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2014年9月

「へべす」と「かぼす」 

「へべす」と「かぼす」 
〔日時〕2014年9月12日(金)14:00~16:00
〔会場〕協会本部 福岡教室
〔講師〕内田陽子さん (野菜ソムリエ)
     鶴田雅俊さん(宮崎県福岡事務所)
     伊東幸恵さん(大分県福岡事務所)

「へべす」を知らなかった野菜ソムリエとして勉強不足の私は、土地土地での呼び方の
違いなのかな?なんてぐらいのものでした。お恥ずかしい限りです。
まず「へべす」の紹介をしてくださる鶴田さんが、へベすをご存じでなかった方?との問いに 半数の方が、手を挙げられていました。少しだけほっとしたのは私だけでしょうか?

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まあそれには昔、門外不出で栽培をされていたと言うことにも関係がありそうです。
江戸時代に日向市の農家「長宗我部家の平兵衛」さんが、山に自生していたものを庭先に移植したのが始まり。日向の人々は嫁入りの時に苗を持たせ、料理の隠し味としていました。

特徴は、鮮やかな緑色、香りが非常に強い、爽やかな酸味とまろやかな旨み、果汁量が豊富
そしてなんと言っても種が少ない
生産者数は82名とあまり多くはないのですが、より美味しいへべすを作る取り組みとして
・しっかりと選定を行うこと(農薬の使用量を減らしたり、色の良い果実を生産することに繋がる)
・特徴のひとつで種が少ないへべすは、より種の少ない株を選んで接木で増やし残していく作業を何年もの時間をかけて選抜した結果の賜物です。
・根が元気でいるために毎年土の成分分析をして 肥料の量を決めておられる
おすすめの食べ方は色々有るようですが、なんと「へべすかき氷」これは24時間テレビで
も紹介されたくらいに 今一押しだそうです。

次は皆さん食したことのある「かぼす」を伊東さんによるご紹介です。

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江戸時代に医師が京都から持ち帰り、植えたのが始まりで、民家の庭先に薬用として植栽されていたそうです。
名前の由来は 皮を燻して蚊よけに使われていたらしく
蚊いぶし→かぶし→かぶす→かぼす
漢字では「臭橙」と書き 他には「酸橙」「香母酢」とも

生産量は、やはり大分県が全国一位で中でも臼杵市、竹田市がダントツに多いようですね。
品種も最近は種の少ないかぼすも有るようですが、まだ数量も少なく限定品のようです。
平成17年からは、品質の良い露地ものの「大分かぼす」を確実に提供するために 旬入り基準に基づいた適正出荷日を『かぼす旬入り宣言日』として初出荷されています。安心して美味しいかぼすが手に入りますよ。
おすすめの食べ方《絞り方》 皮を下にして斜めに絞ると、果皮のオイルが果汁に溶け込み香り豊かに食べられるそうです。
あとは味噌汁に絞って。塩焼きそばに一緒に炒めて最後に絞る・・・・・等

次は野菜ソムリエ内田さんの講座です。詳しく的確な説明で理解しやすい内容です。

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「へべす」と「かぼす」は、野菜的果実で香酸柑橘類(生食ではなく、香りや酸味を利用す
る柑橘類)に分類されます。香りによる癒し、調味料として減塩効果が優れています。
夏バテには絶大な効果の栄養素(抗酸化作用、鉄の吸収を助ける等のビタミンC、ナトリウ
ムの排出を促す等のカリウム、そして疲労回復効果のクエン酸)が豊富に入っていて果皮に
よりたくさん入っているので、果皮もしっかり利用して食べましょう。他に見分け方、保存
方法(残った果汁は製氷皿で氷を作ると便利)も教わりました・・・
いよいよ食べ比べです。口の中はもう酸っぱい状態になっています。

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海外レモン、すだち、へべす、かぼす4種類を食べ比べシートを使っての酸味、甘味、苦味
雑味、塩味の食べ比べ 皆さんそれぞれに感じ方が少しずつ違った結果になってました。
私はへべすは、果汁が多くて爽やかな香りが口の中いっぱいに広がり、かぼすは酸味は少なく、甘味、苦味、塩味がありしっかりした柑橘の印象でした。
内田さんお手製のレシピ提案は

