« 2012年8月 | トップページ | 2012年10月 »

2012年9月

アスリートフードセミナー「サッカー選手の食事情」

開催日時:2012年9月17日(月)
開催場所:協会本部渋谷A教室
講師名:戸塚哲也氏(元ヴェルディ川崎、日本サッカー名蹴会)
講座名:アスリートフードセミナー「サッカー選手の食事情」

サッカーといえば今年はロンドンオリンピックやブラジルW杯最終予選で選手が活躍した人気のスポーツです。
そして、Jリーグのチーム専属栄養士や代表戦へのコック同行が話題になるなど選手の活躍とともに
彼らの食事も注目されています。
そんなサッカー界で活躍される戸塚哲也さんからご自身の経験も含めて
色んなお話を聞くことができ、今後アスリートフードマイスターとして活動するうえで貴重な時間となりました。

Photo_7 戸塚哲也さんについて簡単にご紹介。
19歳で日本代表に選出され、スペインや読売クラブ~ヴェルディー川崎でストライカーとして活躍。
現役引退後にはサッカー解説者、指導者としても活躍。地域リーグの監督を務めた3つのチームをJFL昇格に導く。

Photo_9

選手時代のお話
海外でプレイされた経験もあり、海外生活や代表の海外遠征での食事には苦労されたそうです。
Jリーグ開幕後は、代表はもちろん各チームでもクラブハウスでバランスを考えた食事がとれる環境が整い、
トレーニング面も含めて変化してきた過程を聞かせていただきました。
その中で、代表で結果を出す選手や海外から日本に来て活躍する選手の食行動の共通点、
戸塚さん自身が苦手野菜を克服されたエピソードや体型とパフォーマンスの関係については
とても興味深いお話でした。

指導者としてのお話
プロ以外のサッカー選手もその多くが食事の大切さを知っている中で、チームを導くうえで選手の食事で
配慮されていた面や小中学生を指導する時のポイントを聞かせていただきました。
特に「教える」と「伝える」に関してのお話は今後アスリートフードマイスターとして活動するうえで
大事にしたいと思うことでした。また、小中学生の食事に関してはよく耳にすることですが、
やはり戸塚さんも食の細さや食べ方を指摘されていました。

サッカー協会の取り組み
現在活躍するプロ選手たちが喫煙や飲酒をせず自己管理につとめているのは、戸塚さんが現役の時に比べて
大きく変化した点としてあげられていました。その背景としてサッカー協会の取り組みも話していただきました。
例えば、新人の育成システムや各カテゴリーの指導者講習会を通じて地域へ普及できる流れなど。
他のスポーツに関わる方からも注目されているようで、サッカー選手の食に対する意識の高さや
知識の普及に関して複数の参加者から質問が出ていました。

最後に
お話の内容は多岐に渡り、もっともっと聞きたかったというのが正直な感想です。
質問も最後まで途切れませんでした。激しいサッカーというスポーツをされていた方とは思えないくらい
穏やかな口調で分かりやすくお話してくださいました。これからアスリートフードマイスターとして
サッカー少年少女に出会った時には戸塚さんのお話も一緒に伝えたいと思います。
最後になりましたが、当日はお父様のご葬儀が控える中、お父様のエピソードを話すことが供養になると
松木安太郎さんとの指相撲のお話を聞かせていただきました。
大切なお時間をいただいたことに感謝いたします。

曽根由佳里  アスリートフードマイスター
趣味のフットサルで食による体の変化を自ら体験し、成長期の子供たちには食がより重要であることを感じています。
日々のことだけでなく将来スポーツを続ける子もそうでない子も、体は一生ものなので
大切にして欲しいという思いで活動しています。

知られざる野菜果物の物語『ベジフル秘話ヒストリア(ヨーロッパ編)』

開催日時:2012年9月11日(火) 14:00~16:00
場所:協会本部渋谷A教室
講師名:石戸谷 学 先生
=========================================================

