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2013年10月

知っておきたい青果物の流通のいま

開催日 :2013年10月17日(木曜日)19:00~21:00
講 師 :株式会社農経新聞社  代表取締役社長 宮澤信一 様
場 所 :協会本部 渋谷A教室

「ない!!ここにもない!!」スーパーもコンビニも、棚に品物がない日が、
何日も続いた。それは、3.11、あの震災の後のこと。東京に住む私は、
かろうじてスーパーの棚にあった。一つの林檎に、1000円支払い帰宅。
同じマンションに住む小さな男の子が、震災のショックで何日もお腹を壊し、
ずっと林檎が食べたいと言っていた。その子に、ただ林檎を渡すだけなのに、
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
今思えば、私達は「流通」があって始めて生活できていたんだと、
実感した瞬間だった。

 野菜ソムリエの中級講座では、この「流通」についても学ぶ事ができる。
『必要な時に、必要な物が、必要な量だけ、必要な時間に、必要な状態で』
届けられるような国は、日本以外にはないのではないか?と講師がおっしゃっていたことが
思い出される。
今回、流通のプロでいらっしゃる宮澤先生のお話を伺った。満席の会場には、
同じ流通のプロの方々もいらしているように見えた。
講座内容は、大きく分けて6つ。

1. 卸売市場の多段階流通の意味
2. 日本の農業生産は、農協が支えている?
3. 我が国の野菜生産・出荷量
4. 食糧自給率をどう見たらよいか?
5. 日本における青果物摂取の実態
6. 消費税率アップで食料支出はどう変わる?
 
〈 講座内容 1 〉
とにかく取り扱う商品は、「生もの」つまり、天候などにより左右され、
収穫量も品質も常に不安定な野菜・果物。卸、仲卸、JA、輸送、スーパー等、
様々な場所があるおかげで、安定供給が出来ている。
しかし、卸の平均営業利益率はわずか0.12%、仲卸では0.2%。
(ちなみに、ソーシャルゲームで有名なパスドラの運営会社の、
今年1月~6月までの営業利益率は、なんと61%)利益がほとんどない中、
過酷な現場のお仕事をしていらっしゃる皆様には、本当に感謝しなければならない。

〈 講座内容 2 〉
農協離れが進んでいるとのこと。原因としては、高齢化や、共選料が高かったり、
新規就農者を受け打入れない等あるが、JAから地方銀行にメインバンクを
変更するケースも増えているそうである。

〈 講座内容 3 〉
生産減少が指摘されることが多い野菜だが、
実は出荷量については、S.48年から比べ、
H.23年時点で殆ど変わっていない。

廃棄率が26%から16.4%へ減少している事は嬉しい。
ただし、農林水産省による予測は、H29年度、指定野菜14品目は、
最大2割の供給過剰となっている。
そう聞くと、私の脳裏に浮かぶのは、
農家さんが畑で作りすぎた野菜をブルドーザーでつぶしている風景である。
改めて、不安定な青果物を安定して供給するのは大変なことなんだと思う。
果物の出荷量は、S.48年から比べ、H.23年時点で、60%も
減少しているのは、少し悲しい。

〈 講座内容 4 〉
さて、毎年気になる「食料自給率」。昨年度も日本は、39%だった。
(カロリーベース)金額ベースでは68%となる。たとえば、国産牛でも、
餌が輸入だと自給率に含まれない等、一定の決まりがある為、自給率を数字で表すのは
非常に難しい。ただ、カロリーの低い野菜に関しては、75%と高い。それは嬉しい事だし、
安心でもある。ちなみに果物は、やはり輸入が多い状態が続いている

〈 講座内容 5 〉
青果物摂取量はどうだろう。日本は基本的に減ってきている。
今後、単身も増え人口も減少し、格差が広がると予想される未来の日本で、
野菜・果物の消費は、はたして増えるのだろうか?
 実際、食の欧米化や偏りなどにより、癌や脳梗塞、鬱、といった
現代病は増えて続けている。国としても食事バランスガイド等で、
野菜・果物を一日350グラム食べよう!
という目標値は設定しているものの、なかなかクリアするのは難しい。
やはり国と行政が一体となり、
野菜・果物の魅力を広める努力が必要である。
それは地道にコツコツとはなるが、
私達野菜ソムリエは、
そのかけ橋となる重要な役割を持っていると感じる。

