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2014年6月

【福岡】知っておきたい青果物流通のいま

                 

■講 師:株式会社農経新聞社 代表取締役 宮澤信一氏

■開催日:2014年 62日 19:00 21:00 
■会 場:協会本部 福岡教室

                 

2月に行われ、好評だった宮澤氏の講座の再開催です。

 

お話の内容については2月6日のレポートで詳しく紹介されていますので、
今回は参加者のひとりとして受講して感じたことをお伝えできればと思います。

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当たり前のように知っている「卸」「流通」という言葉。
「漠然と・・・」という知識さえ怪しい自分に気づきました。

当たり前のように知っている「卸」「流通」という言葉。

「漠然と・・・」という

生産者から生活者までに届く流れ、
自分が買う野菜が届けられる仕組みをきちんと把握しておきたい、
というのが講座に参加したきっかけです。

『もっとも基礎的な知識として』

*卸売市場とは・・・
 代金決済機能の役割が大きいこと

大都市に生鮮食料品を安定的に供給することだけでなく、
豊作で野菜が市場にあふれかえっても
出荷者からの「販売依頼を拒否できない」ことや、
販売代金を迅速に出荷者に支払うことが義務付けられているなど、
農家保護の面も大きいこと

スーパーで販売しやすいよう、パッケージ・バーコード貼付・配送など

週末集中型の販売に向けたストック
(毎日需要に見合った分だけ産地から出荷されるわけではない)

 

日常生活では直接かかわることのない“卸・仲卸業”について、
宮澤氏の具体的なお話を聞きながら「なるほど、そうだったのか」と納得です。

 

少なくとも、これからはスーパーや市場で自分が手に取った野菜が、
どういった流れを踏まえ
販売されているのかをイメージできるようになったことは、
とても大事なことだと感じました。

 

今回、レポート作成を担当することになったこの講座で、
ぜひ私が伝えたいと思ったこと。

それは、宮澤氏から提案された

『これからの野菜・果物の消費拡大や野菜ソムリエの活動として重要だと思うもの』というお話です。

以下、宮澤氏のお話をまとめたものです。

 

           

「農家の工夫や生産現場の苦労を理解して、高く買ってください」
という手法が通用しない層もある。

もともと食生活への意識と所得が高い層だけではなく
これからは所得が低い方へのフォローをしていく
ことも必要なのではないか。

アメリカで「ファイブ・ア・ディ」が奏功したのは
低所得層が「死活問題」として、青果物摂取に取り組んだ面も大きいのでは。
(健康保険がないなど、日本と条件の違いもある)

日本で同じで、所得の低い人ほど野菜を食べない傾向にある。
長期的にみて所得が低い方に野菜をどうやって楽しんで食べてもらうか。
買えない人に、どうアプローチしていくか。
それには規格の簡素化も必要かもしれない。

  

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野菜のおいしさやその魅力を伝えていくことは、もちろん大切なことです。

 そしてさらに、
“青果物摂取拡大”という目標の中に、
とても大きな課題があることを感じました。

最後に、

講座の終わりで宮澤氏が私たちに投げかけてくれたメッセージを、
ここでみなさんと共有したいと思います。

『所得の低い人にどうアプローチすればよいか。
みんなで考えてほしい。
楽しんで食べるというのもいいかもしれない。
いろんな考え方を提供して頂ければと思います』


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 レポート作成者 一谷史子(ジュニア野菜ソムリエ)

<野菜通信コラボ企画 第6弾>
シーズン到来!アスパラガス新発見!

■日時:2014年5月23日(金)19:00~20:30
■講師:鵜藤佳奈さん(アクティブ野菜ソムリエ)
■場所:日本野菜ソムリエ協会本部 渋谷教室
 
今日は春のエネルギーがいっぱい詰まった大好きな野菜の1つ、
アスパラガスの野菜教室。
講師はいつも様々な角度から野菜・果物の魅力を引き出してくださる
鵜藤佳奈さん。
今回も盛りだくさんの内容です!
 
