« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

2014年5月

「高糖度桃太郎トマト」 ~まあるく育った国ちゃんトマト~

講師名 :持田 成子さん(シニア野菜ソムリエ・女子栄養大学生涯学習講師)
生産者 :(有)蘇鉄園芸 蘇鉄 薫さん(ジュニア野菜ソムリエ)
講座名 :「高糖度桃太郎トマト」 ~まあるく育った国ちゃんトマト~



「実は…」開口一番本日の講師持田さんなんだか申し訳なさそうなご様子。


Photo_9「???」な私たちに「今日はくまモンを連れてこようとはりきっていたのに、くまもモンはホークスタウンに行くことになっていてこの会場に連れてこられなかったんです…」

「そんな、いいですよ、今日は
野菜ソムリエサミットで大賞受賞のトマトのお話を聞け、その上試食もあるそうで、それだけで十分ですよ」と思いながらも持田さんのお人柄がしのばれ皆笑顔。

日頃は「旬の野菜と果物のチカラはココロとカラダを元気にする」をテーマに、健康で豊かな地域づくりに貢献することを目指し、熊本の農業を元気にしたいと活動されている持田さん。

活動の中で蘇鉄薫さんと出会い、その想いと真摯な姿勢に感動し、『(購入評価部門大賞を受賞した)蘇鉄さんが作ったトマトを是非味わってもらいたい!』とVMCを企画されたそうです。

まず熊本の農業の現状について。

熊本では年間を通して様々な農産物が生産されています。

温暖な天草地方から平坦地を経て冷涼な上益城から阿蘇地方まで生産地リレーが行われています。

子どもたちの食育に「日本の生産地リレー」というのはよくでてきますが、熊本では県内で産地リレーが行われているとか… トマトでは、冬春の時期は主に八代、宇城、玉名地域で、夏秋の時期は上益城、阿蘇に、というように季節で産地が移動していくのだそうです。年中熊本県産のトマトが食べられるということなのですね。

野菜の自給率はなんと270%も。
今回テーマのトマトの通年生産高はもちろん全国1位!

出荷先も九州はもちろん、関西、関東から北は北海道まで、日本中を網羅しています。

近年様々な品種があり、女性を中心に絶大な人気を誇るトマトですが、そのひとつには科学的にも証明される栄養価の高さがあるのでしょう。抗酸化作用をもつリコピン、βカロテンはトップクラス。

葉酸も含むので妊婦さんや認知症予防に高齢者の方にもぜひ食べていただきたい野菜です。 

そんなトマトの中でもさらに通常の何倍もの栄養価をもつといわれるのが、今回の主役「高糖度トマト」… 通常のトマトに比べて糖度が倍近いことはもちろん、リコピンは約6倍、βカロテンは約4倍も。

旨味成分の中でも アスパラギン酸、グルタミン酸も約3倍あることが分かってきたそうです。

その美味しさは数字の上でも証明されているようです。

と、ここで蘇鉄園芸の蘇鉄薫さんのご登場。 まずお二人でおもしろい実験を見せてくれました。

Photo8


重量の重い普通の桃太郎トマトと軽い高糖度トマトをそれぞれ水の入ったビーカーに入れます。
するとあら不思議。
大きくて重い桃太郎は浮き小さくて軽い高糖度トマトが沈むではありませんか。 
水より密度の高い高糖度トマトは小ぶりながらもしっかりと実がしまっています。糖度が高いと密度が高く水に沈むということで、沈むトマトは糖度の高さの証明でもあるのだと思いました。

通常のトマトの糖度は4~5度。それが蘇鉄園芸さんのところのは7~8度以上あるそうです。
出荷の際は糖度計で一つ一つ測って仕分けるのだとか…。

有明海に面した干拓地横島町で土にこだわった自然栽培方式で一つ一つ愛情込めて作られるその名も「国ちゃんトマト」。ご主人の国光さんのお名前からつけられたそうです。

特に「高糖度トマト」と言われる甘~いトマトはハウスの中の一角で偶然できるもので、なぜかそこだけ土が塩分を多く含み乾燥しているためトマトが自力で強くなろうと頑張り甘みが増すのだそうです。  