〈 講座内容 6 〉
来年から消費税率が上がる。アベノミクスとはいえ、急に収入が増え生活が
楽になったわけでもない。しかし多くの人が、食費は減らしても、
スマホの通話料に払う金額は増やし続けている。
消費税率がどんどんアップしても、スマホは手放さないだろう、と、宮澤先生は
懸念を示している。
私も、スマホを持つこと自体は人生の楽しみ、仕事の発展など、
とても助かるので、持った方が良いと思う。しかし、何事も「健康」あってこそなのである。
もし、スマホが壊れたら買い変えればよい。
しかし、体が壊れても、買い変えることは不可能である
みなさん一人一人が健康で、幸せに暮らしていく為に、少しでも野菜・果物を食べよう!
と心がけて下されば、結果お店も、流通も、卸売業者さんも、
生産者さんも、多くの皆様が活性化され、
日本という国自体の「健康」へと繋がるのではないか!

〈 まとめ 〉
「流通」を知ることは、実は日本という国自体を知る事でもあり、
自分自身を知る事でもあると思う。
決して他人事ではないのである。
今回は、流通の「いま」について宮澤先生よりお話を伺う事が出来た。
講座のすべてをご紹介できないことが残念である。しかし次回があるのなら、
もっと深く、より未来にスポットをあてて、宮澤先生ご自身のご意見をお話頂く機会が
あることを願っている。
講師の宮澤先生は、難しそうなお話を分かりやすく、しかも声優さんのような
良い声で、熱意をもってお話して下さいました。宮澤先生、有難うございました。

最後に、このレポートをお読みくださった「あなた」の、
一層のご健康とお幸せをお祈りいたします。

レポート  伊藤 友子
野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザー・食育マイスター
自身も自然食、自然療法を10年以上実施し、食生活は人生を変えるほど
大切なことであると実感。
バランスの良い食事は、体だけでなく、心や生活の健康へと繋がるとの思いで活動中。
農林水産省、『こども霞が関DAY』にて、「魚と野菜」というテーマで登壇。
東京都行政書士会イベント、「福島から食を学ぶ」にて、
パネルディスカッションのコーディネーター担当。

いちじく、どう食べる? ~秘められた美味しさ~

開催日時: 2013年9月9日(月) 14:00~15:30
場所:   協会本部 渋谷A教室
講師名: 長谷川さとみ先生(アクティブ野菜ソムリエ・国際薬膳食育師1級)


本日は、ベジフル薬膳で有名な長谷川先生の講座
私は前回の『トマト』の会に続き、2度目の参加ですが、
常連さんも多い講座のようです。野菜・果物の知識だけでなく、
それに薬膳の考えを加えた夢のコラボレーション企画である事も魅力の一つなのではないでしょうか。                

<いちじくいろいろ>
Photo_13                       
                                              

さて、今日のテーマは『いちじく』です。
実は、私は加工品では食した事がありますが、実際に生のいちじくを触れるのも食べるも初めてなのです(恥)
未知の世界に足を踏み入れるという事でいつも以上に期待に胸ふくらませ、講義に挑みました♪
                                                                                                                                 
【まずは薬膳の考え方についてのお勉強】
 『五味調和』・・・食材の『五味』(=酸・苦・甘・辛・鹹)の働きを活かして、
自分の体質にあったものを選んで食べ合わせ、体のバランスを整えていく。
『帰径』・・・・・・食物がどの臓器に働くかを示す道しるべ(肝・心・脾・肺・腎/胆・小腸・胃・大腸・膀胱)

次にいちじくに関する基礎知識を学びましたが、私が一番惹きこまれたのはなんといっても優秀な効能!!
・ポリフェノールを含む身体の酸化を抑制する
・水溶性食物繊維であるペクチンを含み、腸の調子を整える。
・女性ホルモンのエストロゲンのような成分を含むので、女性の更年期障害やお乳の出が悪い場合に良い。
など様々な働きに大活躍するいちじくは女性にとって最強のフルーツといっても過言ではないでしょう。
 