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〔アジアンポテトサラダ〕マヨネーズを使わないポテサラで、スィートチリ、ナンプラー、へべすのドレッシングが爽やかな香りのする軽い口当たり
〔かぼすde自家製クリームチーズ〕とっても美味しいのに意外に簡単に出来そうかな
〔かぼす、へべす焼酎のケーキ〕しっとりしたケーキにほんのり香るかぼす、へべす
もうどれもこれも美味しく 大満足
最後のグループワークは、それはそれは皆さん「へべす」「かぼす」に興味を持たれた方々
レシピ、商品にするなら・・・アイデアがたくさんの発表となりました。

今回「へべす」「かぼす」それぞれに歴史がありその土地に根付いてきたもので、生産者の方々の良いものを作る取り組みを知り、美味しい食べ方等勉強になりました。またセールスにも力を入れておられ、へべすはファンクラブ募集中、そしてかぼすはなんと「かぼす音頭」CDでのPR 熱意がヒシヒシと伝わるセミナーでした。

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レポート作成: 野菜ソムリエ、jr食育マイスター 森田由美子
旬の食は健康はもちろん、人の心を癒してくれるをモットーに幅広い年代の方に
お伝えしていける様 活動して参ります。
 

【アカデミックレストラン】素材を知ってキレイになろう!~南信州食材deアンチェインジング・ランチ~

日時:2014年9月20日(土)
   11:30~13:30
講師:篠原絵里佳 さん (野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザー
             日本坑加齢{アンチェインジング}医学会認定師
             管理栄養士)

「アンチェインジング!」今日この言葉を何回聞いたことでしょう!
脳で理解して食べると、その効果が高くなるとも言われるそうです。
そう今日のテーマは、まさに「アンチェインジング!」

 レストランは、自然素材を大切に、出来る限り国産、有機材料を使ったお菓子、
パン、お料理にこだわっている「ラ・テール メゾン」


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早速、コースメニューは、5種類 (アンチェインジングワードに下線を引いてあります。)




① キヌア・ビーツ・マー君のミネラルキュウリ 
(ビューティーポイント:最初の「酢」で透明な肌へ・・・糖化を防ごう)

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素材のこだわりは、田中農園さんのマー君のミネラルキュウリ。
第13回野菜ソムリエサミットでは、購入評価大賞&食味評価で4位入賞。

キュウリを育てる時に、特に気をつけているのは「養分」と「水」。
南信州という土壌と澄んだ水だからこそ作れるみずみずしさ!程良い固さ!
シャキシャキ感は、心まで潤してくれます。

ビーツの赤はベタシアニンベタキサンチンという抗酸化物質。
食物繊維ビタミンB群が豊富なキヌア、さらにお酢を摂ることで血糖値を上げにくくして、さあ、次のお料理へ!

② ブリオッシュとガブリエルのムースを添えて
(ビューティーポイント:油脂との合わせ技でSST[しわ・しみ・たるみ]をシャットアウト!)

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そのままガブっと食べられる程、甘くて美味しいからガブリエル!パプリカの事です。


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美肌3大野菜の一つ赤ピーマンのビタミンCは熱にも強いため、焼いたりスープにしてもOK!
豊富に含まれるβ‐カロテンは、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

ここで登場したお店自慢のブリオッシュに、「今まで食べたブリオッシュと違う!
美味しい!」の声が!


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そう、他の食べ放題の3種類のパンも、どれも本当に美味しく、皆様が「おかわり」なさる様子が印象的でした。

③ ていざなすのフリットとチキンのバロンティーヌ
(ビューティーポイント:チキンとナッツで潤美肌)

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伝統野菜の「ていざなす」は、とにかく大きい!篠原先生のお顔よりも大きい!