今回の講座では、
長い歴史の中で多くの野菜・果物が
世界各地からヨーロッパにもたらされ、さらにヨーロッパ全土に広まっていった過程

を歴史・人物・絵画を通して楽しく学びました。

___2

◆ベジフルヒストリー
(1)トマトロード

野菜の王様と呼べる存在になったトマトが、何故世界中で食べられるようになり、
どこから来て、どのように広まったのか、
「トマトロード」なるトマト伝播の歴史を辿りました。

原産地である南米アンデスの太平洋側。
トマト栽培が盛んに行われていたアステカ王国(現メキシコ)を征服したスペイン人によって、
1500年前半に他の野菜と一緒にヨーロッパに上陸。
ただし、スペイン人がトマトを食用としたのは、上陸から約200年後。
その空白の時間の背景には、未知の食材への疑心だけでなく、
スペイン帝国の国王フェリペ2世の存在もありました。

トマトを最初に食べたとされるイタリア・ナポリ。
何度も起きた大きな飢饉をきっかけに、トマトが食べられるようになりました。
最初は食用向きではなかったトマトを長い時をかけて改良を重ねたという歴史に、
今年5月の野菜ソムリエサミット<トマト>でお話を伺った作り手の方と重なるものを感じました。
その後、ナポリで“あること”をきっかけにトマトとパスタがマリアージュした料理が作られ、
わずか数年でイタリア全土、そして近隣国へ。

最後に、自国の芸術文化発展に大きな業績を残したとされる
オーストリア皇帝ルドルフ2世の絵画作品を鑑賞。
トマトロードを知って初めて頷けるエピソードがそこにはありました。

(2)貧者のパン
栽培面積、世界4位を占めるジャガイモ。
トマトと同じく、南米大陸からスペイン人によってヨーロッパに伝わりました。
ジャガイモが「貧者のパン」と呼ばれる理由には、
ヨーロッパ各国を度々襲った飢饉や戦争の中で、
底辺で苦しむ人達の生きる糧としてジャガイモの地位が確立していた歴史的背景がありました。

原産地はアンデス山地。
1500年中頃にスペインに上陸しましたが、
様々な理由で食用に至るまで時間がかかりました。
一方、気候条件が合ったドイツとアイルランドでは栽培が奨励されました。
特にアイルランドでは、16世紀末に伝わってからわずか100年後には主食の地位へ。
ところが、19世紀中頃の疫病がきっかけで国土全体の9割のジャガイモが被害を受け、
大飢饉の結果、多数の犠牲者やアメリカへの大量移住者へと
食がもたらした人々への影響は大きなものでした。

18世紀のフランスでは、ドイツ在住経験のあった農学者により、様々な方法でPRされ、
次第に国全体に普及しました。
また、イギリスでも、隣国アイルランドの影響もあって普及し、
さらに産業革命を機に生まれた労働者階級の中心にして
今でも残るイギリス伝統料理が生まれるきっかけとなりました。

(3)春の再生を意味した果物
生食用・ジュース用・香料として多種多様に使われているかんきつ類の王様オレンジ。
原産地はインド・アッサム地方。
イスラム教徒を通じてヨーロッパ本土へ持ち込まれ、
後にコロンブスの手によってアメリカ大陸へ伝わりました。
「太陽王」「美食王」と呼ばれたフランス国王ルイ14世は、
敷地内に畑や温室に作らせ、中でもオレンジ温室は最高傑作だったとか。

中世ヨーロッパでオレンジの木は、冬に実を結ぶことから、
「再生と春の到来」を祝う儀式で用いられました。
丸い形から、太陽のシンボルとしてみる地域もあり、
19世紀末までには、オレンジは高級果実としての地位が続きます。