つまりこれは自然の産物なのです。 

小粒なので昔は売り物にならなかったそうですが東京で品質が認められてから需要がぐんと増えました。

けれど、蘇鉄さんのところでは「これは自然の恵みなのだから値を張ることができないんですよ。」という殊勝なお話でした。

さあここからはお待ちかねの試食タイム。

Photo_10

今回の食べ比べは通常とちょっと違い、同じ品種の大きさ違い それから収穫日違いを比べるという企画でした。

まずは国ちゃんトマトの桃太郎プレミアムから。 

大中小と大きさ違いの三つを見分けるのです。 

色は大きいものの方が赤みが強く味も一口目から甘さを感じました。

中→小となるにつれて弱冠酸味があったようです。 

ただ小さいものも一口目酸味を感じてもすぐにじゅわっと甘みが出てまるで口の中で酸味と甘味がハーモニーをかもし出しているようでした。

次に収穫日違いのもの。 

高糖度トマト桃太郎プレミアムです。 これどちらも糖度10度なのですよ! 

色の違いは了然で収穫の早いほうが青っぽいのですがどちらも実がしっかりしていました。

 

Photo_12 Photo_13



写真でわかると思いますが中身のゼリー状の部分がグリーンがかっていると甘いのですって。 
この二つ、やはり日の浅いほうがシャッキリスッキリな感じでしたが甘さの違いはすみません、あまりよくわかりませんでした。

最後にミニトマト三種。 千果、オレンジ千果、ピンキーです。

Photo_14写真ではわかりにくいですが、ピンキーはピンク色なんです。ほのかだけれどジェリービーンを思わせるポップなピンク。きれいでした。 

口に入れると柔らかくて皮が残らず甘い。蘇鉄さん曰くお子さんやトマトが苦手な人向けのものなのですって。

  

千果・オレンジ千果はどちらも酸味と甘味のバランスがよく、おいしゅうございました!

トマト8種の食べ比べに続き、蘇鉄さんの娘さんが開発中のケチャップの試食。 

アンケートや意見交換も…。
ケチャップはさっぱりしていてそのままドレッシングに使ってもいいようでした。

Photo_15


持田さんお手製のケークサレもふるまわれたのですよ。 

ケークサレに練りこまれたドライトマトは持田さんの手作りとか…。

この日のためにお二人とも多大なお時間とお手間をかけて準備されたのでしょうね。
帰りには、トマト、ドライトマトのお土産までいただきました。

お二人のトマトにかける愛情を感じ、とにかくそのすばらしさを伝えたいという思いをひしと受け、大満足であっという間の2時間でした。

レポート作成者 川﨑 真紀
ジュニア野菜ソムリエ
心身ともに健やかであるためにまずは「食」について勉強中。
ナチュラリストでエコロジスト でもゆるいです。

(写真提供) くりた ひろみ

『野菜教室』 特別編 さいたまに密着!
~春のやさいとなたね油~

■日時:2014年4月21日(月)19:00~20:30
■講師:牧野悦子さん ブログhttp://ameblo.jp/etsumaki/
(アクティブ野菜ソムリエ/第3回野菜ソムリエアワード 野菜ソムリエ部門 銅賞受賞)
■場所 日本野菜ソムリエ協会本部 渋谷教室
********************************************************
4月下旬だというのに、まだ肌寒い日でした。
ところが、会場に到着すると、そこは春!
お花畑のようなカラフルな空間に心が躍りました。
講師は明るいキャラクターで人気の牧野さん。
外の寒さを感じさせないアツイ講座の始まりです。
0421saitama_1 

0421saitama_2
 
埼玉県は野菜産出額が全国第6位!
埼玉県は高い耕作率、自然災害が少なく穏やかな気候、
全地域が都心から100キロ圏内に位置しているという好立地の利点を活かし、
野菜産出額が全国6位だそうです。(平成24年農林水産省統計)
埼玉県が産出額全国10位以内の野菜
コマツナ ホウレンソウ カブ ネギ ブロッコリー サトイモ キュウリ
エダマメ チンゲンサイ コンニャクイモ ニンジン など
埼玉県が産出額全国10位以内の果物
クリ ナシ ブルーベリー

