【名古屋】 もっと東北!食べて応援!~みやぎの野菜「みょうがたけ」~
●日時:2011年6月30日(木)13:00~14:30
●講師:森谷 聖子 先生
野菜ソムリエ
ベジフルビューティーセルフアドバイザー
●場所:協会本部名古屋教室
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『もっと東北!食べて応援!~みやぎの野菜「みょうがたけ」~』という講座に参加してみました。
ミョウガタケは、一般的な花ミョウガと違って、日頃あまり馴染みの無い野菜です。
先生のお話を興味深く伺った後、楽しい試食タイムとなりました。
1.はじめに・・・
震災により、東北の農業が多大な被害を受けたというお話をお聞きしました。
農業も含めた被害の総計は、阪神大震災の約1.8倍にも及ぶ額ということです。
尚、この数字には原発の放射能などによる風評被害は含まれていません。
2.ミョウガとは・・・
●ミョウガの名前の由来は、元々よい香りのするもの、「茗香」(めが)と呼ばれたことだそうです。
「めが」という音がいつの間にか「みょうが」と呼ばれるようになり、
「茗荷」の文字が当てられるようになったと言われています。
●ミョウガを食べると、物忘れをすると言われていますが、これは全くの迷信です。
これは、ある言い伝えによるもので、
自分の名前を忘れるほど物忘れの酷いお釈迦様の弟子、槃特(はんとく)という人物が、
ある時お釈迦様に自分の名前を書いて首から下げるように言われました。
それほど物忘れの激しかった槃特のお墓から、ミョウガが生えてきたというのです。
●ミョウガの基礎知識
和名・・・ミョウガ
英名・・・myoga
別名・・・鈍根草、芽香、女香、女加、米加
分類・・・ショウガ科ショウガ族の多年草
原産地・・・アジア東部の温暖地方
●ミョウガの歴史
・日本・・・3世紀頃、魏志倭人伝に最初の記述
平安時代食用
江戸時代 現代の栽培の原型
・中国・・・502~566年に「斉民要術」に記述
(ミョウガの形状、栽培法、用途)
中国では古くから栽培されていた。
●ミョウガの種類
①花ミョウガ・・・地下茎の先端に形成された部分、早生のものが花をつけやすい。
②ミョウガタケ・・・地下茎から出た幼茎を軟化したもの、晩生のもの。
(今回の講座は、こちらのミョウガタケです)
また、ミョウガは地下茎をどんどん伸ばして増えます。
その幼茎の一部を軟白化させたのがミョウガタケで、
地下茎の先端の地上に出来るのが花ミョウガです。
●全国のミョウガの生産量
・花ミョウガの生産量一位は高知県
以下、秋田、群馬
・ミョウガタケの生産量の一位は宮城県
以下、京都、群馬
●ミョウガのおしべとめしべ
花ミョウガをどんどんむいていくと、最後におしべとめしべが残ります。
おしべとめしべだけになっても、ちゃんとミョウガの味がします。
●ミョウガの栄養
ポリフェノール、ミョウガジアール、モノテルペン、セスキテルペン
(色素や辛味成分、製油成分)
●ミョウガの特徴
シャキシャキとした歯触り、かすかな辛味と爽やかな風味→夏の食欲減退に、そして彩りを添えてくれる野菜
3.宮城県のミョウガ栽培
●宮城県の生産の殆どは、名取市下余田茗荷組合から出荷されています。
●2年以上かかる、ミョウガタケの栽培
1年目2月以降・・・ミョウガタケの1年目の栽培開始
しっかりした地下茎作りをし、来年の収穫用に、日光に当てて育てる
2年目12~2月頃・・・ミョウガタケの栽培開始
地上部は枯れ、根だけが残り、ジャガイモ用の機械で掘り起こす
地下茎を並べて藁を被せる
途中、2回だけ、1時間ほど日光に当てる→紅く色づかせるため
栽培する間は、白く育てる(軟白栽培)ため、光から守ることが大切、また湿度と共に温度も栽培には大切な要素
2年目6月頃・・・収穫できるミョウガタケになる
収穫は膝を着きながら刈り取るので、非常に重労働
紅くならなかったミョウガタケは、3分の1の値段になってしまう
収穫したミョウガタケは、洗浄し、20センチほどにカットされてパック詰めされる
4.ミョウガタケの試食・レシピ
●ミョウガタケの選び方・・・白い部分が綺麗なもの、張りがあり、瑞々しいもの
(紅い色はついていなくても味に変わりは無いとのこと)
●カット方法・・・小口切り、薄く斜め切り、太目の千切り、飾り切り
カット後、水に晒す場合は短時間にし、風味を残すこと
●ミョウガタケの楽しみ方・・・歯触りを楽しむのは生食が一番・風味を楽しむには酢の物、揚げ物、汁物など
●試食で頂いたミョウガタケ料理
①ミョウガタケの「だし」(東北地方の郷土料理)
②味噌とマヨネーズをつけたミョウガタケ
③生ハムで巻いたミョウガタケ
④ミョウガタケとシソの手まり寿司
⑤プチトマトとミョウガタケのサラダ
5.まとめ・感想
ミョウガタケは、非常にデリケートで貴重な野菜であることがわかりました。
軟白化させて育てる中にも、2回だけ、それも1回につき1時間というごく僅かな時間、
日光に当てなければ紅く色づかず、価格は3分の1になってしまいます。
ちゃんと光を時間通りにあててやっても、紅くならないものもあります。
それに、収穫時は、膝をついた状態で、狭い室の中で刈り取らねばなりませんから、
大変な重労働です。
それでいて、売値は市価でもそれほど高く無いのです。
生産者の方のご苦労が偲ばれます。
味は花ミョウガよりずっとマイルドで食べやすく、
特に生ハムやトマトとの相性が抜群でした。
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【レポート作成者】
野菜ソムリエ 諏田 恭子