<いちじくの食べ比べ>
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桝井ドーフィン  蓬莱柿  バナーネ  とよみつひめ
4種類。
同じいちじくでも見た目、味、感触すべてにおいてそれぞれの
個性が出ていた4種。個人的にはいちじく界キングの桝井ドーフィンの
ほのかな甘味と酸味のバランスが自分の舌にあっていました。

【次に、桝井ドーフィンに調味料をつけての試食】
・塩、塩昆布、シナモン、レモン、生姜パウダー、お酢、お酒、オリーブオイル、ハチミツ、粉チーズをつけ て試食。
果物をそのままで食す事が多い私にとっては、このチョイ足しは予想外の発想です。

今後は薬膳の考えに従い、体調に合わせてチョイ足しアイテムをチョイスしようと思います。

実を割ると、偶然にも花が咲き始めているものがありました。イチジクは漢字で「無花果」と書きますが、
このように花は実の中でひっそり咲いているようです。実の中に咲くので目立つ必要は無いため、
花びらも無い花なのだそう。
それにしても、いちじくの花は実の中に花を咲かせるというのも驚きです。つくづく奥の深い果物。

<花の咲き始めたいちじく>                    
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<無花果の甘露煮>        
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【そして最後に毎回楽しみにしているおすすめレシピのコーナー】
今回はこちらの2品目
無花果の甘露煮
果物ではありますが、オカズにもなりそうな1品。生で食べるのと違う味と食感を楽しめ、
簡単だけど贅沢な料理。お酒のお供に使えそう。
無花果のジュース ~お好みでヨーグルトもしくは豆乳を入れて・・・~
 ストレートで素材本来の味をいただくもよし、気分に合わせて豆乳等を入れてまた違った味を楽しむのもよし
なフレッシュジュース。個人的には、豆乳をプラスして女性ホルモンを更に働きかけ、女子力アップを図りたいです。

『いちじく』についての1時間半。私にとって未知の果物というだけあって、中身の濃い有意義な時間になりました。
正直言って、今まで見た目で敬遠していましたが、実際手に取る事によって手軽に食べる事ができ、
そして自分次第で色々な味に化ける果物であると実感しました。
そして何よりその栄養価の優秀さ。
今回の講義で『いちじく』に対する見方が180℃変わりました
今後は、『いちじく』を積極的に自分の生活にとりこんでいこうと思います。

最後に長谷川先生、本日は素敵な講義ありがとうございました!

レポート作成者 条生美智子(野菜ソムリエ)
製薬会社に勤務しており、健康に興味があります。
野菜・果物と病気・健康の関係性について、もっと知識を深め、
多くのヒトに伝えていきたいです。

【福岡】調味料ラボ@福岡 今日から実践!"調味料"の選び方・使い方。vol.8ゆずごしょう編 -てづくり講座-

開催日・・・ 2013年10月3日(木)14:00~16:00
講師 ・・・・ 神谷禎恵さん

        (調味料マイスター、オフィスとうがらし代表)
場所 ・・・・ 福岡市男女共同参画推進センター アミカス 調理実習室

九州初の調味料マイスターでいらっしゃる神谷先生の調味料ラボ。
私はこれまでに、しお編、しょうゆ編、みそ編に参加させていただきました。

今までの講座を受講してすっかり神谷先生のファンになっていた私は、
「マダムゆず」と呼ばれ、『手作りゆずごしょうキット』の販売もされていらっしゃる先生の
本職といってもいいであろう ゆずごしょう作りとあって、開催日をとても楽しみにしていました。

神谷先生の出身地である大分県宇佐市院内町は、
西日本1位・全国でも7位に入るゆずごしょうの産地です。
院内町は山あいに位置しており、山から降りてくる 澄んだ美しい水に恵まれていて、
ゆずの栽培には最適とされ、昔より自生していた原木を増やしてゆずの栽培を始めた
と言われているそうです。

私が神谷先生のファンになったのは、先生のお人柄の良さはさることながら、先生の郷土の歴史のお話、
調味料になる前の素材のお話、生産者のお話など広い範囲のお話にいつも釘づけになっているからでした。