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米ナスの一種ですが、形は長め。大きいけれど味もしっかり、歯ごたえもばっちり!
調理法によって、その味や食感を楽しむことができるそうです。

本日は、高温で揚げてフリットで頂きました。もしかしてジャガイモ?と思ってしまう程のホクホクしたような甘さに驚きました。


「ていざなす」にそっくりな「鈴ケ沢なす」も南信州の伝統野菜。

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ならべると本当に似ていますが、「鈴ケ沢なす」は、和ナスだそうです。
まだまだ奥深いナスの世界を堪能!

そしてジューシーなチキンはたんぱく質
そのたんぱく質の分解、合成を助け、皮膚や粘膜の健康維持をしてくれるビタミンB6も、チキンに含まれています。

(篠原先生は、かつてレシピ作成の為、チキンを毎日食べた事があり、一週間で肌がツヤツヤ、髪まで伸びた、と言われた事があるそうです。)

またナッツに豊富に含まれる不飽和脂肪酸のオレイン酸α‐リノレン酸は、体内でDHAやEPAに変わり、血液サラサラ、動脈硬化も予防してくれます。

④ アルプスサーモンのホイル包み焼きと、きのこや松下さんのハナビラタケ
(アンチェインジングポイント:サーモン、ハナビラタケ、ハーブ・・・アンチェインジング食材満載!)

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海のない南信州にサーモンが!
棚田幼魚場で養殖しているサーモンだけが、アルプスサーモンと呼ばれています。

見た目も大事、と、綺麗な赤い色(アスタキサンチン)が出るように、餌もカニやエビなどにこだわり、綺麗な水で育てているそうです。

(ちなみに、アスタキサンチンは地球至上最も抗酸化力が高い成分と言われています。)


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「これ、一人分?」とびっくりするほど巨大なホイル包みで登場!
ホイルを開けると、ふわあああっと、ローズマリーの香り!
湯気が顔に当たるように覗き込みました。

篠原先生曰く、「逆 浦島太郎」とおっしゃるように、癒しの湯気の香りに、若返っていくような気持ちになりました。

(ローズマリーの香りは、記憶力アップ、認知症予防にも効果があると言われています。)

サーモンの横には、さりげなく塩レモン。ほのかなフランスバターの風味。
そして白くて可愛らしいハナビラタケ。

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ハナビラタケは、他のキノコよりもβーグルカンが多く含まれているそうです。
βーグルカンは、腸内細菌の餌にもなり、癌の予防にも良いと言われます。)

⑤ りんごとバニラアイス 自家製パイ添え
 (アンチェインジングポイント:りんごポリフェノールは美の味方!)

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 登場したりんごは、「シナノドルチェ」。
なんと、リンゴの皮と実の間には、玉ねぎの皮と同じ、抗酸化物質のケルセチンが含まれています。
さらにリンゴに含まれるペクチンは、腸の調子も整えてくれます。

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爽やかなリンゴと、濃厚なバニラアイスクリーム、そしてサックサクの自家製パイを一緒に食べる瞬間は、「女子の心わしづかみ!」でした。



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  私達を「わしづかみ」になさるイケメンシェフ、根本さんのお話からは、素材への愛と、お店への愛、何よりお客様を第一に考えて下さる温かい「想い」を感じました。

全体的に優しい薄味ですが、満足感高く、一つ一つの素材の風味や食感が生かされており、食べ終わっても喉が渇かずスッキリ。
篠原先生がおっしゃるように、本当に体に良い物は、本当に美味しい」という事を実感しました。



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  今日の為に、遠方より駆けつけてくださった、田中農園のマー君さんからは、キュウリをマイクに、キュウリ栽培へのこだわりや想い、南信州の素晴らしさをお話頂きました。



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  また、同じく南信州から駆け付けてくださったのは、あの有名な「南信州ベジフルユニット Yuisai」のお二人、殿倉由紀子さんと下井泉さん。
りんごを育てている太陽農場の殿倉さんからは、高品質、高収量、作業性の向上を図る最新の「新ワイ化栽培」についてお話頂きました。


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  フルコースを食べ終わった皆様の笑顔は、一層肌ツヤが良くなったように見えたのは私だけでしょうか?
きっとこの2時間で、体も心もアンチェインジングしているのでは?