◆西洋絵画の世界に見る野菜果物
キリスト教によって、食事に神聖な意味が与えられ、
食事の情景が美術の中心を占めたことから、
西洋の文化・芸術を知る上で「食」は切り離すことのできない存在となりました。
その中で、西洋絵画に多く描かれた野菜・果物は、単なる絵の題材としてではなく、
宗教的な意味合いを持たされていると美術史の専門家は指摘しています。
講座では、具体的に作品を見ながら、描かれた野菜・果物が意味するものを紐解き、
思いを馳せる旅に出掛けました。

◆受講を終えて
今回のベジフルヒストリーを巡る旅では、
「食から絵を見る視点」「食から歴史を見る視点」
という新たな切り口から、これほど興味深い世界があるということを、
自分自身が感動し楽しんだ2時間でした。

特にジャガイモについては、私にとって感慨深いものがありました。
学生の頃、アイルランドに留学経験があり、
当時ホストマザーに教えてもらった何種類ものじゃがいも料理のおいしさ・あたたかさは、
今でも大切な「食の記憶」の1つです。
現地の方が語り継ぐpotato famine(ジャガイモ飢饉)は、
苦しい時代を乗り越えて力強く生きてきたアイルランド人の誇りであり、
偶然ながら今回その歴史に再び出会えたことがとてもうれしかったです。

今回の受講では、貴重なベジフル秘話を学んだだけではなく、
野菜ソムリエとして、自分がどんな切り口や手法で野菜・果物の魅力を伝えられるのか、
をあらためて考える非常に良い機会
になりました。

プロフィール:野菜ソムリエ 杉山 真代
自動車部品メーカー勤務。
社内アグリ事業部への異動と活動を未来予想図に描き、
コミュニティでの経験や講座参加を中心に勉強中。
野菜・果物で”宝食”を育む野菜ソムリエを目指します。

アスリートフードスキルアップセミナー第1弾
「アスリートの食卓」

開催日時: 2012年8月28日(火)
   場所: 日本野菜ソムリエ協会
講師名:  堀内康代 先生
講座名: 「アスリートの食卓」

       

アスリートフードマイスターとして、わたしたちがこれからどうしたらいいのか
資格取得後にどのような活動が可能なのか、トッププレーヤーやアスリート選手が
どのような食事を摂っているのかを学びたいと思い

堀内康代先生の「アスリートの食卓」というセミナーに参加しました。
19時から始まったセミナーには、宮城県や大阪府など新幹線を利用して遠路からのたくさんの受講者が集まりました。

「私は食のアドバイザーとして選手と一緒に勝負をかけているの、勝ちにいくのよ!」

アスリートフードマイスターとして一流の選手を支え、どう勝てるか!勝ち進んでいけるか。
いい結果を出すには、どうしたらいいのか!
一流選手の日々の食事をオープンにして説明してくださいました。

たとえばJ1リーグのハンドボール選手。プロレスラーやプロの格闘家。バルセロナやアトランタオリンピックで
活躍した競歩選手。現役のプロボクサーやスキーデモンストレーター。彼らを支える寮母さんが作ってくれる
食事の内容や、個人プレーヤーのトレーニング方法やコンデショニングを調える食事の考え方などは、
わたしたちが知りたくても知ることのできないマル秘の部分。
その謎を一つ一つ紐解きながらのトップ選手の食事の改善点や成功例を写真で示してくださいました。
Img_9667

[アスリートフードマイスターとしてのプライド]

スポーツは革新的な技や結果がすぐに作りだせるわけではない。
過去の成績や失敗をリコンディショニングすること、それは子育てと同じなんです!という
堀内先生からの熱いメッセージは私たち受講生の心に最初から最後まで響きました。

勝つための食、食事こそが精神力を高め選手の心を開かせる力であり、その力がアスリートフードマイスターに備わっている!
そのプライドが強みを生み出し、様々な横展開となることを学びました。