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原産地は南欧の地中海沿岸~東欧、小アジアトルコ周辺
ヨーロッパでは2000年以上前から自生するものや食用として栽培し食べられてきた野菜
日本へは江戸時代中後期、オランダ人により長崎へ
この頃伝わった野菜は「オランダ○○」という和名が多く、例えば
ミツバは「オランダゼリ」セロリは「オランダミツバ」
イチゴは「オランダイチゴ」でした。
ではアスパラは「オランダ○○」?ヒントは傘を差す鵜藤さん。正解はレポート最後に!
ちなみに当時は庭園の観賞用でした。小さく可愛いらしいお花です。
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生産量日本一は北海道
冷害に耐えうる農産物としてアスパラガスに注目した下田喜久三さんは缶詰加工会社を設立、
北海道の気候に適した新品種「瑞洋」の開発や
北海道産業発展のため海外視察に行くなどご尽力。
アスパラは缶詰資本によって誘発導入されその成長とともに発展されてきたことが
イメージできます。
世界の生産量<2012>(単位:万t)
1位は中国(735)2位ペルー(37.7)3位メキシコ(12)
貧困活動が活発なペルーは注目株!輸出農産物の生産を拡大して貧困層の雇用や生活水準の向上、
安定に寄与する点は素晴らしいと感じました。
年間出荷量<2012>(単位:t)
1位は北海道(4510) 2位佐賀県(2550) 3位長野県(2240)
面積を考えると2位佐賀県の出荷量に驚きます。アスパラは特に鮮度が大事ですが
インターチェンジと空港が近く流通も良いのではないかと
鵜藤さん目線の鋭い解説が続きます。
育ち方は絵に描きました!

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品種群
店頭では品種名が明記されることがないので初めて聞くものばかりで新鮮です!
グリーン)90%UC-157(ウエルカム) 10%スーパーウエルカム ガインリム
     その他ズイユウ さぬきのめざめ ハルキタル 春まちグリーン
           ずっとデルチェ どっとデルチェ
ホワイト)グリーンに同じ
      遮光方法2つあり、軟白栽培して伸ばす
       ・盛り土の下で光を当てない
      ・光シートを2重に被覆して真っ暗にする
パープル)Purple Passion Pacific Purple はるむらさきエフ
      グリーンよりも糖分が多い(他栄養価はグリーンに類似)
      表皮にアントシアニン含量が高い やわらかい 太い 晩生 収量低め
      紫が「太い」のは染色体が4倍体で植物自体大きくなる特徴があるそうです。
       本日の紫は4本1280円!高級品です!!
主な栄養価、機能成分
アスパラガスの学名Asparagus officinalis L.のオフィシナリスは
ラテン語で「薬用」という意味があり古代ギリシャでは薬用野菜として利用されたほど
ビタミン、ミネラル類が豊富でまさに健康野菜です!
特にたっぷり含まれるアスパラギン酸などアミノ酸は疲労回復に、
注目の機能性成分ポリフェノールの一種で穂先に含まれる「ルチン」で
毛細血管も丈夫に。またホワイトの栄養価は太陽を浴びて育ったグリーンには及ばずも
盛り土方法に多い「サポニン」の一種「プロトディオシン」を多く含み
抗酸化・滋養強壮作用、最近の研究では抗腫瘍作用もわかっているそうです。
 
グループワーク☆紫色を残すには?
加熱するとアントシアニン色素が変性し緑色になる紫アスパラ。
色を残す加熱方法が気になります!
 
紫色が維持でき味も満足なのは素焼きでした。実践してみたいです! 
いよいよ食べ比べ。
7品種をそれぞれ生、茹で、素焼きでいただきました。

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右下から時計回りにパープル 
ホワイト(盛り土)+アスペルジュ・ソバージュ         
グリーン(細)  
グリーン(太) 
ホワイト(遮光シート)+ミニ
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ホワイトの甘みとほろ苦さのバランスが私好みです!香りや食感、
味わいがそれぞれ異なり参加者のお好みも分かれました。
時期が合わず入手できなかったピンク色の「ロゼアスパラガス」と
スーパーロング「さぬきのめざめ」のご紹介も。
最近は色やバリエーションも増えているのですね。
加熱すると食べやすいけど今回初めて味わった生のさわやかな香りと
みずみずしさは私にとって特にアスパラを感じる時間となりました!

アスパラレシピ試食タイム!
 

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紫アスパラガスとかぼっコリーのマリネ
鮮やかな色のマリネは食感が良くやさしい味わい。
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アスパララーメン ヘルシーとんこつ風
ピーラーカットのアスパラはコクのあるスープとなじみ食べ応えあり
その美味しさが忘れられません!
 