今も続く雪の被害


Photo_3
Photo_5
今回、参加者の心に一番響いたのは、
今年2月の雪の被害状況の話だったと思います。
当時はニュースで大きく取り上げられていましたが、
春になっても事態は一向に改善されていません。
埼玉でブドウ農家をされている石井さんが悲惨な被害状況をご説明くださいました。
2月下旬時点で、被害総額は200億円。修繕も順番待ちでなかなか進まず、
立ち行かない状況にあります。
中には不本意ながらも農業から離れて他の職に就かれた生産者さんも
いらっしゃるそうです。説明を聞きながら、
私達、野菜ソムリエはこの状況に対して何ができるのか?

と皆が自問自答する時間でもありました。

春が旬の野菜たち
そのような大雪の中からも、春の野菜が見事に育ってくれました。
アブラナ科の野菜(白菜、コマツナ、大根など)は冬が旬!
それらは春になると「菜の花」が咲きます。
そうです、今はまさにアブラナ科の菜の花が満開の時期なのです。
菜の花はアルカロイドが豊富で、デトックス野菜としても効果が期待できます。
食べ比べでは、6種類の菜の花をいただきました。
 
0421saitama03
左上から時計回りに、ルッコラ 大根 かつお菜 チンゲン菜 
キザキノナタネ(非遺伝子組み換えの国産菜種、蜂蜜も取れるそう) キャベツ
大根やルッコラは苦味が強く、チンゲンサイとかつお菜はクセがなく
食べやすく感じました。参加者の好みは見事にバラバラ!
それぞれの味覚や趣向に合った菜の花を見つけることができたようです。

菜種油で地元を活性化!
野菜に続いて、菜種から採取した菜種油について勉強しました。
菜種の国内自給率が0.04%と低い中、埼玉県の熊谷地域では
「菜からがんばるんベア!!熊谷」をキャッチフレーズに
菜種油のオンリーワン地域ブランドの製品化に取り組んでいます。
その名は「だんべ油」
非遺伝子組み換えの熊谷産の菜種「キザキノナタネ」を使用し
化学的に合成された食品添加物を一切使用せず、
全国で唯一の「湯洗い洗浄精製法」(特許製法)により、
高い安全性を実現した油です。
地産地消、耕作放棄地の活用、食育体験など様々な思いが込められた「だんべ油」。
地域ブランドの成功事例となるよう応援したいと思います。
お楽しみ試食タイムでは、埼玉野菜やだんべ油を使ったレシピを
ご紹介いただきました。
0421saitama04
・豆苗のナムル
・だんべ油のパウンドケーキ(手作りのトマトジャム入り)
・いちごとだんべ油のドレッシング
だんべ油はナッツのような香りがするので、パウンドケーキに
とてもよく合っていました。
ワークショップでは、だんべ油を使ったオリジナルドレッシングづくりを
体験しました。
だんべ油をベースに、ジャムやゆかりなどで味つけをし、
新鮮で美味しい埼玉野菜にたっぷりつけていただきました。
題して「さいたまサラダ」です。
0421saitama05
 
野菜と埼玉への愛情たっぷり
ユーモアもたっぷりの牧野さんの巧みな話術
引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。
菜の花やトマトに囲まれたカラフルで明るい教室でしたが、
それだけではなく
「雪の被害はまだ終わっていない。
野菜ソムリエとしてできることは?」
という大きな課題をそれぞれが持ち帰った大変意義のある野菜教室でした。

********************************************************
レポート作成:土屋美佐子
ブログ:
http://misavege.blog.fc2.com/
アクティブ野菜ソムリエ
マーケティング、プロモーションプランニングの経験を活かした
野菜ソムリエを目指して日々勉強中です。