そして今回も故郷のゆずのお話が盛り沢山でした。
ゆずは冬に黄色の大きな実を収穫するために、青い実のときに摘果しなければなりません。
地元の人たちはそのゆずを利用して「ゆずごしょう」を作るそうです。

神谷先生は「ゆずごしょうにも旬がある」
「唐辛子とゆずの青くみずみずしい時期、ほんの2週間だけが旬。」とおっしゃっていました。
今回は先生のおっしゃる旬の時期を通り越してしまっているとのことで、
私たちには青く見えるゆずも先生にはずいぶん黄色く見えるとのこと。
Photo_6    

「ゆずごしょう作り」は4つのグループ(1グループ5~6人)に分かれて行われました。
はじめに先生がゆずと青唐辛子を50℃洗いしてくださいました。

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それから各班で
(1) ゆずの皮をむき、フードプロセッサーにかける。
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(2) 青唐辛子をみじん切りにして 、フードプロセッサーにかける。
(3) (1)と(2)のそれぞれに20%の塩を入れ合わせて、すり鉢でする。
といった手順で作りました。
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作ったゆずごしょうは、おみやげとしてお持ち帰りできるということで、
参加者たちのすりこぎを持つ手にも力が入ります。
どのようになれば良い仕上がりなのか迷っている私たちに
「それぞれ違った仕上がりでもいい、おばあちゃんの作るゆずごしょうみたいなのがいい」
とおっしゃいました。
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出来上がったゆずごしょうは、まさに「おばあちゃんが作ったような」手作り感があり、
フレッシュなゆずの香りと爽やかな味を感じる仕上がりでした。

試食では チョコレート、クラッカー&クリームチーズ、アイスクリーム にのせていただきました。
私はアイスクリームが一番おいしかったです。
ゆずごしょうの塩味とアイスの甘み(塩飴・塩キャラメルみたいな)のバランスに
ゆずの風味が最高にマッチしていました。
Photo_10  Photo_11

この甘さと塩味の組み合わせ、さすが調味料マイスターですね!!

「持ってかえったゆずごしょうはこの風味のうち、3日以内に食べて下さい。」
とおっしゃっていました。
ある雑誌で先生のゆずごしょうを「生ゆずごしょう」と紹介しているらしく、
本当に「生」という言葉がぴったりのゆずごしょうでしたので、3日以内にというのが納得でした。
 
今回の「ゆずごしょう講座」で調味料にも旬があることを学びました。
調味料はある程度の貯蔵期間を経てこそ深みがでる、と思っていた私にとって、
作ってすぐに使うことも驚きでした。

味をつけるための調味料、食材を保存させるための調味料、そのまま食べる事のできる調味料。
神谷先生の調味料ラボに参加するたびに、自分の知らなかった調味料のことを学び、
日々のお料理で楽しみながら実践しています。 

すでに「だし編」「みりん編」も予定されているようですので、ぜひまた参加しようと思います。
神谷先生、これからも先生の企画を楽しみにしています。

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レポート作成者 吉田 由紀子(アクティブ野菜ソムリエ)

株式会社 福岡中央青果(福岡中央卸売市場内)に勤務し、
産地商品開発、レシピ開発、販促イベントの企画等を手掛ける。
  
プライベートでは2児の母である経験を生かし、親子向けの
お料理教室・イベントを通じて野菜・果物の魅力を伝えている。
  

十和田 日本一のにんにくを追及する
~奥入瀬のめぐみ TOM-VEGE~

開催日時 2013年10月7日(月) 14:00~16:00
場      所 協会本部渋谷A教室
講      師

●十和田おいらせ農業協同組合 指導やさい部 
 やさい販売課長 斗澤康広氏
●加工担当    豊川節子氏
●指導課     山端一成氏  
●十和田市役所とわだ産品販売戦略課長 本間耕一氏
●(司会進行)   主任主査 豊川靖子氏

にんにくの収穫量、出荷量が全国第1位の青森県。
そのなかでも土づくりにこだわる十和田おいらせミネラル野菜(TOM-VEGE)の
栽培方法のこだわりや理念を伺いたいと思いこの講座に参加しました。
「TOM-VEGE」とは
T:十和田、O:おいらせ、M:ミネラル野菜のことで