贅沢な食べ比べと今回も好評の美味しいレシピ☆ご馳走さまでした!
最後に。アスパラの和名、正解は「オランダウド」でした。
アスパラガスを知って感じる楽しい講座はあっという間でした!
今が旬のアスパラガス。モグモグ食べてジメジメするこれからの時期を
元気に乗り切りたいですね!
<レポート作成:今本由香>
アクティブ野菜ソムリエ 看護師
ジュニア食育マイスター ベジフルビューティセルフアドバイザー
野菜や果物のパワーで毎日を元気に、食べて笑顔に! 
皆さんの背中をそっと押せるようなそんな取り組みを目指しています。

はじめてでも安心!プランターでもできる野菜づくり ~コマツナ編~

日時:平成26年6月9日(月)13:00~
講師:伊藤総司 先生
場所:協会本部 渋谷B教室


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実は、ほうれん草LOVEで、
買い物に行ってもコマツナよりほうれん草を9割方選んでしまう私ですが、
「ジュニア野菜ソムリエ講座 ベジフル入門」の授業での
伊藤先生の授業がとても興味深かったので、
「きっと、先生のお話を聞けばコマツナも好きになるに違いない!」と思い受講しました。
さらに、野菜のみならず、ベランダの草花を枯らしてしまうのが得意な私ですが、
こんな自分でも簡単にできそうだし、野菜を育てられるようになるきっかけになれば、
興味の幅も広がるのかなあと、自分に期待をして。。。

講座当日は、授業前に突然のスコールのような大雨が降り、
無謀にも自転車で会場へ向かっていた私も大被害を受け、
ちょっと遅刻&服はずぶ濡れ&写真をとろうとしたら携帯が濡れて壊れてしまい・・・(泣)
なので、写真は残念ながら残せませんでした。

気を取り直して、いろいろな種類のコマツナの味見。
(この日試食したのは先生の畑で朝とれたもの!)

コマツナにも、葉が大きく肉厚なもの小さいもの茎が紫色をしているものなど、
種類によって本当に味わいが全然違いました。
コマツナは、お浸しなど加熱して食べるという先入観で固まっていたので、
じっくり生で味わう、というのは初めての経験でした。
小さめの葉の薄いものはクセがなく、ぜひ今度サラダにしてみたいな、と思いました。

そして、実際にコマツナの種を植える準備について説明をいただきました。
「野菜の育て方の本」の類のものを見ると、
聞いたことのない肥料の名前や、わざわざ買わなきゃダメ?というような道具がでてきて、
「ハードルが高い!めんどう!無理!」と思ってしまっていたのですが、
プランター・肥料を用意すると、「あとは日常で使うものも活用すれば大丈夫。」と先生。
意味不明だった肥料の事もわかり、私でも出来そう・・・と思い始めてきました。

種まきのコツも教わり、いよいよ各自のポットでMYコマツナを作りましょう、ということに。

各自のポットに土を入れ、
一直線上に播く「すじまき」か、円状にまく「点まき」にするかは、
各自好みで選び、小さな小さな種をパラパラっと。
土を被せ、ネームプレートをさしたら、もう完了です。
あとは家で水やり、肥料のお世話をすれば、なんと3日程度で芽が出てくるそう!
楽しみです♪

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種のまき方、水の与え方によっても、コマツナの育ち方に違いがでるそうで、
密集してまくよりも、間隔をあけてのびのび育てると葉が大きくりっぱなものに育つし、
水を多めにやると柔らかい葉、控え目にするとシャキシャキとした葉に育つ
そうです。
なるほど~

もちろん無農薬なので害虫管理の注意点も教わり、収穫。
よく「朝どれ野菜」と言いますが、
植物は日中に葉で光合成した養分を夜のうちに使ってしまうので、
葉を食べる葉物野菜は午後から夕方にかけて収穫したほうが栄養価が高いのだそうです。
収穫の時期によって栄養価って変わるのですね!考えてみたら納得。
ですが、日頃「栄養価=食品成分表の数値」で仕事をしている私には
そこまで考えが及ばずにいました。

いつも、野菜の事を「彼ら」とか「この子たち」と呼ぶ伊藤先生。
野菜への愛情を感じます。
私も、育ってきたコマツナをなでなでしながら(なでたり、やさしい声かけですくすく成長するそうです!)
愛情をもって育てて、美味しくいただきたいと思います♪

★プロフィール
小林 千晴(ジュニア野菜ソムリエ・管理栄養士)
高齢者施設の管理栄養士として高齢者の栄養管理業務のほか、
東京都大田区・文京区の介護予防教室の栄養講座を担当しています。
野菜の知識や魅力を、仕事でかかわる皆さま、家族や周りの人々に
広げていけたらいいな、と切磋琢磨中です。

