辛子がピリリときいていました。
・インドネシアフライドチキン
唐揚げした鶏肉を、サンバルという調味料が入った合わせ調味料を、温めてからめたものでした。甘辛でご飯が欲しくなる1品でした。サンバルがポイントです。
・ココナッツゼリー
ココナッツゼリーの上に宮崎産のマンゴーをのせて、桂花陳酒入りのシロップが、かけてありました。トロトロで、口の中で溶けました。最後、口の中をリセットさせるのにふさわしい1品でした。
どの料理も、多くの人が望む、簡単な調理方法で、おいしい料理でした。
野菜ソムリエは、野菜はもちろん、それ以外の食材や調理法なども、知ることが大切です。なぜなら、見ている人は、野菜ソムリエは料理のことも知っていると思ってみているので。また、料理が出来ることは、野菜ソムリエとしても、自分の助けになります。
職業として、野菜ソムリエを、もっと広げてもらいたいし、仕事として成立させて欲しいです。そのことは、次に野菜ソムリエを目指す人をつなげることにもなり、目標にもなるからです。野菜ソムリエとして、自分が何をするのか。少しずつでいいので、自分の思うことに、近づけていければ良いでしょう。
☆講座を受講しての感想☆
今回初めて先生の講座を受講したのですが、テンポの良いお話と、巧みなデモンストレーションで、あっという間に時間が過ぎていきました。食に関する、また食につながる話を、もっともっと聞いてみたくなる内容でした。
そして、日々現場で活躍している先生の言葉は、たいへん重みがあり、説得力がありました。「横のつながりをつくることの大切さ」。どんなことおいても、人とのつながりは、大切だと感じます。ついつい疎遠にしがちな自分なので、気をつけようと思いました。
野菜ソムリエという資格を、仕事として活かしていくために、今日の講座はとても参考になりました。判断することには、悩むことも多くありそうです。でも、悩んだことを、自分の肥やしに出来るようになりたいです。
「普通に暮らせることが、どれだけ大切でありがたいことであるか」という先生の言葉。
本当にそうだなと、あらためて感じました。わかっているつもりでも、すぐに当たり前になってしまいます。今、こうしていられることに感謝して、毎日過ごすことを心掛けたいです。
また、自分に出来ることを、見つけていきたいです。
心もお腹も満腹で、帰宅することが出来ました。ありがとうございました。
レポート作成: 野菜ソムリエ 原田 裕子