十和田おいらせ農業協同組合が「愛するわが子・家族がいつまでも健康であってほしい」
という基本理念に基づき育てた野菜のことで野菜ソムリエサミットでも高評価を受けている野菜たちです。
とくに今回はTOM-VEGEの土づくりのこだわりや「にんにく」について栽培から出荷のお話し、
食べ比べ、にんにく味噌の作り方など深く掘り下げていただきました。

≪第1部≫
・十和田おいらせミネラル野菜(TOM-VEGE)について学ぶ(講師 斗澤氏)
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まずその地域でTOM-VEGEに取り組む前の問題として、
人や年による生育のばらつきや栽培技術の不安定さからくる廃業などの問題があるということの説明を受けました。
それを克服するため土壌分析、土づくりからはじめることで野菜にとってベストな養分やタイミングを計り、
作りやすく品質の良い安定した収量を確保することができたとのお話をいただきました。
精密な土壌診断を行うことで無駄のない適切な施肥ができ、
また生育がコントロールしやすく安定的な作物の供給ができるようになったことで農家の課題がクリアになり、
さらにミネラル成分にこだわったTOM-VEGEができたとのことでした。
お話を伺いながら「にんにく」「ピーマン」「ごぼう」の食べ比べをさせていただきました。

さらに糖度測定も実施しました。

食べ比べリスト(カッコ内は糖度)
にんにく(蒸し):TOM-VEGEプレミアム(33)、TOM-VEGEミネラル、中国産(28)
ピーマン(生):TOM-VEGEピーマン(3.0)、TOM-VEGE赤ピーマン(5.9)、他産地ピーマン(3.3)
ごぼう(蒸し):TOM-VEGEごぼう(13)、他産地ごぼう(14)
Photo2 Photo3

私の感想としては
にんにく:中国産よりもTOM-VEGEにんにくのほうがホクホクといものような食感が感じられ
     辛み、臭いも強くなく美味しくいただけました。
ピーマン:他産地とTOM-VEGEとの違いは瑞々しさ。
     TOM-VEGEは噛んだときに果汁があふれました。
ご ぼ う:TOM-VEGEは歯切れよく歯触りや良いのに対し他産地は繊維が固く感じました。

≪第2部≫
・にんにくの一生を学ぶ(講師 斗澤氏)
国内産のにんにくの9割が青森県産。
さらに十和田市は青森県の中でもにんにくの収穫量がNO.1の地域です。
そのにんにくがどのように育つのか学ばせていただきました。
8~9月ににんにくの種の準備。種とはいっても食べる部分でもあるにんにくのりん片を種とし植え付けます。
植え付けたにんにくの25~30%が来年の種になるそうです。
9月末~10月上旬に肥料を与えマルチングをして種を一つ一つ植えていきます。
現在は機械化が進み作業効率が上がっているとのことです。植え付け株数は16,000株/10aだそうです。
11月中旬本葉4枚以上で越冬準備。雪が布団代わりとなってにんにくは1度冬眠します。
4月には雪も解けまた生長します。5月には病害虫、ウイルスなどのチェックを行い、
6月には「とう」(いわゆるにんにくの芽)つみをしにんにくを肥大化させます。
6月末~7月に収穫し乾燥させ貯蔵性を高めてから泥のついた皮を手作業ではがして出荷となります。
8月には冷蔵庫で保管され翌年7月まで随時出荷されていくのだそうです。
私もにんにくを育てていますが「とう」つみの大切さを改めて感じ、勉強になりました。

≪第3部≫
・ご当地ならではの食べ方を知る(講師 豊川節子氏)
にんにく味噌の作り方をデモンストレーションをしていただき、実際に試食しました。
にんにく味噌とはいいながら味噌は入っておらず麹やしょうゆでゆっくり煮詰めていく農家さんならではのレシピ。
ご飯が進みそうな一品でした。
黒にんにくはまさに真っ黒ですがフルーツのように甘酸っぱく抵抗なく食べられました。