『野菜教室』~神秘的な果実~ビワ~

日時:2014年6月2日 19:00~21:00
講師:小宅祐子さん (アクティブ野菜ソムリエ)

場所:日本野菜ソムリエ協会本部 渋谷教室
 

 身近な果実、ビワ。
知っているようで知らないこの果物についての講座があると知って参加しました。

講師の小宅先生は明るくハツラツとした長崎出身の素敵な先生でした。
長崎の名産品でもあるビワをこよなく愛する、
そんなエピソードを交えてお話は始まりました。
早くも講座への情熱を感じつつ、
次に参加者一人ずつの自己紹介でした。名前、出身地、
その地の自慢の食べ物を紹介し、会場の雰囲気もグッと盛り上がってきました。

 《野菜果物の基礎知識》
ここでは野菜果物の摂取量の理想と現実、栄養素について分かりやすく解説があり、
摂取量については模型を使って目で見て分かりやすく説明してくださいました。
ちなみにビワだと1個約40g~50gだそうです。
また特にビワは旬が短いそうです。今こそぜひ食べたいと思いました。

 《ビワクイズ》
次は4択のクイズ、10問です!
ビワの科名や旬、選び方に保存方法・・・私が意外に思ったのは、
ビワが日本に伝来した時代が江戸時代だった事でした。
名前の由来は平安時代から栄えた楽器の琵琶に似ていた事から
《枇杷》と名付けられたそうです。
最後の問題は頭に浮かぶビワの断面像を描くというものでした。
実は頭の部分に隠れた雄しべがあり、しっかりと観察できる貴重なクイズとなりました。


 《食べ比べ》
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クイズで頭を使った後は味覚も冴えているはず!
今回は「茂木」、参加者一番人気で糖度が高く果肉
が柔らかい特徴の「なつたより」
個人的に好きだった甘み・果汁が多い新品種の「涼風」、「富房」、「希房」
の5種類でした。品種によって皮の厚さや甘み、香りが違うのが印象的でした。

 《小宅先生おすすめレシピ紹介&試食》
・ビワドレッシング

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新鮮でおいしそうなサラダにはビワで作られたドレッシングがかかっていました。
ビワのβカロテンは油と一緒に取ると吸収率がUPするとの事で考案されたそうです。
レモン・バルサミコ酢の酸味とビワの甘みが口の中でさわやかに広がりました。

・びわのヨーグルトケーキ 皆さまに大好評でした!!
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びわのヨーグルトケーキはまるでムースのようで、
ヨーグルトの風味も加わって口の中でふわっと広がり、
ダイスカットされた柔らかいビワが絶妙な食感で残ります。
こちらも炊飯器で仕上げる簡単レシピ。ヘルシーでさらりと食べられます。

 《ビワ葉と種の効用》
ビワの葉や種にはアミグダリンやタンニンなどの機能性成分があり
疲労回復、糖尿病予防、アレルギーの改善など様々な効果が期待できると言われ、
種にはそれらが、葉よりも濃く含まれているそうです。

 《ワークショップ》
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最後はビワ茶、カレー、ジャム、ゼリーなどビワを使った加工品の味見をしながら、
各グループでも「新しい加工品のアイデアを出そう」というものでした。
皆さんと知恵を出し合うと今にも商品になりそうなアイデアがどんどん出てくる
という楽しいワークショップでした。
 
最後に、今回アシスタントとしてお手伝いされていた
野菜ソムリエでベジフルビューティーアドバイザーの伊藤友子さんより、
古来より薬効を期待され使われているビワの葉や種について、
ご自身の体験談を交えてのレクチャーも特別にありました。
こうして五感をフル稼働させた楽しい講座が終わりました。
美味しいだけでなく昔から捨てるところがないほど重宝されていたビワ
そんな神秘的な果実の魅力に引き込まれた2時間でした。

レポート作成安藤明子 野菜ソムリエ 調理師 
輸入食品会社の食材を使ったレシピの考案と写真の提供、
自治会子供会の食育の企画などを手がけています。

【名古屋】~旨味を学ぶ~ 食べるなら今!乾しいたけには旬がある!

2014年6月4日(水)
VMC  ~旨味を学ぶ~ 食べるなら今!乾しいたけには旬がある!