素晴らしいセミナーでした。わたしにとっては大きな意識変革でありました。
スポーツ選手の技術力に対する誇りと、困難な目標であっても達成可能として選手とともに成長できること。
スポーツを愛する人の納得解を導きだすのが、われわれアスリートフードマイスターなのです。

格闘技がお好きだという堀内先生のおおらかな笑顔とダイナミックなやさしさ、そして女性らしい気配りに
アスリートフードマイスターとしてさらに進んでいけると勇気づけられたセミナーでした。

Dsc_2074

芦澤香苗
ジュニアアスリートフードマイスター 

ジュニア野菜ソムリエ

県代表であるスポーツ選手の3人の息子と主人の成績が、食べ物で変わることを実感し、
受講しようと決断。
現在では、ジュニアアスリートフードマイスターとジュニア野菜ソムリエふたつの資格を活かした活動を
行っています。また、サッカーチームのサポートや講演依頼もいただいており、
こどもたちのスポーツライフを応援していくことをテーマに、活動中です。

【野菜の日 特別企画!】まいにち野菜のある生活
~ハイドロカルチャーで育てて・見て・食べて 楽しむ方法~

日 時:2012年8月31日(金)14:00~16:00
会 場:協会本部渋谷A教室  
講師 株式会社プラネット代表取締役 大林修一先生
   シニア野菜ソムリエ 西村有加先生

■参加のきっかけ
自宅のベランダで、オクラ、シソ、ラディッシュ、ローズマリーなど
季節に合わせて育てています。
ただ、虫がついたり、栽培後の片づけが大変だったり
収穫の喜びと同時に悩みながらの栽培でした。
そんな中、協会のHPに以下のような魅力的なフレーズがありました!

『・育てる場所がない
  ・虫が気になる
  ・栽培後の片づけ作業が手間etc…
そんな思いを吹き飛ばすご提案→「ハイドロカルチャーで家庭菜園!」 』です。

その「ハイドロカルチャー」を学べるワークショップが
「野菜(831)の日」8月31日に開催されることを知り参加しました。

Photo_2

■講座の内容
①ハイドロカルチャーについて
②西村さんの家庭菜園の紹介
③ワークショップ
の3部構成でした。

①≪ハイドロカルチャーについて≫
ハイドロカルチャーの第一人者大林さんとシニア野菜ソムリエ西村さんによる
トーク形式で学びました。

●ハイドロカルチャーとは?
ハイドロ=水、カルチャー=栽培という意味です。
土の代わりにハイドロボールと言われる粘土を高温で焼いた粒状の石などを使って
植物を育てます。

Photo_3

●ハイドロカルチャーの利点は?
・土を使わないので室内を汚さない
・ハイドロボールは洗ってリサイクルできる
・ハイドロボールの粒間は根への通気がよく空気浄化効果がある
・軽量で受け皿が必要ないので移動が楽・・・など色々あります。

●管理上の注意点は?
水をやりすぎないこと!
植物は根のまわりの酸素が欠乏すると根は腐ってしまうため、
底の水がなくなってから、水を与えることがポイント。
葉に元気がない時は霧吹きで葉に水分を与えるくらいでOKです。

●置き場所は?
日中は、葉菜類は室内の明るい所、
果菜類は日当たりのよいベランダや窓際に、
夜は、室内の好きな所で管理します。

☆私、「ハイドロカルチャー」まったくの初心者でしたが、西村さんが
「それ、聞きたい!」と思う質問をされ、それに対し、大林さんが
分かりやすく丁寧に答えて下さったので、楽しく学ぶことが出来ました。

②≪西村さんの家庭菜園紹介≫
ご自宅のバルコニーを利用して、様々な野菜を育ててきた西村さん。
「バルコニーの柵を支柱代わりにしてトマト、きゅうり、ゴーヤを育てた話」
「ご自身が作った土と市販の土を比較して野菜の成長を実験した話」
「ゴーヤの種を使ったジュース開発の話」などを紹介して頂きました。
そんな西村さんも最近は月の半分は出張で、今年は栽培を断念されたそうです。
その時に「ハイドロカルチャー」に出会ったということです。

☆西村さんならではの野菜にまつわるワクワクするお話を聞くことが出来ました。
さらに、忙しい方には耳よりな情報も!それは・・・
なんと、自動的に水やりをしてくれる優れものの容器があるということです。
家をあけることが多い方も、ハイドロカルチャーを楽しめますね!

