「人があつまる料理教室をはじめよう」Vol3~野菜ソムリエの料理スキルアップレッスン編~
開催日時:2011年10月19日(水)11:00~14:00
場所: 渋谷区文化センター大和田
講師名:『Kazu Cooking Studio』主宰
鈴木 和代先生
第3回目の講座は、
料理スキル向上のための実習で、
学んだ事をそのまま料理教室で活かせる内容。
今回のテーマ野菜は、 「ごぼう」
まずはごぼうのプロフィール、主な産地、栄養、見分け方、保存方法、
そして調理のポイントを説明して頂きました。
ごぼうを食用としているのは、韓国と中国の一部以外は、日本だけという事。
切り方によって食感が違って、乱切りは味の浸み込みがよくなり、
縦に切って繊維を残すとシャキシャキ感が出るなど。
調理する際、白く仕上げたい場合は、酢をお湯の5%程度を入れるなど。
次にいよいよ調理実習開始!
今回は、「ごぼう」を使ったお料理3品でした。
グループごとに分担して作りました。
メニューは、
①ピリ辛鶏ごぼう→ごぼうの旨味が味わえる。
それぞれの食材に味がしっかりとしみ、ご飯によく合う一品。
②カリカリごぼうのサラダ→素揚げすることによってごぼう本来の香りを感じられる。
カリカリごぼうとシャキシャキとした水菜との食感を
楽しめる一品。
また、レモン汁とグラニュー糖ですっきりと和えた真鯛が
アクセントになっている。
③ごぼうのお汁→材料を撹拌することによってとても食べやすい汁物。
味に深みがあり、特に冬場には心も体も温まる一品。
そして、それぞれの作り方の説明。
その際、レシピの書き方、例えば、生徒さんに書いて頂くために
あまり詳しく書かないといった事や、残った時の活用法を教えてあげたり、
醤油を味噌に変えてみてはどうかとか、調理の際、野菜本来の味を確認してもらうために、
何度か味見をして頂く、といったアドバイスをして頂きました。
一通りの説明が終わり、実習開始!
参加者の方達は、久し振りの調理実習で しかも調理器具等の場所が分からなくて、
最初は少し戸惑う場面もありましたが、次第に会話をしながら和気あいあいと調理することが出来ました。
そして完成!
皆さんで試食タイムです。
ピリ辛鶏ごぼうの味のしみ方が違うかも?ということになり、違うグループと交換しあって食べ比べをしました。
同じ食材、調味料でも、煮る時間が違うとこんなにも違うものなどと感想を言い合いながら楽しく試食しました。
試食タイムが終わる頃、
次にデザートの「ブドウ」が登場!
今回は、青系の「ロザリオ・ビアンコ」と赤系の「甲斐路」。
2種類のブドウを試食しながら、種類の説明やブドウを使って酢豚や
フルーツの白和えなどの料理方法を教えて頂きました。
その後は、質問コーナー!
料理教室を開く際、何に気を付けたらよいか、食器などは普段使いと分けているのか、
などの質問が沢山飛び交い、参加者の方達は目を輝かせながら真剣に聞き入っていました。
<最後に>
まず、料理教室を開く際、教室ならではの個性を出す。
常に情報を発信する。
そして、何より楽しみながら教える事が大切。
また、理論・科学を教える事も良いのでは?との事。
<感想>
鈴木先生のお話しは、これから料理教室を開きたいと思っている私にとって、
大変参考になりました。
また、参加者の方達との意見交換も出来、とても刺激を受けて、
貴重な時間を過ごすことが出来ました。
鈴木先生、及び、協会スタッフの皆様、どうもありがとうございました。
<レポート 渡辺香織>
ジュニア野菜ソムリエ・調味料ジュニアマイスター・雑穀エキスパート・
フードコーディネーター。
幼少時代から野菜と果物が大好きで、食に関する事に興味を持つ。
食べる事の大切さを伝えたくて、これから自宅で料理教室を開きたいと思っています。