●日時:2014年6月4日(水)11:00~13:00

●講師:土田 美緒
        (アクティブ野菜ソムリエ/大分 乾しいたけ食の伝道師/
     ベジフルビューティーセルフアドバイザー)

●場所:協会本部名古屋教室

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今日は野菜といってもいつもとは少し違って「きのこ」
しかも「乾物」というなんだか珍しい?VMCに参加です。

講師はNAGOYAチョコベジGirlsでおなじみの土田美緒さん。
チョコベジとは全く違った「大分 乾しいたけ食の伝道師」の顔をお持ちだったんですね。

さて、講座は満席。
会場には原木が並んでいたり乾しいたけの数々の見本
楽しげなしいたけの帽子まで。。。熱気がむんむんです。


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そんな中運ばれてきたウェルカムドリンクは大分県椎茸農業協同組合(OSK)のしいたけ茶
お吸い物みたいで美味しい。気分はすっかり乾しいたけです。

今日は講師の土田さんの他に、大分乾しいたけ食の伝道師のお仲間が
東京から応援に駆け付けていらっしゃいました。
田上有香さん岩崎真理子さんです。
お二人の楽しい自己紹介のあと、ミスターチェーンソーこと
大分県林業研究部きのこグループ
乾しいたけ広域普及指導員の山本公一郎さん
からも自己紹介。


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いよいよ乾しいたけ講座の始まりです。

乾しいたけの方が松茸より高級品だった時代もあったという驚きの話から。
松茸よりも乾しいたけの方が勝るものは何?
それは今日のテーマでもある「旨み」

しいたけには「原木栽培」「菌床栽培」があるってみなさんご存じでしたか?

「原木栽培」は文字通り本物のクヌギやコナラの木にしいたけ菌を植え込んで森林の中で
時間をかけて栽培するもの。

「菌床栽培」は原木の代わりにオガ粉に米ぬかなどの栄養剤を加え固めた培地に菌を植え
施設内で栽培するもの。

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当然この栽培方法の違いで味や歯触りいろんな違いがあります。
生しいたけを購入するときにパッケージに書いてあるので知ってはいましたが、
この2つの栽培方法は乾しいたけを語るのに大事なポイントなんです。

現在、生しいたけとして流通しているもののほとんどは菌床栽培のもの。
でも大分の乾しいたけはすべて原木栽培のものが使われているんだそうです。
ちなみに中国産の乾しいいたけはほとんどが菌床栽培とのこと。

おいしい、しいたけを発生させた後の原木は朽ちて自然に帰っていくそうで、
このような「木が食料を生む」といった農林水産循環システムが評価され、
国東半島・宇佐地域が「世界農業遺産」に2013年5月に登録されたそうです。

そんな大分県は乾しいたけの生産量が約4割。もちろん日本一とのこと。
大分の乾しいたけの特徴はしいたけのシンボルマークを作ってトレーサビリティシステムを導入
きちんと管理された安心安全な商品が私たちの手元に届いているんですね。

ここからは配られた資料の詳しい写真、映像を見ながら山本さんから
しいたけの栽培方法についての説明がありました。
原木を林から伐採するところから始まります。
危険な重労働。細かい手作業。
実際にチェーンソーで木を伐り、作業をしている山本さんからのお話しだからこそ
よりいっそう興味が持てました。
原木に「種駒」というしいたけの菌を植え付けるのですが、なんとその原木は
約1年半も林の中で寝かせるそうです。
時間がかかっているんですね。

次は土田さんからの講義の続き。

しいたけの発生時期は10月から翌5月。
10月~12月に採れたものを秋子
1月~5月に採れたものを春子というそうです。

そしてお待ちかねの「春子」「秋子」の食べ比べ。

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見かけもですが、歯ごたえや香り、うまみなどが違うんですね~これが・・。
ここで「ピ~ン!」と来た人。すごいです。
今日のタイトル「乾しいたけには旬がある!」
つまりしいたけはその発生時期によって違いがあって、それによってがあるということ。
う~ん奥が深いです。

のちほど、しいたけの種類でも説明がありましたが、日和子(ひよりこ)雨子(あまこ)など
しいたけの呼び方には「子」がついています。
なんだか子どものように可愛いがっている感じがして生産者の方たちの愛情を感じてしまいます。

続いて、よく私たちが耳にする「どんこ」「こうしん」などの乾しいたけの呼び名、
あまり聞きなれない「こうこ」と加えて見本を見せてもらいながら、その特徴の説明がありました。
なんとなく選んでいましたが、ちゃんと特徴があり、おすすめの使い方があると知りました。

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次は、乾しいたけの栄養効果
「骨を丈夫にするビタミンD」
「食物繊維のダイエット効果」
「免疫力アップ」「コレステロールを下げる」「血圧を下げる」
などなど、現代人の食事にはとってもありがたい数々の期待できる効能があるんですって。

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もう乾しいたけを食べないわけにはいかない、って思いました!