③ワークショップ
植え方のレクチャーを受けた後、いよいよ実際にハイドロカルチャーを体験!
〈材料は、苗、容器、ハイドロボール、栄養剤、水位計、水〉
私が植えたのは、バジルダークオパール、レッドケール、からし水菜です。
白、茶、赤茶の3色のハイドロボールを使い、模様を描きながら自由に入れました。
最後に、子供たちに人気の「おさるのジョージ」とサッカーボールを飾り完成~!

Photo_5

題して「小さな菜園」!・・・オリジナルな世界が作れます。

Photo_6

(まとめ)
ハイドロカルチャーは、私にとって新しい世界でした。
植物にはパワーがあると言われますが、部屋に緑があると、
気持ちが安らいだり、落ち着きます。
特にハイドロカルチャーには空気を浄化する力、
最適な湿度を保つ力があるそうで、
まさに、室内空間に最適です!
限られたスペースで家庭菜園を楽しみたいという方にとって沢山のメリットがある
ハイドロカルチャー、これからどんどん広がっていきそうですね。

今、我が家では、ワークショップで植えた野菜たちが元気に成長中です。
バジルを摘み取ってパスタに入れたり、
テーブルに置いてインテリアとして楽しんだり・・・。
この「野菜の日」を機会に「まいにち野菜のある生活」を送っています。

竹下裕理
アクティブ野菜ソムリエ/ベジフルビューティーアドバイザー
「ベジフルコミュニケーション」講師

NHK前橋放送局、TBS系列・南日本放送を経て、
現在はフリーアナウンサーとして群馬テレビのリポーターや
FMぐんまニュース、司会等を手掛ける。
一方、群馬を中心に「野菜・果物」の魅力を伝える活動を行う。

【名古屋7/18】山村塾~おさえておきたい日本の食と農のキーワード~「6次産業化」

2012年7月18日(水)
VMC山村塾~おさえておきたい日本の食と農のキーワード~
◆テーマ:6次産業化◆

●日時:2012年7月18日(水)19:00~21:00

●講師:山村友宏先生
        (ベジフル入門講師/野菜ソムリエコース:生産・流通講師)

●場所:協会本部名古屋教室

***************************************************

毎回大好評の「山村塾」に初めて参加しました。
第4回目のテーマ
”おさえておきたい 日本の食と農のキーワード6次産業化

6次産業化プランナーも務めている山村先生から
6次産業化とは何か、法認定についてや、取組事例等をゆっくり丁寧に説明していただきました。

Img_0181

<前半>
1.6次産業化とは

*東大名誉教授、農業経済学者である今村奈良臣氏が農業活性のために提唱したもの。
 
 今村氏は、「これまでの農業は農業生産過程のみ(1次産業)を担当しているだけだが、
農産物加工・食品加工等(2次産業)や、農産物の流通・小売サービス等(3次産業)を
農業の分野に可能な限り取り戻していこうではないか」と提案しこれを6次産業化とした。

6次産業化=1次産業+2次産業+3次産業 (1+2+3=6)

*国内食品マーケットに対し農業産出額は10%と、現状は極めて少ない。
農業の活性化を目的としている6次産業をもっと広め、規模をどんどん拡大していきたい。
  -目標は、6次産業の規模を現状(1兆円)から5年後に3兆円、10年後に10兆円

