アスリートフードセミナー「サッカー選手の食事情」
開催日時:2012年9月17日(月)
開催場所:協会本部渋谷A教室
講師名:戸塚哲也氏(元ヴェルディ川崎、日本サッカー名蹴会)
講座名:アスリートフードセミナー「サッカー選手の食事情」
サッカーといえば今年はロンドンオリンピックやブラジルW杯最終予選で選手が活躍した人気のスポーツです。
そして、Jリーグのチーム専属栄養士や代表戦へのコック同行が話題になるなど選手の活躍とともに
彼らの食事も注目されています。
そんなサッカー界で活躍される戸塚哲也さんからご自身の経験も含めて
色んなお話を聞くことができ、今後アスリートフードマイスターとして活動するうえで貴重な時間となりました。 戸塚哲也さんについて簡単にご紹介。
19歳で日本代表に選出され、スペインや読売クラブ~ヴェルディー川崎でストライカーとして活躍。
現役引退後にはサッカー解説者、指導者としても活躍。地域リーグの監督を務めた3つのチームをJFL昇格に導く。
選手時代のお話
海外でプレイされた経験もあり、海外生活や代表の海外遠征での食事には苦労されたそうです。
Jリーグ開幕後は、代表はもちろん各チームでもクラブハウスでバランスを考えた食事がとれる環境が整い、
トレーニング面も含めて変化してきた過程を聞かせていただきました。
その中で、代表で結果を出す選手や海外から日本に来て活躍する選手の食行動の共通点、
戸塚さん自身が苦手野菜を克服されたエピソードや体型とパフォーマンスの関係については
とても興味深いお話でした。
指導者としてのお話
プロ以外のサッカー選手もその多くが食事の大切さを知っている中で、チームを導くうえで選手の食事で
配慮されていた面や小中学生を指導する時のポイントを聞かせていただきました。
特に「教える」と「伝える」に関してのお話は今後アスリートフードマイスターとして活動するうえで
大事にしたいと思うことでした。また、小中学生の食事に関してはよく耳にすることですが、
やはり戸塚さんも食の細さや食べ方を指摘されていました。
サッカー協会の取り組み
現在活躍するプロ選手たちが喫煙や飲酒をせず自己管理につとめているのは、戸塚さんが現役の時に比べて
大きく変化した点としてあげられていました。その背景としてサッカー協会の取り組みも話していただきました。
例えば、新人の育成システムや各カテゴリーの指導者講習会を通じて地域へ普及できる流れなど。
他のスポーツに関わる方からも注目されているようで、サッカー選手の食に対する意識の高さや
知識の普及に関して複数の参加者から質問が出ていました。
最後に
お話の内容は多岐に渡り、もっともっと聞きたかったというのが正直な感想です。
質問も最後まで途切れませんでした。激しいサッカーというスポーツをされていた方とは思えないくらい
穏やかな口調で分かりやすくお話してくださいました。これからアスリートフードマイスターとして
サッカー少年少女に出会った時には戸塚さんのお話も一緒に伝えたいと思います。
最後になりましたが、当日はお父様のご葬儀が控える中、お父様のエピソードを話すことが供養になると
松木安太郎さんとの指相撲のお話を聞かせていただきました。
大切なお時間をいただいたことに感謝いたします。
曽根由佳里 アスリートフードマイスター
趣味のフットサルで食による体の変化を自ら体験し、成長期の子供たちには食がより重要であることを感じています。
日々のことだけでなく将来スポーツを続ける子もそうでない子も、体は一生ものなので
大切にして欲しいという思いで活動しています。