≪まとめ≫
「にんにく」は自分でも畑で育てており大好きな野菜の一つ。
大きく美味しくに育てる方法はやはり土にあり!という感じでとても勉強になりました。
是非青森県十和田に伺ってにんにくの圃場を見学させていただきたくなりました。
私の畑でももうすぐにんにく植え付けの時期なので、
今回のお話を参考にいままでよりもよりよいにんにくに育てられるように頑張りたいと思います。
さらにお土産にTOM-VEGEをたくさんいただきました。
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貴重なお話やお野菜をありがとうございました。

≪レポート作成 牧野悦子≫
アクティブ野菜ソムリエ
協会認定料理教室主宰
ジュニア調味料マイスター
一級建築士の経験と野菜果物の知識を活かし料理教室や野菜・食育講座を常時開催。
自ら畑で野菜を作り旬のお野菜の美味しさを伝え、楽しくお料理することをモットーに活動中!
農業や食の体験を通じて野菜果物の「たのしさ、おいしさ、ありがたさ」を様々な角度からお伝えしています。
第2回野菜ソムリエアワード 野菜ソムリエ部門 銅賞
ブログ 農所 台所 ~farm&kitchen~
    

野菜ソムリエ的もっと!野菜の楽しみかた 第2回

VMC 野菜ソムリエ的もっと!野菜の楽しみかた 第2回

●日時:2013年9月18日(水)18:30~20:30

●講師:山村 友宏先生
        (ベジフル入門・生産・流通 講師)

●場所:協会本部名古屋教室

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山村友宏先生の講座『野菜ソムリエ的もっと!野菜の楽しみかた』第2回目 
企画運営は野口節子さんです。
(野菜ソムリエ・ベジフルビューティーセルフアドバイザー)

山村先生のお話は野菜や果物の新しい発見、珍しいお話など
ユーモアたっぷりで時間が経つのを忘れてしまいます。
魅力満載の講座でした。



≪講座内容≫ 
①旬な野菜と果物「ブドウ」
  珍しいブドウの食べ比べもありました。
②野菜と果物の「おはなのおはなし」
③旬な話題 ミツバチ

 

①旬な野菜と果物 ~ブドウ~
   
○ブドウは日本語ではなかった!  ペルシャ語の‘Budawa’から 
  
  ・ヨーロッパブドウ → コーカサス地方、カスピ海沿岸原産地
                中国経由で鎌倉時代に導入された「甲州」      
                明治以降に導入された「マスカットアレキサンドリア」等
                雨に弱く路地栽培は困難

  ・アメリカブドウ  → 北米南東部原産地
                別名 狐ブドウ Fox flavor (狐臭)がする

  ・アジア野生ブドウ → 中国東北地方、朝鮮半島原産地
                 ヤマブドウ、サンカクヅル、エビヅル等
   
 ○種なしにするためには… ジベレリンをつける方法
                   3倍体の品種を作る方法 がある

 ○フィロキセラの侵入 … アメリカにいたブドウの害虫フィロキセラが全世界の
                  ヨーロッパブドウに壊滅的な被害を与える。
                  現在では欧米雑種または抵抗性台木で被害を防いでいる


=種類=
 
 ☆ デラウェア   
          オンタリオ×マスカットハンブルグ  欧米雑種
          日本では1882年初導入 大正時代頃から栽培が盛んになる
 
 ☆ 巨峰     
         石原早生×センテニアル 欧米雑種
          豊橋で初めて種なし化に成功
 
 ☆ ピオーネ   
          巨峰×カノン・ホール・マスカット 欧米雑種
          巨峰よりやや大粒
 
 ☆ バラディー  
          レバノン原産 ヨーロッパ種
          果肉の硬さが特徴
          9月下旬~10月
 
 ☆ クリスマスローズ 
          11月が旬。その他は謎?
 
