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2015年12月

九州発の黒豆「筑前クロダマル」&幻の香酸かんきつ「木酢」

日時: 2015.12.4 14:00~1600

場所: 協会本部 福岡教室

講師: 森田 由美子さん 

 アクティブ野菜ソムリエ ジュニア食育マイスター1

 メンタルフードマイスター2級 

             「ふらっと!!あさくら」住民ディレクター

ゲスト:

筑前町役場農林商工課     松澤 美穂さん  

筑前町クロダマル生産組合長  興膳 清治さん 

 JA筑前あさくら木酢部会会長/

 九州有機農業塾塾長                   森部 啓助さん 

 

Photo福岡の都心から1時間程度で,初めてでもどこか懐かしい田園風景が広がる筑前町。そんな筑前町の新しい顔「筑前クロダマル」と,伝統を誇る「木酢」のセミナーが開かれました。

 

1部は筑前町役場農林商工課の松澤さんから筑前町の紹介がありました。

「ちくぜん食の都づくり」を掲げ,食と農に力を入れ,「住んでよかった,訪ねてよかった,筑前町」になるよう努力されています。

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「食の拠点」ファーマーズマーケットのオープンに際し,筑前町を代表する特産の農産物を作ろうということになりました。筑前町には,品評会で農林水産大臣賞を取るほど,大豆を上手に作られる農家さんがいらっしゃるので,きっとおいしい黒豆も作れるに違いない,ということで,熊本で開発された黒豆「クロダマル」が選ばれました。

当初は3人の生産者で始まった「筑前クロダマル」も,今では生産者数25人,生産量も7.5tから33tと,4.5倍にもなりました。関連商品もおよそ100種になり,新しい農産物であるにもかかわらず,町の顔になりつつあります。

 

2部は,森田さんをナビゲーターとして,筑前町クロダマル生産組合長の興膳さんPhoto_4JA筑前あさくら木酢部会会長の森部さんから,クロダマルと木酢の紹介がありました。

興膳さんからは,「筑前クロダマル」の栽培方法や,「筑前クロダマル」を育てることでの地域交流(子どもたちの種まきや収穫体験など)のお話がありました。

乾燥すれば通年で販売できる「筑前クロダマル」ですが,枝豆もおいしく,普通に販売するのではなく「解禁日」を設けてプレミア感を出して,直売所でイベントを開催し,町おこしに一役買っていました。「筑前クロダマル」の豆もやしもおいしいそうなので,商品化が期待されます。

 

2_2新顔の「筑前クロダマル」とは逆に,伝統ある幻の香酸かんきつ「木酢」。森部さん宅のお庭にある2代目の古木は,樹齢が推定200年はあるもので,「木酢」の歴史の長さがわかります。生産者が少ないことと,標高の高い「夜須高原」など限られた地域でのみ育てられており,生産量が少ないため「幻」と言われています。

小ぶりながら,果汁がたっぷりで,種が少なく,使い勝手がいい木酢。他のかんきつと交雑しないよう,イノシシが出るような山奥で,竹林に囲まれたところに木があります。竹林のタケノコも出荷されていて,出荷時に出るタケノコの皮は木酢の肥料になります。そのように大切に育てられた木酢は,搾り汁を「筑前木酢」として販売,京都の方では「貴酢」としても販売されています。

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部は,森田さんによる,筑前クロダマルや木酢の栄養価のお話とレシピ紹介でした。木酢ジュースの実演では,森田さんの大胆な実演に,会場から歓声が上がりました。試食は,木酢ジュース,筑前クロダマルの煮汁のゼリーが入った牛乳,スタッフドバケット,筑前クロダマル2種と木酢のマリネ,豆腐と筑前クロダマルのディップ,すきみだらの木酢かけと,盛りだくさんでした。昔ながらのような黒豆や柑橘が,現代風でおしゃれに料理され,筑前クロダマルや木酢の魅力がたっぷり詰まった一皿でした。

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木酢は生産量が少なく,筑前クロダマルの一粒は小さいのですが,筑前町の人々がこれらを愛して生かすことで,地域の大きなうねりにつなげようという意志が感じられました。「地域創生」という言葉が最近よく聞かれますが,地域を愛し,あるものを生かして,未来につなげることが,「地域創生」であると,「筑前クロダマル」と「木酢」を愛する筑前町の皆さんから教えていただきました。

このセミナーのために準備に奔走された森田さんをはじめ,各関係者の方々,ありがとうございました。

12/19に「筑前クロダマル」の新豆が解禁されるそうです。筑前町のファーマーズマーケットみなみの里に買いに行って,今度のお正月の黒豆は,「筑前クロダマル」にしたいと思います。

レポート作成者:

栗田寛美さん(野菜ソムリエ)

 

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