そこで食べるにはまず戻さないと。これって意外と難しい・・・。
土田さんからおすすめの方法を伝授。

・乾しいたけを流水で洗いほこりや汚れを取る。
・乾しいたけをふたの出来る保存容器にいれ、かぶるくらいの冷水を加え、ふたをして冷蔵庫で1晩置く。

これだったら簡単ですよね。

お湯で戻すより、味も効能もずっといいそうです。
この他にも豆乳やトマトジュースを使って戻すとっておきの戻し方などを紹介して下さいました。

そろそろお腹がすいてきました。
いよいよ試食タイム!

配られるとあちこちから小さな歓声が起こります。
なんと贅沢なランチプレート、スープも付いています。

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「トマト風味の混ぜごはん」
「しいたけ(こうこ)のステーキ」などの全4品。
このステーキの肉厚なこと。
戻して焼いてなおこの大きさを保つ姿は堂々としています。
初めて食べる食感、食べごたえでした。

「豆乳のポタージュ」は乾しいたけの独特の味が濃厚。

どれもおいしくてすぐに試してみたいメニュー。お腹がいっぱいになりました。

食事のあとにはクイズタイムもあり、みんなで楽しみました。
そして最後には期待のおみやげ、乾しいたけ。

なんと「どんこ」「こうしん」の2種類もいただき、本当に想像以上に盛りだくさんの講義内容で
みなさん大満足の様子でした。
それを証拠にしいたけに扮して写真を撮る人多数。。。

この講座は今まで持っていたなんとなくの疑問に答えてくれ、新しい知識をいただき
産地のご苦労の一端を知ることができ、乾しいたけの美味しさを再発見し、
乾しいたけを身近に感じることができた貴重な2時間でした。


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講座をしてくださった土田さん、大分から飛行機会社の人にチェックを受けながらも
原木を運んできて熱心に説明してくださった山本さん、伝道師のお仲間のお二人、
そして名古屋支社の方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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【レポート作成者】
野菜ソムリエ 中條 順子

食べるなら今!乾しいたけには、旬がある!
~世界農業遺産の地から乾しいたけの旬と旨みの秘密おしえます~

講座の開催日時:2014年5月21日
場所:日本野菜ソムリエ協会本部 渋谷教室

講師:大分乾しいたけ食の伝道師4名
(岩崎真理子さん、牛原琴愛さん、梅田和幸さん、田上有香さん)


乾しいたけに旬?
旬のもの好きな私でも、乾しいたけの旬は考えたこともなかったので、
講座名に惹かれて受講しました。

部屋中に、乾しいたけの香り漂う中、大分乾しいたけ食の伝道師4名の
元気な挨拶から始まりました。
受講生もみんなワクワク♪

まず始めに、大分林業研究部きのこグループ乾しいたけ広域普及指導員の
山本公一郎さんから、大分県の乾しいたけについて説明がありました。

大分県の乾しいたけ生産量はダントツ日本一。
全国のおよそ40%を占めているそうです。


また、大分県の乾しいたけは、原木となるクヌギの木も
100%大分県産のものを使用して栽培されていること。


トレーサビリティーを導入していて、商品ごとにつけられたシリアル番号から、
流通履歴を追求できるようになっていることを教えていただきました。
安心、安全への取り組みが徹底されていて、驚きました。

栽培にも、手間と時間がかかり、クヌギの木が原木となるまでに15年、
さらにその原木を伐採、菌糸の打ち込み、
伏せこみなど5つの工程を経てしいたけを収穫するまで
2年以上もかかるそうです。

旬は10~翌5月で、10~12月に収穫されるものを“秋子”、
1~5月に収穫されるものを“春子”と言うそうです。

“子”がつくのは、農家さんが子供のように大切に大切に育てるから♪
他にも、12~2月の寒い時期に収穫され少量だが肉厚で品質の良い“寒子(かんこ)”
雨に当たってしまったあまり品質の良くない“露子(つゆこ)”
見た目があまり良くない“黒子(くろこ)”などなど
全てに“子”がつくそうです。