2.法認定について

*法認定制度とは、年に3回農政局を窓口として、生産者が自ら作成した「総合化事業計画」が審査・認定される。

*認定には以下の3つの要件を満たしている事が条件。
1.農林漁業者であること
2.自分の農林水産物を使った新商品の開発・生産・需要の開拓、
  自分の農林水産物の新たな販売方式を導入していること等
3.対象農林水産物及び新商品の売上が5年で5%以上増加し、
  農林漁業関連所得が終了までに向上し、最終年度は黒字になること

*農商工連携との違い
農商工連携
・農林漁業者と中小企業者の双方の経営改善が目的
・農林漁業者と中小企業者が連携して行う取組が対象
6次産業化
・農林漁業の振興及び農産漁村の活性化等が目的
・農林漁業者等による取組が対象

つまり、6次産業は誰とも連携しない、全て農林漁業者自らの行為である。

*農家にとってのメリット
・6次産業化プランナーによるフォローアップがある(国負担)
・改良資金等を借りられる
・ソフト事業(新商品開発等)に関する補助、ハード事業(施設整備等)に関する補助に申請可能となる
・認定自体が宣伝となる

あなたの持っている資源の意味を知り、活かすことが大切。

3.東三河地域における取組事例

*山村先生が担当されている杉田組の例
・稲武地域の特産品であるブルーベリーを利用した商品の加工・販売

*取組概要
・新たに加工施設を整備し、新商品を販売及び提供することにより経営の多角化・高度化を図る
  (ブルーベリーパイ・ブルーベリーマフィンを開発)
・販売は自営の観光農園のほか、新たにインターネットや近所の観光施設で販売を開始

*ポイント
・ブルーベリー栽培開始時から、ブルーベリーの第一人者に栽培技術や様々な品種を教わり、
 現在では国内最多クラスの50品種を超える
・ブルーベリーに対する愛情が強い
・パイやマフィンの開発には、実力のあるパティシエに協力を依頼し「一流」「本物」を目指す高い志
・最終的にはこうなりたいという映像がリアルに描けている
・開発に十分な人材・経費をかけられる

きちんとした計画(食品加工・流通等)をベースに、高い志を持ち、妥協せず一流を目指す事が大切。

<後半>
ブルーベリーの食べ比べ

*ブルーベリー(ツツジ科スノキ属)
・アメリカ原産、19世紀中頃までは野生のローブッシュの採集が行われていた。
・南北戦争を境に売買の対象となり、1906年USDAコビル氏の系統選抜から栽培化が始まった。(ハイブッシュになった。)
・日本に導入されたのは1951年。
・成熟期で糖度は7~10%、酸度は0.5~1.0%

*食べ比べをしたブルーベリーの種類は6種類

Img_0178 ・ノーザンハイブッシュ
-デューク
-ブルージェイ
-ブルークロップ
-バークレー

・サザンハイブッシュ
-ケープフェア
-シャープブルー
(全て杉田組のブルーベリーを山村先生が摘んできてくれたもの)

*ブルーベリーを使った商品(ブルーベリーパイ)の試食
・6次産業化商品の紹介

Img_0177_2

<感想>
「6次産業化について」から、「6次産業化の商品試食」までとても満足の内容でした。
特に6次産業化のプランナーとして活躍されている山村先生の授業だったので、
現場での裏話や現状が聴けたり、先生が実際に担当されている事例やその商品を食べられて五感を刺激される授業でした。
6次産業化の商品として意識して食べたのは、これが初めてでしたが
さすが一流を目指しているだけあり、本当にケーキ屋さんで売っているようなブルーベリーパイでした。
味もとても美味しく、パイ生地がサクサクとしていて焼きたてを食べているようでした。

また近日!?「山村塾」が開講になるようなので、是非参加したいと思いました。
ありがとうございました。

***********************************************
【レポート作成者】
ジュニア野菜ソムリエ
丸尾 亜佳音

« 2012年8月 | トップページ | 2012年10月 »