 「アンチェインジングとは、単に若返ろう!ではなく、生き生きと健康寿命で楽しい毎日を過ごしましょう!という事なんですよ。」
とおっしゃる篠原先生のアンチェインジング話は、もっとたくさんありましたが、ご紹介しきれず残念。

またお話を伺える日を夢見て、それまでに一度、南信州を訪れて、新鮮な空気と水と食材でアンチェインジングの旅に出かけるとしましょう!!


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レポート:伊藤友子 (野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザー・食育マイスター・ジュニアアスリートフードマイスター)

【名古屋】野菜教室 ~みんな大好き 桃!~

野菜教室 ~みんな大好き 桃!~


日時:
20148 8() 11時~13

講師:アクティブ野菜ソムリエ 山本久美子さん

場所:協会本部名古屋教室

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早々と満席となり、お席の追加も行った今回の桃教室 

皆さんがいかに桃が好きなのかうかがえます。
 

講座受講前に私個人で調べたのですが桃は、

イチゴ、ミカンについで日本人の好きなフルーツだそうです。  


私はそんな桃の魅力を知りたい!
 

普段お目にかかれない桃に会いたい! 

という単純な思いから今回参加いたしました。  


教室の扉が開いていて入る前から桃のジューシーなあま~い香りが~♪
 
教室に入ると、受講者さんみんな天然の桃のアロマが漂う中、ニコニコ笑顔  


今回ご用意していただいた桃たち。本当にみんな美人さん揃いでした。

講座スタート

  

 

  

◇◆桃の育ち方◇◆ 

今回、講師の山本さんが実際取材された 

はっぴー農園さんでの桃の栽培法をご紹介していただきました。  

 
美味しい桃にするために枝のどこの部分の花を残しておくのか、 

袋掛けは効率が良い二重袋が主流になってきているがコストの問題がある 

などのお話… 


農家さんが桃を育てるまでの大変さを知ること、とても勉強になりました。
  



◇◆生活に役立つモモ知識◇◆  

桃の皮の剥き方について教えていただいた方法が 目からウロコでした!  

 

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わたしは今までずっと手に桃を持ち皮を包丁で剥き 果肉を果実の外側から包丁で削いでいました。。。  

教えていただいた方法だと桃を極力傷めず、

果汁も無駄にせずにいただけるのがとっても嬉しいです  

 

◇◆食べ比べ◇◆ 

 

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★山梨からやってきた桃 4種類です。 


《浅間白桃 あさまはくとう
 外観:キレイな赤色  

《麗鳳 れいほう》 外観:濃い赤色 食感:りんごに似たサクッとした食感  

《なつっこ》 外観:濃い赤色 香り:甘いジューシーな香り

《黄金桃 おうごんとう   外観:全体が黄金色 香り:若干青い香り 

   

 

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食べ比べの中で浅間白桃が一番甘く感じられましたが、
 実際には糖度が一番低くて驚きました。 

 

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◇◆桃のレシピ◇◆ 

桃とトマトの冷製パスタを 教えていただきました! 

 

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今人気の塩レモンも使った冷製パスタ しっかり流行も取り入れた一品です♪ 

   

桃の甘みとトマトの酸味、旨味が合う合う! 

ぺろりと一皿いただけました。  


旬の野菜やハーブを使って料理教室を主宰している
 

私のレシピの引き出しが増えそうです 


桃の人気の理由…
 

それは、可愛らしい外観、手にとった時の優しい触感、

皮を剥いた時の甘い香りとジューシーさ  食べた時の口どけ、
色々なものが相まって『潜在的』にみんな好きなのではないのかな、

と思います。  

 

 

最後に。。。

2時間という時間で桃の持つ沢山の魅力をしっかりまとめていただき 

お話いただいたアクティブ野菜ソムリエの山本久美子さんをはじめ 

講座に携わっていただきました皆々様方
一層桃が好きになりました。
 
私は、今回学んだことをまずはお料理という形で表現したいと思います。 

本当にありがとうございました! 

  

 

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【レポート作成者】

アクティブ野菜ソムリエ 保田 まり子 

【名古屋】愛知の野菜を知ろう ~田中先生と伝統野菜 てんぐなす を食す会~

愛知の野菜を知ろう 
~田中先生と伝統野菜 てんぐなす を食す会~

●日時:2014年7月26日(土)11:00~13:00

●講師:田中稔先生
        (ジュニア野菜ソムリエコース ベジフルクッカリー講師)

●場所:食堂ハタケタナカ

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今日の講座はレストランイベント!
場所は田中先生が手がけるお店、食堂ハタケタナカでの開催です。

てんぐなすとは・・・
奥三河で種とりをし続けているナスの一種で、愛知県の伝統野菜に指定されています。
見た目はとても大きく、人の顔以上の長さがあります。もちろん重さもずっしり。
皮は薄く、果肉はやわらかく水分を多く含んでいるため、おいしいとの評判です。
ナスの側面から天狗の鼻のような突起がニョキっと出ることもあるそう!
今回の材料用に仕入した50本の中に唯一あった、
まさに天狗鼻を持ったてんぐなすも見させてもらいました。
かわいいです!

明るくて開放感抜群の店内は満席!参加者と田中先生の熱気で満ち溢れています。
あいさつもそこそこに、さっそくてんぐなすを使ったお料理が出てきました。

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まずは蒸してんぐなすのサラダです。
4切れあるてんぐなすのうち一切れは生のままでしたが、生でもアクもなくおいしい!
やはり新鮮なものはアクが少ないそうです。
オクラやミニトマトのしっかりした食感の中に、
蒸したてんぐなすのとろっとした柔らかい食感が際立っていました。

続いてはランチプレートです。

厚焼き玉子
畑のジャガイモサラダ
かぼちゃコロッケ
トマト・緑野菜のごま油和え
炒めてんぐなすのだし醤油かけ

そしてご飯はとうもろこし入りのとうもろこしご飯
汁物にはこれまた焼きてんぐなす入りのお味噌汁をいただきました。

どのお料理も素材そのものの味を生かす味付けで調理されており、
彩り、形や盛り付けにも田中先生のこだわりが伺えます。
肝心のてんぐなすの味はと言えば、炒めてんぐなすのだし醤油かけは
かなり厚切りにされたナスが
やわらかーくなっていて、うまみがぎゅっと詰まっているようです。
箸で割けるとろっと感。決め手はフタを閉じて蒸し煮の状態にするそうです。
シェフならではのひと手間まで惜しみなく教えていただきました。

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最後にてんぐなすのキャラメル煮ロールケーキもでてきました。
ロールケーキの芯の部分に、キャラメル煮にして甘くなったてんぐなすが
入っているものです。
野菜スイーツでありがちな、野菜の原型を留めないスイーツではなく、
ナスが真ん中に存在感をはなっています。
甘いナスを今まで食べたことも考えたこともなかった私は、恐る恐る口に入れてみました。
その瞬間の衝撃といったらありません。
噛むとじんわりと広がる程よいキャラメルの甘みと、それに負けないナスの旨み。
それを包むスポンジのコラボはもう最高でした!

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今回の講座にはてんぐなすを食すだけではなく、
実際に生産していらっしゃる方をお招きしており、
食事の合間に田中先生や参加者の方からの質問に答えていただきました。
てんぐなすは一つの実が大きくなって収穫に至るまで、実に約1か月も要するのだとか。

そんなに大きな株なので、ノリの養殖で使われていたノリ網で、
枝が垂れ下がらないように上から支えているそうです。
さらに生産者ならではの食べ方で、焼きナスの方法を教えてもらいました。
その方法に参加者のみなさんも驚きを隠せない様子で盛り上がりました。

今回の講座では田中先生の軽快なトークと
生産者ならではの栽培の話を聞き、さらにてんぐなすを様々な
おいしい調理法で食べ、新たな魅力を知ることができました。
田中先生、てんぐなすの生産者さん、有意義な講座をありがとうございました。

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【レポート作成者】
野菜ソムリエ 小笠原 直美

青果物セールスコミュニケーションセミナー

日時 :平成26年7月16日(水)10:00~16:50
場所 :協会本部 渋谷A教室
講師 :岩崎真理子 先生
http://www.iwasakimariko.com/

当店は日本野菜ソムリエ協会認定青果取扱店ですが、
青果店スタッフとして
「お客様に対しての接し方や話し方、セールスの仕方、自己流だけど大丈夫か。」
そんなことを日々考えながらお店に立っていました。

そんな時、「青果物セールスコミュニケーションセミナー」の開講を知りました。
講師は、岩崎真理子先生。
「話し上手で相手を飽きさせない、笑顔の素敵なパワフルな真理子先生だから、
きっと勉強になるに違いない」
と自分磨き、自分確認をするために受講を決意。

その通りでした!!眠くなる暇もありません。
学ぶこと・納得すること・確認できたことがいっぱいの素晴らしい講座でした。

当日の朝、教室に入ると、さすがの真理子先生。
参加者みんながお友達!!
みたいな雰囲気を作り出してくださり、さっそく名刺交換からスタートでした。

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4コマの授業、最初は基礎的な話し方レッスン
参加者の自己紹介から始まります。
自分を野菜や果物に例えて、
なんで自分はその野菜なのかを発表します。(今回は鮮魚の方も!)
もうこの時点で参加者とのコミュニケーションは出来上がっています。
そこから、本題。
お客様を惹きつける声の出し方を学ぶため、
口の開け方、発声・発音の仕方、姿勢、呼吸法のレッスン。

次に、お客様が求めている接客について学びます。
それに応えるために私たちが身につけなくてはいけないことは多々あるのですが、
特に、身につけるべき接客話法、
そして、売り上げを上げる接客トークのポイントを教えていただきました。

うちの店舗では、お客様が来店してくださったとき、
「いらっしゃいませ」ではなく、
「おはようございます」「こんにちは」でお迎えしています。
別に決めごとになっているわけではないのですが、まず「あいさつ」。
でも、これが良いことなのか悪いことなのか。
普通は「いらっしゃいませ」がスタンダードですよね。
うちって変わってるのかな?なんて思ったりしていましたが、
真理子先生が「こんにちは」の秘密についてお話ししてくださる中で、
間違っていないことがわかり、ホッとしています。

2コマ目、売り上げを上げるための話術レッスンでは、
「伝える力」をつけることが大事だと勉強しました。
お客様は、買う時に「自分の生活にプラスをもたらすか」を考えて買っていきます。
楽しい食事風景や家族の笑顔が見えるような、そんな風景がトークから連想できたら
「買っていこう!」と思ってくれるのです。
相手を思いやれば自然と相手に伝わっていくんですね。

そして3コマ目に、話す(トーク)と同じくらい大事な
「聞くこと、聞いてあげること」について。

話し手に信頼感を与える「傾聴」と、
気持ちをあるがままに受け入れる「受容」の大事さを学びました。

お客様の中には話を聞いて欲しくて買い物に来てくださる方がいます。
話をしたいがためにわざわざ忙しい時間帯をずらしてきてくれます。
聴くことに専念し、あいづちをうったり同調したり…満足すると買い物をして帰っていきます。
こういったお客様への対応についても「これでいいのかなぁ?」思っていた一つでしたので、これも解決。

最後は、現場で売り上げを劇的に変えるコツについて。
重要なのは、5感に迫る「AIDA」の法則。
パッケージ、チラシ、ポップなどで注意を引き、試食をさせ、商品に関心を持たせ、
商品説明等で買っていただく!!という流れが大事。
売れないときは「風」を起こすことも必要。
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一日の講座で学んだことは数多く、納得するものばかりでした。
自分が今までしてきたことがおおむね外れていなかったことが確認でき、
そしてぼんやりと抱いていた疑問に対して
真理子先生ならではのわかりやすい理論で納得できて、安堵しました。

そして、これからやらなくてはいけないことも新たに見つけることができました。
顧客の立場に立って物事が見られるよう、
喜んでいただけるように努力していきたいと思います。

 

プロフィール
下田祐子(野菜ソムリエ・日本野菜ソムリエ協会認定青果取扱店 八百健ストアー)
東京江戸川区で地域密着型の青果店でお客様とのコミュニケーションを大事にしています。

 【名古屋】野菜ソムリエコミュニティあいちコラボ企画

野菜ソムリエコミュニティあいちコラボ企画☆デンパークで梨生産者との勉強会

●日時:2014年8月2日(土)10:00~12:30

●講師:猪飼孝志氏
(梨生産者、愛甘水・甘ひびきの育成者)

●場所:安城市 デンパーク

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今年もの季節がやって来ました。
シャリっとした食感、瑞々しい果肉、清涼感のある香り…
の魅力はたくさんあります。


今日は安城デンパークにおいて「梨名人」猪飼孝志氏をお迎えして梨の勉強会です。
新しい品種「甘ひびき」の食べ比べとお話が聞けることがとても楽しみです。


まず梨についてコミュニティあいち代表の森さんからお話がありました。
  

<原産地> 中国、朝鮮半島
 
 

 中国や朝鮮半島から導入されたという説   
 日本に古くからある野生種(ニホンヤマナシ)から改良されたとする説   
 二つの説がある。


<栽培の歴史> 

梨は日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられて
いたそうです。
江戸時代には品種も増加し、明治以降に現在のような甘味が強く果肉のやわらかい
梨に品種改良されました。

梨の話、栽培の歴史は興味深いお話でした。

そして笑顔が素敵な”梨名人”猪飼孝志氏の登場です。

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猪飼氏は安城市で極早生品種の「愛甘水」を自ら育成し、晩成品種と組み合わせた
長期出荷体制を確立しました。
また「愛甘水」の品種登録から20年、2010年に新品種「甘ひびき」を登録し、
地域への普及を展開中です。
現在安城市の産直店舗2か所のみで限定販売している「甘ひびき」のお話です。


甘ひびき 
 ・愛甘水を親に赤梨の特性をもった新品種
 ・幸水より大玉(大きいもので800g以上)
 ・糖度は13度以上と甘味が強く多汁で繊細な果肉
 ・完熟させて収穫する         などの特徴があります。 

農家にとっても生活者にとっても良い品種を作ろうと種を蒔き、接ぎ木をし、
美味しくて病気になりにくいものを何十年もかけて探します。
100個の種は100種類のものになり、ひとつも同じものは出来ません。
偶然と偶然が重なって新しい品種が出来るそうです。
何十年かかってもそれは苦労ではなく、楽しくて仕方がないと言われたことがとても印象的でした



いよいよ食べ比べ です。

『極早生の愛甘水』
『甘ひびき』
『幸水』 
       の三種類をそろえることが出来る日程が難しかったそうです。

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その御苦労に感謝して大切に味わおうと思いました。
初めて食べる甘ひびきがとても楽しみでした。

外観、甘味、食感、清涼感、香りなどについて皆でゆっくり味わいました。

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好みは人それぞれですが、甘ひびきの人気は高かったようです。

梨の品種は早生から晩成まで特徴のある品種がたくさんあります。
甘味、食感、清涼感、香りもそれぞれ違います。
皆さんも時期を逃さないように食べ比べをしてください。 
また、新品種「甘ひびき」も食べてみてくださいね。

甘ひびきを20年かけて作った猪飼氏のお話は力強く、情熱が伝わってきました。
何十年もいろいろ試して偶然と偶然が重なって新しい品種が出来ると言われましたが、
単なる偶然ではなく何十年間かけて作り出した賜物だと思います。

また、デンパークに猪飼氏が植えた梨の木がたくさんありました。
見ながらのお話はまた格別で、時間が経つのも忘れてしまいそうでした。
多くの質問にニコニコと本当に嬉しそうに話される猪飼氏、
なかなか聞くことの出来ない貴重な話、参加しないと出来ない体験が出来て有意義な時間となりました。

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猪飼氏、そして企画開催された皆さん、ありがとうございました。
また参加したくなるような講座でした。

≪レポート作成≫
シニア野菜ソムリエ小川由美子

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