 ☆ マニキュアフィンガー
          ユニコーン×バラディー ヨーロッパ種
          中国では「美人指」と呼ばれている
 
 ☆ ロザリオロッソ 
          ロザリオビアンコ×ルビーオクヤマ
          ヨーロッパ種
          高糖度
 
 ☆ オリエンタルスター
          スチューベン×マスカットオブアレキサンドリア
          ×ルビーオクヤマ 欧米雑種
          高糖度20度
 
 ☆ ハニービーナス
          紅瑞宝×オリンピア 欧米雑種
          糖度21度
 

この中でバラディー、オリエンタルスター、ロザリオロッソ
マニキュアフィンガー、クリスマスローズ、ハニービーナス
の6種類の食べ比べをしました。

スーパーや八百屋などの店頭で見かけない種類のブドウで、
色や香り、皮の薄さ、果肉の硬さ、酸味のバランスなどをじっくり味わい、
皆さん真剣に食べ比べていました。

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山村先生の一押しのブドウ、バラディ―は果肉の食感が良く美味しく頂きました。
しかしハニービーナスが1番人気で後は好みで意見が分かれました。
   


②おはなのおはなし
             
 花は葉っぱが進化したものだそうです。さまざまな色や形に
 進化して、虫たちにアピールしています。 
 一番進化しているのはアブラナ科の花だそうです。
  
 イチゴ、サクランボ、リンゴ、アーモンド、ホオズキ、
 タバコ、トマト、プチベール、ズッキーニ、アンティーチョーク、
 キウィ、パッションフルーツ等
 
 たくさんの野菜や果物の花を見ました。
 アーモンド、ホオズキの花など見ることが少ない花がたくさんあり、
 野菜や果物の花をじっくり見る良い機会でした。
 育っている姿、よく見ると花の名残が残っています。この名残を
 良く見ることが大切だそうです。そのような一つ一つのお話に思わず納得してしまいました。
 また、天狗ナスのジェームス君…と山村先生は名前で
 呼ばれたことが忘れられません。ユーモアたっぷりで楽しいひとときでした。

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③ミツバチの不思議
  …ちょっと衝撃的な事実!
 ○メスとオスの役割が違う
   メス→有精卵から生まれ、群れの9割を占める「働き蜂」は1か月の寿命
   オス→無性卵から生まれ、巣では何もしない「なまけもの」
   他の巣の女王蜂と交尾するために飛び回ります。
   冬になると巣から追い出され凍え死んでしまいます。
   その他トマトの受粉の蜂の話等興味深いお話でした。
   
 


野菜や果物の新しい発見、魅力に久しぶりにわくわくし、
もっと知りたいと思いました。
山村先生、野口さんありがとうございました。

≪レポート作成≫
野菜ソムリエ:小川由美子

夏が終わる前に「やさい家めい」で・・・
そうだ!キャンプっぽいことをしよう!

Academic Restaurant for Family
開催日時:2013年9月8日(日) 11:00~13:00
場所:やさい家めい 麻布十番店

ナビゲーター:
立原瑞穂さん(シニア野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター)
2児の母であり、「ママ野菜ソムリエ」として、親子の食育を得意とする。

10年にわたる司会業の経験を活かし、TVや雑誌、セミナー、食育イベント等に多数出演。
レシピブログ「野菜ソムリエみいさんのmamaクック」も人気。

シェフ:
やさい家めい総料理長 関澤賢治さん
老舗旅館、井づつや(兵庫県)・ゆとうや料理長(兵庫県)・明神館料理長(長野県)
にて12年間の修行ののちイートウォークに入社。
入社半年後の2009年10月にはやさい家めい横浜店の料理長に就任
その後2011年10月にはやさい家めい総料理長に就任。

「都会の真ん中で薪火で炊く飯盒炊爨(はんごうすいさん)」
この言葉にひかれ、家族でイベントに参加しました。
階段を下りてお店に入ると、オープンキッチンの素敵な店内で、
これからなにか楽しいことが始まりそうな雰囲気が漂っていました。
家族向けのイベントでしたので、1歳のお子さんからお父さんまで参加されていました。
Img_4738 Img_4801   

ナビゲーターを務めてくださった立原瑞穂さんのご挨拶でイベントが始まりました。
二人のお子さんをお持ちの立原さんは、子供達にも分かりやすいように、同じ目線で話し掛け、
子供達もすぐに緊張が解けたようでした。

■飯盒炊爨
まずは、飯盒の準備で、軍手をした子供達が薪を手に持ち、
建物の中とは思えないくらい炎の上がった石窯の中に、
ひとりひとり薪を入れました。きれいな炎に感動しました。