“春子”と“秋子”の食べ比べをさせてもらいました。

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春子は肉厚でコリコリとした食感、香りが強く、本当に乾しいたけ?と
疑がってしまうほどの美味しさ。
秋子は、やや薄めだが、じわっと旨みがありさっぱりとした後味。
収穫時期が違うだけで、こんなに見た目や味に差が出るとは驚き。
それに乾しいたけが、水で戻しただけでこんなに美味しいことも驚きでした。

乾しいたけの栄養についても、勉強しました。ビタミンDや食物繊維、
カリウムについては知っていましたが、
レンチナン、エリタデニンは初めて知りました。
どれも私たちがより健康に生活するのにとても必要な栄養素です。
生のしいたけも美味しいですが、乾燥させると栄養価も旨みもアップします。
乾しいたけを積極的に食べたくなりました。

そしていよいよ、乾しいたけの魅力を味わう“乾しいたけ弁当”の試食の時間。
乾しいたけを使ったごはん、和え物、ドレッシング、餃子などなど
全部で9種類の乾しいたけ料理が並ぶ。

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乾しいたけだけでこんなにたくさんの料理ができ、それぞれ乾しいたけが
他の素材の美味しさを引き立てつつ、旨みを主張してくる。
乾しいたけすごい!!

乾しいたけは我が家にも常備してありますが、煮物くらいにしか
使ってあげていなかったので、とても勉強になりました。

乾しいたけは戻すのに時間がかかるので、食べる機会が減っている方も多いと
思いますが、栄養面ではもちろん日本の農林業を守るためにも
積極的に食べて欲しいと思いました。

私たちが原木しいたけを食べることで、クヌギ林の伐採と再生が繰り返され
森林の活力を高め、水を浄化したり多様な生態系を育み、
自然環境を守ることにも繋がります。


(ちなみに戻すのは簡単で水につけて冷蔵庫に8時間程度入れておくだけで
美味しく戻り、冷凍保存も出来ます。)

乾しいたけの魅力、美味しさ、作り続けていくことの大切さを学んだ、
あっという間の2時間でした。
頭も心もお腹も満たされました。

*名古屋でのイベントレポートはこちら↓
  http://vf.way-nifty.com/vmc_report/2014/06/post-b576.html

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《レポート作成》
森 加奈子ジュニア野菜ソムリエ)
食を通じて野菜や農業、地域の魅力を発信していきたい。
の想いで農業と食を繋ぐ仕事をさせてもらっています。

【名古屋】伝える言葉、伝わる言葉

2014年5月25日(日)
VMC 伝える言葉、伝わる言葉

●日時:2014年5月25日(日)10:00~12:00

●講師:小野田 真由美先生
        (アクティブ野菜ソムリエ
     ジュニア野菜ソムリエコース ベジフルコミュニケーション講師
     NHK京都放送局キャスター)

●場所:協会本部名古屋教室

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人前で話すことが苦手な私…。
今後野菜ソムリエとして、野菜や果物の魅力を相手に伝えたい
でも人前に立つと緊張するし、どうやったらうまく話すことができるの?

今回は、そんな私にぴったりな『伝える言葉、伝わる言葉』がテーマの講座でした。

講師は、アクティブ野菜ソムリエであり、
NHK京都放送局のニュースキャスターも担当する小野田真由美先生
さすがキャスター!というプロの技を伝授いただきました。


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始めに先生は「野菜の魅力を伝える時は“自分自身が野菜のマイクになる”」
お話されました。

え?“野菜のマイク”?受講生は皆、ハテナ顔です。

自分自身がマイクになったつもりで、自己紹介をすることになりました!
しかし、何から話していいのか…。

ここで先生から、話を組み立てる時のポイントを2つ教えていただきました。
「これさえおさえておけば何分でも話すことができる」と、
小野田先生はおっしゃいます。

そのポイントは…
1つ目は「起承転結」です。例えば、
  起:名前や年齢 など
  承:出身地や経歴 など
  転:「なぜ、野菜ソムリエを目指したのか」
  結:今後の目標や夢 などの要素を入れて
 

2つ目は「冒頭にキャッチーな言葉をつける(結論から入る)」でした。
人を引きつけたり、興味を持ってもらえるような言葉を冒頭につけるといいそうです。
自己紹介の時には、“自分のキャッチフレーズ”から入るなどするとより魅力的になるそう。

