【名古屋5/15】実るプロジェクト「段取力」
●日時:2012年5月15日(火)18:30~20:30
●講師:田中 稔先生(ベジフルクッカリー講師)
●場所:協会本部名古屋教室
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*1度頂いた仕事、2度目も声がかかる仕事の方法とは?!
仕事がきた時にどのような心構えでどういった方法で仕事を進めていくのか。
名古屋では第1段の「段取力」
野菜ソムリエとして仕事の依頼があってから終わるまでの
「仕事の流れ」を先生の経験談をを交えながら説明していただきました。
<前半>
○お仕事の「依頼がきたとき」、最初に何を確認しますか?
*どうして自分のところに仕事がきたのか
→誰かからの紹介?
クライアントは自分に何を求めているのか。
*どんなクライアントなのか、その背景まで
→どんな商品で、前はどんな人がこの仕事をやっていてどんな風にしていたのか。
どういう会社でどういう作品を作っていてどんなことを自分に期待しているのか。
*内容の中で最終的には誰のためのレシピ考案なのか
→対象は誰なのか。クライアントの立場を考える。
*自分に求めているもの
→何を求められているのか。ex.レシピのアイデア、センス、値段・・・。
*撮影場所・講習会会場の確認
→会場の広さ、設備、収容人数はどのくらいか。
*目的の共有(達成すべきゴールの共有)
→クライアントの求めるゴールとは。それには目にみえる形で写真や絵を用いて提案する。[企画書等]
*期日と予算(費用)
→期日を明確にし、その5日前までに提案できるようにする。
相手の予算感を把握し、必ず見積を提出してから業務にとりかかる。
料金の話は、自分でない人(マネージャーや友人)にしてもらうと話しやすい。
○お仕事が「決定したとき」、何から進めていきますか?
「撮影業務・メニュー開発の場合」
製作スケジュールの作成[確認]→メニューのご提案→試作(レシピ作成)→試食会の開催→最終レシピ提出→撮影→納品
「講演会・講習会の場合」
製作スケジュールの作成[確認]→企画[内容の提案]→会場確認[事前下見]→実施要項・配布用資料作成→前日準備・搬入→当日→報告書作成・御礼状送付
どんな仕事に於いてもスケジュール管理が最も重要!
○お仕事の「本番に向けて」、どの様に準備していきますか?
・材料表や器具表・段取り表の作成
・目で入ってくる情報はインパクトがある。器一つで見え方が違う。
器やクロス、小物などどちらが用意するのか、また買ってもいいか相談する。
○仕事が「終わったら」、どの時点を終了としますか?
・料理撮影の場合は文字校正・色校正を必ず確認。
・作品・製品として出てからの評価、ヒアリング。
どこがどうだったか、次に繋げていく為に反省し改善していくことが大切!
○お仕事を「次に繋げる」、ポイントってなんだろう?
・お客様満足度が低い→自身の単価は低くなる
・お客様満足度が高い→この人でなければと思って頂ければ単価は高くなる
・お客様の問題を共に解決する姿勢が次の仕事に繋がる。
~試食タイム~
レシピが配られ、このレシピで料理教室を行う設定で、材料表と器具表を書き出すという課題を考えながら、
田中先生によるハーブティーとサンドイッチの試食タイム!
先生の畑で採れたミントの葉やレモングラス、ステビアなどを使ったハーブティーは
爽やかでほんのりあま~くてとてもおいしかったです。
サンドイッチは見た目もおしゃれで1日の疲れがふっとんでしまうくらいのおいしさでした。
夜の部でお腹が空いているでしょ?という先生のお心遣いに感動☆
<後半>
○材料表と器具表の書き方の説明
【材料表】
どこに何の商品が売っているかを知る。
スーパーの陳列順に作成すると買出し時間の手間を省く事ができる。
野菜→魚介類→肉類→乳製品→調味料その他
【器具表】
実際にやることを想定しながら何が必要か絵を描いていく。
又大きさや細かい調味料入れ等も考える。
これらを何回も書いていると早く書けるようになる。
そうすると今後仕事が増えてきても買出しの面や準備の面で時間短縮ができるようになる!
野菜ソムリエとしての知識を形として残る仕事としていくには、
そしてその仕事がまたくるようにするには、
社会のしくみを知ることが大切です!
~感想~
初めての田中先生の講義でしたが、先生の話術に引き込まれたいへん楽しい時間を過ごさせていただきました。
野菜ソムリエとして仕事をするにあたってどのようにしていったらいいのか、ただただ仕事をこなして進めていくのではなく、
自分に何を求められているのか、どうしたらもっとよくできるか?先を先を考える。
たいへん為になる内容で、そんな話を聞いていると自分の中から不思議とじわじわとやる気がでてきました。
また、田中先生の講義に参加して先生の心遣いや気配り、そして先生の熱い気持ちに感動し、私もそんな仕事をしていきたいと深く感じました。
あっという間の2時間で、もっと聞きたい!と思える講義でした!
ぜひぜひ第2弾も開催してほしいです☆ありがとうございました。
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【レポート作成者】
野菜ソムリエ 山本久美子