世界の野菜と農業 ~ギリシャ編~
受講日 2011年11月25日(金)19時~21時
場所:野菜ソムリエ協会 協会本部渋谷A教室
講師:シニア野菜ソムリエ YUMI 氏
今、何かと話題に上がるギリシャ。
経済的な話と観光地のイメージが大きく、食文化に対してはあまり知識がありませんでした。
ギリシャの食文化について講義があると知り、受講に臨みました。
講義はインドのお茶トゥルシーを飲みながらの落ち着いたスタイルでした。
このお茶は、女性に気持ちを落ち着かせる効果があるそうですが、
男性の私でも効果があり講義の120分を集中して受講することができました。
講師は、シニア野菜ソムリエのYUMIさんとギリシャ人のカトリーナさん。
講義の進行をYUMIさん、ギリシャの詳細を話してくれたのがカトリーナさん。
カトリーナさんは、日本語がとても上手で、話を聞いているだけなら日本人と間違えてしまうほどでした。
講義の内容
①ギリシャの野菜と農業
②食の文化遺産登録~地中海式ダイエットって?~
③カトリーナさんに聞く ギリシャ人と食文化
④クッキングデモンストレーション&試食
①ギリシャの野菜と農業
ギリシャは以外にも野菜生産が多く、なかでもトマトの生産量はEUの中でも高い水準。
湿度が低く乾燥しているため病害虫の発生が少なく、野菜の規格も厳しくないため
オーガニック農産物の流通量が比較的多い。
②食の文化遺産登録~地中海式ダイエットって?~
ギリシャ南部に位置する島クレタ島の食生活をモデルに考えられたダイエット。
オリーブオイル・豆類・野菜・果物を中心に少量のチーズ・卵・牛乳・肉・魚、そして、食事ごとに少量のワイン。
これらを見ると抗酸化作用のある食生活であり、がんの予防にもつながっていることが推測される。
③カトリーナさんに聞く ギリシャ人と食文化
ギリシャ人はチーズを年間30キロ消費する。日本の15倍、アメリカの2倍、イタリアの1.5倍にもなる。
30キロのうち、ギリシャ特産のフェタチーズが三分の一を占める。
塩も岩塩中心でマグネシウムを多く摂取できる。ギリシャ人にとって、切っても切れない食材がオリーブ。
オリーブオイルはギリシャ正教の宗教行事にも使われるほど。オリーブの実は塩漬けにしてたべる。
④クッキングデモンストレーション&試食
ギリシャで一般的に食されるサラダをクッキングデモ&試食
クッキングデモでは、カトリーナさんが「これでもか!!」というぐらいオリーブオイルをかけている。
それを目の当たりにした私を含めた受講生は、「油っぽくてしつこそう」という表情になっていた。
いざ、実食してみるとそのような不安は一気に吹っ飛び、適度な油と塩加減でおいしかった。
今回は特別に塩漬けのオリーブをトッピングし、その塩加減が味を引き締めていた。
上記のほかにも盛りだくさんの内容で、ギリシャのパスタはうどんみたい・ギリシャヨーグルトは
少し硬めの食感(試食で体験)など食の事。ギリシャ正教の事、ギリシャ人の気質など、
ギリシャ人でないとわからないことをカトリーナさんが、ユーモアを含めて話される。
また、YUMIさんもテンポの良い進行をされ、あっという間の120分。
感想:ギリシャの農業・食文化については全くの無知でした。ギリシャは農業というよりは観光立国のイメージ。
しかし、実際には野菜の生産量が案外高い。文化も食と宗教が密接であることや、
日本もそうだが、食の好みも国内の地域差も知る。文献やインターネットではわからない現地の実情を、
熟知している人の話を聞く事はとても大切な事だと改めて思った。
今回のギリシャ編がインド編・韓国編と続いて3回目。4回目の講座がどこの国で
どのような食文化と会えるのか楽しみになってくるような講座でした。
レポート作成:野菜ソムリエ 成嶋伸隆(農業)http://www.naru-farm.jp/
YUMIさんの講師としての工夫が随所に見られ、講師としての勉強にもなりました。
一粒で2度おいしい感じでした。