この2つのポイントを参考に、それぞれが自己紹介文を考えました。
考えがまとまったところで、隣同士で向き合って1人2分間の
スピーチを行うことになりました。


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皆さんドキドキで、表情が固まっていましたね…。

緊張しながらも何とか自己紹介を終えたところで、先生からの講評。
ジュニア野菜ソムリエのテキスト(ベジフルコミュニケーションのページ)の復習に入りました。

復習内容は以下の通りです。

【よいコミュニケーションで気を付けること】
 ・姿勢
 (頭の先を糸でつられているようなイメージで背筋をピンと伸ばし、
  肩甲骨を内転させるような意識で立つ・座る・歩く)
 

 ・口角を上げた笑顔(元気がない時こそ笑って!)
 

 ・服装(装いからもメッセージを発します)
 

 ・言葉遣い
 (尊敬語・謙譲語・丁寧語を使い分けると信頼感が増す。
  くせがある言葉使いは直す努力を)
 

 ・婉曲表現(否定ではなく“肯定”を意識して話すと、優しい印象に)
 

 ・話し方
 (緊張すると話すスピードは早くなるので、心の中でブレーキを踏み
  “徐行運転”をするような感覚で)
 (声を出す時には、口から“弧”を描くように発し、
  一番後ろの壁にぶつける気持ちで)など            

復習をしながら先生がお話しされた中で、私が一番驚いたのは、
「話す人の印象は、90%以上が見た目や身振り手振りで決まる」ということでした。

一生懸命話しをしても、視覚からの印象で大部分が決まると言っても過言ではありません。
私も気をつけなくては!と身が引き締まる思いでした。

復習内容に加え、先生がコミュニケーションのポイントを教えて下さいました。

 ・お互いに目をじっと見つめて話すと緊張するので、
  “こめかみとこめかみ、あご先を結んでできた逆三角形の中を優しく見つめる”

 ・身振り手振りをつけて話す

 ・冒頭に「あの~」や「え~っと」をつけるのはNG→その言葉ばかりが目立ってしまう

 ・語尾を一緒にしない、違う表現にすると印象の幅が広がる

 ・聞き手もうなずいたり相槌を打ちながら聞くとコミュニケーションがスムーズに など

これまでのことを踏まえて、1つでも意識をしながら、
再度隣同士で自己紹介を行いました。

さぁ!今度はうまく話しをすることが出来たでしょうか?


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姿勢や表情を意識される方、身振り手振りをつけてお話しされる方…と
皆さん1回目より断然良くなりました。

少しの意識でこんなにも変わるなんて驚きです!

そして、次はいよいよ野菜の魅力を伝える内容に入りました。

先生が京都から、これまた珍しい「京の舞妓ふじ」というカブを持って来て下さり、
「起承転結」を使って、このカブの紹介をして下さいました。

 :私の名前は「京の舞妓ふじ」と言います。京都生まれの京都育ち。
   年齢は、3歳。この世に生まれて3年目の新しいカブです…
   (冒頭がキャッチーで相手を引きつけますね)

 :私の顔“身の部分”を見て下さい。舞妓さんを思わせるような色白の顔が、
   チークで色づけしたようにほんのりと藤色に染まっているんです。素敵でしょ?

 :私の美しい顔の秘密は、色白の部分は土にかぶり、ふじ色の部分は太陽をあびて
   キレイに色づいたのよ。

 :私は火を通すとホクホクで、きのこと一緒にソテーするととてもおいしいの!
   皆さん、私を是非食べて下さいね。


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野菜のマイクになる”とはこういうことか!」と、ここにきて私は納得しました!なるほど~
このように、起承転結の各ブロックに分けて、それぞれの出だしを覚えておけば後はスムーズにいくことが分かりました。

最後に先生から、
「気持ちや思いをのせて話をすれば、相手にきっと伝わります」
「今後皆さんが人前で話すときは、相手に何か1つでも伝わればOKです」
とお言葉をいただきました。

先生がおっしゃるように、うまく話そう話そうとするのではなく
気持ちを伝えることを意識して、、
今回学んだことを忘れず今後の仕事や活動に役立てていきたいです。

小野田先生のように、笑顔が素敵で相手を引きつける話し方が出来るように、
私も頑張ります。


今回は本当に勉強になりました。小野田先生、ありがとうございました。

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【レポート作成者】
ジュニア野菜ソムリエ
吉田 衣里

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