そして、研いだお米が入っている飯盒に自分の好きなブランドのお水を量って入れ、
蓋に名前を書いてお店の人に預けました。お水によってご飯の味が違うそうで、炊き上がりが楽しみです。
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■加賀野菜
ご飯を炊いている間に、加賀野菜の食べ比べです。
  甘 あまい     五郎島金時     蜜煮
  酸 すっぱい    赤芋茎       胡麻酢
  塩 しょっぱい   加賀蓮根      塩焼き
  苦 にがい     ヘタ紫茄子・ゴーヤ 揚げ浸し
  旨 うまい     加賀太胡瓜     旨煮
  辛 からい     金時草       ピリ辛和え
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加賀野菜とは
古くから金沢の気候、風土に育まれてきた野菜で、個性ある独特の香り、色彩が調和し、
味わいを創出している郷土野菜です。
春には春、夏には夏の季節感あふれるその土地のみの野菜が加賀野菜に愛着を寄せる人々の努力により
受け継がれています。
四季折々に親しまれてきた旬の加賀野菜は、文化の都金沢が全国に誇るブランド品です。
胡麻酢でいただいた赤芋茎は、シャキシャキとした歯触りで、胡麻がきいたまろやかな酸味が楽しめました。
赤芋茎に含まれるアントシアニンは、活性酸素の生成を抑え、血液をきれいにする作用があると言われています。
酢を加えると、鮮やかな赤色に変わるのはアントシアニンによるものです。
また、金時草はピリ辛な和え物になっていて、ぬるぬるとした独特の風味ととてもマッチしていました。
金時草は、ビタミンA、鉄分、カルシウムを含む夏の健康野菜で、
しぼり汁は本当に美しい紫色をしています。
全体的に苦さも辛さも抑えた味付けで、お子さまへの配慮が感じられました。

■冷やし野菜すくい
新鮮な夏野菜が入った氷水の桶と、ポイが登場しました。
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ぷかぷか浮いた野菜をポイですくって食べる作業に、子供も大人も夢中になりました。
キンキンに冷えた野菜は、それだけでも美味でしたが、バーニャカウダソースとの相性は最高でした。
夢中になっている間に、キッチンではどんどんバーベキューが進められ、野菜すくいが終わる頃には、
焼き上がった立派な野菜がテーブルに並びました。
中には見たこともないくらい大きなズッキーニやマッシュルームも!
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肉厚なマッシュルームはとてもジューシーで歯ごたえがあり、ほのかな香りと甘みが凝縮された一品でした。
こちらも、4つの味が楽しめるように、塩・はちみつ・おろしポン酢・ゴーヤソースを
好きなようにつけていただきました。そのままでも素材の味が活きていましたが、
ほんの少しのお塩でいただくとまた格別でした。

■おこげとカレー
お待ちかねのご飯が炊き上がり、飯盒の蓋を開ける瞬間は身を乗り出してしまいました。
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大きな野菜がゴロゴロ入ったカレーと一緒にいただきましたが、おこげにカレーというキャンプらしい
最高の組み合わせが気分を盛り上げました。

■サプライズ企画スイカ割り
スイカ割りが初めてのお子さんも、立原さんに誘導されて、
思いっきりスイカめがけて棒を振り下ろしていました。
子供たちだけでなく、最後にはお父さんたちも参加しましたが、それでも割れないくらい立派なスイカでした。
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デザートは、スイカともろこしアイスをいただき、お腹も心も大満足でした。

子供たちは各々日記を書き、立原さんのご挨拶で終了になりました。
お土産は、飯盒と加賀野菜!!!お土産までいただけるなんてびっくりです。
いただいた金時草は、ピリ辛な味付けを真似てコチュジャンだれで和え、子供達に大好評でした。

「コックさんの魔法にかかった野菜たち。家族で過ごす素晴らしい時間。」というタイトル通り、
子供も大人も楽しめる贅沢で盛りだくさんな企画でした。
家族でいっぱい話しをしながら、キャンプ気分でいろいろな野菜が楽しめました。
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立原さん、関澤シェフ、スタッフの皆さん、楽しいひと時を本当にありがとうございました。
またの企画を楽しみにしております。

レポート作成:清成 弥生
ジュニア野菜ソムリエ
野菜ソムリエ認定料理教室「農家ごはん Tanagocolo」主宰

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