【名古屋】チョコベジサロン【春】~活動のヒントを発見しよう~

VMC チョコベジサロン【春】~活動のヒントを発見しよう~

●日時:2014年4月11日(金) 13:00~15:00

●講師:NAGOYAチョコベジGIRLS
     新海佳恵さん(アクティブ野菜ソムリエ)・土田美緒さん(アクティブ野菜ソムリエ)

●場所:協会本部名古屋教室

************************************************


アクティブ野菜ソムリエの土田美緒さん、新海佳恵さんお二人が
『NAGOYAチョコベジGIRLS』として活動していることを知り、
初めて今回のVMCに参加しました。

Img_1098

まず前半は「活動のヒントを発見しよう」をテーマに、
土田さんが野菜ソムリエとして実際のカルチャーセンターなどの講座で
心がけていることなど「野菜を魅力的に伝えるためのコツ」
自らの体験を交え、お話をされました。

プチ野菜講座では、今が旬の「新玉ねぎ」がテーマでした。

何と、玉ねぎの、私達が食べている部分は、根でも茎でもなく「葉のつけ根」だった!
土田さんから投げかけられる質問には驚きの連続。


Img_1104


選び方、保存方法、栄養性とワンポイントアドバイスもあり、
玉ねぎに含まれている水溶性ビタミンなどの栄養素は、水にさらすことで流れ出てしまう為、さらしすぎに注意。
玉ねぎの外皮に含まれるケルセチンにはダイエット効果など様々な効果が期待できることなど
しっかりメモを取らせてもらい、得した気分で次は食べ比べタイムへ。

生のままマリネにしたもの、煮たもの、焼いたもの、それぞれの調理法による良さがありました。



次に新海さんは、パティシエの経験を活かし野菜スイーツレシピ作りのコツをお話をされた後、
おいしい試食タイム。


Img_1105


新玉ねぎの入ったパンケーキ、焦がし玉ねぎのフィナンシェの2品。
フィナンシェはバターの焦がしと玉ねぎの甘味が生地のしっとり感をアップさせてくれたのかな?と、
とても気に入りました。

Img_1107




そして、今日のメインでもある“チョコベジ”です!!


まず、チョコベジや、女性におすすめのチョコベジスムージーの基本の楽しみ方を知り、
さらに[チョコ野菜の魅力]を教えてもらいました。

何と、チョコと野菜を一緒に食べることはただ楽しいだけでなく魅力がたっぷり!

例えば・・

『鉄分+ビタミンC』が貧血予防に効果的なことを知り、
相性が良い野菜は葉酸を多く含んだものだそうで、早く食べたくなりました。
『ポリフェノール+抗酸化ビタミン』はアンチエイジングに効果的なこと、
脂溶性ビタミンの吸収率もチョコレートが上げてくれるとのことで、
チョコレートは「甘くておいしいおやつ」といった考え方が変わりました。

そして、アレンジソースなどチョコベジの様々な楽しみ方を学んだ後は、
新玉ねぎを使った「春で目覚めるチョコベジスムージー」の試飲。


Img_1110


チョコレートのつぶつぶ感が不思議な食感で、新玉ねぎとデコポンの組み合わせが
意外とさっぱり飲めたスムージーは新しい体験でした。

そして後半は、いよいよ春野菜チョコベジを囲みながら
今回のもうひとつのテーマでもある交流タイムへ。

チョコベジの試食は、トマト、新ジャガイモ、フキなどの8種類の野菜


Img_1112


それぞれの野菜には期待できる栄養成分やチョコベジにするとどんな効果が
アップするかも書かれていて取り分けながらも勉強になります。

チョコレートソースはベーシックソースとホワイトソースの2種類。
お好みで春野菜とそれぞれのソースの味わいを色々試しました。


Img_1115 Img_1114



チョコベジ初体験の参加者の方が多かったため感想について話ししたり、
自己紹介や野菜ソムリエとして今後の活動の目標など発表後
わいわい交流をすることができ、お二人の活動も知ることができて楽しい2時間でした。




********************************
レポート作成者
ジュニア野菜ソムリエ 川添 みか

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »