食を選ぶ力シリーズ第7弾 家族の健康を作るための「食を見るポイント」~食品添加物の真の姿を知る~
日時 2011年10月31(月) 14:00〜16:00
場所 協会渋谷本部A教室
講師 石戸谷 学先生
(1)概要
現代の日本人の食費は加工食品や外食に占める割合が約6割で、この数字は私たちの食生活がいかに
スーパーやコンビニの加工食品に依存しているかを表しています。
加工食品はバリエーション豊富な食卓、便利さ、という面で私たちの生活をより豊かにしてくれますが、
その一方で素材そのものを味わう機会の減少、健康への影響などの問題点も指摘されています。
今回の講座では特に加工食品の食品表示に焦点を当て、正しい読み方や
食品を見分ける知識をつける、ということを学びました。
(2)加工食品について
【パッケージに記載されている項目】
・食品表示・・・JAS法に基づき原材料が重量順に記載されている。
・栄養成分表示・・・健康増進法に基づきエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、
ナトリウムの5項目が記載されている。
【食品表示の読み方のポイント】
①原材料は重量順に記載されている=主な使用食材が分かる。
野菜ジュースのベースになっている野菜が何か。
ヨーグルトの原料が生乳か、脱脂粉乳か。
②食品添加物は原材料の後に重量順に記載される。
商品によっては原材料がすべて食品添加物であるものが存在。
③栄養成分表示について、5つの栄養成分を記載した後に特定の栄養成分を強調して表示することができる。
「カルシウム入り」「葉酸入り」など。
加工食品のパッケージを読むだけでもこれだけの情報を得ることができます。
見方を知るとより自分の好みや目的に合った食品を手に入れられることが分かりました。
(3)食品添加物について
食品添加物の元来の目的は食品の加工、変質と腐敗の防止でした。
一番のメリットは食中毒を抑えることができるということです。
しかし、大量生産や品質の安定、色々な食品が作れるようになる、という別のメリットが注目されるにつれ、
風味や外観を良くする、品質向上など本来の目的以外での使用が増えました。
【食品添加物の注意すべきポイント】
①本来の目的に使用することで、同時に別の効果が期待されるものがある。
・ペットボトル飲料に記載される「ビタミンC」は酸化防止剤として添加され、変色防止を兼ねる。
・マヨネーズなどに使用される「乳化剤」は水と油を混ぜやすくするために添加され、塩味や酸味をまろやかにする。
②使用に関して体への影響が懸念されるものがある。
・人工甘味料など、日本で使用されている一部の物質に関してEUで使用禁止となっている(国によって規制が様々)。
・他の添加物との化学反応により、発がん性物質に変化した例がある。
食品添加物は使用され始めてから歴史が浅く、長期的な摂取に関して人間の体に及ぼす影響が明らかになっていません。
また、すでに発がん性、歯周病、胃腸への負担などを指摘する専門家の意見もあります。
普段の生活の中で食品添加物の影響をなるべく減らすには
・ビタミン、ミネラルなどを多く摂取し、体内の食品添加物を体外に排出しやすくする
・原材料を確認し、添加物の少ない食品を選ぶ
・容量の単位(g、mg、μg・・・)を確認する
などの心がけが大切です。
(4)惑わされやすい表示
・「砂糖不使用」=砂糖以外の糖分が入っている可能性。
トウモロコシから作られる「果糖ブドウ糖液糖」は砂糖よりもカロリーが高いという説がある。
・「合成着色料不使用」=天然着色料は使用できる。
天然色素「コチニール色素」は虫から抽出した色素。
食品メーカーは様々な謳い文句で商品をアピールしています。
冷静な判断ができるように、消費者として日頃から正しい知識を持っておくことが
大切だと思いました。
(5)まとめ
食生活を便利な加工食品ばかりに頼るのは体への負担が心配されますが、排除することだけに拘ってしまうと
食の楽しさが見失われてしまいます。
多様化する食の恩恵に感謝しながら、加工食品を注意深く選ぶ習慣をつけ、これまで以上に意識して生鮮食品を
食卓に取り入れようと思いました。
家族の健康や次世代の子ども達への食育に今回の講座で身につけた知識を活用したいと思います。
レポート作成:与謝野雅子
日本野菜ソムリエ協会認定食育マイスター、ベジフルビューティーセルフアドバイザー。
お子様向けの食育ワークショップなどを通して、「食の楽しさ」を伝えていくような講師活動を行っています。
ブログアドレスhttp://ameblo.jp/s-for-kids/


